奨励品種 都道府県一覧【2026年】37都道府県の稲・麦・大豆の奨励品種・認定品種を比較

奨励品種は、都道府県が「その地域で作ってよい、または作ることを勧める」と決めて公表する稲・麦・大豆の品種です。この記事では、県の公式資料から37都道府県分を集め、水稲(うるち)・もち米・酒米・麦・大豆の品種を1県1行の表にまとめました。資料は47点で、時点は令和8年(2026年)のものが中心です。

県によって区分の名前も品種の数も大きく異なります。水稲の品種数は、北海道と山形県が21、長野県が18、岡山県が3(県が奨励と明記した品種のみ)と開きがあります。新しい品種に切り替えるときの候補探しや、他県の動きを知りたい農家・JA職員・種苗関係者の比較資料として使えます。

この一覧の見方と注意

出典は、各都道府県が公表した奨励品種の一覧、特性表、種子計画、審議会資料などです。県の公式資料だけを使い、JAや企業、個人サイトの情報は入れていません。時点は表の「時点」列に、出典の略称は最後の列に書き、略称の正式名は記事末尾の参考URLに並べています。

集計方法は県ごとに異なります。品種名の後ろの括弧は、その県の区分名を短くしたものです。1つの県で区分が1種類に偏る場合は、「時点」列に「無印は奨励」のように書き、品種名の後ろの括弧を省いています。採用年や早晩性は、表が長くなるため載せていません。

次の県は、資料の性格が奨励品種の一覧と異なるため、読み方に注意してください。

  • 新潟県・石川県:奨励品種の一覧ではなく、県の種子計画(令和8年度)に載る品種を並べています。区分は「種子計画の対象品種」です。
  • 山形県:令和8年2月の農林水産技術会議資料にある一覧(案)です。確定版は確認できていません。
  • 栃木県:原種生産の資料にある変遷表から拾った品種で、廃止済みの品種が混ざっている可能性があります。現行かどうかは県に確認してください。
  • 滋賀県:品種名のみが載る資料で、区分と年度の記載がありません。
  • 島根県:栽培指針の主要品種特性表に載る品種で、県の奨励区分とは限りません。
  • 岡山県:県が奨励と明記した3品種(アケボノ・きぬむすめ・にこまる)だけを載せています。
  • 広島県(平成27年度)・高知県(平成30年度)・宮崎県(令和3年6月):資料が古く、現在の一覧と異なる可能性が高い時点です。
  • 埼玉県:令和6年の一覧です。令和7年1月に一部品種の区分変更が諮問されましたが、可決は確認できていないため、諮問前の区分で載せています。

品種の改廃は毎年あります。作付けを決める前に、各県の農業改良普及センターや農政課の最新の一覧で確認してください。

奨励品種とは(県によって呼び方が違う)

奨励品種は、県が試験の結果などをもとに、県内の気候や土地に合うと判断して種子の生産や普及の対象に定めた品種です。稲・麦・大豆は主要農作物として、多くの県が品種ごとに区分を設けています。ただし、区分の名前と意味合いは県ごとに違います。

  • 奨励:県が県内での作付けを勧める基本の区分です。表の多くの県がこの名前を使っています。
  • 準奨励:奨励に準ずる区分で、茨城県・福井県・埼玉県の資料に出てきます。
  • 認定:奨励より範囲を絞った枠で、特定の用途や地域向けの品種を置く県が多く、茨城県・青森県・秋田県・群馬県・埼玉県・千葉県・長野県・福井県・熊本県・長崎県・宮崎県などが使っています。
  • 優良:北海道・山形県・宮城県が使う名前で、北海道では「優良品種」として認定・登録します。宮城県はこの中を基幹品種と特定品種に分けています。
  • 推奨:山梨県と京都府が使う名前です。山梨県は推奨品種と特定品種、京都府は推奨品種と「推奨品種に準ずる品種」に分けています。
  • 基幹・特定:兵庫県は基幹奨励品種、特定奨励品種、認定品種の3つに分けています。

国の主要農作物種子法は2018年に廃止されました。廃止後も、県が品種を決めて公表する仕組みは県ごとに続いています。福島県は「種子法廃止後の対応」の資料を公表しており、新潟県は主要農作物種子条例にもとづく種子計画で品種を定めています。条例で続ける県と要綱などで続ける県があります。

都道府県別の奨励品種一覧

地域ごとに表を分けています。表の「—」は、その作物の資料が見つからなかったか、対象の品種がない欄です。

北海道・東北

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
北海道 ゆきひかり、きらら397、ほしのゆめ、吟風、ななつぼし、あやひめ、大地の星、ふっくりんこ、おぼろづき、ゆめぴりか、きたくりん、そらゆたか、えみまる、そらきらり、空育198号 もち:はくちょうもち、風の子もち、きたゆきもち、きたふくもち/酒米:彗星、きたしずく 小麦:ハルユタカ、春よ恋、キタノカオリ、きたほなみ、はるきらり、ゆめちから、つるきち、北見95号、きたほなみR、春紬/大麦:りょうふう、札育2号 トヨムスメ、ツルムスメ、大袖の舞、いわいくろ、ハヤヒカリ、ユキホマレ、ユキシズカ、音更大袖(準優良)、ゆきぴりか、タマフクラ、ユキホマレR、ゆめのつる、とよみづき、スズマルR、とよまどか R8.3.3更新(無印は優良) 北海道1
青森県 まっしぐら(奨励)、青天の霹靂(奨励)、はれわたり(奨励)、ほっかりん(認定)、あさゆき(認定)、あおもりっこ(認定) もち:あかりもち(奨励)、式部糯(認定)/酒米:華吹雪BL(奨励)、華想いBL(奨励)、華さやか(認定)、吟烏帽子(認定) — — R8.3(区分は品種名の後ろに記載) 青森1
岩手県 白銀のひかり、いわてっこ、あきたこまち、銀河のしずく、金色の風、ひとめぼれ、ササニシキ、たわわっこ(非主食用)、つぶゆたか(非主食用) もち:ヒメノモチ、もち美人、こがねもち(地域奨励)/酒米:ぎんおとめ、吟ぎんが、結の香 小麦:ナンブコムギ、ゆきちから、銀河のちから、ナンブキラリ/大麦:ファイバースノウ(地域奨励) ナンブシロメ、リュウホウ、シュウリュウ、リョウユウ R8.3(無印は奨励) 岩手1
宮城県 ひとめぼれ(基幹)、ササニシキ(基幹)、まなむすめ(基幹)、だて正夢(基幹)、つや姫(基幹)、ゆきむすび(特定)、げんきまる(特定)、東北194号(特定)、金のいぶき(特定)、コシヒカリ(特定)、たきたて(特定) もち:みやこがねもち(基幹)/酒米:蔵の華(基幹) 小麦:あおばの恋(優良)、シラネコムギ(優良)、夏黄金(優良)/大麦:シュンライ(優良)、ホワイトファイバー(優良)、ミノリムギ(優良) すずほのか(優良)、タンレイ(優良)、あやこがね(優良)、タチナガハ(優良)、きぬさやか(優良)、すずみのり(優良)、ミヤギシロメ(優良) 水稲R8.5・麦大豆R7.7(区分は品種名の後ろに記載) 宮城1・宮城3・宮城2
秋田県 秋のきらめき、あきたこまちR、めんこいな、ひとめぼれ、ゆめおばこ、つぶぞろい、サキホコレ、秋田63号、淡雪こまち(認定) もち:たつこもち、きぬのはだ/酒米:秋田酒こまち、美山錦 — リュウホウ、あきたみどり(認定) 水稲R7年度(指針R8.3)・大豆R6.3(無印は奨励) 秋田1・秋田2
山形県 はえぬき(奨励)、つや姫(奨励)、雪若丸(奨励)、ゆきまんてん(優良)、ひとめぼれ(優良)、コシヒカリ(優良)、あきたこまち(優良)、出羽きらり(認定)、里のゆき(認定)、山形95号(認定)、はなの舞い(認定)、どまんなか(認定)、ササニシキ(認定) もち:ヒメノモチ(優良)、でわのもち(優良)、こゆきもち(優良)、山形糯128号(認定)/酒米:雪女神(奨励)、出羽燦々(奨励)、出羽の里(奨励)、美山錦(優良) 小麦:ゆきちから(認定)、ナンブコムギ(認定) 里のほほえみ(奨励)、リュウホウ(優良)、すずかおり(優良)、タチユタカ(優良)、シュウリュウ(優良)、エンレイ(認定) R8.2(案)(区分は品種名の後ろに記載) 山形2
福島県 あきたこまち、里山のつぶ、ふくひびき、ひとめぼれ、チヨニシキ、天のつぶ、コシヒカリ、福笑い、福島59号 もち:ヒメノモチ、あぶくまもち、こがねもち/酒米:五百万石、夢の香、福乃香 小麦:さとのそら、ゆきちから、夏黄金/大麦:シュンライ あやこがね、ふくいぶき、タチナガハ、里のほほえみ R8.2.18(無印は奨励) 福島2

関東・甲信

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
茨城県 ふくまるSL(奨励)、コシヒカリ(奨励)、にじのきらめき(奨励)、ひたち錦(奨励)、あきたこまち(準奨励)、ゆめひたち(準奨励)、ミルキークイーン(認定)、一番星(認定)、あさひの夢(認定)、夢あおば(奨励・飼料用米)、月の光(奨励・飼料用米)、ひたちはたもち(準奨励・陸稲) もち:マンゲツモチ(奨励) 小麦:さとのそら(奨励)、ゆめかおり(準奨励)、きぬの波(認定)/大麦:カシマムギ(奨励)、カシマゴール(奨励)、カシマホープ(奨励)、ミカモゴールデン(奨励)/はだか麦:キラリモチ(認定) 里のほほえみ(奨励)、納豆小粒(奨励) R8.4.1(区分は品種名の後ろに記載) 茨城1
栃木県 コシヒカリ、あさひの夢、なすひかり、とちぎの星、夢ささら もち:モチミノリ、きぬはなもち/酒米:とちぎ酒14 小麦:イワイノダイチ、タマイズミ、ゆめかおり、さとのそら/大麦:スカイゴールデン、サチホゴールデン、とちのいぶき、アスカゴールデン、ニューサチホゴールデン、もち絹香、シュンライ 里のほほえみ、タチナガハ R6までの変遷表。現行か要確認(無印は奨励) 栃木1
群馬県 ユメコガネ(奨励)、ふゆげしき(奨励)、ひとめぼれ(奨励)、コシヒカリ(奨励)、にじのきらめき(認定)、いなほっこり(認定)、ゆめまつり(奨励)、あさひの夢(奨励)、トヨハタモチ(認定・陸稲) もち:タツミモチ(認定)、ヒメノモチ(認定)、まんぷくもち(奨励)、群馬糯5号(奨励)/酒米:五百万石(認定)、若水(認定)、舞風(認定) 小麦:さとのそら(奨励)、つるぴかり(奨励)、きぬの波(奨励)、ゆめかおり(認定)/大麦:サチホゴールデン(奨励)、アスカゴールデン(認定)、シュンライ(奨励) オオツル(奨励)、タチナガハ(奨励)、ハタユタカ(認定)、里のほほえみ(認定) R7.3(区分は品種名の後ろに記載) 群馬1
埼玉県 コシヒカリ(奨励)、彩のかがやき(奨励)、彩のきずな(奨励)、キヌヒカリ(準奨励)、さけ武蔵(準奨励)、日本晴(認定)、えみほころ(認定) — 小麦:さとのそら(奨励)、あやひかり(奨励)、ハナマンテン(認定)/大麦:すずかぜ(奨励)、彩の星(奨励)、ニューサチホゴールデン(認定)/はだか麦:イチバンボシ(奨励) 里のほほえみ(奨励) R6(R7.1に区分変更を諮問)(区分は品種名の後ろに記載) 埼玉1
千葉県 ふさおとめ、ふさこがね、ひとめぼれ、コシヒカリ、粒すけ、ゆめかなえ(認定) もち:ヒメノモチ、ふさのもち/酒米:総の舞(認定) 小麦:さとのそら/大麦:カシマムギ 里のほほえみ、サチユタカ、フクユタカ R8.3(無印は奨励) 千葉1
山梨県 ひとめぼれ(推奨)、コシヒカリ(推奨)、にじのきらめき(推奨)、あさひの夢(推奨)、ヒノヒカリ(推奨)、コイヒメ(特定)、五百川(特定)、農林48号(特定)、つや姫(特定) もち:ヒメノモチ(推奨)、こがねもち(推奨)、きぬはなもち(推奨)、朝紫(特定)/酒米:夢山水(区分欄なし)、ひとごこち(区分欄なし)、吟のさと(区分欄なし)、玉栄(区分欄なし) 小麦:きぬの波(推奨)、ゆめかおり(推奨)/大麦:ファイバースノウ(推奨) あやこがね(推奨)、ナカセンナリ(推奨)、タマホマレ(推奨) 時点不明(例規集)(区分は品種名の後ろに記載) 山梨1
長野県 きらりん(奨励)、ゆめしなの(奨励)、あきたこまち(奨励)、コシヒカリ(奨励)、風さやか(奨励)、にじのきらめき(奨励)、つきあかり(認定)、ミルキークイーン(認定)、天竜乙女(認定)、ふくおこし(認定) もち:カグヤモチ(奨励)、オラガモチ(奨励)、もちひかり(奨励)、モリモリモチ(奨励)/酒米:美山錦(奨励)、ひとごこち(奨励)、山恵錦(認定)、金紋錦(認定) 小麦:ゆめかおり(奨励)、しろゆたか(奨励)、ハナチカラ(奨励)、ユメセイキ(認定)、しゅんよう(認定)/大麦:ファイバースノウ(奨励)、ホワイトファイバー(奨励)、シュンライ(認定) ギンレイ(奨励)、すずみのり(奨励)、ナカセンナリ(認定)、つぶほまれ(認定)、あやこがね(認定)、すずろまん(認定) R8年度(区分は品種名の後ろに記載) 長野1

北陸

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
新潟県 ゆきの精、ゆきん子舞、こしいぶき、コシヒカリBL、新之助、つきあかり、新潟135号、新潟次郎(飼料用)、いただき(飼料用) もち:わたぼうし、こがねもち、ゆきみらい/酒米:五百万石、たかね錦、越淡麗 大麦:ミノリムギ エンレイ、里のほほえみ R8.3(稲・大豆)・R8.8(大麦)(種子計画の対象品種) 新潟1・新潟2・新潟3
富山県 — — 大麦:ファイバースノウ(種子計画) エンレイ(えんれいのそら)(基幹)、シュウレイ(奨励)、オオツル(奨励) 大豆R8.5・大麦R8.10(区分は品種名の後ろに記載) 富山1・富山3
石川県 コシヒカリ、石川43号、能登ひかり、石川65号 もち:白山もち、石川糯24号/酒米:五百万石、石川酒52号、石川酒68号 大麦:ファイバースノウ 里のほほえみ R8年度(種子計画の対象品種) 石川1・石川2・石川3
福井県 ハナエチゼン、越南315号、イクヒカリ、コシヒカリ、シャインパール、いちほまれ、あきさかり、日本晴、ひとめぼれ(準奨励)、キヌヒカリ(準奨励) もち:タンチョウモチ、カグラモチ(認定)/酒米:五百万石、さかほまれ 小麦:福井県大3号(準奨励)/大麦:ファイバースノウ、はねうまもち エンレイ、里のほほえみ、あやこがね(準奨励) R7年度(無印は奨励) 福井1

東海

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
岐阜県 あきたこまち、ひとめぼれ、コシヒカリ、つや姫、清流のめぐみ、にじのきらめき、ほしじるし、みのにしき、ハツシモ岐阜SL もち:モチミノリ、ココノエモチ、たかやまもち/酒米:酔むすび、ひだほまれ 小麦:イワイノダイチ、さとのそら、タマイズミR/大麦:ファイバースノウ、カシマゴール フクユタカ、里のほほえみ R8.4.1(無印は奨励) 岐阜1
愛知県 あきたこまち、コシヒカリ、みねはるか、チヨニシキ、ミネアサヒSBL、愛知135号、あいちのかおり SBL、大地の風、もみゆたか もち:恵糯、ココノエモチ、十五夜糯、こはるもち/酒米:夢山水、若水、夢吟香 小麦:きぬあかり、ゆめあかり フクユタカA1号 R7.2.13(無印は奨励) 愛知1
三重県 あきたこまち、コシヒカリ、キヌヒカリ、三重23号、なついろ、みえのゆめBSL、みのりの郷 もち:あゆみもち/酒米:神の穂、山田錦 小麦:あやひかり、ニシノカオリ、タマイズミ、さとのそら、タマイズミR/大麦:ファイバースノウ フクユタカ、すずおとめ、サチユタカA1号 R8.3(無印は奨励) 三重1

近畿

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
滋賀県 みずかがみ、コシヒカリ、レーク65、キヌヒカリ、ゆめおうみ、日本晴、きらみずき、秋の詩 もち:滋賀羽二重糯/酒米:玉栄、吟吹雪 小麦:農林61号、シロガネコムギ、ふくさやか、びわほなみ/大麦:ファイバースノウ オオツル、ことゆたかA1号、タマホマレ、フクユタカ 年度記載なし(区分の記載なし) 滋賀1
京都府 コシヒカリ、キヌヒカリ、京式部、京の輝き、きぬむすめ、ヒノヒカリ もち:新羽二重糯/酒米:祝2号、五百万石(準推奨) 小麦:せときらら/大麦:二条大麦(品種名の記載なし)(準推奨)、ニューサチホゴールデン(準推奨) 新丹波黒、オオツル(準推奨) R7.12.9(無印は推奨) 京都1
兵庫県 コシヒカリ(基幹奨励)、キヌヒカリ(基幹奨励)、ヒノヒカリ(基幹奨励)、きぬむすめ(基幹奨励)、コノホシ(基幹奨励)、どんとこい(特定奨励) もち:ヤマフクモチ(特定奨励)、はりまもち(特定奨励)/酒米:五百万石(特定奨励)、兵庫北錦(特定奨励)、兵庫夢錦(特定奨励)、山田錦(特定奨励) 小麦:シロガネコムギ(基幹奨励)、せときらら(特定奨励)、ふくほのか(認定)、ゆめちから(認定)/大麦:シュンライ(特定奨励) サチユタカA1号(基幹奨励)、夢さよう(認定) R8.2(区分は品種名の後ろに記載) 兵庫1
和歌山県 ハナエチゼン、イクヒカリ、キヌヒカリ、コシヒカリ、つや姫、にじのきらめき、きぬむすめ、ヒノヒカリ、にこまる もち:モチミノリ — タマホマレ R8.3(無印は奨励) 和歌山1
奈良県 キヌヒカリ、ヒノヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、コシヒカリ(地帯別。あきたこまち・ひとめぼれ・コシヒカリは山間部) もち:旭糯、ココノエモチ/酒米:露葉風(準奨励) 小麦:はるみずき(2021年10月採用) サチユタカA1号(2019年3月採用) 2026年6月更新(無印は奨励) 奈良1・奈良2・奈良3

中国

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
島根県 つきあかり、コシヒカリ、つや姫、きぬむすめ もち:ココノエモチ、ミコトモチ/酒米:五百万石、佐香錦、縁の舞、改良雄町 小麦:ミナミノカオリ/大麦:サチホゴールデン サチユタカA1号 栽培指針(R7までの試験)(主要品種(栽培指針)) 島根1
岡山県 アケボノ、きぬむすめ、にこまる — — — R7(無印は奨励) 岡山1
広島県 あきたこまち、こいもみじ、ひとめぼれ、コシヒカリ、あきさかり、中生新千本、あきろまん、ヒノヒカリ、恋の予感 もち:ヒメノモチ、ココノエモチ/酒米:八反35号、八反錦1号、改良雄町、こいおまち、千本錦 — — 平成27年度(古い)(無印は奨励) 広島1
山口県 ひとめぼれ、コシヒカリ、晴るる、日本晴、きぬむすめ、中生新千本、ヒノヒカリ、恋の予感 もち:ミヤタマモチ 小麦:ふくさやか、にしのやわら、せときらら/大麦:サチホゴールデン/はだか麦:トヨノカゼ サチユタカA1号 R8.4(無印は奨励) 山口1

四国

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
香川県 コシヒカリ、はえぬき、オオセト、ヒノヒカリ、あきげしき、おいでまい もち:クレナイモチ/酒米:さぬきよいまい — — 2022年の県農業試験場の研究報告(水稲の奨励8品種) 香川1
愛媛県 コシヒカリ、あきたこまち、にじのきらめき、ヒノヒカリ、にこまる、ひめの凜 もち:モチミノリ、クレナイモチ/酒米:松山三井 小麦:チクゴイズミ/はだか麦:ハルヒメボシ、マンネンボシ フクユタカ、タマホマレ、丹波黒 R8版(無印は奨励) 愛媛1
高知県 南国そだち、よさ恋美人、コシヒカリ、アキツホ、ヒノヒカリ、にこまる、黄金錦、さわかおり もち:ヒデコモチ、サイワイモチ、たまひめもち/酒米:風鳴子、吟の夢 — — 平成30年度(古い)(無印は奨励) 高知1

九州・沖縄

都道府県 水稲(うるち) もち・酒米 麦 大豆 時点 出典
長崎県 コシヒカリ(奨励)、つや姫(奨励)、イクヒカリ(認定)、なつほのか(奨励)、恋初めし(認定)、おてんとそだち(奨励)、ヒノヒカリ(奨励)、にこまる(奨励)、レイホウ(認定) もち:峰の雪もち(認定)、モチミノリ(認定)、サイワイモチ(認定)、ヒヨクモチ(認定)/酒米:山田錦(認定) 小麦:シロガネコムギ(奨励)、チクゴイズミ(奨励)、ミナミノカオリ(奨励)、長崎W2号(奨励)/大麦:はるか二条(奨励)/はだか麦:御島稞(奨励)、長崎御島(奨励) フクユタカ(奨励) R8.6(区分は品種名の後ろに記載) 長崎1
熊本県 コシヒカリ(奨励)、にじのきらめき(奨励)、あきげしき(奨励)、ヒノヒカリ(奨励)、森のくまさん(奨励)、くまさんの力(奨励)、くまさんの輝き(奨励)、やまだわら(認定)、山田錦(認定)、華錦(認定)、あきまさり(奨励)、ミズホチカラ(認定・米粉) もち:峰の雪もち(認定)、ヒヨクモチ(奨励) 小麦:シロガネコムギ(奨励)、チクゴイズミ(奨励)、ミナミノカオリ(認定)/大麦:はるしずく(奨励)、くすもち二条(認定)/はだか麦:イチバンボシ(認定) すずおとめ2号(認定)、フクユタカ(奨励)、フクユタカA1号(奨励) R7年度(区分は品種名の後ろに記載) 熊本1
宮崎県 コシヒカリ(奨励)、夏の笑み(奨励)、つや姫(認定)、宮崎52号(奨励)、ヒノヒカリ(奨励)、まいひかり(奨励)、おてんとそだち(奨励)、黄金錦(奨励)、み系358(奨励)、ちほのまい(認定)、はなかぐら(認定)、ちほのかおり(認定) もち:峰の雪もち(認定)、いわともち(認定)、クスタマモチ(奨励) 小麦:チクゴイズミ(認定)/大麦:ニシノホシ(奨励)、はるか二条(認定)/はだか麦:イチバンボシ(認定)、宮崎裸(認定) フクユタカ(奨励)、キヨミドリ(認定) R3.6(古い)(区分は品種名の後ろに記載) 宮崎1
鹿児島県 コシヒカリ、イクヒカリ、なつまつり、なつほのか、ヒノヒカリ、あきの舞、あきほなみ、あきのそら もち:峰の雪もち、さつま絹もち、さつま雪もち 大麦:はるか二条 フクユタカ 稲R8.3・麦R7.3・大豆R5.3(無印は奨励) 鹿児島1

県ごとの違いを読み解く

区分の名前は大きく3系統に分かれる

奨励・準奨励・認定を使う県は、茨城県(茨城1)、福井県(福井1)、埼玉県(埼玉1)、長野県(長野1)、千葉県(千葉1)、青森県(青森1)、秋田県(秋田1)など東日本に多く見られます。北海道(北海道1)、山形県(山形2)、宮城県(宮城1)は「優良」の名前を使い、山梨県(山梨1)と京都府(京都1)は「推奨」です。兵庫県(兵庫1)は基幹奨励・特定奨励・認定の3区分を置いています。同じ「認定」でも、群馬県では酒米の五百万石や若水が認定で、長野県では山恵錦や金紋錦が認定と、用途や地域を絞った枠として使う例があります。

品種数は県の事情と資料の性格で変わる

水稲(うるち・もち・酒米)の品種数は、北海道(北海道1)と山形県(山形2)が21、長野県(長野1)が18、山梨県(山梨1)が17です。一方、埼玉県(埼玉1)は7、千葉県(千葉1)は9です。ただし数の差は、県の稲作の規模や新品種の導入ペースだけでなく、資料の種類にも左右されます。新潟県と石川県は種子計画の対象品種、島根県は栽培指針の主要品種なので、奨励品種の数とそのまま比べることはできません。

多くの県に共通する品種と、地域色の出る品種

水稲のうるちとして表に載る品種では、コシヒカリが28都道府県で最も多く、ヒノヒカリとひとめぼれが各12、あきたこまちが10です(石川の種子計画、島根の主要品種を含む数です)。にじのきらめきとつや姫は各8で、にじのきらめきは関東から九州まで、つや姫は東北から九州までの県で載っています。大豆では里のほほえみが11県、フクユタカが10県、麦ではファイバースノウ(六条大麦)が9県に載ります。一方で、北海道のゆめぴりか、宮城県のだて正夢、熊本県の森のくまさん、岩手県の銀河のしずくのように、その県の育成品種が主力として並ぶ例もあります。

新しい品種の導入と古い資料

令和8年の資料には、新しい採用が複数あります。福井県は越南315号を令和7年9月に採用し(福井2)、岐阜県は清流のめぐみ・にじのきらめき・酔むすびを令和8年に加えました(岐阜1)。北海道は令和8年3月3日の公示で、水稲の空育198号と小麦の春紬を認定し、水稲のそらゆきの認定を取り消しています(北海道2)。山形県は令和8年2月に、ゆきまんてんを認定品種から優良品種に移す諮問を行っています(山形3)。反対に、広島県(平成27年度)、高知県(平成30年度)、宮崎県(令和3年6月)の表は古く、その後に採用された品種は含まれていません。

品種ごとの作付けと生育を記録する

新しい奨励品種に切り替えるかどうかは、表の品種名だけでは決められません。自分の田畑で前の品種と比べたとき、出穂や収穫の時期、倒伏のしやすさ、収量や品質がどう違ったかを確かめる必要があります。この比較ができるのは、品種ごとに作付けの計画と生育・収量の記録が残っている場合です。

作付け計画は、どの圃場にどの品種をどの時期に作るかを前もって決めておく書類です。作付け計画の作り方で、品種と圃場を対応させる様式を紹介しています。栽培中や収穫後の記録は、栽培記録の書き方と記入例に記入例つきでまとめました。品種名を毎回同じ表記で書いておくと、翌年以降に前の品種との比較がしやすくなります。

水稲・小麦・大豆の作業時期は、それぞれ栽培暦の記事で確認できます。

資料が見つからなかった都道府県

次の10都府県は、公式資料から奨励品種の一覧を確認できず、表に載せていません。東京都、神奈川県、静岡県、大阪府、鳥取県、徳島県、福岡県、佐賀県、大分県、沖縄県です。各県の農政部局や農業試験場のページをたどりましたが、一覧のページや資料に当たれませんでした。福岡県は県統計の品種別作付面積しか見つからず、奨励区分の一覧ではないため表から外しています。神奈川県は水田の助成対象に県在来の大豆が出るだけで、奨励品種の資料ではありませんでした。大分県は研究機関の記事の断片だけでした。東京都・沖縄県などは稲・麦・大豆の奨励品種の制度自体が公表されていない可能性がありますが、確認できていません。また、青森県の麦と大豆、富山県の水稲と小麦は資料が見つからず、表を「—」にしています。北海道の小麦・大麦・大豆や岩手県など、表に載せた県でも麦や大豆の細区分は資料に明記されていないものがあります。

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参考URL(出典一覧)