えだまめの播種・定植・施肥・追肥・収穫の時期は、都道府県ごとの施肥基準や栽培指針に別々に書かれていて、ハウス、トンネル、露地といった作型の分け方も県で違います。この記事では、17都道府県の公的資料(24本)から時期と数値を拾い、全国の比較表と、主産地向けの標準的な年間作業表にまとめました。どの値にも出典の県と資料を付けています。
全体を見ると、まず施肥量に差があります。年間の窒素量は北海道の2kg/10aから福岡の10kg/10aまで5倍の幅があり、全量を基肥で施す県と、開花前に追肥を加える県に分かれます。播種はハウス早熟の2月下旬から秋田の晩生の6月上旬〜7月10日まで4か月以上に広がります。目標収量も秋田の極早生400kgから山梨の1,500kgまで開いています。表の軸は、作型と播種期、窒素の基肥と追肥、中耕・土寄せ、収穫期の4つです。
えだまめの年間作業表・都道府県比較(Excel)をダウンロード
Excelには、年間作業表(実施日を書く欄つき)、17都道府県の比較表、出典一覧の3つのシートがあります。
ほかの作物の栽培暦・年間作業表は栽培暦・年間作業表の全国まとめにまとめています。
この表の読み方と注意
- 対象:都道府県と県の試験場・普及組織が公開している施肥基準、栽培指針、栽培管理の情報です。農林水産省「都道府県施肥基準等」に掲載されている県の資料を含みます。施肥量と収量の単位はkg/10aです
- 使い方:資料の表やレイアウトは転載せず、時期と数値などの事実だけを拾って組み直しました。栽培暦の図から読んだ値には「図から読み取り」と書いています。±1旬ほどずれることがあります
- 試験の値:岡山(黒大豆の枝豆)、長崎(諫早湾干拓地)、山形(ハウス半促成)は研究成果や試験の記録で、県の施肥基準ではありません。表には載せましたが、施肥量や時期の比較には使いません。岡山の発行年は研究期間から推定しました
- 新潟:上越農業普及指導センターの資料で、上越地域向けの内容です。県全体の基準ではありません
- 奄美:鹿児島の奄美地域は、11〜12月どりと4〜5月どりの特殊な作型です。主産地の標準作業表とは分けて「奄美の作型」と書きました
- 施肥基準ではない値:千葉は収量1t当たりの養分吸収量だけで、施肥量ではありません。大阪は府の事務所ページで、播種期と収穫の目安だけです
- 古い資料:宮城は2006年、群馬は平成16年版、山梨は平成23年版です。品種が現行と違う場合があります。鹿児島の土壌管理指針(七訂版)の年は推定です
- 連作の注意:福岡の資料にある連作障害の記述は大豆の項にあり、えだまめの項ではありません。行には「大豆の項の記述」と書きました
- 農薬:使い方を推奨しないため、薬剤名は書いていません
- 調査日:2026年11月です。資料は改訂されることがあるので、自分の県の資料で最新の内容を確かめてください
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標準の年間作業表(主産地の露地・トンネル・ハウス栽培)
宮城・秋田・栃木・群馬・埼玉・神奈川・山梨・福岡などの資料をもとにした、標準的な作業表です。ハウス早熟、トンネル、露地の直播と移植を県の言葉のまま入れています。新潟は上越地域向けの内容、奄美は11〜12月どりと4〜5月どりの特殊な作型、岡山・長崎・山形は試験の値と、行ごとに書きました。時期や施肥量は県や作型で違うので、1行の中に県別の値を並べています。図から読み取った時期は±1旬ほどずれることがあります。「根拠」の略称は記事末尾の出典一覧に対応しています。
| 月 | 旬 | 作業 | 内容・目安 | 品種・作型 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 下旬〜2月下旬 | 播種(奄美の作型・4〜5月どり) | 直播で黒マルチと不織布べたがけを使う。低温期なので播種から収穫まで不織布で覆い、粉衣処理した種子を使う。3月下旬の播種は収穫が梅雨期と重なり、品質と収益性が下がる | 奄美の作型・サヤムスメ | 鹿児島2 p.4 |
| 2月 | 中旬〜3月 | 播種・育苗(早熟) | ハウスまたはトンネルで育苗する(図から読み取り) | 早熟(福鈴・初だるま・げんき娘・サッポロミドリ) | 福岡1 p.62 |
| 2月 | 上旬〜3月上旬 | 播種(ハウス) | ハウス栽培の播種期 | ハウス | 大阪1 |
| 2月 | 下旬 | 播種・育苗(ハウス早熟・トンネル) | 埼玉はハウス早熟、神奈川はトンネルの播種期(いずれも図から読み取り) | ハウス早熟・トンネル早熟 | 埼玉1 p.51・神奈川1 p.11 |
| 3月 | 上旬 | 定植・播種(ハウス早熟・トンネル) | 埼玉はハウス早熟を定植し、トンネル早熟を播種する。神奈川のトンネル定植も3月上旬ごろ(いずれも図から読み取り) | ハウス早熟・トンネル早熟 | 埼玉1 p.51・神奈川1 p.11 |
| 3月 | 中旬 | 播種(トンネル被覆) | 群馬は3月中旬ごろに播種し、早い作ではトンネルで被覆する(図から読み取り) | 露地早熟 | 群馬1 p.6 |
| 3月 | 中旬〜下旬 | 播種・定植(長崎ハウス・試験の値) | 3月16日に128穴セルトレイへ1セル2粒で播種し、3月29日に半自動移植機と黒マルチで定植した(2022年) | 湯あがり娘(諫早湾干拓地) | 長崎2 |
| 3月 | 下旬〜5月上旬 | 播種(大阪露地) | 露地は3月下旬〜5月上旬に播種し、本葉が出始めた頃に定植する | 露地 | 大阪1 |
| 4月 | 上旬 | 播種(ハウス半促成・試験の値) | 無加温ハウスに播種し、播種直後に不織布または農ポリでべたがけする。べたがけは不織布を本葉2枚時に、農ポリを発芽後に除く。出荷は露地より早い | 初だるま | 山形1 |
| 4月 | 上旬〜中旬 | 播種(トンネル) | トンネル栽培の播種期(図から読み取り)。宮城は露地が大半で、トンネルは一部 | トンネル栽培 | 宮城1 p.188 |
| 4月 | 上旬〜下旬 | 播種・育苗(上越地域・移植) | 128穴か200穴のセルトレイで12〜18日育苗する。早生系は4月10日〜25日。上越地域向けの指針で、県全体の基準ではない | 移植(7月上〜下旬収穫)・味風香、新潟系14号、湯あがり娘 | 新潟1 |
| 4月 | 上旬 | 定植(早熟) | 条間45cm・株間24〜30cmで定植する(図から読み取り)。埼玉のトンネル早熟も4月上旬ごろ | 露地早熟・トンネル早熟 | 群馬1 p.6・埼玉1 p.51 |
| 4月 | 中旬 | 播種・育苗(トンネル移植) | ペーパーポットで育苗する(図から読み取り) | 極早生 | 秋田1 p.161 |
| 4月 | 中旬 | 基肥(山梨) | 基肥に全量を施す。N4・P2O5 11・K2O12に苦土石灰150kg/10a | 露地(富貴・夏到来) | 山梨1 |
| 4月 | 上旬〜5月上旬 | 播種(マルチ・露地) | 神奈川はマルチが4月上〜中旬、露地が4月中旬と4月下旬〜5月上旬。埼玉の露地は4月中旬、福岡の普通は4月(いずれも図から読み取り) | 露地マルチ・露地・普通 | 神奈川1 p.11・埼玉1 p.51・福岡1 p.62 |
| 4月 | 下旬 | 播種(山梨・直播) | 6,000株/10aの直播(図から読み取り) | 露地(富貴・夏到来) | 山梨1 |
| 4月 | 下旬〜5月 | 定植(神奈川・福岡) | 神奈川のマルチと露地は4月下旬ごろ。福岡の早熟は4月と5月に定植する(図から読み取り) | 早熟・露地マルチ・露地 | 神奈川1 p.11・福岡1 p.62 |
| 4月 | 下旬〜5月上旬 | 定植(新潟・移植) | 4月24日〜5月14日に、初生葉が半開きの若苗を定植する。低温期はトンネルやべたがけで保温する。上越地域向け | 移植(新潟) | 新潟1 |
| 4月 | 下旬〜5月上旬 | 播種・定植・収穫(長崎露地・試験の値) | 4月27日に播種し、5月8日に定植し、7月13日に収穫した(2022年)。2016年の直播は5月13日に播種し7月19日に収穫した | 湯あがり娘(諫早湾干拓地) | 長崎1・長崎2 |
| 5月 | 上旬 | 播種・育苗(栃木1作目・群馬2作目) | 栃木は5月上旬ごろに播種し、育苗後に移植する。群馬も5月上旬ごろに播種する(図から読み取り) | 湯あがり娘・ゆたか娘・雪音(栃木) | 栃木1 p.104・群馬1 p.6 |
| 5月 | 上旬 | 定植(トンネル移植) | 極早生の移植栽培の定植期(図から読み取り) | 極早生(秋田) | 秋田1 p.161 |
| 5月 | 上旬〜下旬 | 播種(マルチ直播) | 極早生は5/1〜5/20、早生は5/5〜5/30、中早生は5/10〜6/5、中生は5/15〜6/10。1穴2粒で播き、初生葉展開期に1本立てにする。低温期の作型は速効性肥料を基肥に使う | 極早生〜中生(秋田) | 秋田1 p.161-163 |
| 5月 | 上旬〜下旬 | 播種(上越地域・直播) | 新潟系14号は4/30〜5/30、越後ハニーは4/30〜5/15、越乃茶太郎は5/15〜5/30。播種深は3cm。5月上旬以降の耕うんと播種を基準にしている | 新潟系14号・越後ハニー・越乃茶太郎 | 新潟2 |
| 5月 | 上旬〜6月上旬 | 播種(宮城・普通栽培) | 1穴2粒、覆土2cm程度で直播する。地温が平均15℃確保できる時期から播く。晩生は5月上旬〜6月上旬(図から読み取り) | 露地・早生〜晩生 | 宮城1 p.188-191 |
| 5月 | 下旬〜7月上旬 | 播種(中晩生・晩生) | 中晩生は5/25〜6/25、晩生は6/5〜7/10。中生以降は1粒播きにして補植用の苗を用意する | 中晩生〜晩生(秋田) | 秋田1 p.161 |
| 5月 | 下旬〜6月中旬 | 収穫(ハウス・トンネル早熟) | 埼玉のハウス早熟は5月下旬〜6月上旬、トンネル早熟は6月上〜中旬(図から読み取り) | ハウス早熟・トンネル早熟 | 埼玉1 p.51 |
| 4月 | 〜5月 | 収穫(奄美・4〜5月どり) | 開花後35〜40日で収穫する。商品収量は約660〜860kg/10a(試験値) | 奄美の作型・サヤムスメ | 鹿児島2 p.4 |
| 6月 | 上旬 | 収穫・中耕・土寄せ(長崎ハウス・山梨) | 長崎のハウスは6月9日に収穫した(試験の値)。山梨の中耕・土寄せは6月上旬ごろ(図から読み取り) | ハウス(長崎)・露地(山梨) | 長崎2・山梨1 |
| 6月 | 上旬 | 追肥(栃木) | 開花前に1回、窒素3kg/10aを草勢を見て施す(図では6月上旬と8月上旬ごろ) | 湯あがり娘・ゆたか娘・雪音 | 栃木1 p.104-105 |
| 6月 | 上旬〜中旬 | 中耕培土・追肥(宮城) | 中耕培土は本葉2〜3枚と本葉5〜7枚の2回。追肥は開花直前〜開花期に窒素2〜3kg/回。開花時の培土は着莢率が下がるので行わない | 早生・中生 | 宮城1 p.190-191 |
| 6月 | 上旬〜中旬 | 追肥1回目(新潟・移植) | 開花始めに追肥を行い、莢肥大期にもう1回追肥する。開花以降は液肥の葉面散布を2回以上行う。上越地域向け | 移植(新潟) | 新潟1 |
| 6月 | 中旬 | 定植(群馬2作目) | 2作目の定植期(図から読み取り) | 露地普通(群馬) | 群馬1 p.6 |
| 6月 | 中旬〜下旬 | 播種(岡山・慣行・試験の値) | 6月17〜26日に直播し、10月中旬に収穫した。中耕培土は8月20〜23日 | 黒大豆「岡山系統1号」 | 岡山1 |
| 6月 | 下旬 | 播種(栃木2作目・福岡普通) | 栃木の2作目は6月下旬ごろ(図から読み取り)。福岡の普通は6月にも播種する | 湯あがり娘・ゆたか娘・雪音(栃木)・普通(福岡) | 栃木1 p.104・福岡1 p.62 |
| 6月 | 下旬〜7月中旬 | 収穫(早熟・トンネル) | 宮城のトンネルは6月下旬〜7月中旬、神奈川のトンネルは6月下旬〜7月上旬、群馬の早い作は6月下旬〜7月中旬、福岡の早熟は6月下旬〜7月(図から読み取り)。山形のハウス半促成は6月下旬〜7月上旬(試験の値) | トンネル・ハウス半促成・早熟 | 宮城1 p.188・神奈川1 p.11・群馬1 p.6・福岡1 p.62・山形1 |
| 6月 | 〜7月 | 追肥・最後の培土(福岡) | 開花の2週間前ごろに、カリ主体で追肥し、同時に最後の培土を行う。窒素の肥効が悪いと子実の風味が下がるため、窒素も状況に応じて施す | 全作型(福岡) | 福岡1 p.62 |
| 7月 | 上旬〜中旬 | 収穫(露地) | 秋田の極早生トンネル移植は7月上〜中旬、山梨と埼玉の露地は7月上〜中旬(いずれも図から読み取り)。山梨は目標収量1,500kg/10a | 極早生(秋田)・露地(山梨・埼玉) | 秋田1 p.161・山梨1・埼玉1 p.51 |
| 7月 | 上旬〜下旬 | 収穫(上越地域・移植) | 7月9日〜25日に、莢厚9〜10mmで収穫を始める。上越地域向け | 移植(新潟) | 新潟1 |
| 7月 | 中旬 | 収穫前追肥(上越地域) | 開花から20〜25日後で莢厚4〜5mmの時期、収穫の14〜10日前に窒素3.6kg/10a程度を粒状肥料で施す | 新潟 | 新潟4 |
| 7月 | 中旬 | 播種(岡山・収穫期拡大・試験の値) | 7月11〜12日に直播すると、10月17〜22日に収穫できる(慣行より6〜10日遅い)。7月下旬以降の播種は乾燥害で出芽不良の恐れがある | 黒大豆「岡山系統1号」 | 岡山1 |
| 7月 | 下旬〜8月下旬 | 収穫(直播・極早生〜中生) | 秋田は極早生が7月下旬〜8月上旬、早生が8月上〜中旬、中早生が8月中〜下旬、中生が8月中旬〜9月上旬。新潟の直播は新潟系14号が7/21〜8/7、越後ハニーが7/29〜8/4、越乃茶太郎が8/16〜8/24。群馬と神奈川の遅い作は8月中旬ごろまで | 極早生〜中生(秋田)・直播(新潟)・群馬・神奈川 | 秋田1 p.161・新潟2・群馬1 p.6・神奈川1 p.11 |
| 8月 | 上旬〜9月中旬 | 電照抑制(岡山・試験の値) | 6月下旬播種では開花期の8月上旬から15日ほど電照して11月中旬に収穫する。8月上旬播種では開花期の9月中旬から15〜16時間日長にして11月中旬に収穫する | 黒大豆「岡山系統1号」 | 岡山2・岡山3 |
| 8月 | 下旬 | 中耕培土(岡山・試験の値) | 8月20〜23日に中耕培土する。この時に被覆尿素を窒素6kg/10a追肥すると増収した | 黒大豆「岡山系統1号」 | 岡山1 |
| 8月 | 下旬〜9月中旬 | マメシンクイガの防除時期(宮城) | 中晩生で被害が多いため、この時期に防除する。薬剤名は載せない | 中晩生 | 宮城1 p.192 |
| 9月 | 上旬〜10月中旬 | 収穫(中晩生〜晩生) | 秋田は中晩生が9月上〜下旬、晩生が9月下旬〜10月中旬。栃木の2作目は9月〜10月上旬、福岡の普通は7〜9月に分散する(図から読み取り) | 中晩生〜晩生(秋田)・2作目(栃木)・普通(福岡) | 秋田1 p.161・栃木1 p.104・福岡1 p.62 |
| 9月 | 下旬〜10月中旬 | 播種(奄美・11〜12月どり) | 黒マルチの5条千鳥で1穴2粒に播く。9月下旬より早い播種は台風の恐れがあり、8月下旬〜9月中旬は収量が低い。播種後から子葉展開期は不織布べたがけで鳥害を防ぐ | 奄美の作型・サヤムスメ | 鹿児島2 p.3-4 |
| 10月 | 中旬 | 収穫(岡山・慣行・試験の値) | 10月11〜12日に収穫した。莢厚9mm以上が8割以上になった時期で、収穫期が10月中旬に集中するため労力が重なる | 黒大豆「岡山系統1号」 | 岡山1 |
| 11月 | 中旬 | 収穫(岡山・電照抑制・試験の値) | 電照抑制で収穫期を11月中旬へ移す。設備費は太陽光電照システムが約18万円/a、商用電源の電照が約20万円/10aと資料にある | 黒大豆「岡山系統1号」 | 岡山2・岡山3 |
| 11月 | 〜12月 | 収穫(奄美) | 開花後35〜40日で、莢の約8割が厚さ8mm程度になった時期に収穫する | 奄美の作型・サヤムスメ | 鹿児島2 p.5 |
| — | 開花から約40日 | 収穫適期の目安(大阪) | 開花からの日数で収穫適期を判断する。開花期のカメムシ類とヤガ類の防除が欠かせないとされる | 全作型 | 大阪1 |
都道府県別の比較
「—」はその県の資料に記載がない項目です。「図から読み取り」は栽培暦の図から読んだ値で、±1旬ほどずれることがあります。県の基準は品種や目標収量、土壌の前提が違うので、数字だけを単純に比べず、自分の地域に近い県の資料を確かめてください。
作型・品種
| 地域区分 | 都道府県 | 主な作型・品種 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道 | 露地(作型の記載なし) | 北海道1 p.110 |
| 東北 | 宮城 | 普通栽培(露地)・早生〜中生(夏ダイズ型) | 宮城1 p.188-191 |
| 東北 | 宮城 | 普通栽培(露地)・晩生(秋ダイズ型・秘伝など) | 宮城1 p.188-190 |
| 東北 | 宮城 | トンネル栽培 | 宮城1 p.188・190 |
| 東北 | 秋田 | 極早生(トンネル移植) | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 極早生〜早生(マルチ直播)・一力、グリーン75、サッポロミドリ、さやね、栄錦 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 中早生〜中生(マルチまたは無マルチ直播)・テイスティ85、サヤムスメ、湯あがり娘、夕涼み、緑光2号 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 中晩生〜晩生(無マルチ直播)・あきた香り五葉、錦秋、秘伝 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 山形 | ハウス半促成(無加温・初だるま) | 山形1 |
| 関東 | 茨城 | トンネル・露地栽培(品種の記載なし) | 茨城1 表(野菜・豆類) |
| 関東 | 栃木 | 露地・湯あがり娘/ゆたか娘/雪音(5月播きと6月下旬播きの2作を図示・移植) | 栃木1 p.104-105 |
| 関東 | 群馬 | 露地早熟・普通(平坦地)ユキムスメ・ふくら・キタノスズメ・サヤムスメ・幸房成(黒)・2条植え | 群馬1 p.6(03野菜PDF) |
| 関東 | 埼玉 | ハウス早熟(目標1,500kg)・トンネル早熟(1,300kg)・露地(1,500kg) | 埼玉1 p.51 |
| 関東 | 千葉 | (施肥基準の個別表は無し) | 千葉1 p.171-172 |
| 関東 | 神奈川 | トンネル早熟(月夜音・ユキムスメ・莢音・おつな姫)/露地マルチ(莢音・サッポロミドリ・サヤムスメ・湯あがり娘)/露地(サッポロミドリ・サヤムスメ・湯あがり娘) | 神奈川1 p.11 |
| 北陸 | 新潟 | 移植(7月上〜下旬収穫作型)・味風香、新潟系14号、湯あがり娘 | 新潟1・新潟3・新潟4 |
| 北陸 | 新潟 | 直播(7月下旬〜8月下旬収穫作型)・新潟系14号、越後ハニー、越乃茶太郎 | 新潟2 |
| 関東 | 山梨 | 露地(品種:富貴・夏到来) | 山梨1 えだまめの項 |
| 近畿 | 大阪 | ハウス栽培/露地栽培(移植) | 大阪1(中部農と緑の総合事務所) |
| 中国 | 岡山 | 黒大豆「岡山系統1号」枝豆・慣行(6月播種、試験の値) | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | 黒大豆「岡山系統1号」枝豆・7月中旬播種で収穫期を拡大(試験の値) | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | 黒大豆「岡山系統1号」枝豆・電照抑制(試験の値) | 岡山2・岡山3 |
| 九州・沖縄 | 福岡 | 早熟(育苗移植・トンネル併用、福鈴・初だるま・げんき娘・サッポロミドリ)/普通(露地、湯あがり娘・ゆかた娘・ユキムスメ・夏の声) | 福岡1 p.62 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | 諫早湾干拓地・夏作・黒マルチ直播(試験の値、湯あがり娘) | 長崎1 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | 諫早湾干拓地・128穴セル2粒まき苗の機械定植(試験の値、湯あがり娘) | 長崎2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | 露地・早熟/普通(県土壌管理指針の作型区分) | 鹿児島1 p.47 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | 施設・半促成 | 鹿児島1 p.60 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 11〜12月どり(直播・黒マルチ・無被覆、サヤムスメ・恋姫・あづま錦) | 鹿児島2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 4〜5月どり(直播・黒マルチ+不織布べたがけ、サヤムスメ) | 鹿児島2 |
土壌pH・栽植密度・目標収量
| 地域区分 | 都道府県 | 土壌pH | 栽植密度(株/10a・畝間×株間) | 目標収量(kg/10a) | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道 | 6.0〜6.5(園芸作物の土壌診断基準) | — | 基準収量 800〜1,000 | 北海道1 p.110 |
| 東北 | 宮城 | 6.0〜6.5 | 畝幅75cm・株間20cm(早生・中生) | — | 宮城1 p.188-191 |
| 東北 | 宮城 | 6.0〜6.5 | 畝幅75〜80cm・株間25cm | — | 宮城1 p.188-190 |
| 東北 | 宮城 | 6.0〜6.5 | 畝幅120cm・株間20cm・条間30cmの2条植え | — | 宮城1 p.188・190 |
| 東北 | 秋田 | 最適6〜7 | —(直播マルチ2条は下記) | 400 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 最適6〜7 | マルチ:畝幅125cm・床幅75cm・株間15〜20cm・条間45cmの2条植え | 400 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 最適6〜7 | マルチ:畝幅125cm・床幅75cm・株間25cm・条間45cmの2条植え。無マルチ:畝幅75〜90cmの1条播き、株間25cm | 500 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 最適6〜7 | 畝幅75〜90cmの1条播き、株間30cmを標準 | 600 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 山形 | — | — | 商品収量 約80kg/a(=約800kg/10a・試験の値) | 山形1 |
| 関東 | 栃木 | 6.0〜6.5 | 6,000〜6,900株(畝幅50〜60cm×株間24〜30cm) | 1,200 | 栃木1 p.104-105 |
| 関東 | 群馬 | — | 畝間125cm・条間45cm・株間24〜30cm | 800 | 群馬1 p.6(03野菜PDF) |
| 関東 | 埼玉 | — | ハウス早熟24,000・トンネル早熟20,000・露地22,000(株/10a) | ハウス早熟1,500・トンネル早熟1,300・露地1,500 | 埼玉1 p.51 |
| 関東 | 神奈川 | — | トンネル:条間30cm×株間15〜18cm/マルチ:30×15〜18/露地:60×15〜18 | トンネル1,100・マルチ1,000・露地1,200 | 神奈川1 p.11 |
| 北陸 | 新潟 | — | 味風香:畝幅120cm・株間20cm・2条植え(8,333株)。新潟系14号:80cm×20cm・1条(6,250株)。湯あがり娘:80cm×20〜25cm・1条(6,250〜5,000株) | — | 新潟1・新潟3・新潟4 |
| 北陸 | 新潟 | — | 新潟系14号:畝幅80cm・株間15〜20cm・2粒(16,666〜12,500株)。越後ハニー:80×22〜25cm・1粒。越乃茶太郎:80×25〜27cm・1粒 | — | 新潟2 |
| 関東 | 山梨 | — | 6,000株/10a | 1,500 | 山梨1 えだまめの項 |
| 中国 | 岡山 | — | 慣行 条間120cm×株間45cm、1.9本/㎡(試験の値) | 727(慣行区の枝豆収量、試験の値) | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | — | 4.6本/㎡(条間120cm×株間18cm)、2粒播種1本立て(試験の値) | 883(慣行比121%)。中耕培土時に被覆尿素(30日タイプ)N6kg/10aで1,035(慣行比142%)(試験の値) | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | — | 8月上旬播種の場合 833株/a(慣行の4.5倍)で商品莢重が慣行並み(試験の値) | — | 岡山2・岡山3 |
| 九州・沖縄 | 福岡 | 6.0〜6.5(酸性土壌にも比較的耐える) | — | 1,100(想定収穫量) | 福岡1 p.62 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | — | 約5,120株/10a(畦間65cm×株間30cm、1穴3粒まき2本調整)(試験の値) | — | 長崎1 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | — | 28cm疎植(機械収穫)/15cm密植(試験の値) | 総莢重1,054〜1,132kg/10a(試験の値。目標は500kg/10a以上) | 長崎2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | 6.0〜6.5(H2O) | — | 1,300〜1,500 | 鹿児島1 p.47 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | 6.0〜6.5(H2O) | — | 1,300〜1,500 | 鹿児島1 p.60 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 6.0〜6.5 | 2,222株/a=約22,000株/10a(畝幅150cm・5条千鳥・条間30cm×株間30cm・1穴2粒) | —(商品収量 約400〜430kg/10a、試験値) | 鹿児島2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 6.0〜6.5 | 約22,000株/10a(同上) | —(商品収量 約660〜860kg/10a、試験値) | 鹿児島2 |
施肥量と施肥の時期
| 地域区分 | 都道府県 | 年間施肥量 N-P2O5-K2O(kg/10a) | 施肥の時期と配分(基肥・追肥) | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道 | N 2-P2O5 10-K2O 8(施肥標準) | 基肥のみ。窒素は熱水抽出性窒素の診断値によらず基肥2kg。リン酸は診断値でやや低い15・基準値10・やや高い7・高い3・極めて高い0、カリは低い16・やや低い12・基準値8・やや高い4・高い0。作条施用が前提で全層施用なら基肥の窒素・リン酸を約30%増 | 北海道1 p.110 |
| 東北 | 宮城 | 基肥 N 7〜8(早生)・4〜5(中生)、P2O5・K2Oも同量。堆肥2,000・苦土石灰120・BM熔燐40kg | 基肥主体。追肥は開花直前〜開花期に速効性肥料を中耕培土時に窒素2〜3kg/回(生育を見て) | 宮城1 p.188-191 |
| 東北 | 宮城 | 基肥 N 2〜3・P2O5 2〜3・K2O 2〜3。堆肥2,000・苦土石灰120・BM熔燐40kg | 基肥主体。追肥は中晩生は蔓化しやすいので、生育が特に劣る時以外は行わない | 宮城1 p.188-190 |
| 東北 | 宮城 | 基肥は早生種の量(N・P2O5・K2O 各7〜8)に準ずる | 基肥主体 | 宮城1 p.188・190 |
| 東北 | 秋田 | 基肥のみ N 7.2・P2O5 14.0・K2O 7.2(施肥例・極早生〜早生) | 基肥(施肥例は有機配合肥料80kg+高度化成10kg+過燐酸石灰20kg)。追肥は中耕培土時にマルチ1.5kg/10a程度・無マルチ1.0kg/10a程度 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 基肥のみ N 7.2・P2O5 14.0・K2O 7.2(施肥例) | 基肥。低温期の作型は初期生育のため速効性肥料を基肥に。追肥はマルチ1.5kg/10a程度 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 基肥のみ N 5.0・P2O5 12.4・K2O 5.0(施肥例) | 基肥(有機配合肥料60kg+高度化成5kg)。追肥は無マルチ1.0kg/10a程度 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 基肥のみ N 2.8・P2O5 10.8・K2O 2.8(施肥例) | 基肥(有機配合肥料40kg、高度化成0)。追肥は蔓化しやすいので生育が特に劣るとき以外はしない | 秋田1 p.161-163 |
| 関東 | 茨城 | 8-10-15(全量基肥。追肥0) | 基肥で全量施用(基肥N8・P2O5 10・K2O15、追肥なし) | 茨城1 表(野菜・豆類) |
| 関東 | 栃木 | 基肥N5-P2O5 15-K2O10+追肥N3=計8-15-10 | 基肥N5・P2O5 15・K2O10、追肥1回N3(開花前) | 栃木1 p.104-105 |
| 関東 | 群馬 | 基肥N5-P2O5 24-K2O15+追肥N3-K2O3=計8-24-18 | 基肥N5・P2O5 24・K2O15、追肥1回N3・K2O3 | 群馬1 p.6(03野菜PDF) |
| 関東 | 埼玉 | ハウス・トンネル早熟8-12-12、露地10-12-12(追肥N1は不足時のみ) | 全量基肥が基本。草勢を見て追肥が必要な場合はN1〜2kg/10a。マルチ栽培は各成分1〜2割減肥 | 埼玉1 p.51 |
| 関東 | 千葉 | 収量1t当たり養分吸収量:N14.5・P2O5 1.4・K2O17.9kg(施肥量ではない) | — | 千葉1 p.171-172 |
| 関東 | 神奈川 | トンネル8-14-15、マルチ8-14-8、露地10-17-10(全量基肥、追肥なし) | 全量基肥。トンネルは緩効性肥料を施用 | 神奈川1 p.11 |
| 北陸 | 新潟 | 基肥例1 N 12.0・P2O5 11.0・K2O 12.0(BM畑作3号100kg+Gライム72 120kg)。一発基肥例 N 15.0・P2O5 12.0・K2O 18.0 | 基肥+追肥2回(開花始めと莢肥大期=収穫10日前に各NK化成E989 25kg/10a)。一発基肥は追肥不要。収穫前追肥は莢厚4〜5mm・収穫14〜10日前に粒状肥料(NK化成18-0-18で20kg=N3.6kg) | 新潟1・新潟3・新潟4 |
| 北陸 | 新潟 | 基肥 新潟系14号 N 7.2・P2O5 6.6・K2O 7.2(BM畑作3号60kg)/越後ハニー N 2.4(BM畑作3号20kg)/越乃茶太郎 N 0〜2.4 | 基肥+追肥2回(開花盛期と莢肥大期=収穫10日前に各NK化成E989 25kg/10a)。土寄せは本葉2枚頃(子葉節まで)と5枚頃(初生葉節まで) | 新潟2 |
| 関東 | 山梨 | 基肥のみN4-P2O5 11-K2O12(苦土石灰150) | 基肥:4月中旬(全量基肥) | 山梨1 えだまめの項 |
| 近畿 | 大阪 | — | 土寄せ(1〜3回)の際に追肥 | 大阪1(中部農と緑の総合事務所) |
| 中国 | 岡山 | 追肥 N6kg/10a(被覆尿素、試験の値) | 追肥(試験の値)は中耕培土時 | 岡山1 |
| 九州・沖縄 | 福岡 | 10-11-8(基準施肥量。早熟・普通共通の1行) | 基肥 N85%・P2O5 100%・K2O 80%、追肥 N15%・K2O 20% | 福岡1 p.62 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | N6kg/10a(試験での施肥量。播種と同日に施用) | 全量基肥(試験の値)。N の1/2を鶏ふん・油粕で代替しても硫安と同等の莢数・莢重 | 長崎1 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | 4-9-10(堆肥2,000kg/10a) | 基肥 N2-P2O5 5-K2O 6、追肥 N2-P2O5 4-K2O 4。基肥重点 | 鹿児島1 p.47 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | 4-9-10(堆肥1,000kg/10a) | 基肥 N2-P2O5 5-K2O 6、追肥 N2-P2O5 4-K2O 4。基肥重点 | 鹿児島1 p.60 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 4.2-9.1-4.2(堆肥1,000kg/10a)。2作連続利用時は作畝時に2作分 8.4-18.2-8.4 | 基肥中心。栽培後期は根粒菌のN供給が期待できる | 鹿児島2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 4.2-9.1-4.2(堆肥1,000kg/10a) | 基肥中心 | 鹿児島2 |
播種・定植・中耕の時期
| 地域区分 | 都道府県 | 播種・育苗の時期 | 定植の時期 | 追肥・中耕・土寄せの時期 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東北 | 宮城 | 直播。地温が平均15℃確保できる時期から。1穴2粒播き、覆土2cm程度。移植も可 | (移植の場合)— | 中耕培土は本葉2〜3枚と本葉5〜7枚(開花前)の2回。開花時の培土は着莢率低下のため行わない | 宮城1 p.188-191 |
| 東北 | 宮城 | 直播(図から読み取り:5月上旬〜6月上旬に播種) | — | 中耕培土2回(本葉2〜3枚・5〜7枚) | 宮城1 p.188-190 |
| 東北 | 宮城 | (図から読み取り)4月上旬〜中旬にトンネル播種 | — | 中耕培土は本葉2〜3枚・5〜7枚(開花前) | 宮城1 p.188・190 |
| 東北 | 秋田 | (図から読み取り)4月中旬播種・ペーパーポット育苗 | (図から読み取り)5月上旬 | 1回目は本葉2〜3枚で軽く(子葉が隠れる程度)、2回目は本葉6〜7枚で初生葉が隠れるまで | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 5/1〜5/20(極早生)、5/5〜5/30(早生)。1穴2粒播き、初生葉展開期に間引き1本立て。播種量4〜6L/10a | — | 中耕培土は無マルチの場合のみ(本葉2〜3枚・6〜7枚) | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 5/10〜6/5(中早生)、5/15〜6/10(中生)。中生以降は1粒播き+補植用苗 | — | 1回目は本葉2〜3枚、2回目は本葉6〜7枚 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 5/25〜6/25(中晩生)、6/5〜7/10(晩生) | — | 1回目は本葉2〜3枚、2回目は本葉6〜7枚 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 山形 | (試験の値)4月上旬に播種、播種直後にべたがけ(不織布・農ポリ) | — | べたがけは不織布を本葉2枚時に除去、農ポリは発芽後に除去 | 山形1 |
| 関東 | 栃木 | 5月上旬ごろと6月下旬ごろ(図から読み取り) | 育苗後に移植(図の定植印は播種の約2〜3週後。図から読み取り) | 追肥は開花前に1回(図では6月上旬と8月上旬ごろ。図から読み取り) | 栃木1 p.104-105 |
| 関東 | 群馬 | 3月中旬と5月上旬ごろ(図から読み取り。早い方はトンネル被覆) | 4月上旬と6月中旬ごろ(図から読み取り) | 追肥1回(時期は図に記載なし) | 群馬1 p.6(03野菜PDF) |
| 関東 | 埼玉 | ハウス早熟:2月下旬ごろ、トンネル早熟:3月上旬ごろ、露地:4月中旬ごろ(図から読み取り) | ハウス早熟:3月上旬ごろ、トンネル早熟:4月上旬ごろ(図から読み取り) | 草勢維持で追肥(要否は草勢次第) | 埼玉1 p.51 |
| 関東 | 神奈川 | トンネル:2月下旬ごろ播種、露地マルチ:4月上〜中旬、露地:4月中旬と4月下旬〜5月上旬ごろ(図から読み取り) | トンネル:3月上旬ごろ、マルチ:4月下旬ごろ、露地:4月下旬ごろ(図から読み取り) | — | 神奈川1 p.11 |
| 北陸 | 新潟 | 4/10〜4/30(セル育苗・128穴か200穴・12〜18日) | 4/24〜5/14 | 追肥は開花始め(6月上〜中旬)と莢肥大期。開花以降に液肥の葉面散布2回以上 | 新潟1・新潟3・新潟4 |
| 北陸 | 新潟 | 新潟系14号4/30〜5/30、越後ハニー4/30〜5/15、越乃茶太郎5/15〜5/30(播種深3cm) | — | 土寄せは本葉2枚頃と5枚頃。開花直前に主茎30cm以上なら先刈り・摘芯 | 新潟2 |
| 関東 | 山梨 | 4月下旬ごろ(図から読み取り。直播) | — | 中耕・土寄せ:6月上旬ごろ(図から読み取り) | 山梨1 えだまめの項 |
| 近畿 | 大阪 | ハウス:2月上旬〜3月上旬、露地:3月下旬〜5月上旬 | 本葉が出始めた頃に定植 | 定植後かん水、株元に1〜3回土寄せ(根張り・倒伏防止)。この時に追肥 | 大阪1(中部農と緑の総合事務所) |
| 中国 | 岡山 | 6月17〜26日に直播(試験の値) | 直播 | 中耕培土は8月20〜23日(試験の値) | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | 7月11〜12日に直播(試験の値) | 直播 | 中耕培土時(8月20〜23日) | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | 6月下旬播種+開花期(8月上旬)から15日程度電照(太陽光発電+赤色LED)で11月中旬収穫。または8月上旬播種・開花期(9月中旬)から15〜16時間日長で11月中旬収穫 | 直播 | 電照は開花期から。県南部で適応可(前者) | 岡山2・岡山3 |
| 九州・沖縄 | 福岡 | 早熟: 2月中下旬・3月に播種(ハウスまたはトンネルで育苗)。普通: 4月播種、6月播種(図から読み取り) | 早熟: 4月・5月(図から読み取り)。普通: 5月、6〜7月(図から読み取り) | 追肥は開花2週間前頃にカリ主体で施用。同時に最後の培土を行う | 福岡1 p.62 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | 2016年は5月13日に直播(試験の値) | 直播 | — | 長崎1 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | ハウス3月16日、露地4月27日(2022年・試験の値) | ハウス3月29日、露地5月8日(試験の値) | — | 長崎2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | —(資料に記載なし) | — | — | 鹿児島1 p.47 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 直播。9月下旬〜10月中旬(9月下旬より早いと台風リスク。8月下旬〜9月中旬播きは収量低くて不適) | 直播のため定植なし | 播種後〜子葉展開期は不織布べたがけで鳥害対策。開花期以降の水管理(灌水)が収量を左右 | 鹿児島2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 直播。1月下旬〜2月下旬(3月下旬播きは収穫が梅雨期と重なり品質低下・収益性劣る) | 直播のため定植なし | 低温期のため播種から収穫まで不織布べたがけ。粉衣処理種子を使う | 鹿児島2 |
収穫期と資料にある注意点
| 地域区分 | 都道府県 | 収穫期 | その県の資料にある注意点 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 北海道 | — | 初期生育確保のため基肥の速効性窒素は2kg/10a。有機物のリン酸・カリ相当量は施肥量から減らす。苦土施肥量は2〜3kg/10a | 北海道1 p.110 |
| 東北 | 宮城 | 8月〜10月に継続的な出荷を望む。品種の播種後日数は75〜100日 | 晩霜が播種期を決める。基肥は早生>中生>晩生の順に多い。根粒が窒素を固定し始めるのは発芽後4週目ごろ。乾燥時はかん水、畝間かん水も可。マメシンクイガは中晩生で多い | 宮城1 p.188-191 |
| 東北 | 宮城 | 秘伝は播種後120〜130日で収穫(図から読み取り:7月下旬〜10月上旬が普通栽培全体の収穫期間) | 秘伝は感光性が高く早播きに向かない。黒五葉は播種後約100日・9月どり | 宮城1 p.188-190 |
| 東北 | 宮城 | (図から読み取り)6月下旬〜7月中旬 | 本県は露地がほとんどで一部がトンネル栽培 | 宮城1 p.188・190 |
| 東北 | 秋田 | (図から読み取り)7月上旬〜中旬 | 開花期以降の追肥は食味低下のため行わない。着莢期と収穫1週間前に液肥の葉面散布。フタスジヒメハムシ・マメシンクイガ・アブラムシ・タネバエに注意 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 極早生7/下〜8/上、早生8/上〜中 | 霜に弱く早播きは不織布トンネルなどで保温。マルチ栽培は除草剤薬害のおそれで除草剤を使わない。排水不良地は生育不良 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 中早生8/中〜下、中生8/中〜9/上 | 多湿条件やマルチ栽培では蔓化しやすいので窒素を少なめに | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 秋田 | 中晩生9/上〜下、晩生9/下〜10/中 | 晩生は窒素過多に敏感。感光性が高く早播きしても収穫期はあまり変わらない。マメシンクイガは中晩生で被害 | 秋田1 p.161-163 |
| 東北 | 山形 | (試験の値)6月下旬〜7月上旬 | 露地より出荷を早める作型の試験成績。品種は初だるまが収量・食味とも優れた | 山形1 |
| 関東 | 栃木 | 7月と9〜10月上旬ごろ(図から読み取り) | 追肥は草勢を見て開花前に行う。堆肥と苦土炭カルの施用例あり | 栃木1 p.104-105 |
| 関東 | 群馬 | 6月下旬〜7月中旬、7月下旬〜8月中旬ごろ(図から読み取り) | たい肥1.5t施用時は減肥量を基肥から差し引く | 群馬1 p.6(03野菜PDF) |
| 関東 | 埼玉 | ハウス早熟:5月下旬〜6月上旬、トンネル早熟:6月上〜中旬、露地:7月上〜中旬ごろ(図から読み取り) | 多肥では過繁茂になりやすく雌花着生に悪影響。前作の残存肥料を考慮。堆肥1t/10a | 埼玉1 p.51 |
| 関東 | 千葉 | — | 野菜の中で窒素吸収量が極端に高い作物と記載 | 千葉1 p.171-172 |
| 関東 | 神奈川 | トンネル:6月下旬〜7月上旬、マルチ:6月下旬〜7月、露地:7月上旬と7月下旬〜8月ごろ(図から読み取り) | 前作の残存成分により施肥量を減らす。育苗用土に未使用の家畜ふん堆肥を使う場合は生育障害の事前確認(資料編) | 神奈川1 p.11 |
| 北陸 | 新潟 | 7/9〜7/25(品種により)。莢厚9〜10mmで収穫開始 | 湯あがり娘は草勢が強いので基肥2割減。早生系は初期生育確保のため基肥多め。低温期の定植はトンネル・べたがけで保温。フタスジヒメハムシ・ツメクサガ・炭そ病 | 新潟1・新潟3・新潟4 |
| 北陸 | 新潟 | 新潟系14号7/21〜8/7、越後ハニー7/29〜8/4、越乃茶太郎8/16〜8/24。莢厚は中生8mm・中晩生9〜10mm | 5月上旬以降の耕うん・播種を基準。播種深3cm、砕土率70〜80%。茶豆は収穫適期3日間。ウコンノメイガ・カメムシ・黒根腐病・さやシミ症 | 新潟2 |
| 関東 | 山梨 | 7月上〜中旬ごろ(図から読み取り) | 基肥の窒素が多いと初期生育が旺盛になり過ぎ着莢率が低下するので注意 | 山梨1 えだまめの項 |
| 近畿 | 大阪 | 開花から約40日 | 開花期のカメムシ類・ヤガ類の防除が欠かせない(莢が付かない・実が入らない原因) | 大阪1(中部農と緑の総合事務所) |
| 中国 | 岡山 | 10月11〜12日(試験の値)。莢厚9mm以上が8割以上になった時期 | 収穫期は10月中旬頃に限られ労力が集中する | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | 10月17〜22日(慣行より6〜10日遅い) | 播種が7月下旬以降だと乾燥害で出芽不良の恐れ。慣行と同等以上の収量・食味良好 | 岡山1 |
| 中国 | 岡山 | 11月中旬 | 電照は周辺作物への影響に配慮。設備費の目安: 太陽光電照システム約18万円/a、商用電源の電照は約20万円/10a(資料記載) | 岡山2・岡山3 |
| 九州・沖縄 | 福岡 | 早熟: 6月下旬〜7月、普通: 7月・8月・9月(図から読み取り) | 窒素多施用は過繁茂で結莢不良(徒長したら摘心)。根の酸素要求量が高く湿害に弱い。追肥時に窒素の肥効が悪いと子実の風味が低下。連作は立枯病・褐紋病で激減(大豆の項の記述を参照) | 福岡1 p.62 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | 2016年は7月19日(試験の値) | カメムシ防除と排水対策が必要 | 長崎1 |
| 九州・沖縄 | 長崎 | ハウス6月9日、露地7月13日(試験の値)。作付モデルでは4作型で3月中旬〜7月に分散 | 収穫適期は3〜7日と短い。作業者3名で1日の収穫は3.5aが限界。排水対策とカメムシ防除の徹底 | 長崎2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | — | 根群が浅く乾燥に注意。開花期の乾燥で着莢不良。生育期間が短く後半は肥料をあまり必要としないため基肥重点。肥料過多は過繁茂で落莢・空莢が増える | 鹿児島1 p.47 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島 | — | 露地と同じ注意(過繁茂・落莢・空莢、後半は肥料をあまり必要としない) | 鹿児島1 p.60 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 11〜12月(開花後35〜40日、莢8割が厚さ約8mm) | クキモグリバエ(本葉3枚までに2回ほど防除)・カメムシ(開花〜莢肥大期)。強風対策に防風ネット。砕土率70%以上の圃場を選ぶ | 鹿児島2 |
| 九州・沖縄 | 鹿児島(奄美) | 4〜5月(開花後35〜40日) | 3月下旬播種は不可。ネキリムシ・コオロギ対策に播種後粒剤散布。サトウキビ収穫後〜夏植えまでの期間に栽培可 | 鹿児島2 |
各県の資料にある注意点
- 北海道:初期生育確保のため基肥の速効性窒素は2kg/10a。有機物のリン酸・カリ相当量は施肥量から減らす。苦土施肥量は2〜3kg/10a
- 宮城:晩霜が播種期を決める。基肥は早生>中生>晩生の順に多い。根粒が窒素を固定し始めるのは発芽後4週目ごろ。乾燥時はかん水、畝間かん水も可。マメシンクイガは中晩生で多い
- 宮城:秘伝は感光性が高く早播きに向かない。黒五葉は播種後約100日・9月どり
- 宮城:本県は露地がほとんどで一部がトンネル栽培
- 秋田:開花期以降の追肥は食味低下のため行わない。着莢期と収穫1週間前に液肥の葉面散布。フタスジヒメハムシ・マメシンクイガ・アブラムシ・タネバエに注意
- 秋田:霜に弱く早播きは不織布トンネルなどで保温。マルチ栽培は除草剤薬害のおそれで除草剤を使わない。排水不良地は生育不良
- 秋田:多湿条件やマルチ栽培では蔓化しやすいので窒素を少なめに
- 秋田:晩生は窒素過多に敏感。感光性が高く早播きしても収穫期はあまり変わらない。マメシンクイガは中晩生で被害
- 山形:露地より出荷を早める作型の試験成績。品種は初だるまが収量・食味とも優れた
- 栃木:追肥は草勢を見て開花前に行う。堆肥と苦土炭カルの施用例あり
- 群馬:たい肥1.5t施用時は減肥量を基肥から差し引く
- 埼玉:多肥では過繁茂になりやすく雌花着生に悪影響。前作の残存肥料を考慮。堆肥1t/10a
- 千葉:野菜の中で窒素吸収量が極端に高い作物と記載
- 神奈川:前作の残存成分により施肥量を減らす。育苗用土に未使用の家畜ふん堆肥を使う場合は生育障害の事前確認(資料編)
- 新潟:湯あがり娘は草勢が強いので基肥2割減。早生系は初期生育確保のため基肥多め。低温期の定植はトンネル・べたがけで保温。フタスジヒメハムシ・ツメクサガ・炭そ病
- 新潟:5月上旬以降の耕うん・播種を基準。播種深3cm、砕土率70〜80%。茶豆は収穫適期3日間。ウコンノメイガ・カメムシ・黒根腐病・さやシミ症
- 山梨:基肥の窒素が多いと初期生育が旺盛になり過ぎ着莢率が低下するので注意
- 大阪:開花期のカメムシ類・ヤガ類の防除が欠かせない(莢が付かない・実が入らない原因)
- 岡山:収穫期は10月中旬頃に限られ労力が集中する
- 岡山:播種が7月下旬以降だと乾燥害で出芽不良の恐れ。慣行と同等以上の収量・食味良好
- 岡山:電照は周辺作物への影響に配慮。設備費の目安: 太陽光電照システム約18万円/a、商用電源の電照は約20万円/10a(資料記載)
- 福岡:窒素多施用は過繁茂で結莢不良(徒長したら摘心)。根の酸素要求量が高く湿害に弱い。追肥時に窒素の肥効が悪いと子実の風味が低下。連作は立枯病・褐紋病で激減(大豆の項の記述を参照)
- 長崎:カメムシ防除と排水対策が必要
- 長崎:収穫適期は3〜7日と短い。作業者3名で1日の収穫は3.5aが限界。排水対策とカメムシ防除の徹底
- 鹿児島:根群が浅く乾燥に注意。開花期の乾燥で着莢不良。生育期間が短く後半は肥料をあまり必要としないため基肥重点。肥料過多は過繁茂で落莢・空莢が増える
- 鹿児島:露地と同じ注意(過繁茂・落莢・空莢、後半は肥料をあまり必要としない)
- 鹿児島(奄美):クキモグリバエ(本葉3枚までに2回ほど防除)・カメムシ(開花〜莢肥大期)。強風対策に防風ネット。砕土率70%以上の圃場を選ぶ
- 鹿児島(奄美):3月下旬播種は不可。ネキリムシ・コオロギ対策に播種後粒剤散布。サトウキビ収穫後〜夏植えまでの期間に栽培可
県ごとの違いを読み解く
作型と播種・収穫の時期
最も早い作型は、埼玉のハウス早熟です。2月下旬に播種して3月上旬に定植し、5月下旬から6月上旬に収穫します(埼玉1、図から読み取り)。神奈川のトンネルも2月下旬の播種で、収穫は6月下旬から7月上旬です。福岡の早熟は2月中下旬と3月に播種し、6月下旬から7月に収穫します(神奈川1・福岡1、図から読み取り)。
トンネルは4月が中心です。宮城のトンネルは4月上旬から中旬に播種し、6月下旬から7月中旬に収穫します。秋田の極早生のトンネル移植は4月中旬にペーパーポットで育苗し、7月上旬から中旬に収穫します(宮城1・秋田1、図から読み取り)。山梨は4月下旬に直播して、7月上旬から中旬に収穫します(山梨1、図から読み取り)。
露地の直播は5月から6月に広がります。秋田は極早生が5月1日〜20日、早生が5月5日〜30日、中早生が5月10日〜6月5日、中生が5月15日〜6月10日の播種です。中晩生は5月25日〜6月25日、晩生は6月5日〜7月10日に播き、収穫は極早生の7月下旬から晩生の10月中旬まで続きます(秋田1)。秋田は、晩生が感光性の高い品種で、早く播いても収穫期はあまり変わらないと書いています。
同じ作付けを2回に分ける県もあります。栃木は5月上旬ごろと6月下旬ごろに播種し、収穫は7月と9月から10月上旬ごろです。群馬は3月中旬と5月上旬ごろに播種し、収穫は6月下旬から7月中旬と7月下旬から8月中旬ごろです(栃木1・群馬1、図から読み取り)。
全量基肥か、追肥を加えるか
全量を基肥で施す県は、茨城(N8-10-15)、神奈川、山梨(N4-11-12)です。神奈川はトンネルが8-14-15、マルチが8-14-8、露地が10-17-10で、いずれも追肥なしです。埼玉も全量基肥が基本で、草勢が弱い場合にだけ窒素1〜2kg/10aを追肥します。北海道は基肥のみで、基肥の窒素は2kgです(茨城1・神奈川1・山梨1・埼玉1・北海道1)。
追肥を加える県もあります。栃木は基肥にN5、開花前の追肥にN3を1回施します。群馬も基肥N5に追肥N3・K2O3の1回です。宮城は開花直前から開花期の中耕培土時に、窒素2〜3kg/回を生育を見ながら施します(栃木1・群馬1・宮城1)。
鹿児島は基肥にN2、追肥にN2を置き、基肥を重く配分しています。福岡は基準施肥量の窒素の85%を基肥に、15%を追肥にします。追肥は開花の2週間前ごろで、カリを主体にします(鹿児島1・福岡1)。秋田は中耕培土時の追肥をマルチ栽培で1.5kg、無マルチで1.0kg程度とし、開花期以降の追肥は食味が下がるため行いません(秋田1)。
基肥の窒素が多い場合の弊害も、複数の県が書いています。山梨は、初期生育が旺盛になりすぎて着莢率が下がると記しています。埼玉は過繁茂になり雌花の着生に悪影響があること、鹿児島は過繁茂で落莢と空莢が増えることを挙げています(山梨1・埼玉1・鹿児島1)。
施肥量の幅と目標収量
窒素の年間量(kg/10a)は、北海道が2、宮城の晩生が2〜3、山梨と鹿児島が4、宮城の中生が4〜5、秋田が2.8〜7.2です。茨城、栃木、群馬は8、埼玉は8〜10、神奈川も8〜10、福岡は10です(北海道1・宮城1・山梨1・鹿児島1・秋田1・茨城1・栃木1・群馬1・埼玉1・神奈川1・福岡1)。宮城では、基肥が早生、中生、晩生の順に多くなります。
新潟の上越地域の例は、基肥N12に追肥2回、または一発基肥のN15です。上越では湯あがり娘の草勢が強いため、基肥を2割減らすとしています(新潟1)。
リン酸とカリは県の差がさらに大きくなります。リン酸は群馬の24、神奈川のトンネルとマルチの14、栃木の15から、鹿児島の9、茨城の10までです。カリは群馬の18(基肥15と追肥3)、茨城の15、神奈川のトンネルの15から、福岡と神奈川のマルチの8までです(群馬1・神奈川1・栃木1・鹿児島1・茨城1・福岡1)。
目標収量は、秋田が極早生400、中早生から中生500、中晩生から晩生600です。群馬は800、神奈川は1,000〜1,200、福岡は1,100、栃木は1,200、埼玉は1,300〜1,500、山梨は1,500、鹿児島は1,300〜1,500です。北海道の基準収量は800〜1,000です(秋田1・群馬1・神奈川1・福岡1・栃木1・埼玉1・山梨1・鹿児島1・北海道1)。千葉は施肥基準の表がなく、収量1t当たりの養分吸収量をN14.5・P2O5 1.4・K2O17.9kgと記し、野菜の中で窒素吸収量が極端に高い作物としています(千葉1)。
新潟・奄美・岡山の特別な作型
新潟の上越では、移植が4月10日〜30日に育苗して4月24日〜5月14日に定植し、7月9日〜25日に収穫します。直播は新潟系14号が4月30日〜5月30日に播種し、7月21日〜8月7日に収穫します。越乃茶太郎は5月15日〜30日に播き、8月16日〜24日に収穫します(新潟1・新潟2)。収穫前の追肥は、莢厚4〜5mmの収穫14日〜10日前に窒素3.6kg程度です(新潟4)。
奄美は、台風を避けて9月下旬から10月中旬に播種して11〜12月に収穫する作型と、1月下旬から2月下旬に播種して4〜5月に収穫する作型があります。9月下旬より早い播種は台風の恐れがあり、3月下旬の播種は収穫が梅雨期と重なって品質と収益性が下がります(鹿児島2)。
岡山は黒大豆の枝豆で、慣行の6月播種は10月中旬に収穫が集中します。7月中旬に播種すると収穫が6〜10日遅れ、電照抑制では11月中旬まで収穫期を移せます(岡山1・岡山2・岡山3、いずれも試験の値)。長崎の諫早湾干拓地と山形のハウス半促成も試験の値で、表には載せましたが比較には使っていません。
資料が見つからなかった都道府県
青森・岩手・福島・東京・富山・石川・福井・長野・静岡・愛知・岐阜・三重・滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根・広島・山口・徳島・香川・愛媛・高知・佐賀・熊本・大分・宮崎・沖縄の30県は、えだまめの施肥基準や栽培暦を確認できませんでした(2026年11月時点)。高知と佐賀は、施肥基準のPDFにえだまめの記載がありません。静岡、愛知、岐阜、三重、滋賀、京都、兵庫、和歌山の資料には画像PDFが多く、全文を検索できませんでした。奈良は家庭菜園向けのページだけで、産地の施肥基準ではないため載せていません。探しきれていない県があります。千葉は施肥基準の表がなく、大阪は播種期と収穫の目安だけです。山形、岡山、長崎は試験の値だけです。
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出典一覧
表の「根拠」「出典」の略称と資料の対応です。
- 北海道1:北海道農政部「北海道施肥ガイド2020 IV園芸作物(PDF)」、2020(PDF作成2022)年
- 宮城1:宮城県「みやぎの野菜指導指針 第9節 えだまめ(農水省掲載PDF)」、2006年
- 秋田1:秋田県「野菜栽培技術指針 豆類(エダマメ)(農水省掲載PDF)」、2006初版・掲載PDFは2016作成年
- 山形1:山形県農業総合研究センター園芸試験場「えだまめハウス半促成栽培に適する品種と収量性(研究成果)」、2019頃年
- 茨城1:茨城県「茨城県における標準施肥の考え方」、令和4年3月年
- 栃木1:栃木県「農作物施肥基準(第5章 施肥基準量 p.104-105)」、平成29年3月年
- 群馬1:群馬県「群馬県作物別施肥基準・土壌診断基準(野菜)」、平成16年3月(掲載は2022年6月)年
- 埼玉1:埼玉県「主要農作物施肥基準(野菜1)」、令和7年版年
- 千葉1:千葉県「主要農作物等施肥基準(野菜1)」、平成31年3月年
- 神奈川1:神奈川県「神奈川県作物別施肥基準(全文)」、令和4年版年
- 新潟1:新潟県上越農業普及指導センター「えだまめ栽培指針・移植栽培(7/上〜下収穫作型)」、2023年
- 新潟2:新潟県上越農業普及指導センター「えだまめ栽培指針・直は栽培(7/下〜8/下収穫作型)」、2023年
- 新潟3:新潟県上越農業普及指導センター「えだまめ栽培今後の管理について(6月)」、2021年
- 新潟4:新潟県上越農業普及指導センター「えだまめ今後の管理について(7月)」、2021年
- 山梨1:山梨県「農作物施肥指導基準(野菜・えだまめ。MAFFポータル上に掲載のPDF)」、平成23年3月年
- 大阪1:大阪府中部農と緑の総合事務所「えだまめの栽培管理作業」、2024年6月更新年
- 岡山1:岡山県農林水産総合センター農業研究所「黒大豆「岡山系統1号」の枝豆収穫期を拡大できる7月播種での最適な栽植密度(研究成果)」、2013頃年
- 岡山2:岡山県農林水産総合センター農業研究所「太陽光発電を利用した黒大豆「岡山系統1号」枝豆の電照抑制栽培(研究成果)」、2013頃年
- 岡山3:岡山県農林水産総合センター農業研究所「黒大豆「岡山系統1号」枝豆の開花期後電照による抑制栽培(研究成果)」、2010頃年
- 福岡1:福岡県農林水産部経営技術支援課「福岡県野菜施肥基準(一括ダウンロード)」、2025年
- 長崎1:長崎県農林技術開発センター「環境保全型農業に適応したエダマメの化学肥料低減技術(研究成果情報)」、2016年
- 長崎2:長崎県農林技術開発センター「エダマメの歩行型機械体系における効率的な栽培面積(研究成果情報)」、2022年
- 鹿児島1:鹿児島県「鹿児島県土壌管理指針(七訂版)(3)野菜」、2020年
- 鹿児島2:鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場「奄美地域におけるエダマメ栽培マニュアル」、2024年