「ロボットトラクターは何ができるのかな?」「私の農場でも使えるのかな?」と気になったことはありませんか?この記事ではロボットトラクターの説明、そして製品を5つ紹介します。この記事を読めばロボットトラクターについて詳しくなりますよ。ぜひ最後までお読みください。
ロボットトラクターとは
ロボットトラクターとは、自動走行が可能なトラクターのことです。ロボットトラクターは農業においての課題を解決するために開発されました。現在・未来の農業における次のような課題を解決します。
- 農家の減少による耕作放棄地の増加
- 農業従事者の高齢化の進行
- 若い人たちの就農率の低下
農業を効率的に行う「スマート農業」が実用化されつつあります。これにより、今まで人間のやってきた農作業が続々と自動化されています。その一助を担うのがロボットトラクターです。
ロボットトラクターを使うことで、ほ場の9割を自動で作業できます。さらに、最近では2台を1人で操作できるロボットトラクターもあります。少しの労力で、これまでの半分の時間で作業ができるロボットトラクターは非常に画期的です。
ロボットトラクターにできること
ロボットトラクターを使うと、一般的に次のようなことができます。
- 単独自動運転
- タブレットによる作業経路登録
- ほ場・作業経路からの逸脱を防止
- 障害物察知で停止
ロボットトラクターの種類
ロボットトラクターは大きく分けると有人運転と無人運転に分かれます。
有人運転:人がロボットトラクターに乗りますが、ほとんどの作業は自動で行えます。手動運転が自動運転よりも優先されます。
無人運転:人はロボットトラクターには乗らず、遠くで監視・操作しながら作業します。1台を有人運転、もう1台を無人運転で計2台操作することもあります。
ロボットトラクターの課題
非常に画期的なロボットトラクターですが、次のような課題が残されています。
- ロボットトラクター導入には費用がかかる
- あぜ際の回り耕は有人操作が必要
- 機器を使いこなせる人材育成が必要
新しい機械の導入にはやはり費用がかかってしまいます。しかし、ロボットトラクターによっての作業の効率は大幅にアップします。農業において長い時間使うトラクターを自動化することで、費用に対して得られる恩恵は大きいでしょう。
また、ロボットトラクターを使えばほ場のすべてを完全自動で作業できるわけではありません。無人仕様の場合でも、あぜ際の回り耕は有人操作が必要です。ただこの時の手動操作はわずかです。技術が進歩すれば、すべて無人かつ完全自動で作業するロボットトラクターが開発されるかもしれません。
実際に販売されているロボットトラクター5選
では、ロボットトラクターをいくつか紹介します。
クボタ:アグリロボトラクタMR1000A【有人仕様】
人が乗りながら自動運転をするロボットトラクター。作業を軽量化するので初心者の人でも簡単に操作できるのが魅力です。作業ルートを自動で生成してくれます。
クボタ:アグリロボトラクタMR1000A【無人仕様】
人が乗る必要なく、自動運転をするロボットトラクター。レーザーとソナーを装備していて障害物の遠方検知が可能です。検知すると警報ブザーで知らせます。
YANMAR:ロボットトラクター
無人運転が可能。1台を有人運転することででもう1台を無人運転でき、1人で同時に2台操作できます。タブレットで遠隔操作・設定が可能です。
YANMAR:エコトラデルタ
後輪が広い面積で地面に接地します。軟弱地でも操作可能でけん引力が強いです。ロータリーの上下動が小さく、田植えや散布に向いています。
ISEKI:ロボットトラクタ TJV655R[65PS]
人が監視・遠隔操作しながら無人運転ができます。有人トラクター1台と無人トラクター1台で同時に2台運転可能です。高精度な位置補正が行えます。
参考サイト
- ロボットトラクター相次いで投入、農機メーカー熾烈な開発競争https://tinyurl.com/yywed3zv
- 「無人での完全自律走行」が実用化!? 2020年、スマート農機は大きく進化するhttps://agrijournal.jp/renewableenergy/46556/
- ロボットトラクター|VISION|テクノロジー|ヤンマーについてhttps://www.yanmar.com/jp/about/technology/vision2/robotics.html
- 農作業AI化のメリット・デメリット https://tinyurl.com/y3sr5re8