大豆の栽培暦・年間作業表【全国まとめ】36都道府県の施肥・播種・中耕培土・収穫時期を比較

  • 10月 27, 2026
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大豆の播種・中耕培土・開花期の管理・収穫の時期は、都道府県ごとの施肥基準や栽培指針、普及センターの情報紙に別々に書かれていて、品種の呼び方や作型の前提も県で違います。この記事では、36都道府県の公的資料(49本)から、普通栽培(6月播き)を中心に時期と数値を拾い、全国の比較表と、主産地向けの標準的な年間作業表にまとめました。どの値にも出典の県と資料を付けています。

全体を見ると、播種は宮崎の夏大豆の4月中旬から、宮崎沿海の晩播の8月上旬〜中旬まで4か月ほど幅があります。基肥の窒素は福岡や佐賀の無施用から、富山の砂壌土の3〜4kg/10aまでと少なく、リン酸とカリが施肥の中心です。中耕・培土は2回の県が多く、1回目は本葉2〜4葉期、終える時期は開花10日前から開花始めまでと県で違います。目標収量は150kg/10a(埼玉の7月播き、三重のすずおとめ)から350(長崎の転換畑)です。表の軸は、作型と播種期、中耕・培土の回数と時期、窒素を抑えた施肥と開花期の追肥、排水とかん水、収穫期の5つです。

大豆の年間作業表・都道府県比較(Excel)をダウンロード

Excelには、年間作業表(実施日を書く欄つき)、都道府県の比較表、出典一覧の3つのシートがあります。

ほかの作物の栽培暦・年間作業表は栽培暦・年間作業表の全国まとめにまとめています。

この表の読み方と注意

  • 対象:都道府県と県の試験場・普及組織が公開している施肥基準、栽培指針、作況試験や研究成果の情報です。農林水産省「都道府県施肥基準等」に掲載されている県の資料を含みます。収量と施肥量の単位はkg/10aです
  • 作型:普通栽培(6月播き)を基本にしています。北海道の5月播き、九州の晩播(7月播き)、宮崎の夏大豆と秋大豆、岡山の白大豆と黒大豆は、県の呼び方のまま載せました
  • 使い方:資料の表やレイアウトは転載せず、時期と数値などの事実だけを拾って組み直しました。群馬は無断転載を禁じているため、事実の要約にとどめています。栽培暦の図から読んだ値には「図から読み取り」と書いています。青森と新潟の中耕・培土の時期、山梨、神奈川、東京、栃木、埼玉、三重の播種期と収穫期は図から読んでおり、±1旬ほどずれることがあります。山梨は図の月の境目が粗く、特に不確かです
  • 施肥基準ではない値:大阪の窒素4kgとリン酸15kgは特別栽培の慣行レベルです。石川も慣行レベルのN7しかなく、行にしていません。熊本の値は阿蘇高冷地の試験成果、茨城は試験と現地例の値です。長崎は8ha規模の経営類型の例で、県の標準作型ではありません
  • 古い資料:宮城は2007年、青森は2010年頃、岡山は平成20年(2008年)、山口は平成23年(2011年)、奈良は平成21年(2009年)の資料で、品種が現行と違う場合があります。島根と広島は発行年が資料から分かりません。現行の奨励品種は県に確認してください
  • 薄い県:兵庫はpHと排水、長野は施肥量の幅、富山は施肥、福井は土づくりと施肥、岩手は施肥表だけです。北海道は播種期が中心で、収穫期と畦幅の記載がありません
  • 食い違い:島根の適期播種密度は、本文が8,000〜12,000本/10a、表が播種期ごとの値で、表を採用しました。秋田の最終培土の高さは、本文が15〜20cm、収穫の項が畦高10cmの目標で、両方を載せています
  • 摘心:摘心を載せた資料はありませんでした
  • 農薬:使い方を推奨しないため、薬剤名は書いていません
  • 調査日:2026年10月27日です。資料は改訂されることがあるので、自分の県の資料で最新の内容を確かめてください

標準の年間作業表(主産地の普通栽培(6月播き)。北海道の5月播き、九州の晩播(7月播き)、宮崎の夏大豆・秋大豆も県の言葉で並べた)

大豆の作業を、播種から収穫まで4月始まりで並べた表です。普通栽培(6月播き)を基本に、北海道の5月播き、九州の7月播き(晩播)、宮崎の夏大豆と秋大豆、岡山の白大豆と黒大豆を県の言葉のまま入れています。中耕・培土の回数と時期、開花期の追肥、畝間かん水は県で違うので、1行の中に県別の値を並べています。図から読み取った時期は±1旬ほどずれることがあります。「根拠」の略称は記事末尾の出典一覧に対応しています。

月 旬 作業 内容・目安 品種・作型 根拠
4月 中旬〜下旬 播種(夏大豆) 畦幅60〜75cm×株間15〜20cm、1株2本、15〜20本/㎡、種子5kg/10a。標準の播種期で、山間高冷地は6月下旬〜7月上旬、中山間地は7月上旬〜中旬 夏大豆・コガネダイズ(宮崎) 宮崎1 p.78〜79
4月 中旬〜下旬 排水対策・土壌改良 明きょ・弾丸暗きょで排水。石灰資材とようりん各100〜150kg/10a、pH6.0〜6.5を目標 中晩生種(おおすず・オクシロメ) 青森1 p.81
播種前 — 土壌酸度の矯正 目標pHは6.0〜6.5とする県が多い(青森・秋田・福島・栃木・群馬・千葉・福井・岐阜・滋賀・岡山・広島・山口・福岡・佐賀・長崎・大分・鹿児島)。宮城と奈良は6.5、埼玉は6.5程度、兵庫と宮崎は6.0〜7.0、北海道は畑作物全般で5.5〜6.5。資材量は福島の石灰80〜100、栃木の苦土炭カル80kg、群馬の苦土石灰100kg程度、岡山の珪酸苦土石灰150kg、山口の苦土石灰か消石灰100kg程度、長崎の苦土石灰100kg程度、新潟の消石灰100kg/10a程度 全県共通の目安 青森1・福島1・栃木1・群馬1・新潟1・岡山1・山口1・長崎1
播種前 — 排水対策 地下水位の目標は宮城60cm程度、岐阜と宮崎40〜50cm、岡山・広島40cm以下、滋賀40cmより低く、山口30〜40cm以上、秋田30〜40cm、福井30cm以下、佐賀50cm以下(高畦)、兵庫50cm以深。手段は明きょ、弾丸暗きょ、補助暗きょ、心土破砕。新潟は周囲明渠30〜40cm、ほ場内明渠5〜10m間隔。北海道は砕土率70〜80%以上、青森は70%以上。長崎は6月下旬にサブソイラーで排水対策 全県共通の目安 宮城1・秋田1・福井1・新潟1・岐阜1・岡山1・広島1・山口1・滋賀5・佐賀1・兵庫1・宮崎1・北海道1・青森1・長崎1 p.80
播種前 — 基肥(北海道・東北・北陸) 北海道 N1.5〜2・P2O5 11〜20・K2O 8〜10(地帯・土壌で差)。青森 N2〜3-P2O5 10〜15-K2O 8〜10。岩手 N2〜4(補給型)・P2O5 3〜5・K2O 6〜7。宮城 N2〜3-8〜9-11〜12。秋田 N沖積土1.0〜2.5・洪積土2.5〜3.0、P2O5 10〜12、K2O 6〜8。福島 標播は基肥N2+追肥6、晩播は基肥3+追肥6。新潟 N1.5〜2.5-6〜8-6〜8。富山 N砂壌土3〜4・埴壌土2〜3、P2O5 5〜8、K2O 7〜10。福井 N2〜3-9-12 標準・晩播 北海道1・青森1・岩手1・宮城1・秋田1・福島1・新潟1・富山1・福井1
播種前 — 基肥(関東・長野・東海) 栃木 2-8-8。群馬 窒素3程度・りん酸8程度・カリ8程度。千葉 転換1〜2年目は窒素1〜2、3年目以降は3程度、りん酸・加里は各10程度。東京 黒ボク土2-8-5。神奈川 2.4-5.6-8.0。山梨 3-10-10。長野 窒素1.5〜5.8・りん酸10〜16・カリ9〜13(基準施肥量の幅)。岐阜 N1〜3-P2O5 4〜6-K2O 7〜8。愛知 3-4-6。三重 基肥N1-P2O5 4-K2O 4+追肥N5。茨城は3-10-10〜3-12-12(試験の値・現地例) 普通栽培 栃木1・群馬1・千葉1・東京1・神奈川1・山梨1・長野1・岐阜1・愛知1・三重1・茨城1
播種前 — 基肥(近畿・中国・九州) 滋賀 N0〜2-6-6。奈良 N1〜3-5〜6-6〜7(黒大豆はN0〜3-8〜10-8〜10)。島根 2-8-8〜3-10-10。岡山 0〜3-6〜8-6〜8。広島 2〜3-6〜8-6〜8。山口 0〜2-5〜10-5〜10。福岡 0〜2-6〜8-6〜8。佐賀 標準播き0-6-6、やせ地・3年以上の連作田・晩播きは6-6-6。長崎 3.0-6.0-6.0。熊本は3-10-10(黒ボク土の晩播試験の値)。大分 肥沃田0-10-10、連作田・やせ地・晩播3-10-10。宮崎 非火山灰土1.5-4.0-4.0、火山灰土1.5-6.0-6.0。鹿児島 2〜3-4〜7-4〜6。大阪は特別栽培の慣行レベルでN4・P2O5 15(施肥基準ではない)。兵庫は施肥量の記載なし 普通栽培・晩播 滋賀1・奈良1・島根1・岡山1・広島1・山口1・福岡1・佐賀1・長崎1・熊本1・大分1・宮崎1・鹿児島1・大阪1
播種前 — 窒素の考え方と転換畑の初年度 窒素は少なく施すか施さない県が多い。福岡は窒素が根粒の着生を妨げるので原則無窒素(遅播き・連作田で2kg程度)、島根は窒素を根粒が働き始めるまでの呼び水と位置づけ、富山は基肥Nの多施用が根粒着生阻害・過繁茂・青立ちの要因と記載、佐賀は過繁茂になりやすいため原則無窒素。転換畑の初年度は、秋田が窒素を多くても1kg程度、北海道が転換1〜2年目に1〜3kg減肥、群馬が2〜3割減、山梨が転換1年目の基肥を無窒素とする。根粒菌の接種は北海道が励行、佐賀が初めて作るほ場で記載 転換畑・普通栽培 福岡1・島根1・富山1・佐賀1・秋田1・北海道1・群馬1・山梨1
5月 中旬〜下旬 播種(北海道) 5月中下旬が適正。5月上旬の早播きは出芽率が低下する圃場がある。転換畑は密植で上限30本/㎡(倒伏しない範囲)。畦幅と株間は資料に記載なし 転換畑・普通栽培(5月播き) 北海道1 p.58〜60・北海道2
5月 中旬〜下旬 播種(青森) 畦幅70×株間15cm(おおすず・19,000本/10a・種子7〜8kg)、70×25cm(オクシロメ・11,400本/10a・種子3〜4kg)、いずれも2粒播き(5/15〜25) 中晩生種(おおすず・オクシロメ) 青森1 p.63,81
5月 下旬〜6月上旬 播種(宮城・普通播) 畦幅70〜80×株間20cm・2粒播き・12〜15粒/㎡。種子は中粒3.5〜4.5kg、大粒5〜6kg/10a。2007年版で品種が古い ミヤギシロメ・タンレイ等 宮城1 p.91〜94
5月 下旬〜6月中旬 播種(秋田・標播) 適期は6月上旬。13,300〜16,800粒/10a(リュウホウ4〜5kg)、6月中旬は17,800〜22,200粒、畦幅70〜80cm。しわ粒対策には6月中旬播種が有利で、5月下旬は変動が大きい。大麦後の晩播(6月下旬)は25,000〜33,300粒/10a(リュウホウ7.5〜10kg) 標播・晩播・リュウホウ 秋田1 p.30〜32
5月 下旬〜6月中旬 播種(新潟) エンレイ標準播は5月20日〜6月10日、苗立ち9〜10本/㎡。エンレイ晩播は6月11〜20日、苗立ち13〜18本/㎡。里のほほえみは6月1〜15日で、裂皮を避けるため6月に入ってから播く。畦幅75cm エンレイ・里のほほえみ 新潟1・新潟2
6月 上旬〜中旬 播種(福島) あやこがね・おおすずは6月中旬までに播種。標播は畦70cm×株間15〜20cm、晩播は70cm×10cm 標播・晩播 福島1
6月 上旬 播種(熊本・阿蘇高冷地の試験) 試験の標準播種期。収量約279kg/10a(試験の値) フクユタカ・阿蘇(熊本) 熊本1 p.1
6月 上旬〜7月上旬 播種(山口) 山間部は6月上旬〜下旬、平坦部は6月中旬〜7月上旬。6月播きは15〜20本/㎡、7月上旬以降は20〜25本/㎡。極端な早播きはウイルス病の恐れ。平成23年の資料 サチユタカ・普通栽培 山口1 p.7〜8
6月 上旬〜下旬 播種(広島) 標高300〜500mは6月上旬〜中旬、300m以下は6月中旬〜下旬(適期)。苗立ち16〜18本/㎡・種子6.5〜7.5kg/10a サチユタカ・普通栽培 広島1 p.93
6月 中旬〜下旬 播種(島根) 平坦部は12,000〜15,000本/10a(4.5〜5.6kg)、条間70〜80cm、覆土2〜4cm。中山間〜山間部の早播き(5月下旬〜6月上旬)は8,000〜10,000本(3.0〜3.8kg)。麦跡は6月中旬〜7月上旬で、7月上〜中旬播きは20,000〜25,000本(7.5〜9.4kg)。本文の適期8,000〜12,000本と表が食い違うため表を採用 サチユタカA1号・タマホマレ 島根1 p.113〜114
6月 中旬〜7月上旬 播種(岡山) サチユタカ・トヨシロメは南部6月下旬〜7月上旬、中北部6月中旬〜下旬。タマホマレは南部6月中旬〜下旬、中北部6月上旬〜中旬。サチユタカは条間65〜75×株間18cm・種子5〜6kg/10a。早播きはやや疎植、遅播きはやや密植。平成20年の資料 白大豆・普通栽培 岡山1 p.14〜16
6月 中旬〜下旬 播種(滋賀) エンレイ5月下旬〜6月中旬、オオツル・タマホマレ6月中旬〜下旬、ことゆたか6月中旬〜7月上旬、フクユタカ7月上旬〜中旬(遅くとも7月下旬)。畦60〜75cm×株間10〜20cm、10,000〜15,000本/10a、深さ3〜4cm、種子4〜6kg。石灰質資材100kg/10aでpH6.0以上、基肥N0〜2-6-6 品種別(麦跡中心) 滋賀1〜滋賀3
6月 中旬〜下旬 播種(岐阜) アキシロメは平坦地の6月中旬が75×20cm(6,667本/10a)、6月下旬が75×15cm(8,889本)、フクユタカは6月下旬〜7月中旬で75×15cm、中山間は6月中旬〜下旬、高冷地は5月末〜6月初旬で75×20cm アキシロメ・フクユタカ 岐阜1 p.34
6月 下旬 播種(栃木・埼玉・茨城・神奈川) 栃木 畦60〜70×株間10〜15cm、基肥2-8-8、目標300(図から読み取り)。埼玉 麦あと6月下旬播き、目標180(図から読み取り)。茨城 6月20日〜7月10日で適期の晩限は7月10日、遅播きは狭畦。神奈川 6月下旬〜7月上旬、畦60〜80×株間10〜15cm、基肥2.4-5.6-8.0(図から読み取り) 里のほほえみ(栃木・埼玉・茨城)・津久井在来(神奈川) 栃木1 p.78〜79・埼玉1 p.45・茨城1・神奈川1 p.4
6月 下旬 播種(東京・山梨・愛知) 東京 5月下旬〜6月下旬の秋作、基肥2-8-5(黒ボク土)。山梨 平坦地6月下旬〜7月上旬、中間地6月上旬〜下旬、高冷地6月上旬〜中旬(図から読み取り、±1旬、特に粗い)、基肥3-10-10と苦土石灰100kg。愛知 平坦部の6月下旬、基肥3-4-6、種子4〜5kg/10a、肥沃な沖積地は基肥なし 秋作(東京)・ナカセンナリ・あやこがね(山梨)・フクユタカA1号(愛知) 東京1 p.14・山梨1 p.64・愛知1 p.23
6月 下旬〜7月中旬 中耕・培土(北海道・東北・北陸) 北海道 7月上旬(3〜5葉期)に15cm程度の培土。青森 1回目は本葉2〜3葉期に子葉節まで(6月下旬)、2回目は本葉5〜6葉期に第一本葉節まで(7月中旬)(図から読み取り)。宮城 1回目は本葉2〜3葉期、2回目は本葉6〜7葉期(6月下旬)で、開花10日前までに終える。秋田 中耕は初生葉展開〜本葉1葉期、培土は本葉2〜3葉期と6〜7葉期で通常2〜3回、開花10日前までに終える。新潟 1回目は6月中旬、2回目は6月下旬〜7月上旬(図から読み取り)。福井 6月下旬に肥効調節型被覆肥料を条間に施用して培土、N5〜10 普通栽培 北海道1 p.61・青森1 p.81・宮城1 p.92・秋田1・新潟2・福井1 p.147
7月 上旬〜下旬 中耕・培土(山口・広島・島根) 山口 1回目は第2〜3葉期、2回目は第4〜7本葉期で、第7本葉期(開花期)までに終える。広島 1回目は本葉3〜4葉期(7月上旬〜中旬)、2回目は本葉5〜6葉期(7月中旬〜下旬)で、開花までに終える。島根 1回目は第2複葉展開期(播種後約20〜25日)に子葉節まで、2回目は第5複葉展開期(約30〜35日)に第1複葉節まで。2回目は開花始めまでに終え、麦跡の晩播は第3〜4複葉期に1回 サチユタカ・普通栽培 山口1 p.13・広島1 p.94・島根1 p.115
7月 上旬〜8月上旬 中耕・培土(岡山・滋賀・長崎) 岡山 播種25〜30日後に中耕し、高さ15cm程度に培土。滋賀 本葉2〜4葉展開期に1〜2回、開花1週間前までに終える(2回培土は1回目が本葉2〜3葉で子葉節まで、2回目が本葉4〜5葉で初生葉節まで)。長崎 1回目は7月下旬(子葉が土で覆われる程度)、2回目は8月上旬(初生葉が土で覆われる程度) 白大豆(岡山)・秋大豆(長崎) 岡山1 p.15・滋賀4・長崎1 p.80
播種後25〜30日 — 中耕・培土(岐阜・茨城・宮崎) 岐阜 草高30cmまでに1〜2回、培土は第1本葉の直下まで。茨城 本葉4葉展開時に子葉節まで、7葉展開時に初生葉節まで(試験の値)。宮崎 1回目は本葉3葉期に1節目まで、2回目は本葉5葉期に3節目まで、開花までに終える。茎元まで山型に土を寄せ、高培土は避ける。山梨は中耕・培土が播種後(図の作業名)で、回数の記載なし 普通栽培 岐阜1 p.42・茨城1・宮崎1 p.81・山梨1 p.64
7月 上旬〜中旬 種子予措・播種(長崎・秋大豆) 7月上旬に種子の予措(消毒)と土壌改良剤の散布、7月中旬に施肥播種機で施肥と播種を一工程で行う(梅雨の晴れ間)。基肥3.0-6.0-6.0。8ha規模の経営類型の例で、県の標準作型ではない 秋大豆・フクユタカ 長崎1 p.79〜80
7月 上旬 播種(三重・埼玉) 三重 条間70×株間20cmの点播2粒、基肥N1-P2O5 4-K2O 4(図から読み取り)。埼玉 麦あとの7月上旬播き、目標150(図から読み取り)。三重の試験ではサチユタカA1号の6月中旬〜下旬播きが可能 すずおとめ・フクユタカ(三重)・里のほほえみ(埼玉) 三重1 p.15・三重2・埼玉1 p.45
7月 上旬〜下旬 播種(広島・宮崎・滋賀の晩播) 広島 あきまろは7月中旬が適期(7月上旬〜下旬の幅)、苗立ち20本/㎡・種子7.5〜8kg/10a、標高300〜400mでは7月25日以降で減収大。宮崎 秋大豆は中間高台が7月上旬〜中旬、沿海が7月中旬〜下旬(15〜20本/㎡)で、沿海の晩播は8月上旬〜中旬(25〜30本/㎡・株間10cm・種子8〜10kg)。滋賀 フクユタカは梅雨明け後の7月上旬〜中旬 あきまろ(広島)・秋大豆(宮崎)・フクユタカ(滋賀) 広島1 p.93・宮崎1 p.78〜79・滋賀3
7月 上旬 播種の晩限と極晩播 秋田 小麦後の極晩播は33,300〜40,000粒/10a(リュウホウ10〜12kg)。宮城 播種晩限はトモユタカ7/20、タンレイ7/5、コスズ7/10。茨城 適期の晩限は7月10日。熊本 阿蘇では標準の5割以上の収量を確保できる晩限が7月上旬で、収量は6月上旬播き約279、7月上旬約220、7月中旬約144、7月下旬約98kg/10a(試験の値)。7月下旬の晩播は畦間38cm×株間25cm(21.3本/㎡)、播種深度6cm 晩播・極晩播 秋田1 p.32・宮城1・茨城1・熊本1 p.1・熊本2 p.1
7月 1〜31日 晩播の窒素施肥区分(福岡・佐賀) 福岡 転換初年目は7月1〜20日が0、7月21〜31日が0〜2。転換2年目以降は7月1〜10日が0、11日以降が2kg/10a。佐賀 7月25日以降の晩播きは全量基肥6-6-6(標準播きは0-6-6) 転換畑・夏播き(福岡)・秋大豆(佐賀) 福岡1 p.40〜41・佐賀1 p.36〜37
7月 下旬〜8月上旬 開花期の追肥(北海道・東北・東海・中国) 秋田 N5〜10(連作・極晩播の圃場に有効、約10%増収)。福島 開花始めにN6。北海道 根粒が10個/株未満の転換畑は開花期頃にN10程度、開花始頃にN5程度も可。岡山 必要な場合にN5kg/10a程度。岐阜 開花後10日目にN5〜8。三重 N5(速効性は開花期から10日以内、緩効性は中耕培土前) 各県共通の目安 秋田1 p.24・福島1・北海道1 p.60・岡山1 p.15・岐阜1 p.39・三重1 p.15
開花期 — 追肥の目安(千葉・兵庫・奈良・山口・宮城) 千葉 地力窒素の発現が少ない圃場でN4〜5。兵庫 生育が劣れば窒素・カリ各2〜4。奈良 生育状態に応じて追肥(宇陀の黒大豆例は7月下旬にN2.8・K3.6)。山口 原則不要で、生育量が極めて少ないときに2kg。宮城 最終培土時に緩効性肥料でN5 普通栽培 千葉1 p.146・兵庫1・奈良1 p.19・山口1・宮城1
8月 上旬〜下旬 畝間かん水 山口 開花期〜8月下旬に7日以上雨がなければ畦間かん水。滋賀 開花期以降に10日以上降雨なし・葉の反転50%以上でうね間かん水。岐阜 無降雨7〜10日で葉が反転し始めたらうね間灌水。岡山 開花期前後〜登熟期に1週間以上雨がなければ畦間灌水(排水不良ほ場では避ける)。島根 開花後7日以上晴天が続けばかん水。広島 開花始め〜子実肥大期の水分不足は落花・落莢を招くので潅水。新潟・福井 梅雨明け後は暗きょを閉栓して畦間灌水。宮城 開花期〜黄葉期に畦間灌水 開花期の管理(摘心の記載は資料になし) 山口1 p.14・滋賀4・岐阜1 p.42・岡山1・島根1・広島1・新潟1・福井1・宮城1
8月 上旬〜9月中旬 病害虫防除の回数と時期 長崎 8月上旬、8月中旬(フェロモントラップで発生状況を把握)、9月中旬の3回。広島 紫斑病は開花期後15〜45日に1〜2回、カメムシ類は莢伸長期〜子実肥大期に10日ごとに2〜3回。島根 莢・子実の害虫は開花期から子実肥大期に10〜15日間隔で2〜4回。山梨 開花期から粒肥大期に3〜4回 秋大豆(長崎) 長崎1 p.80・広島1・島根1・山梨1
8月 下旬 開花期(宮崎) フクユタカは8月28日(7月中〜下旬播き、試験の値) 秋大豆・フクユタカ 宮崎1 p.80
10月 上旬〜下旬 成熟期(東北・北陸・近畿) 秋田 リュウホウ10/4、あきたみどり10/11(試験平均)。宮城 タンレイ10/19、ミヤギシロメ10/28(栽培暦の例)。新潟 里のほほえみ10/18、エンレイ10/9(試験平均)。滋賀 エンレイ10/8、オオツル10/19、ことゆたか10/24、タマホマレ10/31、フクユタカ11/11(試験場平均) 品種別 秋田1・宮城1 p.92〜93・新潟2・滋賀2
10月 下旬〜11月上旬 成熟期(山口・島根) 山口 サチユタカ10月21〜25日(本場・分場の試験)。島根 サチユタカ10月下旬〜11月上旬、タマホマレ11月上旬(2004〜2005年の試験の値) サチユタカ・タマホマレ 山口1 p.2・島根1 p.117〜118
10月 中旬〜11月中旬 収穫(青森) 刈取りは子実水分20%以下・茎水分50%以下。収穫前に青立ち株と雑草を抜き取る。収穫後は水分15%以下に乾燥(時期は図から読み取り) 中晩生種 青森1 p.63,81
10月 中旬〜11月上旬 収穫(栃木・埼玉・東京・神奈川・山梨) 栃木 10月下旬。埼玉 6月播きは10月下旬、7月播きは11月上旬。東京 10月上旬〜11月上旬。神奈川 10月下旬〜11月上旬。山梨 高冷地は10月中旬、平坦地は10月下旬〜11月上旬(図から読み取り、±1旬) 関東・山梨 栃木1 p.78・埼玉1 p.45・東京1 p.14・神奈川1 p.4・山梨1 p.64
10月 下旬〜11月 収穫(岐阜) 全部落葉し、子実がカラカラ鳴る時から10〜15日頃に刈り取る アキシロメ・フクユタカ 岐阜1 p.42
11月 上旬 成熟期(熊本・宮崎) 熊本 阿蘇は6月上旬播きが11月3日、7月上旬播きが11月10日(7月中旬播きは落葉前に最低気温0℃未満の低温に遭う年がある)。宮崎 フクユタカ11月5日、キヨミドリ11月12日(いずれも試験の値) フクユタカ・キヨミドリ 熊本1 p.1・宮崎1 p.80
11月 上旬〜中旬 収穫(長崎) 普通型コンバインで収穫し、共同乾燥施設で乾燥。カメムシ被害株と雑草は収穫前に除去 秋大豆・フクユタカ 長崎1 p.80
11月 上旬〜下旬 収穫(三重) すずおとめは11月上旬、フクユタカは11月下旬(図から読み取り) すずおとめ・フクユタカ 三重1 p.15
11月 中旬以降 収穫(黒大豆・岡山) 茎葉が黄変し、莢が褐色になった頃 丹波黒 岡山1 p.17〜19
成熟期後 — コンバイン収穫の見極め 秋田 成熟期後10〜15日から(適期15〜20日、晩限25日)、子実水分18%以下・茎水分50%以下。宮城 成熟期後10〜20日。山口 成熟期の7〜10日後、子実水分20%以下(できれば16%)・茎水分50%以下(できれば40%以下)。広島 完全落葉の7〜10日後、茎水分50%以下。岡山 ビーンハーベスタは大部分の葉が落ち莢が褐色になった頃(子実水分約20%)、コンバインはその約1週間後(約18%)。宮崎 成熟期の約10日後、茎水分40%以下・子実水分18%以下。滋賀 子実水分18%以下 コンバイン収穫 秋田1 p.58〜60・宮城1・山口1 p.18・広島1・岡山1・宮崎1・滋賀2

都道府県別の比較

「—」はその県の資料に記載がない項目です。「図から読み取り」は栽培暦の図から読んだ値で、±1旬ほどずれることがあります。県の基準は品種や目標収量、土壌の前提が違うので、数字だけを単純に比べず、自分の地域に近い県の資料を確かめてください。

作型・品種

地域区分 都道府県 主な作型・品種 出典
北海道 北海道 転換畑・普通栽培(5月播き)。品種は資料に記載なし 北海道1 p.58-60,73・北海道2
東北 青森 中晩生種:おおすず(中生)・オクシロメ(晩生)。津軽・県南で目標収量が異なる 青森1 p.63,81
東北 岩手 品種別(ナンブシロメ・シュウリュウ・リュウホウ・すずほのか・青丸くん・コスズ・南部黒平) 岩手1 p.24
東北 宮城 普通播(ミヤギシロメ・タンレイ・タチナガハ等)と晩播(トモユタカ等)。2007年版で品種は古い 宮城1 p.91-94
東北 秋田 標播(5月下旬〜6月中旬、適期6月上旬)・晩播(大麦後6月下旬)・極晩播(小麦後7月上旬)。リュウホウ・あきたみどり 秋田1 p.9,12,24-32,48,58-60
東北 福島 標播(タチナガハ・ふくいぶき・あやこがね・里のほほえみ)・晩播(おおすず:会津山間・山沿い) 福島1(作物別施肥基準 ダイズの表と畑作物の考え方)
関東 茨城 普通栽培・里のほほえみ(奨励品種) 茨城1
関東 栃木 普通栽培・里のほほえみ 栃木1 p.78-79
関東 群馬 普通栽培(品種の記載なし) 群馬1
関東 埼玉 麦あと栽培・里のほほえみ 埼玉1 p.45
関東 千葉 転換畑・普通畑(品種の記載なし) 千葉1 p.145-146
関東 東京 秋作(品種の記載なし) 東京1 p.14
関東 神奈川 普通栽培・津久井在来(火山灰土・壌土) 神奈川1 p.4
北陸 新潟 里のほほえみ(晩生)・エンレイ(標準播・晩播) 新潟1・新潟2
北陸 富山 エンレイ(生育観測ほの試験)。麦跡大豆あり 富山1
北陸 福井 水田転換畑の夏作大豆(単作・麦跡)。品種は資料に記載なし 福井1 p.144-148
関東 山梨 普通栽培・ナカセンナリ、あやこがね(平坦地・中間地・高冷地) 山梨1 p.64
関東 長野 大豆(県の施肥基準。県内主力はナカセンナリ70.7%) 長野1・長野2
東海 岐阜 アキシロメ・フクユタカ(平坦地・中山間地・高冷地) 岐阜1 p.31-43
東海 愛知 平坦部・耕起播種・秋大豆・フクユタカA1号 愛知1 p.23
東海 三重 すずおとめ/フクユタカ 三重1 p.15・三重2
近畿 滋賀 普通栽培(麦跡中心)・エンレイ、オオツル、ことゆたか、タマホマレ、フクユタカ 滋賀1・滋賀2・滋賀3・滋賀4・滋賀5
近畿 大阪 大豆(秋収穫)の慣行レベル(施肥基準ではない) 大阪1
近畿 兵庫 丹波黒(在来品種の総称。優良系統は川北、波部黒、兵系黒3号、兵系黒6号) 兵庫1 p.38-40・兵庫2
近畿 奈良 耕起栽培・サチユタカ、あやみどり/黒大豆 奈良1 p.19
中国 島根 普通栽培・サチユタカA1号/タマホマレ(県の推奨) 島根1
中国 岡山 白大豆・普通栽培(サチユタカ/トヨシロメ/タマホマレ) 岡山1 p.14〜16・岡山1 p.17〜19
中国 広島 普通栽培・サチユタカ(標高500m以下)/あきまろ(標高400m以下、積雪地は300m以下) 広島1 p.90〜97
中国 山口 普通栽培・サチユタカ(奨励)/フクユタカ(その他) 山口1 p.1〜20
九州・沖縄 福岡 夏播き(7月播き)の転換畑大豆 福岡1 p.40〜41
九州・沖縄 佐賀 秋大豆(転換畑)・標準播き/晩播き(7月25日以降) 佐賀1 p.36・37
九州・沖縄 長崎 秋大豆・フクユタカ(転換畑、経営類型の例) 長崎1 p.79〜80・長崎2
九州・沖縄 熊本 フクユタカ(阿蘇高冷地の試験)。県の施肥指針は数値なし 熊本1・熊本2・熊本3
九州・沖縄 大分 転換畑大豆 大分1 p.33
九州・沖縄 宮崎 夏大豆(4月中〜下旬播き・コガネダイズ) 宮崎1 p.78〜84
九州・沖縄 鹿児島 転換畑大豆(県土壌管理指針) 鹿児島1

土壌pH・播種量・栽植密度・目標収量

地域区分 都道府県 土壌pH 播種量・栽植密度(本/㎡・条間×株間) 目標収量(kg/10a) 出典
北海道 北海道 5.5〜6.5(畑作物全般の診断基準) 転換畑は密植で上限30本/㎡(地域・品種に応じ、倒伏しない範囲)。畦幅・株間は資料に記載なし 基準収量 240〜320 北海道1 p.58-60,73・北海道2
東北 青森 6.0〜6.5(石灰質資材で矯正) おおすず 畦幅70×株間15cm・2粒播き・19,000本/10a・種子7〜8kg。オクシロメ 70×25cm・11,400本/10a・種子3〜4kg 津軽300/県南250(生産目標) 青森1 p.63,81
東北 岩手 資料に記載なし 資料に記載なし ナンブシロメ・シュウリュウ・リュウホウ 270/すずほのか・青丸くん・コスズ・南部黒平 240 岩手1 p.24
東北 宮城 適正pH 6.5に保つ(苦土石灰施用) 普通播 畦幅70〜80×株間20cm・2粒播き・12〜15粒/㎡・種子 中粒3.5〜4.5/大粒5〜6kg/10a。晩播 25〜40粒/㎡(7.5〜13kg/10a) 資料に記載なし 宮城1 p.91-94
東北 秋田 6.0〜6.5(畑地土壌の目標値) 標播は5月下旬〜6月上旬 13,300〜16,800粒/10a(リュウホウ4〜5kg)、6月中旬 17,800〜22,200粒。晩播25,000〜33,300粒、極晩播33,300〜40,000粒。畦幅70〜80cm(コンバイン前提)、播種深3〜4cm リュウホウ297/あきたみどり300(試験平均の値・篩目5.5mm以上) 秋田1 p.9,12,24-32,48,58-60
東北 福島 6.0〜6.5(苦土石灰等で矯正) 標播 70cm×15〜20cm、晩播 70cm×10cm。あやこがね・おおすずは6月中旬までに播種 標播240〜300/晩播240〜300 福島1(作物別施肥基準 ダイズの表と畑作物の考え方)
関東 茨城 — 11.1株/㎡(畦間60cm×株間15cm)(試験の値)。8.3株/㎡(60×20cm)の現地例もあり 250 茨城1
関東 栃木 6.0〜6.5 畦幅60〜70cm×株間10〜15cm、1本立て 300 栃木1 p.78-79
関東 群馬 目標pH6.0〜6.5(苦土石灰10a当たり100kg程度) —(栽植密度の記載なし) — 群馬1
関東 埼玉 6.5程度(H2O)に石灰質資材で矯正 — 180(6月下旬播き)/150(7月上旬播き) 埼玉1 p.45
関東 千葉 6.0〜6.5を目標 — — 千葉1 p.145-146
関東 東京 — — 300 東京1 p.14
関東 神奈川 — 畦幅60〜80cm×株間10〜15cm 300 神奈川1 p.4
北陸 新潟 資料に記載なし(石灰質資材で酸度矯正) 里のほほえみ:目標苗立ち9〜18本/㎡、畦幅75cm・株間1粒播き6〜11cm/2粒播き12〜23cm。エンレイ標準播:苗立ち9〜10本/㎡・株間10〜11(1粒)、晩播:13〜18本/㎡ 目標200以上(2等以上、三条普及センター)/里のほほえみは270以上(栽培暦の生育のめやす) 新潟1・新潟2
北陸 富山 資料に記載なし 資料に記載なし 資料に記載なし 富山1
北陸 福井 6.0〜6.5が適する 資料に記載なし 資料に記載なし(大豆300kg/10aの吸収量はN20・P2O5 5・K2O 7、石灰・苦土各2) 福井1 p.144-148
関東 山梨 — 8,000〜10,000株/10a 300 山梨1 p.64
東海 岐阜 6.0〜6.5(中性付近の6.3〜7.0で収量が安定とも記載) 平坦地アキシロメ6月中旬は75×20cm(6,667本)・6月下旬は75×15cm(8,889本)、フクユタカ75×15cm。高冷地75×20cm。必要種子量は5kg前後(条間75cm・10,000本・百粒重30gで5.1kg) 平坦地240〜300、中山間・高冷地300 岐阜1 p.31-43
東海 愛知 — 播種量4〜5kg/10a 180 愛知1 p.23
東海 三重 — 点播2粒、条間70cm×株間20cm 150(すずおとめ)/180(フクユタカ) 三重1 p.15・三重2
近畿 滋賀 最適6.0〜6.5。石灰質資材100kg/10aでpH6.0以上を確保 10,000〜15,000本/10a(狭条無中耕・無培土は20,000〜30,000本)。条間60〜75cm×株間10〜20cm、種子4〜6kg —(大豆300A技術の目標は300) 滋賀1・滋賀2・滋賀3・滋賀4・滋賀5
近畿 兵庫 目標6.0〜7.0 — — 兵庫1 p.38-40・兵庫2
近畿 奈良 6.5を目標(苦土石灰) — 250(サチユタカ、あやみどり)/150(黒大豆) 奈良1 p.19
中国 島根 — 平坦 6月中〜下旬播き:12,000〜15,000本/10a(4.5〜5.6kg)、5月下〜6月上旬播き:8,000〜10,000本/10a(3.0〜3.8kg)、7月上〜中旬播き:20,000〜25,000本/10a(7.5〜9.4kg)。条間70〜80cm・覆土2〜4cm (試験の値)サチユタカ 適湿区 約404、2004年試験 約235(子実重) 島根1
中国 岡山 6.0〜6.5(珪酸苦土石灰 150kg/10a) サチユタカ 条間65〜75cm×株間18cm(1株2粒)・種子5〜6kg/10a、トヨシロメ 条間70〜80cm・4.5〜5.5kg、タマホマレ 条間60〜70cm・4〜5kg。早播きはやや疎植、遅播きはやや密植 — 岡山1 p.14〜16・岡山1 p.17〜19
中国 広島 6.0〜6.5(苦土石灰、土性で施用量の表あり) 慣行:畝幅65〜70cm・株間11〜15cm、苗立ち16〜24本/㎡、種子6.5〜10kg/10a(播種期で増量)。狭畦:畝幅30〜35cm・株間20〜28cm — 広島1 p.90〜97
中国 山口 6.0〜6.5(苦土石灰か消石灰を約100kg/10a) サチユタカ 6月播き15〜20本/㎡、7月上旬以降は20〜25本/㎡(20本/㎡以上確保)。畝幅150cm・条間75cmの2条など。種子量は目標本数・百粒重・発芽率で表から決める(例 18本/㎡・百粒重30g・発芽率80%で6.8kg/10a) (試験の値)サチユタカ 本場 約378、分場 約354 山口1 p.1〜20
九州・沖縄 福岡 6.0〜6.5(水田土壌の改良目標。麦・大豆) — — 福岡1 p.40〜41
九州・沖縄 佐賀 6.0〜6.5(石灰資材を必ず施用) — (目標収量)300 佐賀1 p.36・37
九州・沖縄 長崎 6.0〜6.5(苦土石灰100kg/10a程度、pHが低い場合) — (目標収量)350(転換畑)、330(畑大豆) 長崎1 p.79〜80・長崎2
九州・沖縄 熊本 —(施肥の基本的な考え方のみ) 晩播(7月下旬):畦間38cm×株間25cm=21.3本/㎡(播種深度6cm)。阿蘇の7月上旬の遅播きは16.7本/㎡で莢数増 (試験の値)6月上旬播き 約279、7月上旬 約220、7月中旬 約144、7月下旬 約98 熊本1・熊本2・熊本3
九州・沖縄 大分 6.0〜6.5(稲麦大豆体系の最適pH) — (目標収量)300 大分1 p.33
九州・沖縄 宮崎 6.0〜7.0(苦土石灰等で矯正) 畦幅60〜75cm×株間15〜20cm・1株2本・15〜20本/㎡・種子5kg/10a(山間高冷地・中山間地の夏播きは5〜6kg) (試験の値)7月中〜下旬播き フクユタカ 約238、キヨミドリ 約209 宮崎1 p.78〜84
九州・沖縄 鹿児島 6.0〜6.5(石灰質肥料で矯正) — (目標収量)300 鹿児島1

施肥

地域区分 都道府県 年間施肥量 N-P2O5-K2O(kg/10a) 施肥の時期と配分(基肥・追肥) 出典
北海道 北海道 N 1.5〜2、P2O5 11〜20(地帯・土壌で差:道南・道央 低地土11/台地土12/火山性土15/泥炭土12、オホーツク・十勝 13/18/20/15)、K2O 8〜10、苦土3〜4(施肥標準) 基肥中心(窒素は初期生育用の基肥量)。根粒着生が10個/株未満の転換畑は開花期頃に硫安等でN10程度を追肥。開花始頃にN5程度の追肥も可。水田転換1〜2年目はN 1〜3減肥 北海道1 p.58-60,73・北海道2
東北 青森 N 2〜3、P2O5 10〜15、K2O 8〜10(中晩生種)。石灰資材・ようりん各100〜150kg/10a 基肥のみ(追肥の記載なし) 青森1 p.63,81
東北 岩手 補給型施肥基準:N 基肥2〜4(県北(2〜)4・県中部2〜4・県南2(〜4))、P2O5 3〜5、K2O 6〜7、石灰8〜9、苦土3 基肥のみ。追肥は基本的に行わず、根粒着生が著しく少ない場合などに最終培土〜開花期に窒素追肥。コスズは基肥N量を他品種の2〜3割減 岩手1 p.24
東北 宮城 基肥 N 2〜3、P2O5 8〜9、K2O 11〜12。堆肥1〜2t/10a 基肥全層。追肥は最終培土時に緩効性(LP)肥料でN5kg/10a 宮城1 p.91-94
東北 秋田 N 沖積土1.0〜2.5・洪積土(黒ボク土)2.5〜3.0、P2O5 10〜12、K2O 6〜8(標準施肥量) 基肥全層。転換初年〜2年目はNを多くても1kg程度。開花期追肥はN5〜10(硫安)で連作・極晩播の圃場に有効(約10%増収) 秋田1 p.9,12,24-32,48,58-60
東北 福島 標播:N 合計8(基肥2+追肥6)、P2O5 8、K2O 8。晩播:N 合計9(基肥3+追肥6)、P2O5 12、K2O 12。石灰80〜100、堆肥(牛ふん)基準500kg・上限1t 基肥は播種前〜播種時(全層または側条)。追肥は開花期(始め)。最終培土直前にLPコート70日または40日を使う、できなければ開花始めに尿素か硫安でN6 福島1(作物別施肥基準 ダイズの表と畑作物の考え方)
関東 茨城 3-10-10〜3-12-12(試験の値・現地例) 全面全層の基肥のみ(現地例に基肥無施用の圃場もあり) 茨城1
関東 栃木 2-8-8(堆肥1,000kg施用時は窒素0.7・りん酸4.0・加里8.2を差し引く) 基肥のみ(追肥の欄なし)。苦土炭カル80kg 栃木1 p.78-79
関東 群馬 窒素3程度・りん酸8程度・カリ8程度。黒ボク土のりん酸は5割程度増施 基肥は耕うん整地前に全面散布(種子に触れると肥焼け)。転換初年は窒素を2〜3割減、晩播は速効性窒素を3〜4割増、麦稈すき込み時は基肥窒素を2〜3割増 群馬1
関東 埼玉 3-10-10 基肥のみ(追肥なし) 埼玉1 p.45
関東 千葉 窒素1〜2(転換1〜2年目の基肥)、3年目以降は窒素3程度。りん酸・加里は各10程度 基肥。地力窒素の発現が少ない圃場では開花期に窒素4〜5を追肥 千葉1 p.145-146
関東 東京 黒ボク土2-8-5/褐色森林土・灰色低地土2-6-5(堆肥1,500kg) 基肥のみ。必要に応じ追肥として窒素1 東京1 p.14
関東 神奈川 2.4-5.6-8.0 基肥のみ 神奈川1 p.4
北陸 新潟 基肥:N 1.5〜2.5、P2O5 6〜8、K2O 6〜8。石灰質資材は消石灰で100kg/10a程度 基肥中心。連作・小粒化圃場は緩効性肥料を検討 新潟1・新潟2
北陸 富山 N 砂壌土3〜4・埴壌土2〜3、P2O5 5〜8、K2O 7〜10(施肥基準) 基肥のみ。麦跡大豆は麦稈全量鋤き込みで基肥Nを2kg増やす 富山1
北陸 福井 基肥 N 2〜3、P2O5 9、K2O 12(標準基肥例:マグエース100・ようりん40・大豆専用化成60kg/10a) 基肥は全面全層(側条は低収の危険)。追肥は開花期。肥効調節型被覆肥料を6月下旬に条間へ施用し培土、N 5〜10 福井1 p.144-148
関東 山梨 3-10-10(苦土石灰100kg/10a) 基肥のみ(5月中旬〜6月上旬)。転換1年目は基肥無窒素とし葉色を見て追肥 山梨1 p.64
関東 長野 窒素1.5〜5.8、りん酸10〜16、カリ9〜13(基準施肥量の幅) —(内訳の記載なし) 長野1・長野2
東海 岐阜 基肥の目安 N1〜3・P2O5 4〜6・K2O 7〜8。設計例は2.0-7.2-8.0(大豆専用化成40kg) 基肥+開花期追肥(N5〜8、開花後10日目が目安) 岐阜1 p.31-43
東海 愛知 3-4-6 基肥のみ(6月下旬)。肥沃な沖積地は過繁茂になりやすいので基肥を施用しない 愛知1 p.23
東海 三重 N6-P2O5 4-K2O 4(基肥N1・追肥N5) 基肥N1-P4-K4+追肥N5(緩効性は中耕培土前、速効性は開花期から10日以内) 三重1 p.15・三重2
近畿 滋賀 N0〜2・P2O5 6・K2O 6(麦跡で窒素飢餓のおそれがあれば基肥N2程度) 基肥+開花期追肥(栽培暦例のN(2)) 滋賀1・滋賀2・滋賀3・滋賀4・滋賀5
近畿 大阪 (特別栽培の慣行レベル)N4・P2O5 15kg(カリの列なし) — 大阪1
近畿 兵庫 —(施肥量の記載なし) 肥沃地は基肥の窒素を無施用。被覆尿素は60〜80日溶出のシグモイド型。生育が劣れば開花期に窒素・カリを各2〜4kg追肥 兵庫1 p.38-40・兵庫2
近畿 奈良 サチユタカ等 N1〜3-P5〜6-K6〜7。黒大豆 N0〜3-P8〜10-K8〜10 元肥。追肥は生育状態に応じ開花期。宇陀の黒大豆例は元肥2-4.8-4.0+7月下旬追肥N2.8・K3.6 奈良1 p.19
中国 島根 2-8-8〜3-10-10(窒素2〜3・リン酸8〜10・加里8〜10) 全量基肥(窒素は根粒が働き始めるまでの呼び水。開花期追肥は連作などで収量水準の低いほ場で効くことがある) 島根1
中国 岡山 0〜3-6〜8-6〜8(N-P2O5-K2O) 全量基肥(耕起前に施用)。生育の劣るほ場や根粒の着生不良時は開花期に窒素5kg/10a程度を追肥。火山灰土はリン酸を約5割増 岡山1 p.14〜16・岡山1 p.17〜19
中国 広島 2〜3-6〜8-6〜8 全量基肥。転換初年目で地力の高いほ場や野菜跡は窒素控えめ。開花期までに生育が悪ければ追肥が有効 広島1 p.90〜97
中国 山口 0〜2-5〜10-5〜10 基肥。窒素追肥は原則不要だが、根粒の着生が悪い・湿害で窒素欠乏の場合など生育量が極めて少ないときに2kg/10a 山口1 p.1〜20
九州・沖縄 福岡 0〜2-6〜8-6〜8(窒素は播種期と転換年数で0〜2kg) 基肥。窒素は転換初年目:7月1〜20日播き0、7月21〜31日播き0〜2、転換2年目以降:7月1〜10日播き0、11日以降2kg。生育が著しく不良なら開花期までに窒素2kg程度追肥 福岡1 p.40〜41
九州・沖縄 佐賀 標準播き 0-6-6/やせ地・3年以上の連作田 6-6-6/晩播き(7月25日以降)6-6-6(令和8年度版) 全量基肥(堆肥1,000kg/10aの記載あり。窒素は過繁茂になりやすいので原則無窒素) 佐賀1 p.36・37
九州・沖縄 長崎 3.0-6.0-6.0(転換畑大豆) 全量基肥(堆肥0.5〜1t/10a程度も施用)。野菜作跡地は残肥に注意 長崎1 p.79〜80・長崎2
九州・沖縄 熊本 (試験の値)3-10-10(黒ボク土の晩播試験) 県の施肥指針:大豆は肥料はほとんど必要ないとされてきたが、開花期以降の養分吸収に合わせて土づくりと追肥の検討が必要、との記述のみ(数値なし) 熊本1・熊本2・熊本3
九州・沖縄 大分 0-10-10(転換初年目・肥沃田)/3-10-10(連作田・やせ地・晩播) 全量元肥。施肥位置は種子と接しないように(濃度障害で出芽阻害)。堆肥を入れる場合は成分量を見て化学肥料を減らす 大分1 p.33
九州・沖縄 宮崎 1.5-4.0-4.0(非火山灰土)/1.5-6.0-6.0(火山灰土)。堆肥800・苦土石灰60kg/10a 全量基肥。開花期までに生育が悪ければ追肥が有効 宮崎1 p.78〜84
九州・沖縄 鹿児島 2〜3-4〜7-4〜6(堆肥1,000kg/10a) 全量基肥(耕起前ではなく基肥として表に記載) 鹿児島1

播種・中耕培土の時期

地域区分 都道府県 播種の時期 中耕・培土の時期・回数 出典
北海道 北海道 5月中下旬が適正(5月上旬の早播きは出芽率が低下する圃場あり) 7月上旬(大豆3〜5葉期)に15cm程度の培土(転換畑の密植・追肥技術の一環) 北海道1 p.58-60,73・北海道2
東北 青森 5月中〜下旬(5/15〜25) 1回目は本葉2〜3葉期に子葉節まで、2回目は本葉5〜6葉期に第一本葉節まで(暦図から読み取り:6月下旬と7月中旬) 青森1 p.63,81
東北 岩手 資料に記載なし 資料に記載なし 岩手1 p.24
東北 宮城 普通播 5月下旬〜6月上旬。晩播は麦跡など、播種晩限 トモユタカ7/20・タンレイ7/5・コスズ7/10 1回目 本葉2〜3葉期(子葉節まで)、2回目 本葉6〜7葉期(初生節まで)。開花10日前までに培土終了 宮城1 p.91-94
東北 秋田 標播5月下旬〜6月中旬、晩播6月下旬、極晩播7月上旬 中耕は初生葉展開〜本葉1葉期、培土は本葉2〜3葉期と6〜7葉期。通常2〜3回。培土は開花10日前までに終了 秋田1 p.9,12,24-32,48,58-60
東北 福島 標播は播種前〜播種時に基肥、あやこがね・おおすずは6月中旬までに播種 最終培土時に追肥(回数・時期は資料に記載なし) 福島1(作物別施肥基準 ダイズの表と畑作物の考え方)
関東 茨城 6月20日〜7月10日(適期の晩限は7月10日) 本葉4葉展開時に子葉節まで、本葉7葉展開時に初生葉節までの計2回(試験の値) 茨城1
関東 栃木 6月下旬(図から読み取り) — 栃木1 p.78-79
関東 埼玉 6月下旬/7月上旬(図から読み取り) — 埼玉1 p.45
関東 東京 5月下旬〜6月下旬(図から読み取り) — 東京1 p.14
関東 神奈川 6月下旬〜7月上旬(図から読み取り) — 神奈川1 p.4
北陸 新潟 里のほほえみ 6月1〜15日(6月に入ってから)、エンレイ標準播 5月20日〜6月10日・晩播 6月11〜20日 1回目培土は6月中旬、2回目培土は6月下旬〜7月上旬(里のほほえみ栽培暦の図から読み取り)。雑草が早ければ1回目を早める 新潟1・新潟2
北陸 富山 資料に記載なし 資料に記載なし 富山1
北陸 福井 資料に記載なし 培土は6月下旬に被覆肥料追肥と同時(梅雨期を過ぎながら中耕・培土) 福井1 p.144-148
関東 山梨 平坦地6月下旬〜7月上旬、中間地6月上旬〜下旬、高冷地6月上旬〜中旬(図から読み取り・±1旬) 中耕・培土は播種後(図の作業名)。回数の記載なし 山梨1 p.64
東海 岐阜 平坦地アキシロメ6月中旬〜下旬、フクユタカ6月下旬〜7月中旬、中山間6月中旬〜下旬、高冷地5月末〜6月初旬 草高30cmまで(播種後25〜30日)に1〜2回。培土は第1本葉の直下まで 岐阜1 p.31-43
東海 愛知 6月下旬(施肥時期の記載から) — 愛知1 p.23
東海 三重 7月上旬(図から読み取り) — 三重1 p.15・三重2
近畿 滋賀 エンレイ5月下旬〜6月中旬、オオツル・タマホマレ6月中旬〜下旬、ことゆたか6月中旬〜7月上旬、フクユタカ7月上旬〜中旬(遅くとも7月下旬) 本葉2〜4葉展開期に1〜2回(初生葉が隠れる程度)、開花1週間前まで。2回培土は1回目が本葉2〜3葉で子葉節まで・2回目が本葉4〜5葉で初生葉節まで 滋賀1・滋賀2・滋賀3・滋賀4・滋賀5
中国 島根 平坦部 6月中旬〜6月下旬、中山間〜山間部 5月下旬〜6月中旬、麦跡 6月中旬〜7月上旬。7月中旬以降は密条播(条間30〜40cm) 2回程度。1回目は第2複葉展開期(播種後約20〜25日)に子葉節まで、2回目は第5複葉展開期(約30〜35日)に第1複葉節まで。2回目は開花始めまでに終える。麦跡の晩播は第3〜4複葉期に1回 島根1
中国 岡山 サチユタカ・トヨシロメ:南部 6月下旬〜7月上旬、中北部 6月中旬〜下旬。タマホマレ:南部 6月中旬〜下旬、中北部 6月上旬〜中旬 播種25〜30日後に中耕し、高さ15cm程度に培土(コンバイン収穫なら畦を低めに) 岡山1 p.14〜16・岡山1 p.17〜19
中国 広島 サチユタカ 標高300m以下 6月中旬〜下旬(適期)、300〜500m 6月上旬〜中旬、あきまろ 7月中旬(適期、7月上旬〜下旬の幅)。標高300〜400mのあきまろは7月25日以降で減収大 慣行畝幅で2回。1回目 本葉3〜4葉期に子葉節が隠れる程度、2回目 本葉5〜6葉期に初生葉節が隠れる程度。開花までに終える。降雨後の過湿時は避ける 広島1 p.90〜97
中国 山口 サチユタカ 平坦部 6月中旬〜7月上旬、山間部 6月上旬〜下旬。極端な早播きはウイルス病の恐れ 出芽後20〜30日(第2本葉期)から開始。1回目 第2〜3葉期に子葉節〜初生葉節の高さ、2回目 第4〜7本葉期に初生葉節〜第1本葉節の高さ。第7本葉期(開花期)までに終える 山口1 p.1〜20
九州・沖縄 福岡 7月1日〜31日の区分で施肥量を定める(播種適期そのものの記述は施肥基準資料にはなし) — 福岡1 p.40〜41
九州・沖縄 佐賀 標準播き・晩播き(7月25日以降)の区分のみ記載 — 佐賀1 p.36・37
九州・沖縄 長崎 7月中旬(施肥播種機で施肥・播種を一工程。梅雨の晴れ間に播く)。7月上旬に種子の予措と土壌改良剤散布 2回:7月下旬(子葉が土で覆われる程度)、8月上旬(初生葉が土で覆われる程度) 長崎1 p.79〜80・長崎2
九州・沖縄 熊本 (試験の値)阿蘇高冷地:6月上旬(標準)、標準の5割以上の収量を確保できる晩限は7月上旬 — 熊本1・熊本2・熊本3
九州・沖縄 宮崎 標準:4月中〜下旬。山間高冷地 6月下〜7月上、中山間地 7月上〜中旬 1回目 本葉3葉期に1節目まで、2回目 本葉5葉期に3節目まで培土。開花までに終える。茎元まで山型に土を寄せ、高培土は避ける 宮崎1 p.78〜84

排水・摘心・開花期の管理と収穫期

地域区分 都道府県 排水対策・摘心・開花期の管理 収穫期 出典
北海道 北海道 転換畑は砕土率70〜80%以上、現場透水性・耕盤層を指標で管理。開花期追肥の目安は上記。摘心の記載なし 資料に記載なし 北海道1 p.58-60,73・北海道2
東北 青森 明きょ・弾丸暗きょで排水。砕土率70%以上。開花期前後は病害虫防除。収穫前に青立ち株・雑草を抜き取る 10月中旬〜11月中旬(図から読み取り)。刈取時は子実水分20%以下・茎水分50%以下 青森1 p.63,81
東北 岩手 資料に記載なし 資料に記載なし 岩手1 p.24
東北 宮城 地下水位60cm程度を目標に明きょ・補助暗きょ。開花期〜黄葉期は畦間灌水。摘心の記載なし 成熟期はミヤギシロメ10/28・タンレイ10/19(栽培暦の例)。コンバインは成熟期後10〜20日、子実水分50%以下で刈取り→18%以下に乾燥 宮城1 p.91-94
東北 秋田 好適地下水位30〜40cm。もみがら補助暗きょ・畝立て播種。開花期追肥(上記)。摘心の記載なし 成熟期はリュウホウ10/4・あきたみどり10/11(試験平均)。コンバインは成熟期後10〜15日から(適期15〜20日、晩限25日)。子実水分18%以下・茎水分50%以下 秋田1 p.9,12,24-32,48,58-60
東北 福島 局所施肥は避け側条施肥(条施用は基準の60%程度に減肥)。火山灰土はようりん20〜40kg/10a。苦土要求が高い。摘心の記載なし 資料に記載なし 福島1(作物別施肥基準 ダイズの表と畑作物の考え方)
関東 栃木 — 10月下旬(図から読み取り) 栃木1 p.78-79
関東 群馬 生育後期の土壌乾燥は水分・養分吸収を抑えるので十分な土壌水分を確保 — 群馬1
関東 埼玉 — 10月下旬/11月上旬(図から読み取り) 埼玉1 p.45
関東 千葉 転換畑は地表排水の改善と地下水位の低下で畑地状態に近づける — 千葉1 p.145-146
関東 東京 — 10月上旬〜11月上旬(図から読み取り) 東京1 p.14
関東 神奈川 — 10月下旬〜11月上旬(図から読み取り) 神奈川1 p.4
北陸 新潟 周囲明渠30〜40cm、ほ場内明渠5〜10m間隔、弾丸暗きょ・心土破砕。梅雨明け後は暗きょ閉栓・畦間灌水。摘心の記載なし 里のほほえみの成熟期は10/18(エンレイは10/9、試験平均)、収穫は10月中〜下旬(図から読み取り) 新潟1・新潟2
北陸 富山 資料に記載なし 資料に記載なし 富山1
北陸 福井 排水溝の設置は必須。地下水位30cm以下が望ましい。梅雨明け後は暗きょ栓を閉じ畝間灌水 資料に記載なし 福井1 p.144-148
関東 山梨 開花期から粒肥大期に殺虫・殺菌剤を3〜4回散布 平坦地10月下旬〜11月上旬、高冷地10月中旬(図から読み取り) 山梨1 p.64
東海 岐阜 地下水位40〜50cmが最適。弾丸暗渠・本暗渠とうね溝。無降雨7〜10日で葉が反転し始めたらうね間灌水 全部落葉し子実がカラカラ鳴る時から10〜15日頃に刈り取り 岐阜1 p.31-43
東海 三重 出芽〜生育初期に冠水したら、ほ場条件が良くなり次第すぐに中耕と窒素追肥で草勢を回復 すずおとめ11月上旬、フクユタカ11月下旬(図から読み取り) 三重1 p.15・三重2
近畿 滋賀 地下水位は40cmより低く保つ。開花期以降に10日以上降雨なし・葉の反転50%以上でうね間かん水 成熟期(試験場平均)エンレイ10/8、オオツル10/19、ことゆたか10/24、タマホマレ10/31、フクユタカ11/11。子実水分18%以下で収穫 滋賀1・滋賀2・滋賀3・滋賀4・滋賀5
近畿 大阪 — 秋 大阪1
近畿 兵庫 地下水位は50cm以深を目標 — 兵庫1 p.38-40・兵庫2
近畿 奈良 長時間の停滞水が出ないよう排水溝を設ける — 奈良1 p.19
中国 島根 開花後7日以上晴天が続けばかん水(畦間かん水)。最終培土の畦高さは約20cmにとどめる。排水は別資料のほ場条件整備の要点を参照 (試験の値)成熟期 サチユタカ 10月下旬〜11月上旬、タマホマレ 11月上旬(2004〜2005年)。コンバイン収穫は茎水分40〜50%以下になった頃 島根1
中国 岡山 地下水位40cm以下を目標に心土破砕(本暗きょと直交し2〜3m間隔)か弾丸暗渠。開花期前後〜登熟期に1週間以上雨がなければ畦間灌水(排水不良ほ場では避ける) ビーンハーベスタ:大部分の葉が落ち莢が褐色になった頃(子実水分約20%)。コンバイン:その約1週間後(子実水分約18%) 岡山1 p.14〜16・岡山1 p.17〜19
中国 広島 地下水位40cm以下・本暗渠+弾丸暗渠(2〜3m間隔・深さ20〜30cm)+額縁明渠(深さ20〜30cm)。開花始め〜子実肥大期の水分不足は落花・落莢を招くので潅水 コンバイン:完全落葉の7〜10日後、莢を振るとカラカラ鳴り茎が手で折れる(茎水分50%以下)頃。ビーンハーベスタは成熟期の3〜4日後 広島1 p.90〜97
中国 山口 地下水位30〜40cm以上のほ場を選び、降雨後6時間以内に地表の湛水が消えることを目標に排水。開花期〜8月下旬に7日以上雨がなければかん水 (試験の値)サチユタカ 成熟期 10月21〜25日(本場・分場の試験)。コンバインは成熟期の7〜10日後、子実水分20%以下(できれば16%)・茎水分50%以下(できれば40%以下) 山口1 p.1〜20
九州・沖縄 佐賀 地下水位50cm以下になるよう高畦にし排水対策を徹底 — 佐賀1 p.36・37
九州・沖縄 長崎 6月下旬にサブソイラーで排水対策。防除は8月上旬・8月中旬・9月中旬の3回(カメムシ等・フェロモントラップで発生を把握) 11月上旬〜中旬(普通型コンバイン) 長崎1 p.79〜80・長崎2
九州・沖縄 熊本 — (試験の値)阿蘇:6月上旬播き 成熟期11月3日、7月上旬播き 11月10日。7月中旬播きは落葉前に低温(最低気温0℃未満)に遭う年がある 熊本1・熊本2・熊本3
九州・沖縄 宮崎 地下水位40〜50cm以下が好ましい。額縁明渠・排水溝で排水対策 コンバインは成熟期のさらに約10日後、茎水分40%以下・子実水分18%以下が望ましい 宮崎1 p.78〜84

各県の資料にある注意点

  • 北海道:根粒菌接種を励行。前作がアーバスキュラー菌根菌の宿主作物ならリン酸減肥(収量400kg/10a以上の実績圃場は除く)。転換畑はマンガン過剰・欠乏に留意。堆肥多用・窒素肥沃度が高い圃場は窒素追肥しない
  • 青森:紫斑病・鳥害対策に種子消毒。わい化病・紫斑病・アブラムシ・ツメクサガ・カメムシ・マメシンクイガが防除対象。収穫後は水分15%以下に乾燥
  • 岩手:残稈は鋤き込む。茎葉処理は残稈鋤き込み
  • 宮城:紫斑病・ウイルス病・べと病・立枯性病害・マメシンクイガ・ダイズサヤタマバエ・カメムシ類が防除対象。晩播は倒伏しにくい最下着莢高に注意
  • 秋田:しわ粒対策には6月中旬播種が有利(5月下旬は変動大)。連作障害・湿害・黒根腐病・紫斑病・カメムシ類。最終培土高さは本文で15〜20cm、収穫作業では畦高10cm目標と記述が分かれる
  • 福島:放射性セシウム対策として交換性カリを土壌分析で確保(目標:大豆25mg/乾土100g、高濃度履歴地や震災後初作付けは50mg)。堆肥は播種直前に施用せず前年秋
  • 茨城:遅播きは狭畦栽培で減収を軽減。タチナガハより青立ちが少なく倒伏もほぼ無い。目標は1等限度の被害粒・未熟粒混入率15%以下
  • 群馬:播種前の有機物施用はタネバエの発生源になるので極力避ける。山間・高冷地の単作は1か月前までに施用
  • 埼玉:石灰による酸度矯正は土壌診断後、麦の播種前に行うのがよい
  • 千葉:転換1〜2年目は乾土効果で土壌からの窒素供給が大きい。堆肥・麦稈すき込み・りん酸質資材で根粒菌の活性を高める
  • 新潟:里のほほえみは5月播きで皮切粒が増え、成熟後は早めに収穫しないとしわ粒が増える。ウコンノメイガに注意。砕土率70%以上
  • 富山:基肥N多施用は根粒着生阻害・過繁茂・青立ちの要因。地力低下ほ場は堆肥・緑肥で補う。生育観測ほ40か所平均の子実重は坪刈379kg(全刈平均202kg)
  • 福井:根は濃い肥料に触れると傷み根粒着生が落ち、しわ粒・裂皮粒を助長。石灰を多く要求。茎疫病は排水不良で出やすい
  • 山梨:洪積土・火山灰土はりん酸を含む土壌改良資材を施用
  • 長野:県の10a当たり収量は143kg(令和2年産、全国154kg)
  • 岐阜:3年以上の連作は避ける。麦稈すき込み時は基肥窒素を増す。ハト害は出芽後1週間と播種後10〜14日に防除
  • 愛知:播種期の湿害・着莢期の干害に弱い。転換畑は塩基の溶脱と有機物消耗で酸性化し地力が低下しやすい
  • 三重:三重農研の試験でサチユタカA1号は6月中旬〜下旬播種が可能。被覆尿素(N8kg)基肥で2年平均21%増収(試験の値)
  • 滋賀:3年以上の連作は避ける。早播きは倒伏・蔓化、青立ち対策にカメムシ類・フタスジヒメハムシの防除
  • 兵庫:石灰質資材または苦土石灰100〜150kg、堆肥1〜2t/10a。ヘアリーベッチは生草3.5t/10a以上のすき込みを推奨。丹波黒の百粒重は80〜90g
  • 奈良:牛ふんたい肥等で土づくり
  • 島根:害虫防除の不徹底や初期の過湿+開花期の過乾が青立ちの原因(試験で確認)。莢・子実の害虫は開花期から子実肥大期に10〜15日間隔で2〜4回防除
  • 岡山:サチユタカは裂莢しやすいので適期収穫に努める。連作で減収の報告があり、堆肥1〜2t/10aか麦稈すき込みで地力を補う(平成20年の資料で古い)
  • 広島:紫斑病・カメムシ類は基幹防除(紫斑病は開花期後15〜45日に1〜2回、カメムシは莢伸長期〜子実肥大期に10日ごと2〜3回)。サチユタカはウイルス病に弱く裂莢しやすい
  • 山口:早播きはカメムシ虫害粒・裂皮粒が出やすい。サチユタカは少莢のため15〜20本/㎡確保。黒大豆の隣接栽培は避ける(平成23年の資料)
  • 福岡:窒素は根粒の着生を妨げるので原則無窒素(遅播き・連作田では2kg程度)。リン酸とカリは不可欠。有機物は牛ふん堆肥1〜2t/10a、鶏ふん堆肥なら100〜150kgを播種15〜20日前までに
  • 佐賀:連作は2年までとし3年以上は避ける。初めて作るほ場は根粒菌を接種。令和7年11月作成の資料
  • 長崎:カメムシ被害株や雑草は汚損粒の原因なので収穫前に除去。8ヘクタール規模の経営類型の例で、県全体の標準作型そのものではない
  • 熊本:晩播は狭畦(無培土)になるので播種後の除草剤処理を確実に。阿蘇(標高543m・黒ボク)での試験で、他地域にそのまま当てはめられない
  • 大分:畑大豆栽培は窒素とリン酸をやや増施。作付け前に土壌診断で加減(図表は画像PDFから目視で読み取り)
  • 宮崎:タネバエ(夏大豆は播種時に処理)・カメムシ類(着莢期)・ハスモンヨトウに注意(令和3年6月の栽培基準)
  • 鹿児島:大豆はマメ科で石灰を好んで吸収。肥料の窒素は根粒に影響(令和2年版の指針)

県ごとの違いを読み解く

播種期と作型の違い

北海道は5月中下旬が適正で、5月上旬の早播きは出芽率が低下する圃場があります(北海道1・北海道2)。青森は5月中旬から下旬、宮城の普通播は5月下旬から6月上旬、秋田の標播は5月下旬から6月中旬で適期は6月上旬です(青森1・宮城1・秋田1)。新潟の里のほほえみは6月1日から15日で、裂皮を避けるために6月へ入ってから播きます(新潟1・新潟2)。

中国は6月中旬から下旬が中心です。広島のサチユタカは標高300m以下で6月中旬から下旬、300〜500mで6月上旬から中旬です。山口の平坦部は6月中旬から7月上旬、岡山の南部は6月下旬から7月上旬です(広島1・山口1・岡山1)。

九州には晩播の作型があります。福岡の施肥基準は7月1日から31日の播種区分を持ち、佐賀は7月25日以降を晩播きとして扱います。長崎の経営類型の例は7月中旬の施肥播種です(福岡1・佐賀1・長崎1)。宮崎は4月中〜下旬の夏大豆が標準で、秋大豆は中間高台が7月上旬〜中旬、沿海が7月中旬〜下旬です(宮崎1)。

播種が遅れるほど減収します。熊本の阿蘇高冷地の試験では、6月上旬播きの約279kg/10aに対し、7月上旬は約220、7月中旬は約144、7月下旬は約98kgでした(熊本1、試験の値)。遅い播種では本数を増やす県が多く、島根は7月上〜中旬播きで20,000〜25,000本/10a、山口は7月上旬以降で20〜25本/㎡、秋田の小麦後の極晩播は33,300〜40,000粒/10aです(島根1・山口1・秋田1)。

中耕・培土の回数と時期

中耕・培土は2回の県が多くあります。青森は1回目が本葉2〜3葉期で子葉節まで、2回目が本葉5〜6葉期で第一本葉節までです(青森1、図から読み取り)。宮城は1回目が本葉2〜3葉期、2回目が本葉6〜7葉期で、広島は3〜4葉期と5〜6葉期、宮崎は3葉期と5葉期、茨城は4葉展開時と7葉展開時(試験の値)です(宮城1・広島1・宮崎1・茨城1)。

回数に幅を持たせる県もあります。秋田は通常2〜3回、滋賀は本葉2〜4葉展開期に1〜2回、岐阜は草高30cmまでに1〜2回です(秋田1・滋賀4・岐阜1)。北海道は7月上旬の3〜5葉期に15cm程度の培土を1回行います(北海道1)。

終える時期は、宮城と秋田が開花10日前、滋賀が開花1週間前、島根が開花始め、山口が第7本葉期(開花期)です(宮城1・秋田1・滋賀4・島根1・山口1)。培土の高さは、岡山と北海道が15cm程度、島根の最終培土は畦高約20cmにとどめます。秋田は本文で15〜20cm、収穫の項で畦高10cmの目標と書いています(岡山1・北海道1・島根1・秋田1)。福井は6月下旬に肥効調節型の被覆肥料を条間に施し、培土を同時に行います(福井1)。

窒素を抑えた施肥と開花期の追肥

大豆は根粒菌が窒素を供給するため、基肥の窒素を少なくする県が目立ちます。福岡は窒素が根粒の着生を妨げるので原則無窒素で、遅播きや連作田で2kg程度です。佐賀の標準播きは0-6-6、島根は窒素を根粒が働き始めるまでの呼び水と位置づけています(福岡1・佐賀1・島根1)。富山は基肥窒素の多施用が根粒着生の阻害、過繁茂、青立ちの要因になると書いています(富山1)。

基肥の窒素は、青森と広島が2〜3kg、岩手が2〜4kg、富山の砂壌土が3〜4kgです。岡山は0〜3kg、山口は0〜2kg、滋賀は0〜2kgです(青森1・広島1・岩手1・富山1・岡山1・山口1・滋賀1)。リン酸は福岡の6〜8kgから北海道の11〜20kgまで、地帯と土壌で幅があります(福岡1・北海道1)。

追肥は基肥のみの県と、開花期に窒素を足す県に分かれます。福島の標播は基肥2に追肥6、晩播は基肥3に追肥6で、追肥は開花始めに行います。秋田は開花期にN5〜10、北海道は根粒が10個/株に満たない転換畑で開花期頃にN10程度、岡山はN5程度です(福島1・秋田1・北海道1・岡山1)。転換畑の初年度は窒素を減らす県があり、秋田は多くても1kg程度、群馬は2〜3割減、山梨は転換1年目の基肥を無窒素にしています(秋田1・群馬1・山梨1)。

排水対策と開花期のかん水

排水は、播種前の地下水位の目標で県が分かれます。宮城は60cm程度、岐阜と宮崎は40〜50cm、岡山と広島は40cm以下、山口は30〜40cm以上、佐賀は50cm以下とし、高畦で排水を徹底します(宮城1・岐阜1・宮崎1・岡山1・広島1・山口1・佐賀1)。手段は明きょ、弾丸暗きょ、補助暗きょ、心土破砕で、新潟は周囲明渠30〜40cm、ほ場内明渠5〜10m間隔を示しています(新潟1)。

開花期以降は、雨が続かないときのかん水が加わります。山口は開花期から8月下旬に7日以上雨がなければ畦間かん水、滋賀は開花期以降に10日以上降雨がなく葉の反転が50%以上で、うね間かん水です。岡山は開花期前後から登熟期に1週間以上雨がなければ畦間灌水し、排水不良のほ場では避けます(山口1・滋賀4・岡山1)。新潟と福井は、梅雨明け後に暗きょを閉栓して畝間に灌水します(新潟1・福井1)。

成熟期と収穫期

成熟期は、秋田のリュウホウが10月4日、新潟の里のほほえみが10月18日、宮城のタンレイが10月19日です。滋賀はエンレイの10月8日からフクユタカの11月11日まで、品種で1か月ほどの差があります(秋田1・新潟2・宮城1・滋賀2)。山口のサチユタカは10月21〜25日、熊本の阿蘇は6月上旬播きが11月3日、宮崎のフクユタカは11月5日です(山口1・熊本1・宮崎1、いずれも試験の値)。

関東の収穫期は、埼玉の6月播きが10月下旬、7月播きが11月上旬です。三重はすずおとめが11月上旬、フクユタカが11月下旬で、長崎は11月上旬から中旬です(埼玉1・三重1・長崎1)。コンバインでの刈取りは、山口と広島が成熟期や完全落葉の7〜10日後、秋田が成熟期の10〜15日後から、宮崎が約10日後です(山口1・広島1・秋田1・宮崎1)。茎水分は50%以下(宮崎は40%以下)が目安です。

資料が見つからなかった都道府県

山形は農水省ポータルのリンク先が停止しており、栽培指針が見つかりませんでした。石川は特別栽培の慣行レベル(N7)しかなく、京都は指針が画像PDFで大豆の頁を特定できませんでした。静岡、和歌山、徳島、香川、愛媛、沖縄も、大豆の栽培基準や施肥基準が見つかりませんでした。高知は施肥基準のPDFに大豆の記載がありません。鳥取は県の機関ではない協会名義の技術情報だけで、使っていません。大阪は特別栽培の慣行レベル(N4・P2O5 15)だけで、施肥基準ではありません(2026年10月時点。探しきれていない可能性があります)。

この栽培暦を、自分の圃場の記録にする

上の内容は各県の標準です。実際の作業日、施肥量、収穫量を圃場ごとに残しておくと、翌年の時期と量を自分の数字で決められます。残し方は次の3つです。

残し方 向いている使い方 入手
栽培記録・栽培日誌(紙・Excel) まず1作だけ試す。書き方は栽培記録の書き方に 無料テンプレート(登録不要)
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出典一覧

表の「根拠」「出典」の略称と資料の対応です。

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