農地の賃借料(地代)相場 都道府県別まとめ【2026年・図解PDF付き】46都道府県75市町村の田・畑10a当たりを比較

農地の賃借料(地代)は、10aあたりの金額が県や市町村で大きく異なります。この記事は、農業委員会が公表している賃借料情報を46都道府県75市町村分まとめた一覧です。71件の公表資料から、田と畑の平均・最高・最低額を地域別に並べました。大半は令和7年分で、令和6年分や令和8年版の資料も含みます。

田の平均額は、愛西市(愛知)の3,600円(10aあたり)から栄町(千葉)の33,900円まで、約9倍の開きがあります。千葉の値が高い背景には、令和7年の米の値上がりで米払いの地代の円換算が上がったことがあります(前年から急に上がった八千代市は別に注記しています)。新たに農地を借りる人、貸している農地の地代を見直したい人、新規就農の事業計画を立てる人が、地域の水準をつかむ材料として使えます。東京都は公表資料を確認できなかったため載せていません。大阪府は富田林市の令和5年度分だけを載せています。

図解:データで見る農地の賃借料

市町村の公表値を図にまとめ、9ページのスライド形式のPDFレポートにしました。会議や農地の話し合いの資料として、出典を明記すればそのまま使えます。

PDFレポート「農地の賃借料(地代)は地域でどれだけ違うか」(9ページ・16:9のスライド形式)をダウンロード

1. 田の賃借料は市町村で約9倍の差がある

田の平均は、愛西市(愛知)の3,600円から栄町(千葉)の33,900円まで、10aあたりで約9倍の差があります。比べられる55市町村の中央値は9,200円で、半数が6,000〜12,500円に収まります。上位4つは千葉の栄町・旭市・船橋市・多古町で、令和7年は米の値上がりで米払いの地代の円換算が上がっています(下の「千葉県の田の地代は、なぜ高いのか」を参照)。

田の賃借料の平均 上位10と下位10の市町村
田の賃借料の平均(円/10a)。各市町村農業委員会の公表値。集計方法が違う伊勢市・熊本市・徳島市・山口市と、前年から急変した八千代市は除く

2. 地域の差より、同じ地域の中の差のほうが大きい

地域ごとの中央値は、中国の約4,900円から関東・甲信の約15,700円までです(関東・甲信は千葉の8市町を含むため高めに出ます)。ただし同じ地域の中でも市町村によって数倍の差があり、地域の平均から自分の地代を決めることはできません。

地域別に見た田の賃借料の分布
点1つが1市町村。黒い横線は地域の中央値(先端農業マガジン集計)。四国は2市のみのため参考

3. 同じ市の中でも最高と最低は約5倍

最高と最低の両方が公表されている41市町村では、その差が中央値で約5倍あります。東広島市は最低285円から最高37,113円まで開いています。基盤整備の有無や水利、地区によって地代は大きく変わるので、自分の田に近い条件の事例を農業委員会で確かめることが大切です。

同じ市の中の田の賃借料の最高と最低
最高と最低の差が大きい12市町村(対数目盛)。縦線は平均

4. 45市町村のうち19は畑のほうが高い

田と畑の両方が公表されている45市町村のうち、19市町村は畑の平均が田を上回ります。水田地帯では田が高く、都市近郊や野菜・果樹の産地では畑のほうが高くなる傾向があります。

田と畑の賃借料の比較
点線より上が畑のほうが高い市町村。名草地区1か所の値しかない和歌山市の畑と、8筆程度の旭市の畑は除く

中央値・四分位・倍率は、各農業委員会の公表値をもとに先端農業マガジンが集計した値です。市の平均は公表値をそのまま使っています。

この一覧の見方と注意

数値はすべて、市町村の農業委員会(石川県は県農業会議の一覧)が公表している賃借料情報から転記しています。年度は資料の表記に合わせ、令和7年(1〜12月締結)が中心です。熊谷市・高崎市・佐倉市・川崎市・岐阜市・昭和村・豊見城市は令和6年分で、令和7年分は確認できませんでした。石川県の一覧は表題と注記で時点の表記が食い違うため、令和7年6月時点の公表値と記しました。

集計の方法は市町村ごとに異なります。熊本市は農地バンク(農地中間管理機構)経由で公告した分だけを集計し、豊岡市・三木市・大津市・東広島市などは平均から大きく外れた事例を除外しています。伊勢市は平均ではなく最も件数の多い価格帯を主に公表し、徳島市は田畑ではなく作物別、山口市は田畑を分けずに公表しています。唐津市は3年分、出雲市は令和6年10月から令和7年9月の集計です。このため市どうしの単純比較はできません。同じ市の中でも、基盤整備の有無や地区によって金額が変わります。

表の「—」は、資料に掲載がないか、事例が少なくて公表されていないことを示します。「地区別のみ」は、市全体の平均が資料になく地区ごとの平均だけが載っていることを指します。金額は特に断りがなければ円/10aで、表の出典欄の略称は記事末尾の参考URLに対応します。賃借料情報は参考値であり、契約の金額を拘束するものではありません。最新の数値は、各市町村の農業委員会の窓口で確認してください。

賃借料情報とは

賃借料情報は、農地法第52条にもとづき、農業委員会が公表する農地の賃借料の情報です。農業委員会は、管内で実際に結ばれた賃貸借の金額を集計し、田・畑別、地域別に10aあたりの平均額・最高額・最低額として公表します。

この金額は、国や自治体が定めた基準額や標準的な小作料ではありません。実際に結ばれた賃貸借の集計値です。契約を拘束しないため、貸し手と借り手が地代を話し合うときの参考値という位置づけになります。

都道府県別の賃借料(田・畑)

北海道・東北

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
北海道 札幌市 令和7年 田は実績なし (3年値 平均10,900・最高11,200・最低10,000) 東部7,200/西部10,100/平野部6,600 東部10,700〜3,000/西部14,000〜7,500/平野部10,000〜3,300 田の3年値(令和5〜7年)は4筆。牧草・飼料畑は平均2,800。市平均の記載なし 北海道1
北海道 旭川市 令和7年 地区別 6,800〜11,600(東鷹栖11,300・永山11,600・東旭川A10,700・西神楽B6,800ほか) 東鷹栖16,400〜3,400/永山13,500〜3,800/東旭川A17,200〜3,900 2,800(市内全域) 5,100〜1,200 市平均の記載なし。別資料の参考賃借料(目安値)は実勢集計ではないため載せない 北海道2
青森 青森市 令和7年 21,800(市平均・参考) 青森地区ほ場整備22,400(38,200〜8,000)/未整備13,000(19,500〜10,000)/浪岡ほ場整備17,700(37,400〜10,000) 5,000(普通畑 市平均) 青森地区7,000(8,000〜5,000)/浪岡4,500(5,800〜2,500) リンゴ樹園地(浪岡)11,500。物納は玄米60kg=34,000円で換算 青森1
岩手 盛岡市 R6.12〜R7.11 6,200(市平均) 平坦地A6,100(10,000〜4,000)/B6,200(12,000〜4,000)/準山間5,000(6,000〜4,000) 5,600(普通畑) 8,300〜3,000 集計期間が他市と1か月ずれる。果樹畑6,400 岩手1
岩手 奥州市 R6.12〜R7.11 地区別 2,700〜15,100(水沢6,400・佐倉河7,000・姉体11,700・藤里2,700・前沢白山15,100ほか26地区) 全体の最高21,000(前沢白山)〜最低1,200(藤里) 水沢6,800/江刺4,800/前沢・胆沢・衣川3,800 水沢7,000〜3,000/江刺5,900〜3,000/前沢・胆沢・衣川7,000〜2,000 市平均の記載なし。平均は±70%外の筆を除いて再算定 岩手2
宮城 仙台市 令和7年 11,200(市平均) 農用地区域 若林12,000(14,300〜6,300)・宮城野11,100(13,000〜3,900)・太白9,800・泉6,000・青葉(中山間)6,300 5,500(市全域) 13,000〜2,600 物納・使用貸借は除外。水利費を含むデータと含まないデータが混在 宮城1
秋田 秋田市 令和7年 8,604(全域) 20,650〜2,500 —(畑の掲載なし) — 田のみ。区域別 第1区域7,438〜第2区域13,696。前年平均7,115 秋田1
秋田 大仙市 令和7年 11,200(市平均・参考) 大曲・中仙・仙北・太田11,800(23,000〜3,000)/神岡・西仙北・協和・南外9,300(20,000〜500) —(情報少で非掲載) — 田8,305筆 秋田2
山形 山形市 令和7年 14,300(市平均・参考) 平坦A14,700(21,000〜5,000)/B13,800/C14,100/山間D4,700 13,600(市全域) 25,000〜5,900 田全体の最高21,000〜最低4,500。樹園地13,300。±70%超を除外 山形1
福島 白河市 R5.12〜R6.11 12,469(市平均) 20,241〜4,000(白河11,995・表郷13,590・大信8,695・東18,704) 10,687(市平均) 15,910〜6,606 令和7年1月公表。最高・最低・平均は±70%超を除いた調整値 福島1
福島 昭和村 令和6年 水稲 4,000〜5,000(佐倉4,000・喰丸5,000・大芦5,000) 4,000〜5,000 — — 水稲田は5〜6筆と少ない。カスミソウ作付の田は別集計(大芦29,940など) 福島2

関東・甲信

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
茨城 水戸市 令和7年 現金13,600(市平均)/物納66kg 旧水戸10,500(17,000〜4,000)/旧常澄15,500(24,000〜9,900)/旧内原11,700(15,000〜4,500) 8,300(市平均) 旧水戸8,200(29,100〜3,000)/旧常澄8,300/旧内原10,000 田は現金232筆・物納364筆。使用貸借は集計外 茨城1
茨城 筑西市 令和8年度版 米1俵(金額の提示なし) — 2,500 — 田は円ではなく米1俵で提示。使用貸借を含む 茨城2
栃木 宇都宮市 令和7年 9,300(旧宇都宮市) 15,700〜2,800 5,500(旧宇都宮市) 9,400〜1,700 旧上河内町 田9,300・畑2,800/旧河内町 田10,700・畑6,200 栃木1
群馬 前橋市 令和7年 7,200(市平均・通年田) 1区7,000〜6区8,400(全体26,200〜2,000) 7,500(普通畑 市平均) 全体27,000〜1,000 区別あり。使用貸借は含まない 群馬1
群馬 高崎市 令和6年 5,100(市平均・参考) 高崎4,900(10,000〜1,000)/倉渕9,200/箕郷4,700/群馬3,300/榛名7,900/吉井8,400 6,800(普通畑 市平均) 高崎5,000(12,500〜900)/倉渕9,900 令和7年版は見つからず。使用貸借の件数が賃貸借より多い 群馬2
埼玉 さいたま市 令和7年 5,600(市全体) 21,500〜1,000 8,200(市全体) 40,200〜4,000 区別あり(岩槻区 田5,800・畑7,100)。使用貸借と物納は金額算定から除外 埼玉1
埼玉 熊谷市(熊谷地区) 令和6年 5,100 10,000〜2,000 3,500 6,000〜2,000 妻沼・大里・江南の田は5,800〜6,500。使用貸借が58〜87%。令和7年版は見つからず 埼玉2
千葉 船橋市 令和7年 29,200 40,300〜9,600 21,600 40,300〜9,800 樹園地38,200。物納は60kg=35,911円で換算 千葉1
千葉 八千代市 令和7年 38,100(賃貸借のみ。使用貸借含む36,700) 43,500〜10,000(区別の範囲) 12,800(賃貸借のみ。使用貸借含む7,500) 43,500〜6,900(区別の範囲) 田の前年平均は9,500円(資料は理由を示していない)。物納は米60kg=29,000円換算 千葉2
千葉 佐倉市 令和6年 19,235 40,606〜1,006 9,031 26,365〜2,276 令和7年3月公表。田の7地区別は16,670〜23,701。物納は60kg=20,100円換算 千葉3
千葉 香取市 令和7年 15,700 45,800〜8,700(地区の値の範囲) 11,900 32,500〜8,300(地区の値の範囲) 前年は田16,400・畑12,700。物納は米60kgを32,561円で換算(前年20,550円) 千葉農村1・千葉農村2
千葉 旭市 令和7年 30,800 65,100〜13,000(地域の値の範囲) 37,500(8筆程度で参考) 52,400〜15,000 前年は田25,800・畑14,900。物納は米60kgを32,558円で換算(前年21,600円)。著しく高額・低額の事例は除外 千葉農村3・千葉農村4
千葉 成田市 令和7年 —(地区別のみ) 地区別 19,200〜46,000 —(地区別のみ) 地区別 8,600〜21,100 前年の田は地区別 11,700〜32,800。物納は一等米60kgを32,000円で換算(前年21,100円)。田は水稲のみ(れんこんを除く) 千葉農村5・千葉農村6
千葉 多古町 令和7年 27,976 36,911〜7,202 9,692 15,674〜4,771 前年は田18,172・畑9,954。物納は1俵34,050円で換算(前年21,550円)。著しく高額・低額の事例は除外 千葉農村7・千葉農村8
千葉 栄町 令和7年 33,900 49,500〜33,000 — — 物納は米60kgを33,000円で換算。布鎌地区の平均30,600円が最低33,000円を下回る(原資料のまま) 千葉農村9
神奈川 川崎市(市街化調整区域) 令和6年 18,700 27,000〜13,400 20,500 34,800〜8,300 年額(円/年/10a)。生産緑地の畑は平均25,000。件数の記載なし 神奈川1
山梨 甲府市 令和7年分 水稲 旧甲府市8,900/旧中道町8,600 旧甲府市17,900〜4,500/旧中道町12,800〜5,400 野菜 旧甲府市12,700/旧中道町9,900 旧甲府市15,000〜10,000/旧中道町15,400〜6,400 作物別・地域別の公表で市平均なし。ブドウ(旧甲府市平坦地)15,500 山梨1
長野 長野市 令和7年 5,600(全市) 14,900〜3,000 3,800(普通畑 全市) 13,100〜1,300 樹園地5,200。地区別あり(第二4,400〜更北10,100)。使用貸借は田40.8%・畑43.2% 長野1
長野 松本市 令和7年 旧松本市7,600/四賀6,900/梓川11,600/波田13,500 旧松本市20,000〜1,000/梓川20,000〜4,900/波田20,000〜5,000 旧松本市9,400/梓川7,100/波田13,700 旧松本市27,500〜1,200/梓川35,200〜3,100/波田27,300〜1,900 市平均の記載なし。樹園地は旧松本市10,600〜波田14,800 長野2

北陸

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
新潟 新潟市西区 令和7年 9,600 20,000〜3,200 10,600(市内全域) 28,400〜1,000 土地改良費は含まず。畑は市全域・露地野菜が対象 新潟1
新潟 新潟市(東区・中央区・江南区) 令和7年 6,100 16,200〜2,500 10,600(市内全域) 28,400〜1,000 亀田郷土地改良区の共通賦課金は含まれない 新潟2
新潟 新潟市北区 令和7年 11,000(加重平均) 30,000〜10,000 10,600(市内全域) 28,400〜1,000 土地改良費の経常経費を含むと20,800円 新潟3
新潟 新潟市西蒲区 令和7年 9,000 25,000〜1,000 10,600(市内全域) 28,400〜1,000 田3,274筆 新潟4
新潟 燕市 令和7年 19,100(金納) 27,300〜5,000 — — 燕18,400・吉田20,100・分水18,900。田のみの資料で畑は無し 新潟5
富山 富山市 令和8年分 4,800(全域) 9,500〜1,500 3,700(普通畑 全域) 6,500〜3,000 有償のみ集計(田1,654筆)。樹園地は3筆で参考程度 富山1
石川 金沢市 令和7年6月時点 平坦地6,100/中山間地9,600 —(県一覧は平均値のみ) 河北潟地域9,000 — 石川県農業会議の一覧。10件未満の区分は非掲載 石川1
石川 小松市 令和7年6月時点 北部9,400/東部10,300/中部(平場)8,200/中部(山手)3,700 — 全体8,000 — 同上 石川1
石川 加賀市 令和7年6月時点 平坦地(基盤整備)14,200/中山間地(基盤整備)12,000 — — — 同上 石川1
石川 能美市 令和7年6月時点 整備田7,000/未整備田4,500/市平均6,700 — — — 同上 石川1
石川 津幡町 令和7年6月時点 平坦地14,900/中山間地3,900 — 湖東8,500 — 同上 石川1
福井 福井市 令和7年 10,000(市平均) 20,300〜5,000 7,100(市平均) 12,000〜3,000(平坦地) 田659筆・畑29筆。物納は60kg=30,500円換算 福井1

東海

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
岐阜 岐阜市 令和6年 9,200 10,100〜7,000 7,200 10,900〜7,000 田7筆・畑22筆。令和7年分の更新は未確認 岐阜1
静岡 浜松市(旧浜松市・旧舞阪町) 令和7年 3,694 6,331〜3,000 11,959(南部海岸地域) 20,000〜5,000 畑は5地域別(10,328〜12,278)。みかん12,812・茶畑8,326。前年の田は7,203(件数少) 静岡1
静岡 浜松市(旧浜北区) 令和7年 6,059 10,000〜6,000 8,543 12,803〜4,000 樹園地10,185・茶畑3,750 静岡1
静岡 浜松市(旧細江町) 令和7年 6,012 8,000〜5,000 7,647 12,000〜3,000 みかん7,894。同資料に旧雄踏町・旧引佐町・旧三ヶ日町あり 静岡1
愛知 愛西市 令和7年 3,600 9,500〜3,000 4,800(普通畑) 10,000〜3,000 田1,492筆。物納は玄米60kg=28,100円換算 愛知1
三重 伊勢市 令和7年 23,300(全データ) 59,000〜10,000 — — 資料の主表示は最多価格帯29,500円(177筆)。畑はデータ過少で非公表 三重1

近畿

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
滋賀 大津市 令和7年 9,800 10,000〜4,276 7,400 10,000〜4,688 平均の1.7倍超・0.3倍未満は除外。使用貸借176筆 滋賀1
京都 京都市 令和7年 11,300(市街化調整区域・中山間除く) 19,400〜3,700 24,900(市街化調整区域・中山間除く) 58,600〜12,500 市街化区域の田26,800・中山間地域の田2,900。筍5,000 京都1
大阪 富田林市 令和5年4月〜令和6年3月締結 21,800 67,200〜9,100 20,500 49,500〜6,700 田55筆・畑12筆。使用貸借は含まず、平均の3倍超の事例は除外。物納は玄米30kg=7,000円で換算 大阪1
兵庫 豊岡市 令和7年 8,700(全地域) — — — 豊岡8,000・日高9,900・出石8,400。畑は事例少で算出なし。前年8,300 兵庫2
兵庫 三木市 令和7年 地区別 9,600〜14,000 全地区 18,000〜5,000 — — 三木・久留美14,000/別所10,600/志染9,600/吉川10,500。畑の記載なし 兵庫1
奈良 県平均 令和6年度 9,396 20,700〜4,200 10,700 20,000〜4,600 奈良県農業会議の県集計。畑の最高・最低は市部分 奈良1
奈良 市(12市)計 令和6年度 11,133 20,700〜4,700 10,673 20,000〜4,600 市別の内訳は資料に無い 奈良1
奈良 郡部計 令和6年度 7,159 17,000〜4,200 12,900 12,900〜12,900 畑は吉野郡のみ 奈良1
和歌山 和歌山市 令和7年 6,100(参考・全データ平均) 32,000〜2,600 78,200(名草地区のみ) 108,000〜18,500 すべて市街化調整区域。田は12地区別(4,700〜7,900)。畑は3件 和歌山1
和歌山 紀の川市 令和7年度 —(地区別のみ) 地区別 8,100〜13,100(打田13,100・粉河8,200・貴志川8,100) —(地区別のみ) 地区別 9,400〜18,400(打田9,400・粉河9,800・那賀13,400・桃山18,400・貴志川11,300)/全体41,200〜2,000 田は15件と極少、畑は333件 和歌山2

中国

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
鳥取 鳥取市 令和7年 4,000(全域) 地区別の最高10,000〜最低700 — — 田のみ公表(847件)。鳥取4,500・東部3,200・南部4,400・西部4,100 鳥取1
鳥取 倉吉市 令和7年 4,300(全件) 8,000〜1,500 4,200(全件) 6,700〜2,000 集落営農組織を除くと田4,200・畑4,800 鳥取2
島根 出雲市 R6.10〜R7.9 5,400(全体) — 5,600(果樹除く) — 出雲平坦2,700・平田5,600・斐川5,100。果樹畑8,300。使用貸借は田46%・畑62% 島根1
岡山 岡山市 令和7年 —(地区別のみ) 地区別 2,571〜9,970(東区4,498・南区9,183・中区4,348・御津9,970・瀬戸2,571ほか) —(地区別のみ) 地区別 10,528〜23,359(東区10,528・北区中央等23,359のみ) 市全体の平均は資料に無い 岡山1
岡山 倉敷市 令和7年 7,500(水稲・全域) 旧倉敷10,000〜2,200/旧船穂・真備14,300〜5,000 6,600(普通畑) 11,800〜4,900 レンコン田10,900・樹園地9,300。物納は60kg=28,600円換算 岡山2
広島 広島市 令和7年 14,100(基盤整備地域)/11,600(未整備地域) 26,000〜5,200/20,000〜4,400 9,900(全地域) 16,000〜3,600 田は基盤整備114件・未整備248件 広島1
広島 東広島市 令和7年 4,400(市全域) 37,113〜285 3,700(市全域) 20,000〜500 地区差が大きい(志和18,500・高屋7,700・西条5,900・豊栄4,000・河内600)。金納のみ集計 広島2
山口 山口市 令和7年 —(田畑区分なし) — —(田畑区分なし) — 現金の賃貸借平均7,142(585件)。地域別 山口9,100・阿知須5,600・阿東5,100・徳地4,900・秋穂3,600 山口1
山口 下関市 令和7年度 区域別 3,145〜5,307(10a以上の農地) 区域別 最高8,000〜23,527/最低1,065〜1,902 6,127(下関区域のみ・10a以上) 7,500〜1,027 下関4,548・豊浦3,145・菊川5,307・豊田4,071・豊北4,602。10a未満は別集計 山口2

四国

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
徳島 徳島市 令和7年 14,121(水稲・裏作無し) 27,385〜5,000 12,507(露地野菜) 24,178〜4,464 田畑ではなく作物別の公表。平均の1.7倍超・0.3倍未満は除外 徳島1
香川 高松市 R6.3〜R7.10公告 5,900(全体) 地区別平均 1,400〜14,500(全体の最高25,600・最低700) — — 集計期間が約19か月。使用貸借2,427件は別 香川1
香川 丸亀市 令和7年 —(旧町別のみ) 全体 21,500〜3,000(旧丸亀6,300・旧綾歌5,900・旧飯山7,900) — — 使用貸借が約85%。物納は60kg=31,000円換算 香川2
愛媛 西条市 令和7年 21,700(市平均) 地区別の最高・最低 35,700〜4,100 8,200 20,000〜4,000 田の地区別:西条26,000・東予13,000・丹原11,300・小松28,400。樹園地5,800。使用貸借34.1% 愛媛1
高知 高知市 令和7年度 —(地区別のみ) 地区別 7,200〜11,400(春野11,400・五台山10,800・布師田9,400・介良9,400・大津7,200)/全体80,000〜4,000 —(地区別のみ) 春野34,100・土佐山12,500ほか/全体157,400〜2,200 農用地利用集積計画分のみ。畑は件数が少なく外れ値の影響が大きい 高知1

九州・沖縄

都道府県 市町村(地区) 年度 田 平均(円/10a) 田 最高〜最低 畑 平均(円/10a) 畑 最高〜最低 備考 出典
福岡 福岡市 令和7年 7,400 14,100〜2,900 11,700(露地) 19,000〜7,900 施設畑17,800。物納は玄米60kg=17,308円換算 福岡1
佐賀 唐津市 R5.1〜R7.12(3年分) —(地区別のみ) 地区別平均 5,100〜9,100(唐津5,400・北波多5,100・相知7,800・浜玉7,000ほか) 野菜7,700(金納) 27,300〜5,200 3年分をまとめた集計。畑は作付品目別(施設野菜50,200など) 佐賀1
長崎 長崎市 令和7年度 —(地区別のみ) 全体 26,000〜4,600 —(地区別のみ) 30,300〜2,600 琴海地区(基盤整備)は田14,600・畑18,100。樹園地9,200 長崎1
長崎 諫早市 令和7年度 9,500(全体) 18,600〜2,800 16,900(全体) 31,300〜5,600 畑は飯盛17,800(82件)が主体。田は28件 長崎2
熊本 熊本市 令和7年度 10,944(機構分・水稲) 20,531〜5,000 5,975(機構分・畑作物等) 31,847〜2,500 農地バンク経由の公告分のみで相対契約分は含まれない。施設野菜67,799 熊本1
大分 大分市 令和7年 8,200(参考・全体の加重平均) 14,700〜4,300 21,600(参考・全体) 43,300〜11,000 ハウス47,500。地域別あり(7地域)。平均±70%超を除外 大分1
大分 宇佐市 令和7年 10,900(参考・全体の加重平均) 地区別 最高16,000〜10,000/最低5,000〜4,000 7,400(普通畑) 12,000〜4,900 宇佐10,000・院内7,300・安心院12,500 大分2
宮崎 宮崎市 令和7年 8,400(市全体) 18,500〜3,300 12,200(普通畑・市全体) 22,700〜4,100 施設園芸55,100。画像PDFを目視で転記 宮崎1
宮崎 都城市 令和7年 11,200(市全体) 26,200〜1,700 9,600(普通畑・市全体) 26,700〜1,300 田は沖水15,500・高城11,300が高く梅北6,700が低い 宮崎2
鹿児島 鹿屋市 令和7年 8,300 30,000〜1,300 8,700 88,600〜1,100 鹿屋 田9,300・畑9,500/輝北 田4,900・畑7,700 鹿児島1
沖縄 豊見城市 令和6年 —(取引事例なし) — 85,552(地区全体) ハウス有の最高220,264・最低20,000が混在 畑9件のみ(基盤整備あり)。ハウスなし46,711・あり130,561。年間10a当たり 沖縄1

県ごとの違いを読み解く

田は3,000円台から3万円台まで開く

田の平均額は、愛西市(愛知)の3,600円や浜松市の旧浜松市・旧舞阪町の3,694円から、栄町(千葉)の33,900円まで開いています。八千代市(千葉)は令和7年の平均が38,100円ですが、前年は9,500円で、資料は上がった理由を示していません。鳥取市(4,000円)、倉吉市(4,300円)、東広島市(4,400円)も4千円台です。高い側には、千葉の栄町33,900円・旭市30,800円・船橋市29,200円・多古町27,976円が並び、千葉以外では伊勢市の23,300円(全データの平均。資料の主表示は最多価格帯29,500円)、青森市・富田林市の21,800円、西条市(愛媛)の21,700円が続きます。

八千代市の田は、資料に前年の平均9,500円とあります。資料は変動の理由を示していないため、この記事では令和7年の数値をそのまま載せ、値の読み方は断定しません。全国の平均は農地の売買価格と賃借料(全国農業会議所の調査)で確認できます。

畑は2千円台から2万円台、地域の特産で上振れする

市全体の畑の平均額は、筑西市(茨城)の2,500円、旭川市(北海道)の2,800円、長野市の3,800円と低い一方、船橋市が21,600円、川崎市(市街化調整区域)が年額20,500円、京都市(市街化調整区域・中山間を除く)が24,900円です。施設園芸やハウスを含む区分はさらに高く、熊本市の施設野菜は67,799円、宮崎市の施設園芸は55,100円です。豊見城市(沖縄)の畑は85,552円ですが、9件の事例にハウス付きの農地が混ざっています。

同じ市の中でも地区・基盤整備で差が出る

新潟市は、東区・中央区・江南区の田が6,100円、北区が11,000円です。浜松市は旧浜松市・旧舞阪町が3,694円、旧浜北区が6,059円です。西条市は地区別で、東予13,000円、丹原11,300円、西条26,000円、小松28,400円に分かれます。広島市では、基盤整備地域が14,100円、未整備地域が11,600円です。青森市の青森地区は、ほ場整備済みが22,400円、未整備が13,000円と開きがあります。借りる農地が整備済みかどうかが、地代を左右する要素になっています。

使用貸借・物納の多さも地域差の一つ

賃借料情報は、金額を伴う賃貸借を集計するのが基本です。丸亀市は全体の約85%が使用貸借(無償)で、熊谷市も使用貸借が58〜87%を占めます。出雲市も使用貸借が田で46%、畑で62%です。水戸市は田の物納(玄米で支払う契約)が364筆あり、現金の232筆を上回ります。物納は玄米60kgあたりの価格で円に換算している市が多く、換算に使う価格も市ごとに違います(福岡市17,308円、愛西市28,100円、船橋市35,911円)。金額だけを並べて比べると、こうした契約形態の違いを見落とします。

千葉県の田の地代は、なぜ高いのか(令和7年は米の値上がりが効いている)

千葉県の田は、首都圏の船橋市(29,200円)だけでなく、米どころの旭市(30,800円)・多古町(27,976円)・栄町(33,900円)でも、10aあたり3万円前後の平均が公表されています。香取市は15,700円で、同じ県の中でも2倍の差があります。

令和7年の値が高い理由の一つは、2025年の米の値上がりです。千葉の多くの市町は、地代を米で払う契約(物納)を、その年の米の値段で円に直して集計しています。その換算額が、令和6年から令和7年にかけて約1.5〜1.6倍に上がりました。

市町 田の平均 令和6年 田の平均 令和7年 物納の換算(米60kg・令和6年→令和7年)
船橋市 20,900 29,200 22,700円 → 35,911円
旭市 25,800 30,800 21,600円 → 32,558円
多古町 18,172 27,976 21,550円 → 34,050円(1俵あたり)
香取市 16,400 15,700 20,550円 → 32,561円

香取市は換算額が上がっても平均が下がっており、物納の割合や契約の中身は市町によって違います。資料は値上がりの理由を書いていないので、米価だけで説明できるとは限りません。令和7年の値を使って地代を決めるときは、前年の値と、自分の契約が金銭払いか物納かを合わせて確かめてください。

地代を決めたら契約書と台帳に残す

地代を貸し手と決めるときは、地元の農業委員会が公表する賃借料情報を参考にします。表の平均額と、基盤整備の有無や地区ごとの金額を見比べ、貸し手に説明できる根拠を持っておくと話し合いが進みます。

金額と条件が決まったら、書面の契約書を作ります。農地法第3条の許可を受けて貸し借りする場合や、農地バンク(農地中間管理機構)を通す場合は、書面の契約が必要です。書き方は農地賃貸借契約書の書き方と記入例にまとめています。無償で貸し借りする場合は農地使用貸借契約書の書き方と記入例を使ってください。

地代は、支払うたびに記録を残すと、後から金額や時期をめぐるトラブルを防げます。年ごとの支払いを一覧にする方法は地代(賃借料)支払台帳の書き方と記入例で解説しています。

資料が見つからなかった都道府県

東京都は、都内の主要な市区の農業委員会ページと都の農業会議のサイトを確認しましたが、賃借料情報の公表資料を見つけられませんでした。大阪府は、堺市・羽曳野市・高槻市などでは見つからず、富田林市の資料だけを確認できました。北海道の小樽市は令和7年分を「データがないため非公表」としており、表には載せていません(出典の北海道3)。松江市(令和3年分のみ)と奈良市(平成29年度で更新停止)は、最新の資料がないため載せていません。

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