AIベースの灌漑ソリューションを提供するアルゼンチンの農業スタートアップKilimo社について解説

事業概要 Kilimo社は、AIベースの灌漑ソリューションを提供する農業スタートアップ企業です。アルゼンチンを拠点に2014年に設立され、社員数は11~50人と推定されます。 ハードウェアを使用することなく気象データや衛星データを自動的に収集・分析できるため、セットアップや先行費用が不要となり、農家が支払う価格を大幅に削減することができます。 衛星、気候、現場のデータを利用して土壌水分トラッキング […]

キトサンをフィルムに配合してイチゴの灰カビを抑制する研究の紹介

今回は、新たなフィルム材の開発に関する研究を紹介します。野菜や果実の鮮度保持のため、多様なフィルムが開発されていますが、今回の研究では、このフィルムにキトサンと呼ばれる雑菌類の繁殖を抑制する効果のある成分を配合することで、イチゴの日持ちが延長できる可能性があることが報告されています。  野菜・果実の鮮度保持とフィルム材 野菜や果実は、収穫後も呼吸を続けています。呼吸作用は植物の生命維持に […]

灌漑用水を効率的に利用するための水処理システムを開発する農業テクノロジー企業AQUA4D社について解説

事業概要 AQUA4D社は、灌漑用水を効率的に利用するための水処理システムを開発するスイスの農業テクノロジー企業です。 現状世界の淡水摂取量の約70%は農業に使われており、水不足と干ばつが問題となっています。土壌の塩分濃度が高くなり、線虫の感染が拡大していることも大きな問題です。人口増加により水の需要は2050年までに55%の成長が見込まれており、持続可能な農業を実現するためには環境にやさしい灌漑 […]

ドローンがオリーブを育てる?大きさや健康状態など生育状況を監視

今回は、果樹類の栽培管理に関連して、オリーブ樹における樹の生育状況を解析するシステムの開発に関する研究を紹介します。果樹類の生育管理は、他の作物に比べ、植物体が大きいことから、全体を把握するだけでも、一苦労するのが現実です。本研究では、ドローンに搭載したカメラから得た情報をもとに、樹の生育状況を解析していますが、このような技術開発が進めば、容易に果樹園全体の生育管理を行うことができるようになる可能 […]

有機由来の微生物バイオスティミュラントを開発・製造する農業テクノロジー企業、Growcentia社について解説

事業概要 Growcentia社は、有機由来の微生物バイオスティミュラントを開発・製造する農業テクノロジー企業です。微生物バイオスティミュラント利用して土壌や生育培地の健康状態を最大限に高めることで、健康で活発な植物の成長をサポートし、環境へ配慮しながらも生産性と収益性の高い農業を可能にします。 3人の土壌微生物学者からなるチームによって、2015年にアメリカを拠点として設立されました。社員数は1 […]

除草剤を使わず、電気を利用して雑草除去が可能な除草機を販売するRootwave社について解説

事業概要 RootWave社は、電気を利用して雑草を除去する除草機を開発しているエレクトロニクス企業です。2012年にイギリスを拠点に設立され、社員数は10〜50人程度と推定されます。 RootWave社の除草機械は、電気を利用して根から上の雑草を除去することで、除草剤や他の雑草防除用化学薬品を使うことなく農場の除草が可能です。 300億ドル規模と言われる除草剤業界は、除草剤に抵抗性のある雑草や、 […]

5年動作する地中に埋めたセンサと連携する灌漑モニタリングシステムを提供するGroGuru社

事業概要 GroGuru社は、土壌センサーおよび灌漑モニタリングシステムを提供する農業テクノロジー企業です。カリフォルニア州サンディエゴを拠点に2014年に設立され、社員数は11~50人と推定されます。 GroGuru社は、土壌水分、温度、塩分などを測定する土壌センサーを導入して、農家が戦略的な採水管理を行えるようサポートしています。持続可能な方法で水、エネルギー、その他の希少資源を最適に利用しな […]

有機農業者が手作業で行っている除草作業を自動で行う除草ロボットを開発するOdd.Bot社について解説

事業概要 Odd.Bot社は、農薬を利用できない有機農業者が手作業で行っている除草作業を自動で行う除草ロボットを開発している企業です。2018年にオランダを拠点に設立され、社員数は1〜10人程度と推定されます。 Youtube動画:https://www.youtube.com/watch?v=XEogQe4qE90 有機農業者は雑草に薬品を散布することができず、手作業で除草作業を行っています。農 […]

環境制御システム「ポケットファーム」藤井農園の導入事例

10a〜30aのハウス向け環境制御システムである「ポケットファーム」。当サイトがポケットファームを運営する細野ファームより依頼を受け、2021年1月から導入を開始したという藤井農園に導入の前の課題から、導入後の話までを取材させてもらいました。 藤井農園の基本情報 営農形態:ミニトマト・大玉トマト 営農規模(人数):ハウス15a、フルタイム1人、パート6人 導入時期:1月から 場所:岐阜県 手動で環 […]

生産者がつくったものが一番使いやすい。低価格な環境制御システム「ポケットファーム」

施設園芸の環境制御システムで安価で使いやすいものを探している人は多いと思います。今回は環境制御システム「ポケットファーム」を開発・販売している細野ファームの細野代表にお話しを伺いました。 一言で言うとどんなサービスですか? ハウス内環境をモニタリングしてコントロールできる装置です。これがスマホでみれて、スマホを使ってコントロールが出来るというのが特徴です。どこにいてもハウス内環境をモニタリングする […]