ぶどうの栽培暦・年間作業表【全国まとめ】46都道府県の施肥・せん定・房づくり・ジベレリン処理・収穫時期を比較

  • 10月 2, 2026
  • 10月 2, 2026
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生食用ぶどうの施肥・せん定・房づくり・ジベレリン処理・収穫の時期は、都道府県ごとに別々の施肥基準や栽培指針、試験場の成果情報に書かれていて、まとめて比べられる場所がありません。この記事では、46都道府県の公的資料(252本)から時期と数値を拾い、全国の比較表と、主産地向けの標準的な年間作業表にまとめました。どの値にも出典の県と資料を付けています。

全体を見ると、同じぶどうでも、品種・作型・県によって時期と肥料の量が大きく違います。巨峰系の年間窒素は、群馬がN3(追肥はカリだけ)、鹿児島の有核巨峰がN5なのに対し、高知はN14、徳島はN15で、5倍の幅があります。デラウェアの1回目ジベレリン処理は、大阪が4月下旬〜5月上旬、長野が5月下旬と、約1か月ずれます。巨峰の収穫は、富山の露地が8月24日〜9月3日、新潟の園芸研究センター(試験地)の露地が9月19日〜10月4日で、約1か月の差です。

ぶどうの年間作業表・都道府県比較(Excel)をダウンロード

Excelには、年間作業表(実施日を書く欄つき)、46都道府県の比較表、出典一覧の3つのシートがあります。

ほかの作物の栽培暦・年間作業表は栽培暦・年間作業表の全国まとめにまとめています。

この記事の調べ方

  • 対象:都道府県と県の試験場・普及組織が公開している施肥基準、栽培指針、栽培暦、月ごとの技術情報、試験研究の成果。農林水産省「都道府県施肥基準等」に掲載されている県の資料を含みます。生食用の露地・雨よけ栽培が中心で、加温ハウスは作型として併記しています。醸造用は含めていません
  • 使い方:資料の表やレイアウトは転載せず、時期と数値などの事実だけを拾って組み直しました。図の栽培暦から読み取った値は「図から読み取り」と書いています(±1旬の誤差があります)
  • 特別栽培の慣行レベル:大阪・鳥取・広島・香川・熊本・大分・宮崎・岡山の窒素量は、見つかった資料が特別栽培の慣行レベル(化学肥料の窒素量)です。施肥基準ではないので、表の中でもそう書いています
  • 試験の値:山梨のシャインマスカットの開花・収穫の日、北海道のデラウェアの満開日、神奈川の開花盛の日などは、試験場や研究所の試験の値で、産地の平均ではありません。表の中でも「試験の値」と書いています
  • 引用の扱い:埼玉の土壌pH(6.5〜7.0)は、県の資料が農業技術大系から引用している表で、県独自の基準ではありません。和歌山の巨峰・ピオーネの施肥量は、県の指針に掲載された産地(JA紀の里)の栽培暦例です
  • ジベレリン処理:時期と回数だけを書き、濃度や商品名は書いていません。そのほかの農薬名・植物成長調整剤の商品名も書いていません。病害虫は対象だけを書いています
  • 調査日:2026年10月2日。資料は改訂されることがあるので、最新の内容は各資料で確認してください

全国の時期の早見

  • 萌芽:福岡は3月下旬(図から読み取り)、大阪の露地デラウェアは2026年の予測が3月31日、滋賀は4月上旬。山梨の露地は4月中旬、三重の巨峰ほか露地は4月下旬、長野の須坂市は巨峰の平年が4月27日、新潟の巨峰・クイーンニーナは4月24日
  • 開花:福岡は5月中旬、岐阜・三重の雨よけも5月中旬。山梨のデラウェアは5月中旬、種なし巨峰・ピオーネは6月上旬(図から読み取り)。長野の須坂市は巨峰の満開が平年6月11日、新潟の露地巨峰は6月6〜11日、富山の露地巨峰は6月9日、北海道のデラウェア(無加温ハウス・試験)は6月18〜22日
  • ジベレリン処理:デラウェアの1回目は満開予定の約14日前で、大阪は4月下旬〜5月上旬、山梨は4月下旬〜5月上旬(2026年の甲府市ホース園は4月28日)、千葉は5月中旬、長野は5月下旬。大粒の無核栽培は、1回目が満開〜満開3日後(山梨6月上旬、岡山5月下旬、長野6月中旬)、2回目が満開10〜15日後(岡山・長野・新潟・富山・長崎・熊本)
  • デラウェアの収穫:山梨の露地・ホースは7月中旬〜8月上中旬、神奈川は7月中下旬、福岡は7月下旬〜8月上旬、愛知の露地は7月下旬〜8月中旬、三重の露地は8月上〜中旬、和歌山は8月上〜下旬。大阪の加温は超早期の4月下旬から始まる
  • 巨峰・ピオーネの収穫:山梨・千葉・埼玉は8月中旬〜9月中旬、栃木は8月下旬〜9月下旬、和歌山は巨峰が8月上旬〜9月下旬でピオーネは8月下旬〜9月中旬、福岡の種なし巨峰は8月中下旬、富山の露地巨峰は8月24日〜9月3日
  • シャインマスカットの収穫:山梨は通常栽培で9月上旬、富山の露地は8月25日〜9月8日、福岡は8月下旬〜9月下旬、埼玉は9月上旬〜10月上旬、和歌山は9月上〜下旬、長野の須坂市は9月中旬。愛知の長久手は8月8日頃から収穫が始まる

標準の年間作業表(主産地の露地・雨よけ栽培)

山梨・長野・山形・岡山・福岡などの主産地の資料をもとにした、生食用ぶどうの露地・雨よけ栽培の標準的な作業表です。ジベレリン処理・摘粒・収穫の時期は品種群(デラウェア、巨峰・ピオーネなど種なし大粒、シャインマスカット)と作型(露地・雨よけ・加温)、県で違うので、1行の中に品種別・県別の時期を並べています。「根拠」の略称は記事末尾の出典一覧に対応しています。

月 旬 作業 内容・目安 品種・作型 根拠
1月 上旬〜2月下旬 冬季せん定(時期) 休眠期に樹液流動(水上げ)前までに終える(長野)。山梨は図で、露地デラウェア(ホース)が1月上旬、巨峰・ピオーネ・甲州が1月下旬、甲斐路系・ロザリオビアンコが2月下旬。埼玉・千葉・東京は1〜2月、岡山の短梢は1月上旬〜2月中旬、佐賀・長崎の露地は1月中旬〜下旬、静岡の屋根掛けピオーネは1月上旬。無加温は12月下旬〜1月上旬、加温は12月中旬〜下旬と早い(長崎)。長野・山形・新潟の積雪地は雪の前に済ませる(11月の行を参照) 全般(露地・雨よけ・ハウス) 山梨1 p.77〜83・長野21・長野35・埼玉1 p.78〜79・千葉1 p.303・東京1 PDF p.3・岡山5・佐賀2 p.1・長崎1 p.570,573,576,578・静岡1 p.367
1月 上旬〜2月下旬 せん定の切り方(品種・仕立て別) 短梢は基部の1芽目(犠牲芽)を残すのが基本で、山形はピオーネ1芽・シャインマスカット2芽、岡山の短梢は結果枝の間隔をピオーネ20cm・シャインマスカット25cm程度にする。長梢は、山梨の種なし巨峰・ピオーネがX型自然形で1.5〜2mで止まる小指大の結果母枝を残し、山口の巨峰もX型の長梢。山口のピオーネは平行整枝で母枝を20cm間隔にした短梢(犠牲芽せん定)。山形のデラウェアは結果母枝6〜7芽、有核の巨峰は間引き主体の弱いせん定。密植で強せん定になると徒長枝が増えて棚が暗くなるので、山梨はせん定の前に縮伐・間伐する デラウェア・巨峰・ピオーネ・シャインマスカット 山形10 p.8-9・岡山5・山口1 p.119-121・山梨3・山梨1 p.79〜80,83
1月 上旬〜2月上旬 ハウスの被覆・加温開始 山梨はハウスデラウェアを1月上旬に被覆して中旬に加温、ハウス巨峰・ピオーネは1月下旬に被覆して2月上旬に加温(図から読み取り)。静岡の加温ピオーネは1月下旬被覆・2月上旬加温、長崎の加温巨峰は1月上旬に被覆して中旬に加温、岡山市妹尾地区のピオーネは1月1日加温で5月中旬に初出荷。大阪のデラウェアは早期が1月上旬、標準が1月中旬の加温開始。愛知の無加温施設は1月中旬から8月上旬まで被覆 デラウェア・巨峰・ピオーネ(加温・無加温ハウス) 山梨1 p.76,78・静岡1 p.368・長崎1 p.571-572・岡山24・大阪4・愛知1 p.16
1月 上旬〜3月下旬 雪害対策・融雪剤 長野の平棚は外周線の下の雪を踏み固め、積雪が棚面を超えたら外周線と隅柱を掘り出す。山形は棚下の雪と棚面の雪がつながらないよう雪下ろし・雪踏みをし、融雪剤は積雪のピークを過ぎた2月下旬頃から散布、雪が20cm以上積もって見えなくなったら再散布する。山梨は長梢樹が雪を溜めやすいので、早めの縮間伐と年内の荒切りをする 全般(棚・ハウス・雨よけ) 長野22・山形2 p.1・山形11 p.3・山梨10 PDF p.5
2月 上旬〜3月上旬 芽傷処理 樹液が動き出す前に、発芽させたい芽の先に傷を入れて全芽を発芽させる。佐賀は2月上旬〜中旬で、短梢2年目の不発芽は棚の空きにつながり、シャインマスカットは節間が長いので特に注意。岡山・山口は2月下旬〜3月上旬、長崎の加温・無加温は1月下旬。新潟は育成2年目の主枝に出したい芽の先1cmほどへ木質部まで切り込みを入れ、早すぎると枯れ込み、遅いと樹液が出て芽が腐る 全般(短梢) 佐賀2 p.1・岡山5・山口1 p.119・長崎1 p.571,574・新潟3 p.5
2月 中旬〜4月下旬 加温ハウスの萌芽・ジベレリン・房づくり 山梨のハウスデラウェアは2月中旬に萌芽し、2月中下旬に新梢誘引と1回目のジベレリン、3月上中旬に開花、3月中下旬に2回目のジベレリン。ハウス巨峰・ピオーネは2月下旬に萌芽、4月上旬に開花、4月中下旬に摘房・摘粒(図から読み取り)。山形は発芽期〜展葉3〜4枚で夜温5℃程度・日中24℃程度、1回目ジベレリンの頃は昼温23〜25℃で30℃を超えないよう換気し、処理は数回に分けて処理直後に摘心する デラウェア・巨峰・ピオーネ(加温ハウス) 山梨1 p.76,78・山形3 p.11
2月 上旬〜4月中旬 春先の施肥(元肥・春肥) 島根のデラウェアは雨よけの元肥(年間の60%)が2月上旬、露地が3月中旬。佐賀は春肥を2月下旬に年間Nの20%、鹿児島の未結果樹は春肥を2月中旬に30%。愛知は基肥に速効性肥料を使う場合は1〜2月(施設は被覆前の12〜1月)、福島の巨峰・ピオーネは春肥を3〜4月にN2、愛知は3月中旬の追肥1でデラウェアN2。北海道は融雪直後(3月下旬〜4月)に年間全量、青森は4月上旬に年間の10%。三重は着果安定のため2月下旬〜3月上旬に過リン酸石灰30kg/10aを施してもよい デラウェア・巨峰・ピオーネ・全般 島根7・佐賀1 p.52・鹿児島1 p.94・愛知1 p.13-16・福島1 p.142・北海道1 p.173・青森1 p.67・三重1 p.40
2月 下旬〜3月中旬 棚しばり・結果母枝の誘引 結果母枝を棚に誘引して結束する。千葉の巨峰・デラウェアは2月下旬〜3月中旬の棚しばり、山梨の露地は3月上旬に結果母枝の誘引(いずれも図から読み取り) 巨峰・デラウェア(露地) 千葉1 p.303〜306・山梨1 p.77〜83
3月 上旬〜下旬 被覆(雨よけ・屋根掛け・簡易被覆・ホース) 静岡の屋根掛けは3月上旬、栃木の簡易被覆は3月中旬、岐阜のデラウェア雨よけは3月下旬、長崎の露地屋根掛けはシャインマスカットが3月中旬・巨峰が3月下旬、山梨のデラウェアのホース(簡易被覆)は3月中旬(基部の2芽は凍霜害の予備に被覆せず残す)。山口・岡山は発芽前に被覆し、簡易被覆は被覆を遅めにして除草を徹底する。新潟・富山の無加温ハウスは3月下旬被覆 デラウェア・巨峰・ピオーネ・シャインマスカット(雨よけ・屋根掛け) 静岡1 p.367・栃木1 p.108・岐阜1・長崎1 p.577,579・山梨1 p.77・山梨10 PDF p.16・山口1 p.119・岡山13・新潟8・富山6
3月 上旬〜4月中旬 樹液流動期〜展葉期のかん水 山梨は樹液流動期に6日間隔で1回10mm程度、催芽〜展葉期は10日間隔で1回20mm程度かん水して発芽を揃える(かん水施設がない園は樹冠下に1樹200〜300L)。山口は乾燥時に暖かい日の午前中にかん水 露地全般 山梨10 PDF p.23・山口1 p.119
3月 下旬〜10月中旬 病害虫の防除の重要時期(対象のみ) 長野の防除暦では、発芽前(3月下旬のブドウサビダニ等、4月中旬の晩腐病・黒とう病・褐斑病・つる割病、デラウェアは4月下旬)、展葉2〜3枚の黒とう病(5月上旬)、展葉6〜8枚のべと病・黒とう病・つる割病(5月中旬〜下旬)、開花直前の灰色かび病(6月上旬〜中旬)、落花直後の晩腐病・灰色かび病・うどんこ病・褐斑病・白腐病(6月中旬〜下旬)、袋かけ直後のべと病・さび病・褐斑病・うどんこ病(7月下旬〜8月上旬)、トラカミキリ(8月下旬〜9月上旬と収穫後)。愛知はシャインマスカットの黒とう病に5月中旬から注意。福岡・佐賀は萌芽直前〜開花前の黒とう病・枝膨病・晩腐病・べと病(3月下旬〜5月上旬) 露地 巨峰・シャインマスカット・デラウェア 長野5 p.3-9,18-28・愛知2・愛知3・福岡2 p.83-84・佐賀3 p.225-226
3月 下旬〜4月下旬 萌芽(発芽)の目安 福岡の萌芽は3月下旬(図から読み取り)、大阪の露地デラウェアは2026年の予測が3月31日、滋賀は4月上旬。山梨の露地は4月中旬(2026年は甲府市の巨峰の展葉始めが3月28日で平年より早い)、東京・神奈川は4月上〜中旬、三重は雨よけ4月上旬・デラウェア露地4月中旬・巨峰ほか露地4月下旬。長野の須坂市は巨峰の平年が4月27日、新潟の巨峰・クイーンニーナは4月24日、富山の露地は4月18日、宮城の研究所は4月17〜21日 全般(露地・雨よけ) 福岡2 p.72・大阪8・滋賀1 p.135・山梨1 p.77〜83・山梨11・東京1 PDF p.3・神奈川1 p.21・三重1 p.40・長野7・新潟7・富山1・宮城1 p.85
3月 下旬〜6月中旬 新植・若木の管理 新潟は春植えを遅くとも3月末までに行い、堆肥30kgをまいて直径2mほど耕し、穂木の2〜3芽を残して切り詰める。1年目の新梢は6月中旬〜に棚下30cmで摘心し、脇芽は棚下15cmで棚面と平行に誘引する。福井のコンテナ栽培は11月下旬〜12月の秋植えが春の生育によい 新植・若木 新潟3 p.3・福井2
4月 上旬〜5月中旬 芽かき 岡山・山口は、1回目を4月中旬の展葉1〜2枚(極端に早い芽・弱い芽・副芽を除く)、2回目を4月下旬の展葉4〜5枚(最終新梢本数の2割増、ピオーネ6〜7本/㎡)、3回目を5月上旬〜中旬に行う。長崎は展葉期から実止まり決定期まで。山梨は露地デラウェアが4月下旬、巨峰・ピオーネ・甲斐路系は5月上〜中旬、静岡の屋根掛けピオーネは4月中旬、東京は3月下旬〜4月下旬に新梢管理を始める ピオーネ・シャインマスカット・巨峰・デラウェア 岡山6・山口1 p.121・長崎1 p.577,579・山梨1 p.77〜83・静岡1 p.367・東京1 PDF p.3
4月 下旬〜6月上旬 新梢の誘引と新梢数の調整 岡山・山口は、新梢の3〜4割が誘引線に届いたら晴天の午後に直角に引き倒して誘引し、最終本数をピオーネ5,000〜6,000本、シャインマスカット4,000〜4,500本/10aにそろえる。長崎の露地は新梢が40cmほどで棚面に均等に誘引し、最終新梢数は巨峰8,000本・シャインマスカット4,000本/10a。山梨の種なし巨峰・ピオーネは展葉7〜8枚頃に新梢を揃えて3.3㎡あたり20〜25本とし、誘引は一斉にせず順次行う。大阪は新梢が40cmほどで棚に誘引 短梢・長梢(大粒種) 岡山6・山口1 p.121・長崎1 p.577,579・山梨4・大阪5
4月 中旬〜5月下旬 凍霜害対策・ホースの除去 晩霜は4〜5月が最も注意。ぶどうの危険温度(30分)は、新潟の資料で催萌芽期−3.0℃、色づいたつぼみ−1.1℃、開花中−0.5℃。長野の巨峰の安全限界温度(植物体温度)は発芽期−4.6℃・3葉期−2.0℃・4〜6葉期−1.8℃。山梨のデラウェアは展葉始め以降に低温・凍結が心配ならホースを外す(4月中旬)が、芽や新梢が濡れたまま低温になるときは外さない 全般・デラウェア(ホース) 新潟2 p.56・長野15・山梨1 p.77・山梨10 PDF p.16
4月 下旬〜5月下旬 デラウェアの1回目ジベレリン処理 満開予定日の約14日前が目安。大阪は4月下旬〜5月上旬(第2新梢の展葉約10枚、適期は約3日、2026年の露地予測は5月3日)、山梨は図で5月上〜中旬(2026年の甲府市ホース園は4月28日、平年は5月1日)、千葉は5月中旬、長野は5月下旬(展葉10〜11枚期)。長野は副穂と摘房を処理前に済ませる。山形は葉の枚数・花穂の外観・花粉の状態を総合して決める。処理後に乾燥すると効果が落ちるので、山梨・山形は乾燥時に散水して湿度を保つ デラウェア(露地・ホース・雨よけ) 大阪5・大阪7・大阪9・山梨1 p.77・山梨11・山梨10 PDF p.24・千葉1 p.306・長野6 p.12・長野5 p.26・山形4 p.12
4月 下旬〜7月中旬 敷きわら・草刈り 長崎は梅雨明け前に主幹周辺へ敷わらをし、夏草は刈る。山口は梅雨末期〜梅雨明け直後に草刈り・敷草をし、梅雨明け後の過乾燥による裂果・葉焼けを防ぐため早めにかん水する 全般 長崎1 p.576・鹿児島1 p.77・山口1 p.120,122
4月 下旬〜9月下旬 コンテナ・ボックス栽培の施肥 福井のコンテナ栽培のシャインマスカット(2年目以降)は、窒素を1房あたり4月0.75g・5月0.75g・礼肥1.5g(遅くとも落葉前の9月下旬頃まで)。富山の水稲育苗ハウスのボックス栽培は、1年目は萌芽期以降2週間おきに1ボックスあたり窒素1gを6回、藤稔の6〜8月の葉色はSPAD値45が目安 コンテナ栽培・ボックス栽培 福井2・富山3 p.19
4月 下旬〜8月上旬 収穫(加温・無加温ハウス) 大阪のデラウェアは超早期加温が4月下旬〜、標準加温が5月下旬〜6月中旬、2重被覆無加温が6月中旬〜7月上旬、1重被覆無加温が7月上〜中旬。岡山市妹尾のピオーネ加温は5月中旬初出荷、真庭の加温は7月上旬〜8月中旬。静岡の加温ピオーネは6月下旬〜7月中旬、長崎の加温巨峰は6月上〜下旬、無加温巨峰は7月中旬〜8月上旬、愛知の無加温施設は7月上〜下旬。石川のルビーロマン(加温)は7月中に出荷 デラウェア・巨峰・ピオーネ(加温・無加温) 大阪4・岡山24・岡山21・静岡1 p.368・長崎1 p.571-572,574・愛知1 p.16・石川2
5月 上旬〜6月上旬 花穂の処理(花穂伸長・無核化の補助) 山梨は露地の種なし栽培で、展葉5枚時に花穂だけへジベレリンを散布すると花穂が伸びて着粒密度が下がり摘粒が楽になる(蓄圧式のスプレー等で新梢にかからないようにする。全面散布すると翌年の不発芽を招く)。長野・山形は、無核栽培で満開予定日の14日前〜開花始期に無核化を助ける処理を行う 種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット・クイーンルージュ 山梨8・山梨13・長野6 p.10・長野41・長野28・山形5 p.11-12
5月 中旬〜6月中旬 花穂整形(房づくり) 1新梢1花穂にして先端を残して詰める。残す長さは、山梨がピオーネ3.5cm・巨峰3.5〜4cm・藤稔3.0cm、岡山・愛知・長野・新潟は3〜3.5cm(シャインマスカットは岡山3.5cm)、山形は開花始期に3.5cm、福岡の涼香・熊本のシャインマスカットは4cm、長崎のシャインは3〜5cm、埼玉は3.5〜4cm。新潟・富山は葉数12枚(満開約5日前)に始める。シャインマスカットで未開花症が出る園は、山梨・長野とも上部支梗を使う方法をとる 巨峰・ピオーネ・藤稔・シャインマスカット 山梨4・山梨24・山梨22・岡山7・愛知2・愛知3・長野6 p.10・長野38・長野29・山形5 p.11-12・福岡4・熊本2・長崎1 p.578・埼玉1 p.78〜79・新潟3 p.7〜8・富山4
5月 中旬〜6月中旬 開花(満開)の目安 福岡は5月中旬(筑紫野市の巨峰・涼香の開花盛期は5月17〜18日、シャインマスカット5月28日)、岐阜・三重の雨よけは5月中旬、三重のデラウェア露地は5月下旬。山梨のデラウェアは5月中旬、種あり巨峰・ピオーネは5月中下旬、種なし巨峰・ピオーネ・甲斐路系は6月上旬(図から読み取り)。神奈川はデラウェア5月21日・巨峰6月2日・シャインマスカット6月4日(試験の値)。長野の須坂市は巨峰の満開が平年6月11日、新潟の露地巨峰は6月6〜11日、富山の露地巨峰は6月9日、宮城は6月6〜13日、北海道のデラウェア(無加温ハウス)は6月18〜22日(試験の値) デラウェア・巨峰・シャインマスカット 福岡2 p.72・福岡5・福岡3・岐阜1・三重1 p.40・山梨1 p.77,79〜83・神奈川2・長野7・新潟9・富山1・宮城1 p.85・北海道2 p.93
5月 中旬〜6月下旬 開花前後の摘心 山梨は房づくり時に100cm以上伸びた新梢の先端を軽く摘心し、シャインマスカットは開花始めの摘心が果粒肥大に有効(試験の値)。長野のナガノパープルは展葉8〜14枚時に100cm以上の新梢の先端1〜2葉を摘む。山形のシャインマスカットは樹勢の強い樹で展葉10〜11枚時に軽く摘心。岡山は房先5〜8枚で摘心し、副梢は着房節周辺2〜3枚・先は1枚で摘心 種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット・ナガノパープル 山梨4・山梨25・長野34・長野37・山形5 p.12・岡山7・岡山8
5月 中旬〜6月下旬 デラウェアの2回目ジベレリン処理 満開約10日後が目安(落花後、果粒肥大のための処理)。山梨は図で5月下旬(2026年の甲府市ホース園は5月19日)、大阪は5月下旬〜6月上旬、千葉は6月上旬、長野は6月中旬〜下旬 デラウェア 山梨1 p.77・山梨11・大阪5・大阪7・千葉1 p.306・長野6 p.12・長野5 p.27
5月 下旬〜6月中旬 ジベレリン処理 1回目(大粒の無核栽培) 満開〜満開3日後に処理し、蕾が残る房は処理しない(山梨)。山梨は6月上旬、岡山は5月下旬、長野は6月中旬、新潟・富山は満開〜満開3日後(藤稔は満開2〜3日後)、山形のシャインマスカットは満開3日後。開花がそろわないときは満開になった花穂から2〜3回に分ける(長野・山形)。山梨は巨峰系で満開3〜5日後の1回処理も選べるとし、愛知のシャインマスカットの1回処理法は満開5日後。早すぎると、ナガノパープルは緑色の小粒果が増え、シャインマスカットは穂軸が長く曲がる(長野) 種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット・ナガノパープル・藤稔 山梨4・山梨10 PDF p.24・山梨24・山梨9・岡山7・長野6 p.10-11・新潟3 p.6・富山5 p.53・山形5 p.12・愛知3
5月 下旬〜7月中旬 追肥(夏肥・実肥) 落花後すみやかに施す県が多い。山梨の巨峰・ピオーネ(種あり)は6月中旬N2・K2、福岡は6月上旬(種なしは落弁期前後に施して満開20日以内に終える)、佐賀は満開期〜満開直後に年間の20%、長崎の巨峰は5月下旬〜6月上旬に20%、高知は6月上旬、埼玉・千葉・栃木は6月中旬、群馬は6月上旬(カリ)、岐阜は6月下旬、愛知は6月上旬と下旬。長野は短梢せん定栽培では結実確定後の追肥をしない。愛媛の巨峰系・シャインマスカット、鹿児島は夏の追肥を入れない。福島は表で6月に施肥しないとしている 全般(巨峰・ピオーネ・デラウェア・シャインマスカット) 山梨1 p.79・福岡1 p.22-26・佐賀1 p.52・長崎2 p.788・高知1 p.41・埼玉1 p.78〜79・千葉1 p.303・栃木1 p.108〜109・群馬1 p.3・岐阜1・愛知1 p.14-15・長野2・愛媛1 p.52・鹿児島1 p.94・福島1 p.142
5月 上旬〜8月下旬 開花前〜着色期のかん水 山梨は開花前まで7〜10日間隔で1回20〜30mm、開花中は原則控え、果粒肥大期は5日間隔で1回25mmが目安。山形は収穫30〜40日前(8月中旬頃)まで乾燥させず、水回り前の幼果期〜肥大期は10,000〜20,000L/10aと十分に、水回り期〜着色期は500〜1,000L/10aを少量ずつこまめに。岡山のピオーネ簡易被覆は軟化期〜収穫期に5〜7日おき25〜35mm。茨城は晴天日は毎日午前に少量多回数 全般 山梨10 PDF p.23〜25・山形6 p.10・山形7 p.6・岡山11・茨城2
6月 上旬〜下旬 ジベレリン処理 2回目(大粒の無核栽培) 満開10〜15日後に果粒肥大のため処理する(岡山・長野・新潟・富山・長崎・熊本とも)。山梨の種なし巨峰・ピオーネ・藤稔は1回目のおよそ10日後(6月中旬)、シャインマスカットは満開10〜15日後で、ジベレリン単用とする(ほかの薬剤を加えると糖度・食味が下がる)。晴天の午前に処理し、余分な液は振り落とす(ジベ焼け・サビ防止)。福岡の巨峰の試験は満開3日後の1回のみ 種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット・ナガノパープル 山梨5・山梨24・山梨18・岡山7・岡山9・長野6 p.10-11・新潟3 p.6・富山2・長崎1 p.578・熊本2・福岡5
6月 上旬〜下旬 予備摘粒・果軸長の調整 山梨は1回目ジベレリンの4〜5日後から予備摘粒し(ピオーネ・藤稔は軸長5.5cmで35粒程度、巨峰は6.0cmで45粒程度)、2回目の前に軸長をピオーネ・藤稔6.5cm・巨峰7.0cmに整える。シャインマスカットは1回目の4〜6日後に軸長6cm(山梨)。岩手は1回目の5〜7日後に果軸長6cm程度にすると2回目処理後の摘粒時間が3割減る。長野のシャインマスカットは、過密着だと肥大が劣り裂果しやすいので2回目の前に摘粒(軸長8cm・35〜40粒)する。岡山は1回目の4〜5日後から摘房を始める 大粒種(巨峰・ピオーネ・藤稔・シャインマスカット) 山梨5・山梨24・岩手3・長野6 p.10-11・長野38・岡山7・岡山10
6月 中旬〜7月上旬 仕上げ摘房・摘粒(粒数と房数の目安) 山梨は巨峰35〜40粒・ピオーネ32粒・藤稔28〜30粒(目標房重は巨峰500g、ピオーネ・藤稔550g)、シャインマスカットは3,000房/10aで着粒密度4〜5粒/cm。山形のシャインマスカットは軸長8〜10cm・40〜50粒で満開後4週間頃(7月上旬)までに仕上げる。岡山はピオーネ・巨峰30〜40粒、シャインマスカットは満開30日後頃に40〜45粒、ピオーネは10aで2,700〜3,000房。長崎は巨峰35粒(加温・無加温は30〜35粒)・4,000〜4,500房、シャインマスカット25〜30粒・3,000〜3,500房。新潟のクイーンニーナは30〜35粒、愛知のシャインマスカットは35〜40粒・450〜500g 巨峰・ピオーネ・藤稔・シャインマスカット・クイーンニーナ 山梨5・山梨24・山形6 p.10・岡山7・岡山10・長崎1 p.576,578・新潟10・愛知2・愛知3
6月 上旬〜7月中旬 デラウェアの房づくりと裂果対策 山形は1新梢2房が基本で、7月中旬に葉が15枚未満の新梢は1房にし、1坪(3.3㎡)40房に仕上げる。大房は上部支梗を落としてL級(収穫時の房長12cm)に整える。7月以降の雨による裂果を減らすため、果粒軟化期前に房づくりを終え、かん水で初期肥大を促し、梅雨前に園内外へ排水路を作る。大阪は房の2〜3割を摘房する デラウェア(雨よけ・露地・ハウス) 山形6 p.9・山形5 p.11・大阪5
6月 中旬〜7月中旬 袋かけ・笠かけ 山梨はデラウェアが6月上〜中旬にカサかけ、巨峰・ピオーネ(種あり)が6月下旬、種なし・甲斐路系・ロザリオが7月上旬に袋かけ(図から読み取り)。長野は梅雨明け前の7月上〜中旬に袋をかけ、日中30℃以上が続く時期は避ける。無袋品種は6月下旬〜7月上旬までに笠をかける。岡山・山口・長崎は最終の摘房・摘粒の後、防除してからなるべく早く袋をかける。遅れると晩腐病・スリップス被害が増える(長崎)。静岡は6月中〜下旬、東京は7月上〜中旬 全般 山梨1 p.77〜82・長野33・長野17・岡山7・岡山10・山口1 p.120-122・長崎1 p.577・静岡1 p.367・東京1 PDF p.3
6月 中旬〜9月 摘心・副梢の管理 山形は2回目ジベレリンの頃から収穫まで未展開葉を随時摘心するが、ベレゾーン期(満開後5〜6週、7月中旬頃)の摘心は肥大不足・縮果を招くので控える。岡山・山口は副梢を2〜3葉残して繰り返し摘心し、果粒軟化後は約2週間ごとに副梢をかき取る。岡山のシャインマスカットは満開30日後〜果粒軟化期は新梢管理をせず放任する。長野のナガノパープルは満開20〜35日後に先端副梢を摘心する。富山のピオーネ短梢は約10日おきに副梢を房基・房先とも1枚残して摘心 ピオーネ・シャインマスカット・ナガノパープル(短梢) 山形6 p.10・山口1 p.120-122・岡山10・長野34・富山8
6月 下旬〜7月中旬 環状はく皮 着色の向上や熟期促進のため、満開30〜40日後に主枝へ幅5mmで行う(長崎の巨峰・シャインマスカット)。富山は満開後30日頃(7月上旬)に結果枝の基部側の節間を幅8.5mmで安芸クイーン・あづましずくに、長野は強樹勢のナガノパープルの主幹に満開30〜35日後に幅5mm。宮崎の試験ではサニールージュが満開30〜40日後、ゴルビーが45日後(主幹)。石川は満開50日後頃に、果皮色の推定をもとに環状はく皮や着果量調整が要るかを判断する 巨峰・シャインマスカット・赤系品種・ナガノパープル 長崎1 p.577・富山5 p.21・富山7・長野40・宮崎2 p.30-31・石川4
6月 下旬〜8月下旬 高温・日焼け・縮果症の対策 茨城は果粒軟化期前の房に傘をかけ、過度な摘房・摘粒・摘心を避ける。長野は笠かけで日焼けを減らし、水まわり期直前の急な摘房・摘粒や強い新梢管理を控え、骨格枝の背面は徒長枝を30cmほど残して日除けにする。山梨は着色期の夕方にほ場散水(1回5mm程度)や棚面散水(200L/10a)で夜温を下げる。福井はハウスのシャインマスカットの樹冠上部に遮光率25〜30%の寒冷紗を張って葉やけを防ぐ。茨城の雨よけでは遮光率40%の資材で果梗黒変が減った(試験の値) 全般・シャインマスカット 茨城2・茨城3・長野16・山梨10 PDF p.26,30・福井5・茨城9
7月 上旬〜8月上旬 雨よけ・屋根掛け・ハウスの被覆除去 長崎の露地屋根掛けは、シャインマスカットが7月上旬、巨峰が7月中旬に除去(除去後はべと病の防除)。滋賀は梅雨明けと同時に外し、遅いと葉の老化・着色不良になる。静岡の屋根掛けピオーネは7月中旬、山梨のハウスは7月中下旬、岐阜のデラウェア雨よけと愛知の施設は8月上旬。和歌山は袋・傘かけ後、台風シーズンまでに外す 雨よけ・屋根掛け・ハウス 長崎1 p.577,579・福岡2 p.84・滋賀1 p.123・静岡1 p.367・山梨1 p.76,78・岐阜1・愛知1 p.16・和歌山3
7月 中旬〜9月上旬 着色管理 山梨は果粒軟化期以降に袋からカサにかけ替えると着色がよく(黒色品種は乳白・タイベックのカサ、赤色品種は透明カサ)、赤色品種は果粒軟化期の1〜2週間後に果房上部の葉を1〜2枚除き、果粒軟化期以降に光反射マルチを敷く。着色が遅れる場合の見直し摘房は遅くとも果粒軟化の10日後まで。赤嶺は8月上〜中旬、甲斐路は8月下旬に除袋。熊本は巨峰の着色始期に着色促進の植物成長調整剤を果房に散布する試験をしている(着色始期〜2週間後)。山形は着色の遅れた房を摘房して負担を減らし、棚面を明るくする 着色系品種(巨峰・ピオーネ・赤嶺・甲斐路・サンシャインレッド) 山梨9 p.1〜3・山梨23・山梨1 p.81・熊本4・山形7 p.16-17
7月 中旬〜8月下旬 収穫(デラウェア) 山梨の露地・ホースは7月中旬〜8月上中旬、神奈川は7月中下旬、千葉は7月下旬〜8月中旬、愛知の露地は7月下旬〜8月中旬、福岡は7月下旬〜8月上旬、大阪の露地は7月末〜8月中旬、三重の露地と岐阜の雨よけは8月上〜中旬、和歌山は8月上〜下旬。山形は房先の果粒が糖度18度以上で酸が抜けてから収穫し、輸送中の裂果が心配なら収穫後1〜2日置いて水分を抜く。北海道の無加温ハウス(試験)は8月22日〜9月4日 デラウェア(露地・雨よけ) 山梨1 p.77・神奈川1 p.21・千葉1 p.306・愛知1 p.13・福岡1 p.24・大阪4・三重1 p.40・岐阜1・和歌山3・山形7 p.6,16-17・北海道2 p.93
7月 下旬〜9月上旬 収穫(早生・雨よけ・無加温の大粒種) 富山の雨よけ短梢はバッファロー7月29日〜、あづましずく8月5日〜(盛8月11日)、ブラックビート8月11日〜、ボックス栽培の藤稔8月13日〜。新潟の無加温ハウスは巨峰8月17〜29日・ピオーネ8月25日〜9月4日、福井のハニービーナス・高妻(根域制限ハウス)は8月中旬。千葉のハウス巨峰は8月上旬〜9月上旬、東京の無核大粒品種は8月上〜中旬。山口のトンネルメッシュ栽培(巨峰・ピオーネ)は8月下旬で、糖度17度以上で着色・酸抜けしたものから採る あづましずく・巨峰・ピオーネ・藤稔(雨よけ・ハウス) 富山6・富山3・新潟8・福井3・千葉1 p.305・東京1 PDF p.3・山口1 p.120-122
8月 中旬〜10月上旬 収穫(巨峰・ピオーネ・藤稔) 山梨は8月中旬〜9月中旬(図から読み取り)、千葉・埼玉は8月中旬〜9月中旬、栃木は8月下旬〜9月下旬、愛知の巨峰は8月中旬〜9月中旬、三重の雨よけは8月中旬〜9月上旬・露地は9月上〜下旬、静岡の屋根掛けピオーネは8月下旬〜9月上旬。和歌山は巨峰8月上旬〜9月下旬、藤稔8月中旬〜9月上旬、ピオーネ8月下旬〜9月中旬。福岡は種なし巨峰8月中下旬、ピオーネ8月下旬〜9月中旬、露地の有核巨峰8月中旬〜9月下旬(糖度18度以上、巨峰はカラーチャート8以上が目安)。富山の露地は巨峰8月24日〜9月3日、新潟の園芸研究センターの露地は9月19日〜10月4日(短梢一文字の試験地の値)。長野は巨峰の収穫期を明記せず、須坂市の糖度の平年値が9月2日に19.3% 巨峰・ピオーネ・藤稔 山梨1 p.79〜80・千葉1 p.303・埼玉1 p.78〜79・栃木1 p.108・愛知1 p.14・三重1 p.40・静岡1 p.367・和歌山3・福岡1 p.22,25・福岡4・富山1・新潟7・長野10・長野19
8月 下旬〜10月上旬 収穫(シャインマスカット) 愛知の長久手は8月8日頃から収穫が始まり、果皮が黄緑の8月25日頃〜9月4日に終える。富山の露地は8月25日〜9月8日、福岡は8月下旬〜9月下旬、山梨は通常栽培で9月上旬(試験場の一文字短梢で糖度18度に達するのは8月下旬〜9月上旬)、埼玉は9月上旬〜10月上旬(カラーチャート3以上が目安)、和歌山は9月上〜下旬、長野の須坂市は9月中旬で、露地は満開80日後以降を目安にし、黄色品種用チャートなら満開90日後以降に全粒が指数3以上・糖度19%以上。山形は指数2〜3・糖度17度以上、宮城の収穫始め(試験)は9月29日、岩手の雨よけ(試験)は9月下旬。むやみに遅らせると果皮のしみが増える(長野) シャインマスカット 愛知2・富山1・福岡1 p.22,25・山梨24・山梨19・埼玉1 p.78〜79・茨城8・和歌山3・長野38・長野43・長野26・山形8 p.12・宮城1 p.85・岩手3
8月 下旬〜9月中旬 礼肥・秋肥(収穫直後〜9月) 山口は9月上旬、葉色が落ちる前に年間N・Kの25%。福岡は9月上中旬(年間Nの12.5〜20%)、長崎の巨峰は9月上〜中旬20%、佐賀は収穫直後〜9月中旬20%、愛媛は9月中旬、鹿児島は初秋肥として9月下旬に20%(早いと遅伸び)。奈良は9月下旬N2(2回目の追肥は夜温15℃以下になってから)、三重のデラウェアは8月下旬・雨よけは9月上旬・露地は9月下旬、千葉の巨峰は9月下旬N2(貯蔵養分を増やすため特に重要)、山梨の種なし巨峰・ピオーネは9月下旬N3・K3。福井は年間Nの2割を収穫直後に施す 全般 山口1 p.120,125・福岡1 p.22-26・長崎2 p.788・佐賀1 p.52・愛媛1 p.52・鹿児島1 p.94・奈良1 p.28・三重1 p.40・千葉1 p.290,303・山梨1 p.79〜80・福井1 p.185
9月 上旬〜下旬 収穫(赤系・晩生) 長野の須坂市は、ナガノパープルが9月上旬(満開85日前後、果てい部の指数4〜5・糖度19%以上)、クイーンルージュが9月下旬、クイーンニーナが9月下旬〜10月上旬。山梨は赤嶺が9月上〜中旬、ロザリオ・ビアンコが9月中旬〜10月上旬、甲州が9月下旬〜10月中下旬、甲斐路が10月上旬〜中下旬。新潟のクイーンニーナ(露地)は10月6〜18日、富山は9月3〜16日。三重は安芸クイーン9月上〜下旬、クイーンニーナ9月中旬〜10月上旬 ナガノパープル・クイーンルージュ・クイーンニーナ・赤嶺・甲斐路・甲州 長野27・長野37・長野28・長野24・長野44・山梨1 p.81〜83・新潟7・富山2・三重1 p.40
9月 中旬〜11月上旬 台風・風対策 長野は9月中旬〜下旬に棚の周りへ防風ネットを張り、アンカーの補強・棚線の締め直しをして、新梢をこまめに誘引して房が振られないようにする。山形は収穫前のハウスのハウスバンドの締め直しと支柱点検、収穫が終わったハウス・雨よけの被覆の除去、棚の古い支柱の交換と棚線の点検 棚・ハウス・雨よけ 長野20・山形8 p.5・山形9 p.5
9月 中旬〜12月下旬 土づくり(堆肥・石灰・深耕) 和歌山は完熟堆肥2tと石灰質資材を9月中下旬、土壌改善の重点時期は11〜12月(pH6.0〜7.0)。山梨は10月上旬に苦土石灰80kg/10a(甲斐路系・ロザリオ・甲州は10月中旬に100kg)、山口は10月に完熟堆肥2t程度と土壌改良資材。鹿児島は12月に苦土石灰でpH6.0〜7.0とし、秋肥と2週間以上あける。深耕は鹿児島が断根率1割程度の片側深耕を12月までに、埼玉・千葉・栃木・東京は踏圧で締まった園を休眠期に深耕して堆肥を入れる。長崎は堆肥2t/10aと苦土入り石灰資材を11月に施し、2〜3年に1回部分中耕。山梨は土壌物理性が悪い園で縮果症が多い 全般 和歌山1 p.55,59,88・山梨1 p.77〜83・山口1 p.120,125・鹿児島1 p.77・埼玉1 p.78〜79・千葉1 p.290・栃木1 p.108・東京1 PDF p.3・長崎1 p.576・山梨1 p.81
9月 下旬〜10月上旬 基肥(秋の全量基肥型:山形・青森・福島) 山形は前年の9月下旬〜10月上旬に年間全量を施し(追肥なし)、有機質主体の緩効性肥料は約2週間早める。青森は10月上〜中旬の収穫直後に年間の60〜80%(地力の高い園は70〜80%)を基肥にして、4月上旬・6月中旬(地力の低い園は7月中旬も)に分ける。福島の巨峰・ピオーネ・高尾は9月に秋肥N2、11〜12月に冬肥N2・P8・K8、3〜4月に春肥N2(地帯区分1) デラウェア・巨峰・ピオーネ・キャンベル・アーリー・スチューベン 山形1 p.4・山形8 p.14・青森1 p.67・福島1 p.142
10月 上旬〜11月中旬 基肥(山梨・長野・和歌山・山口・福岡・佐賀・愛媛・島根) 山梨は露地デラウェアと種あり巨峰・ピオーネが10月下旬(デラウェアN10・P6・K6、巨峰・ピオーネN4・P6・K4)、種なし巨峰・ピオーネ、甲斐路系、ロザリオ・甲州は11月上旬。長野は収穫後なるべく早い10〜11月。和歌山は10月中下旬に全量、山口は11月上旬までにN75%、福岡は種なしの3品種が10月中下旬・有核巨峰とデラウェアが11月中下旬、佐賀は10月中旬〜11月上旬に40%、愛媛は10月中旬〜11月下旬。島根のデラウェアは加温が10月上旬〜11月上旬、無加温が11月中旬。群馬・神奈川は10月中旬(図から読み取り) デラウェア・巨峰・ピオーネ・シャインマスカット 山梨1 p.77,79〜83・長野2・長野3・和歌山1 p.88・山口1 p.120,125・福岡1 p.22-26・佐賀1 p.52・愛媛1 p.52・島根7・群馬1 p.3・神奈川1 p.21
10月 上旬〜10月下旬 収穫後の葉を守る管理 山形は雨よけ栽培で収穫が終わったらすぐビニールを外し、べと病・褐斑病・フタテンヒメヨコバイを防除して葉を守る。長野は収穫の早いハウス栽培やデラウェアで収穫直後にべと病・さび病・褐斑病・うどんこ病の防除をする。岡山のピオーネは9月上旬以降に副梢の遅伸びを切除し、10〜15日間隔で15〜20mmかん水して、べと病・さび病による早期落葉を防ぐ 全般(雨よけ・ハウス) 山形8 p.14・長野5 p.9,28・岡山12
11月 上旬〜12月中旬 基肥(関東・東海・北陸・近畿・四国・鹿児島) 埼玉は11月下旬〜12月上旬、千葉は11月下旬〜12月中旬、栃木は11月下旬、東京は11月下旬〜12月中旬(追肥なし)、愛知の露地は11月中旬(デラウェアN7、巨峰等N6)、三重は11月下旬(デラウェアN12、巨峰ほかN10)、静岡の屋根掛けは11月下旬N8・P10・K6。福井は11〜12月に年間Nの8割、奈良は11月中旬、岐阜は12月中旬、京都は12月上旬、徳島は12月上旬に60%、高知は11〜12月N8、鹿児島は11月中旬に80%、長崎の巨峰は11月に60%(巨峰以外は12月に70%) デラウェア・巨峰・ピオーネ・大粒系 埼玉1 p.78〜79・千葉1 p.290,303・栃木1 p.108・東京1 PDF p.3・愛知1 p.13-15・三重1 p.40・静岡1 p.367・福井1 p.185・奈良1 p.28・岐阜1・京都1 p.152・徳島1 p.13-14・高知1 p.41・鹿児島1 p.94・長崎2 p.788
11月 上旬〜12月上旬 せん定の前倒し・積雪前の補強(積雪地) 山形は積雪前にせん定を終える。デラウェアは結果母枝6〜7芽、大粒種の長梢は無核栽培で1.5〜2mの母枝を5〜7芽残し、寒い地域は秋に3〜4芽で切って翌春の樹液流動前に2芽に仕上げてもよい。雨よけ施設は雨樋の下に補助支柱を足し、ハウスバンド・防鳥ネットを外すかまとめ、棚の支線を締め直す。新潟の短梢は落葉を待たずにせん定し、基部を1芽目として2芽残す。愛知は全作型で12月上旬にせん定 デラウェア・巨峰・ピオーネ・シャインマスカット(積雪地) 山形10 p.8-9,11・山形11 p.3・新潟3 p.5・愛知1 p.13-16
11月 上旬〜3月下旬 落葉後の園内清掃・粗皮削り 山口は落葉に越冬病菌が寄生するので集めて処分し、せん定枝・巻きひげも園外に出す。長野は前年に発生した園で残った果房・穂軸・病気の結果母枝・巻きひげを取り除き、褐斑病の落葉は焼却か土中に埋める。粗皮削りは滋賀が休眠期の11〜2月、京都の図では3月。山梨の落葉期は露地で11月上〜下旬、福岡は11月上旬 全般 山口1 p.120,122・長野5 p.3・長野33・滋賀1 p.135・京都1 p.151・山梨1 p.77〜83・福岡2 p.72
11月 上旬〜12月下旬 冷蔵貯蔵(シャインマスカット) 長野は適熟果を2〜3℃で冷蔵すれば90日ほど品質低下がほとんどなく、12月〜1月のギフト・輸出向けにできる(過熟果は腐敗・軟化が出る)。岡山のシャインマスカットは12月まで冷蔵出荷がある シャインマスカット 長野42・岡山16
11月 下旬〜12月上旬 超早期加温の開始 山梨の試験ではシャインマスカットを12月上旬に加温し、萌芽1月上旬・開花始め2月上旬・果粒軟化4月上旬・収穫盛り5月中旬、目標果房重350〜500g・目標収量1,500kg/10a。島根のデラウェア超早期加温は11月下旬に被覆して12月上旬に加温、大阪は12月初めに被覆して下旬から加温 シャインマスカット・デラウェア(超早期加温ハウス) 山梨15・島根8・大阪4
12月 上旬〜3月下旬 わら巻き(防寒) 長野は根頭がんしゅ病の予防のため、主幹を厚さ5cm以上のわらで12月〜3月下旬まで覆う(濡れると効果が落ちる) 全般 長野5 p.16・長野23

都道府県別の比較

「—」はその県の資料に記載がない項目です。「図から読み取り」は栽培暦の図から読んだ値で、±1旬ほどずれることがあります。県の基準は品種や目標収量、土壌の前提が違うので、数字だけを単純に比べず、自分の地域に近い県の資料を確かめてください。

主要品種

地域区分 都道府県 主要品種 出典
東北・北陸 北海道 キャンベル・アーリー(施肥標準の基準品種)。試験ではデラウェア・バッファロー(ピオーネなどは北海道での栽培が難しい品種とされる) 北海道1 p.95・p.173・北海道2 p.91-93
東北・北陸 青森 キャンベル・アーリー・スチューベン(露地栽培)。シャインマスカットも栽培面積が増えている 青森1 p.67・p.79・p.81・青森2 p.11-12
東北・北陸 岩手 キャンベル・アーリー・デラウェア・サニールージュ・紅伊豆(施肥基準)、シャインマスカット(研究成果) 岩手1 p.20・p.32・岩手2・岩手3
東北・北陸 宮城 巨峰・シャインマスカットが代表。有望な赤色系品種はクイーンセブン・サニールージュ・コトピー 宮城1 p.84-85・宮城2 p.1
東北・北陸 秋田 キャンベル・アーリー(結果樹面積の約45%)・巨峰(10%)・スチューベン・ナイアガラ等(2004年時点)。目標構成は早生10%(ノースレッド・ノースブラック)、中生35%(キャンベル・アーリー・ナイアガラ・レッドナイアガラ)、晩生55%(巨峰・安芸クイーン・スチューベン・ハニーシードレス・無核ピオーネ等) 秋田1 p.76-80・秋田2・秋田3
東北・北陸 山形 デラウェア(生産量日本一)・ピオーネ・巨峰・シャインマスカット・安芸クイーン・クイーンニーナ・高尾・ハニーブラック 山形1 p.4・山形3 p.11・山形4 p.12・山形5 p.11-12・山形6 p.9-10・山形7 p.6・p.16-17・山形8 p.12・p.14・山形9 p.7・山形10 p.8-9・p.11・山形11 p.3・山形12・山形13
東北・北陸 福島 あづましずく・巨峰・ピオーネ・高尾・シャインマスカット 福島1 p.138・p.142・福島2 p.27・福島3
関東・東海 茨城 シャインマスカット・巨峰・常陸青龍(地域育成品種)・欧州系 茨城1 p.2・茨城2・茨城3・茨城4 p.7,11,12・茨城5・茨城6・茨城7・茨城8・茨城9・茨城10・茨城11・茨城12
関東・東海 栃木 巨峰(露地・ハウス)、キャンベルアーリー・シャインマスカット(露地)、キャンベルアーリー(雨よけ・簡易被覆) 栃木1 p.108〜109
関東・東海 群馬 デラウェア・巨峰 群馬1 p.3・群馬2 p.1
関東・東海 埼玉 巨峰(有核)・シャインマスカット(無核)。ピオーネ(被覆)・藤稔(露地)・安芸クイーンも 埼玉1 p.78〜79・埼玉2 p.31・埼玉3
関東・東海 千葉 巨峰(露地・ハウス)・デラウェア 千葉1 p.290・303〜307
関東・東海 東京 無核栽培大粒品種 東京1 PDF p.3
関東・東海 神奈川 デラウェア・大粒種(有核・無核。巨峰・藤稔・シャインマスカット) 神奈川1 p.21・神奈川2
東北・北陸 新潟 基幹品種は巨峰。補完品種はロザリオビアンコ・安芸クイーン・ピオーネ・デラウェア・キャンベル・アーリー・シャインマスカット(新潟1 p.24)。新しく作るなら種なしにできる大粒品種としてシャインマスカット・クイーンニーナ・グロースクローネを紹介(新潟3 p.1)。見附市・長岡市では巨峰とシャインマスカットが中心で、水稲育苗ハウスでのシャインマスカット栽培が増えている(新潟11) 新潟1 p.24・新潟2 p.31, p.56〜57・新潟3・新潟4・新潟5・新潟6・新潟7・新潟8・新潟9・新潟10・新潟11・新潟12
東北・北陸 富山 県推奨品種は藤稔・巨峰・ピオーネ、準推奨品種はバッファロー・ブラックビート(令和4年度時点、富山6 p.20)。シャインマスカット(富山1)、クイーンニーナ(富山2)、ハニービーナス(富山9)、安芸クイーン(富山5)、あづましずく(令和5年度に試作品種、富山7)も。露地栽培と観光・直売が主体(富山1) 富山1・富山2・富山3・富山4・富山5・富山6・富山7・富山8・富山9
東北・北陸 石川 ルビーロマン(県育成の赤色大粒品種。粒は巨峰の約2倍、石川5)。巨峰も(石川4)。南加賀ではぶどう(加賀22.5ha・小松5.8ha)のうちルビーロマンが加賀1.3ha・小松0.6ha(平成31年3月現在、石川3 p.36) 石川1 p.2・石川2・石川3 p.36・石川4・石川5・石川6・石川7・石川8
東北・北陸 福井 市場出荷用の県推進品種はシャインマスカット・サニールージュ・ブラックビート・藤稔(福井3)。直売向けの有望品種はハニービーナス・高妻・しまねスイート・オリエンタルスター・サンヴェルデ・クイーンニーナ・紅環・ウィンク(福井3)。県育成の赤系品種「福井15106号」(皮ごと食べられ、短梢栽培が可能、福井6)。施肥基準はデラウェアと大粒(巨峰系)に分けて示す(福井1 p.185) 福井1 p.185・福井2・福井3・福井4・福井5・福井6・福井7・福井8
関東・東海 長野 シャインマスカット(栽培面積の38%)・巨峰(20%、うち無核が8割強)・ナガノパープル(7%)・クイーンルージュ(7%)〔R6〕。県の基幹品種は巨峰・ナガノパープル・シャインマスカット、主要補完品種はクイーンルージュ・ピオーネ・デラウェア。ほかクイーンニーナ・ナイアガラ・黄華。県全体2,829ha・32,100t(全国2位) 長野1 p.3・長野2・長野3・長野5・長野6 p.10-12・長野7・長野11 p.9-10,16-17・長野13・長野14・長野15・長野16・長野17・長野18・長野21・長野22・長野24・長野25・長野26・長野27・長野28・長野29・長野30・長野31・長野32・長野33・長野34・長野35・長野37・長野38・長野40・長野41・長野43・長野44・長野45
関東・東海 岐阜 デラウェア(雨よけ・X型長梢自由型整枝)・巨峰(短梢せん定・平行整枝H型) 岐阜1・岐阜2 p.35
関東・東海 静岡 ピオーネ(県西部の屋根掛け=雨よけ栽培・加温ハウス) 静岡1 p.367-368・静岡2
関東・東海 愛知 デラウェア(露地・無核)・巨峰(露地・有核/無核)・ピオーネ・シャインマスカット・クイーンニーナ(無核、露地・無加温施設)。県育成の赤系新品種アメジストアイ・ルビーアイ(2026年出願) 愛知1 p.13-16・愛知2・愛知3・愛知4・愛知5 Ⅴ-7
関東・東海 三重 デラウエア(露地)・巨峰・安芸クイーン・シャインマスカット・クイーンニーナ(露地・雨よけハウス・少加温ハウス)。産地は伊賀地域 三重1 p.40-41・三重2・三重3・三重4
近畿 滋賀 —(雨よけ被覆は4倍体品種・欧州系品種で特に必要とある。品種別の記載なし) 滋賀1 p.121・123・134・135・滋賀2 p.38・41
近畿 京都 大粒系(雨よけハウス栽培)。丹後農業研究所がシャインマスカット栽培マニュアルを作成(平成26年、28年改訂) 京都1 p.151-152・京都2
近畿 大阪 デラウェア(府産ぶどうの約90%)・巨峰・マスカット・ベリーA・ピオーネ。中部管内ではシャインマスカット・甲州・ネオマスカット・マスカット・オブ・アレキサンドリアも 大阪1・大阪2・大阪3・大阪4・大阪5・大阪6・大阪7・大阪8・大阪9
近畿 兵庫 県基幹品種はピオーネ・藤稔で、新植・改植を推進。ほかに紫玉・ブラックビート(黒系大粒の早生)、クイーンニーナ・安芸クイーン(赤系)、シャインマスカット・瀬戸ジャイアンツ(黄緑系)、グロースクローネ、BKシードレスを推進品種に挙げる。中粒のマスカット・ベーリーAは同一品種の改植のみ推進(加西市産は地域団体商標「加西ゴールデンベリーA」)。ワイン用品種も別に記載 兵庫1 p.2・p.8・p.16-17・兵庫2
近畿 奈良 デラウェア(ハウス普通加温)・巨峰(ハウス無加温) 奈良1 p.28
近畿 和歌山 デラウェア・巨峰・ピオーネ・藤稔・シャインマスカット・ロザリオビアンコ(主産地は橋本市・和歌山市・かつらぎ町・有田川町)。和歌山市(吉礼地区中心)はデラウェア7ha・巨峰4ha・ピオーネ2ha 和歌山1 p.54-55・59・88・和歌山2 p.120・和歌山3・和歌山4
中国 鳥取 ピオーネ・巨峰・デラウェア・シャインマスカット(中部の砂丘地、北栄町が中心) 鳥取1・鳥取2・鳥取3・鳥取4・鳥取5
中国 島根 デラウェア(優良系統含む。ぶどう約124haのうち約90ha、2019年)・シャインマスカット(約29ha)・神紅(県育成)・巨峰・ピオーネ・クイーンニーナ 島根1・島根2・島根3・島根4・島根5・島根6・島根7・島根8・島根9
中国 岡山 ピオーネ(799ha・全国1位、2020年)・シャインマスカット(系統出荷は「晴王」)・オーロラブラック(県育成、86ha)・瀬戸ジャイアンツ(40ha)・マスカット・オブ・アレキサンドリア(39ha)・紫苑(15ha) 岡山1・岡山2・岡山3・岡山4・岡山5・岡山6・岡山7・岡山8・岡山9・岡山10・岡山11・岡山12・岡山13・岡山14・岡山15・岡山16・岡山17・岡山18・岡山19・岡山20・岡山21・岡山22・岡山23・岡山24
中国 広島 ピオーネ・シャインマスカット・安芸クイーン 広島1・広島2・広島3・広島4・広島5・広島6
中国 山口 巨峰(有核・長梢)・ピオーネ(無核・短梢)・シャインマスカット・瀬戸ジャイアンツ・グロースクローネ・クイーンニーナ・安芸クイーン 山口1 p.112-128
四国 徳島 巨峰群(巨峰・シャインマスカット・マスカット・ベーリーA・ネオマスカット)・デラウェア(ハウス) 徳島1 p.1, p.13-14, p.16-17・徳島2
四国 香川 ピオーネ(トンネル・促成)・デラウェア(促成・露地)・ネオマスカット(促成)・マスカット・オブ・アレキサンドリア・ロザリオ・ビアンコ・シャインマスカット(慣行レベル表の区分から) 香川1 p.86, p.90・香川2・香川3・香川4 p.13-14
四国 愛媛 ベーリーA・デラウェア・巨峰系4倍体品種・シャインマスカット 愛媛1 p.52, p.61
四国 高知 大粒系 高知1 p.41
九州・沖縄 福岡 巨峰(露地有核・種なし)・ピオーネ・シャインマスカット・デラウェア・マスカット・ベーリーA・涼香(県育成の早生黒色系)・BKシードレス(糸島の一部) 福岡1 p.22-26, p.49, p.55・福岡2 p.70-73, p.83-84・福岡3・福岡4・福岡5・福岡6 p.8, p.18
九州・沖縄 佐賀 巨峰(有核栽培)・シャインマスカット 佐賀1 p.52, p.62・佐賀2 p.1・佐賀3 p.225-226
九州・沖縄 長崎 巨峰(加温・無加温・露地屋根掛け)・シャインマスカット(露地屋根掛け) 長崎1 p.570-581・長崎2 p.788
九州・沖縄 熊本 シャインマスカット(雨よけ短梢・無核)・巨峰(屋根掛け) 熊本1 p.6・熊本2・熊本3・熊本4
九州・沖縄 大分 ピオーネ・シャインマスカット・巨峰・デラウェア(宇佐市安心院・日田市・中津市が主産地) 大分1・大分2 p.12・大分3
九州・沖縄 宮崎 ピオーネ・シャインマスカット・サニールージュ(県ブランド)・ゴルビー・巨峰系4倍体(ブラックオリンピア等) 宮崎1・宮崎2 p.30-31・宮崎3 p.40-41
九州・沖縄 鹿児島 巨峰(有核)・ピオーネ他(無核) 鹿児島1 p.77-78, p.84, p.94

土壌pH・栽植本数・目標収量

地域区分 都道府県 土壌pH 栽植本数・距離(10aあたり) 目標収量(kg/10a) 出典
東北・北陸 北海道 6.0〜6.5(ぶどうの作物特定基準、石灰飽和度50〜70%) 一般的な農家栽培は樹間3.6m×列間3.6m(77.2本/10a)。試験の垣根栽培は3.0m×2.5m(133.3本)、棚栽培は5.4m×7.2m(25.7本)(試験の値) 生食用・棚仕立ての成木(9年生以上): 無加温ハウス1,350/露地1,200 北海道1 p.95・p.173・北海道2 p.91-93
東北・北陸 青森 pH(H2O)6.0〜6.5(pH(KCl)5.5〜6.0)。塩基飽和度80%(火山灰土)・90%(非火山灰土) — — 青森1 p.67・p.79・p.81・青森2 p.11-12
東北・北陸 岩手 6.0(土壌改良目標値) シャインマスカット試験: 4m×8m、短梢平棚・H型整枝(試験の値) キャンベル・アーリー2,400/デラウェア・サニールージュ1,800/紅伊豆1,200。シャインマスカット雨よけ短梢は1.6t程度(試験の値) 岩手1 p.20・p.32・岩手2・岩手3
東北・北陸 秋田 — — ハニーシードレス1,800程度 秋田1 p.76-80・秋田2・秋田3
東北・北陸 山形 — — 巨峰・ハニーブラック1,400〜1,500/ピオーネ・高尾(大粒種)1,300〜1,500/安芸クイーン1,100/デラウェア1,500(露地栽培) 山形1 p.4・山形3 p.11・山形4 p.12・山形5 p.11-12・山形6 p.9-10・山形7 p.6・p.16-17・山形8 p.12・p.14・山形9 p.7・山形10 p.8-9・p.11・山形11 p.3・山形12・山形13
東北・北陸 福島 好適範囲6.0〜6.8、改良目標6.5(塩基飽和度75〜100%、目標90%) 10×10m(10本/10a)、棚栽培 1,200(あづましずく・巨峰・ピオーネ・高尾) 福島1 p.138・p.142・福島2 p.27・福島3
関東・東海 茨城 — — 巨峰1,300(無加温施設・雨よけ)、欧州系1,800(無加温施設)=県果樹栽培基準の基準収量(振興計画が引用)。大粒系(露地・無核・短梢)1,500は国の基本方針の参考指標。シャインマスカットの生産目標は1.8t/10a・平均房重750g・粒重15g以上 茨城1 p.2・茨城2・茨城3・茨城4 p.7,11,12・茨城5・茨城6・茨城7・茨城8・茨城9・茨城10・茨城11・茨城12
関東・東海 栃木 巨峰 6.5〜7.0、キャンベルアーリー・シャインマスカット露地 6.0〜7.0、雨よけキャンベル 6.5〜7.0 巨峰: 1〜4年48本→5〜6年24→7〜8年12→9〜10年・成木6本。キャンベル・シャイン: 1〜5年40本→6〜7年20→成木(8年以上)10本 巨峰 成木1,600(露地・ハウス)、キャンベル・シャイン 露地成木2,000、雨よけキャンベル1,800 栃木1 p.108〜109
関東・東海 群馬 — デラウェア: 幼木・未成木20本、成木(8年以上)15本。巨峰: 幼木・未成木15本、成木5〜6本 デラウェア 未成木300・成木1,500。巨峰 未成木300・成木1,300 群馬1 p.3・群馬2 p.1
関東・東海 埼玉 6.5〜7.0(微酸性〜中性。県資料内の作物別最適pH表で、出典は農文協『農業技術大系』) 巨峰 5本、シャインマスカット 10本(短梢栽培・H型) 巨峰(有核)1,200、シャインマスカット(無核)1,800 埼玉1 p.78〜79・埼玉2 p.31・埼玉3
関東・東海 千葉 6.0〜6.5に矯正 巨峰: 県内全域(火山灰土)4〜6本、九十九里(海成砂質土)8〜10本、ハウス7〜8本。デラウェア: 県内全域8〜13本、九十九里15〜20本 巨峰 1,500(ハウス1,400)、デラウェア 1,500 千葉1 p.290・303〜307
関東・東海 東京 6.0〜7.0 8本 1,500(無核栽培大粒品種) 東京1 PDF p.3
関東・東海 神奈川 — デラウェア 8〜13本、大粒種有核 4〜6本、大粒種無核 4〜20本(仕立て方法で異なる) デラウェア 800(5〜6年)・1,200(10年超)、大粒種有核 1,000〜1,200、大粒種無核 1,000(5〜7年)・1,200(10年)・1,500(15年超) 神奈川1 p.21・神奈川2
東北・北陸 新潟 6.0〜7.0(主要根群域。土壌区分Ⅰ〜Ⅲ型で共通。県の果樹土壌診断基準、昭和60年度果樹試資料による)(新潟2 p.31) レイアウト例: 一文字樹形は5×20m植えで10本/10a、H型樹形は16×10m植えで6本/10a(新潟3 p.2)。水稲育苗ハウス(間口5.4m×長さ18m)のアーチ栽培ではシャインマスカットを2.7m間隔で片側6本(新潟4)、ピオーネは1aに12本(新潟12) 県の目標収量の記載なし。実証・試算の値: シャインマスカットの早期成園化実証で植え付け3年目に10a換算約1t(実証の値、新潟3 p.11)。ピオーネのアーチ栽培の経営試算で開園5年目120kg/a(試算の値、新潟12) 新潟1 p.24・新潟2 p.31, p.56〜57・新潟3・新潟4・新潟5・新潟6・新潟7・新潟8・新潟9・新潟10・新潟11・新潟12
東北・北陸 富山 — 水稲育苗ハウスのボックス栽培(根域制限): 1aに12本、樹間3.0〜3.5m×列間5.0〜5.4m、1本主枝アーチ仕立ての短梢栽培(富山3 p.19〜20) 県の目標収量の記載なし。ボックス栽培の成園時、藤稔は1樹23房で目標果房(350g以上・果皮色9以上・糖度17以上)114kg/aを安定生産(試験の値、富山3 p.19) 富山1・富山2・富山3・富山4・富山5・富山6・富山7・富山8・富山9
東北・北陸 石川 6.0〜7.0(石川県農業情報センター H3年土壌診断プログラムの果樹土壌化学性診断基準)(石川1 p.2) — 県の目標収量の記載なし。南加賀のぶどう単収は加賀1,066・小松1,000kg/10a(平成30年の実績、推定値を含む、石川3 p.36) 石川1 p.2・石川2・石川3 p.36・石川4・石川5・石川6・石川7・石川8
東北・北陸 福井 数値の記載なし。石灰飽和度の高い土壌に適し、石灰要求度・好適pHが高いので石灰・苦土を十分に施す(福井1 p.185) コンテナ栽培(根域制限)のシャインマスカットは樹間6m×列間2.2m、75樹/10a(福井2) 経営モデル(果樹専作・直売所出荷・推奨品種0.8ha)の目標単収1,500kg(福井8)。コンテナ栽培のシャインマスカットは1.1t/10a、地植えは1.4t/10a(試験の値、福井2) 福井1 p.185・福井2・福井3・福井4・福井5・福井6・福井7・福井8
関東・東海 山梨 6.5〜7.5(欧州系)、6.5〜7.0(米国系・欧米雑種)。作土の厚さ50cm以上・地下水位80cm以下・気相(孔隙)率12%以上(山梨2 p.6) 成木時10aあたり: デラウェア8〜10本(ハウス8〜12本)、巨峰・ピオーネ6〜8本(ハウス7〜8本)、種なし巨峰・ピオーネ6〜8本、甲斐路系5〜7本、ロザリオ・ビアンコ8〜10本、甲州6〜8本(山梨1 p.76〜83)。シャインマスカットのH型短梢は慣行の主枝間隔225cm、樹形改造で150〜180cmに縮めると1.1〜1.6倍の収量(試験の値、山梨14) デラウェア1,500(ハウス早期加温1,200・普通加温1,400)、巨峰・ピオーネ1,500(ハウス1,400)、種なし巨峰・ピオーネ1,400、甲斐路系・ロザリオ・ビアンコ・甲州1,800(山梨1)。講習資料の目安: 種なし巨峰1.4t(500g×2,800房)、種なしピオーネ・藤稔1.5〜1.6t(550g×2,700〜2,900房)(山梨5)、甲斐路1,800kg(500g×3,600房)(山梨7)。 山梨1 p.76〜83・山梨2 p.6・山梨3・山梨4・山梨5・山梨6・山梨7・山梨8・山梨9・山梨10・山梨11・山梨13・山梨14・山梨15・山梨17・山梨18・山梨19・山梨20・山梨21・山梨24・山梨25・山梨27・山梨28・山梨29・山梨30・山梨31・山梨32・山梨33・山梨34
関東・東海 長野 —(ぶどうの値は県資料に見当たらず) —(県資料に10aあたり本数の記載なし。試験では、短梢せん定のナガノパープルで樹冠面積45〜60㎡の樹は狭すぎて強樹勢になり、主枝の延長・増設で1.6〜1.9倍に広げると新梢管理時間が55〜60%に減った(試験の値)) 経営指標の単収:シャインマスカット露地1,600・同3月加温1,600、ナガノパープル露地1,500、巨峰露地(有核)1,600・巨峰無核1,700、ピオーネ露地1,800。着果量の目安はシャインマスカット1.5t/10a程度・クイーンニーナ1.2〜1.3t/10a 長野1 p.3・長野2・長野3・長野5・長野6 p.10-12・長野7・長野11 p.9-10,16-17・長野13・長野14・長野15・長野16・長野17・長野18・長野21・長野22・長野24・長野25・長野26・長野27・長野28・長野29・長野30・長野31・長野32・長野33・長野34・長野35・長野37・長野38・長野40・長野41・長野43・長野44・長野45
関東・東海 岐阜 6.0〜7.0(主要根群域、ブドウの土壌診断基準) デラウェア:若木25〜30本(4.5×9mまたは4×8m)→成木12〜16本(9×9mまたは8×8m、早めに間伐)/巨峰H型:主枝間2〜2.5mで30本・3〜3.5mで20本(主枝長片側2.5〜3.5m) 1,500(成木期9〜30年。デラウェア・巨峰とも) 岐阜1・岐阜2 p.35
関東・東海 静岡 苦土石灰はpH6.0(H2O)を目標に算出 6〜8本 屋根掛け1,400/加温ハウス1,600 静岡1 p.367-368・静岡2
関東・東海 愛知 デラウェア6.0〜6.8/巨峰6.4〜7.0(土壌診断基準) デラウェア5〜10本/巨峰有核4〜8本/大粒系無核5〜10本(露地・無加温施設とも) デラウェア1,500/巨峰有核1,400/大粒系無核 露地1,200・無加温施設1,300 愛知1 p.13-16・愛知2・愛知3・愛知4・愛知5 Ⅴ-7
関東・東海 三重 6.0〜6.5(果樹B:ブドウ・イチジク・キウイフルーツの土壌診断基準) デラウエア10×12m(8本)/巨峰ほか4〜8本 デラウエア1,600/巨峰ほか1,200〜1,500 三重1 p.40-41・三重2・三重3・三重4
近畿 滋賀 — —(県内で地面埋め込み型の根域制限栽培、甲賀市信楽でシートによる根域制限栽培の事例) — 滋賀1 p.121・123・134・135・滋賀2 p.38・41
近畿 京都 — — 2,000(雨よけハウス大粒系、環境にやさしい農業体系で減収率0%) 京都1 p.151-152・京都2
近畿 兵庫 — — 目標生産量(成園・露地雨よけ一部被覆栽培、代表的生産者の単年度調査から算出): マスカット・ベーリーA 2,300(労働時間430時間/10a)、ピオーネ・藤稔・紫玉 1,800(同390時間/10a) 兵庫1 p.2・p.8・p.16-17・兵庫2
近畿 奈良 6.5を目標に苦土石灰。過度の石灰でアルカリ化するとデラウェアでマンガン欠乏による着色障害 — デラウェア(普通加温)1,500・巨峰(無加温)1,350 奈良1 p.28
近畿 和歌山 6.0〜7.0(樹園地の土壌診断基準。塩基飽和度80〜100%、石灰/苦土当量比3〜6) — — 和歌山1 p.54-55・59・88・和歌山2 p.120・和歌山3・和歌山4
中国 鳥取 — — ピオーネ1,500(経営試算) 鳥取1・鳥取2・鳥取3・鳥取4・鳥取5
中国 島根 — 永久樹は無加温基準で肥沃園10本以内、中庸な園10〜15本、やせた砂丘地15〜20本/10a。超早期加温は1.6〜2.0倍、早期加温・露地は1.2〜1.5倍、普通加温は1.0〜1.2倍 デラウェア:早期・普通・準加温1,600、無加温1,300(せん定基準では超早期加温1,200)。シャインマスカット:加温1,500、無加温1,800。ピオーネ無加温1,500 島根1・島根2・島根3・島根4・島根5・島根6・島根7・島根8・島根9
中国 岡山 6.0〜7.0(露地・施設とも) 短梢せん定の主枝間2mまたは1.8m。新梢の間隔はピオーネ・オーロラブラックで片側18〜22cm(10a 5,000〜6,000本)、シャインマスカット・瀬戸ジャイアンツで片側22〜28cm(10a 4,000〜4,500本)。ピオーネ成木1樹の広がりは80〜100㎡ ピオーネ1,500(10a 2,700房、1房500〜600g)。シャインマスカットは房重700〜800gで主枝1mあたり5〜6房 岡山1・岡山2・岡山3・岡山4・岡山5・岡山6・岡山7・岡山8・岡山9・岡山10・岡山11・岡山12・岡山13・岡山14・岡山15・岡山16・岡山17・岡山18・岡山19・岡山20・岡山21・岡山22・岡山23・岡山24
中国 広島 — — —(シャインマスカットの県生産目標は糖度18度) 広島1・広島2・広島3・広島4・広島5・広島6
中国 山口 6.5〜7.0(CEC15の場合、県外試験からの引用) 幼木の施肥設計は10a 30本。根域制限(Y字仕立)は100本/10a(樹冠10㎡/樹、主枝長5m) 巨峰・ピオーネ1,500(巨峰4,300房×350g、ピオーネ3,000房×500g)。無核のシャインマスカットは1.8〜2.0t 山口1 p.112-128
四国 徳島 6.0を目標に矯正(果樹共通) 幼木の施肥は30本/10a植えが基準 1,500(露地巨峰・ハウスデラウェア・無加温ハウス巨峰) 徳島1 p.1, p.13-14, p.16-17・徳島2
四国 香川 6.0〜7.0(診断基準)。酸性矯正は改良目標pH6.0 — — 香川1 p.86, p.90・香川2・香川3・香川4 p.13-14
四国 愛媛 6.0〜7.0(石灰は基肥の20〜30日前に施用) — 1,500(ベーリーAは2,000) 愛媛1 p.52, p.61
四国 高知 6.0〜6.5(石灰質資材は基肥の1か月前までに) — 1,200 高知1 p.41
九州・沖縄 福岡 改善目標6.0〜6.8。種なし栽培とデラウェア・ベーリーAは6.0、露地有核巨峰は6.5を超えないようにする(ホウ素・マンガン欠乏の予防) 露地有核巨峰:長梢せん定12本(9×9m。計画密植4倍植え48本が基準)/デラウェア・ベーリーA:短梢せん定30本(4×8m)/種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット:短梢せん定20本(6×8m、トンネル・無加温ハウス。加温ハウスは密度を上げ主枝を短く) 露地有核巨峰1,500/デラウェア・ベーリーA 1,800/種なし巨峰・ピオーネ1,600/シャインマスカット1,800 福岡1 p.22-26, p.49, p.55・福岡2 p.70-73, p.83-84・福岡3・福岡4・福岡5・福岡6 p.8, p.18
九州・沖縄 佐賀 改良目標6.0前後(診断基準の適正域6〜6.5) — 1,500(着果過多1.8〜2.0tは品質低下、適正着果は1.5tまで) 佐賀1 p.52, p.62・佐賀2 p.1・佐賀3 p.225-226
九州・沖縄 長崎 6.0〜6.8を維持 短梢せん定:主枝間1.8〜2.0m(シャインマスカットは2m)、側枝間隔18〜20cm(同20cm) 巨峰1,200(成木6年生以上) 長崎1 p.570-581・長崎2 p.788
九州・沖縄 熊本 — — 1,300(成木) 熊本1 p.6・熊本2・熊本3・熊本4
九州・沖縄 大分 — シャインマスカットはWH型整枝の試験で新梢を主枝片側5本/m(慣行) — 大分1・大分2 p.12・大分3
九州・沖縄 鹿児島 6.0〜7.0(酸度矯正は12月。11月中旬の秋肥と2週間以上あける) — 巨峰(有核・無加温)1,000/ピオーネ他(無核・無加温)1,500 鹿児島1 p.77-78, p.84, p.94

施肥量と施肥の時期

地域区分 都道府県 年間施肥量 N-P2O5-K2O(成木・kg/10a) 施肥の時期と配分 出典
東北・北陸 北海道 生食用・棚仕立て成木: 無加温ハウス13-8-13/露地11-8-11(若木6年生前後6-4-6、幼木3年生以下3-2-3) 融雪直後に全面施用(全量)。土壌診断は前年秋に行い、熱水抽出性窒素5.0mg以上なら窒素を減らす(ハウス11・露地8)。有機物を施したら化学肥料相当分を上限に減肥 北海道1 p.95・p.173・北海道2 p.91-93
東北・北陸 青森 成木(5年生〜)15-10-10(〜2年生0〜5-0〜3-0〜3、3〜4年生10-6-6) 地力の高い園: 10月上〜中旬(収穫直後)70〜80%、4月上旬10%、6月中旬(開花直前)10〜20%。地力の低い園: 10月上〜中旬60%、4月上旬10%、6月中旬20%、7月中旬(果粒肥大期)10%。スチューベンは収穫直後10月中旬・開花直前6月上旬・果粒肥大7月上旬。秋基肥のほうが春基肥より糖度が高い傾向(試験) 青森1 p.67・p.79・p.81・青森2 p.11-12
東北・北陸 岩手 補給型施肥基準・8年生〜: キャンベル・アーリー、デラウェア、サニールージュ N15(基肥10・追肥5)-P1-K8(石灰44・苦土11)/紅伊豆 N8(基肥6・追肥2)-P1-K5 基肥と追肥に分ける(時期は表に記載なし)。リン酸は補給型の考え方で1kg/10a 岩手1 p.20・p.32・岩手2・岩手3
東北・北陸 秋田 窒素の標準的な年間施用量は土壌ごとに示されている(kgN/10a、樹齢の区分の記載なし): 県北部の黒ボク土(小坂町)10、県南部の黒ボク土(横手市等)10、県南の水田転換土15、褐色低地土(横手市等)10、褐色森林土(能代市・三種町)10、県中央部沿岸の砂丘未熟土(能代市)15(秋田3)。県の施肥基準の表は、中粒品種が砂質系土壌15-6-12・砂質系以外10-4-7、大粒品種が砂質系土壌10-4-7・砂質系以外6-2〜3-4〜5(N-P2O5-K2O、秋田2) 施肥基準の時期は、9月に60〜80%、4月(消雪後できるだけ早く)に20%、6月に0〜20%(中粒・大粒共通の表記、秋田2)。年間窒素のうち基肥の割合は砂質土壌60%・その他の土壌80%(秋田3)。樹勢が強い樹・落葉が遅れ気味の樹・着色の悪かった樹は施肥量を半減か無施用にし、樹勢が落ちた樹は基準量の2割まで増肥してよい(秋田2 p.10) 秋田1 p.76-80・秋田2・秋田3
東北・北陸 山形 露地・全量基肥: デラウェア10〜15-4〜6-8〜12/ピオーネ・高尾8〜12-3〜5-6〜10/巨峰・ハニーブラック4〜6-2-3〜5/安芸クイーン3〜5-1〜2-2〜4 基肥のみ。根が十分に活動している前年の9月下旬〜10月上旬に施し樹体に蓄える(発芽〜開花の初期生育は貯蔵養分に強く依存するため)。有機質主体の緩効性肥料は約2週間早める。量は樹齢・樹勢・着果量で樹ごとに加減 山形1 p.4・山形3 p.11・山形4 p.12・山形5 p.11-12・山形6 p.9-10・山形7 p.6・p.16-17・山形8 p.12・p.14・山形9 p.7・山形10 p.8-9・p.11・山形11 p.3・山形12・山形13
東北・北陸 福島 地帯区分1: 6-8-8(あづましずく、巨峰・ピオーネ・高尾とも)。牛ふん堆肥1,000kg(N成分の基準1・上限2) 地帯区分1のあづましずく: 秋肥9月N4・P8・K8、追肥5月中下旬N2。巨峰・ピオーネ・高尾: 秋肥9月N2、冬肥11〜12月N2・P8・K8、春肥3〜4月N2。6月は樹勢安定と流亡防止のため施肥しない。他地帯の窒素はあづましずく秋肥2〜4・追肥2、巨峰系は秋肥2〜3・春肥2〜3 福島1 p.138・p.142・福島2 p.27・福島3
関東・東海 茨城 巨峰(県の標準施肥の考え方)の成木(8年生以上)総量: 黒ボク土6-12-12、沖積土8-10-10、砂土10-10-10(N-P2O5-K2O、kg/10a)。欧州系は樹齢・土壌の区分なしで12-12-10。若木は4〜7年生が黒ボク土3-6-6・沖積土4-5-5・砂土5-5-6、2〜3年生が黒ボク土0-3-3・沖積土0-2-2・砂土2-2-3。シャインマスカットの区分は表にない 基肥と追肥・礼肥に分ける。巨峰8年生以上の基肥/追肥・礼肥(N-P2O5-K2O)は、黒ボク土0-12-6/6-0-6、沖積土6-10-5/2-0-5、砂土6-10-5/4-0-5。欧州系は6-12-5/6-0-5。施肥の月は表に書かれていない(茨城11 p.10)。試験の値: シャインマスカットの根域制限養液土耕(無加温ハウス・6年生)で、1樹の窒素を144gにすると272gより糖度が高く、収量と1粒重には差がなかった。施肥を収穫期まで続けても差は小さかった(茨城12) 茨城1 p.2・茨城2・茨城3・茨城4 p.7,11,12・茨城5・茨城6・茨城7・茨城8・茨城9・茨城10・茨城11・茨城12
関東・東海 栃木 巨峰(成木)N8〜10・P11・K8。キャンベル・シャイン(成木)N10・P8・K13(雨よけキャンベルも同じ) 巨峰: 基肥N4〜6・P11・K8+追肥1回N4。樹勢旺盛なら基肥に窒素を施さない(若木の結果樹は基肥N0)。キャンベル・シャイン: 基肥8-8-8+追肥1回N2・K5。追肥は落花後できるだけ早く。時期(図から読み取り): 基肥11月下旬、追肥6月中旬(ハウス巨峰4月中旬、雨よけキャンベル5月下旬)。黒ボク土基準で、黒ボク土以外はN20%増肥 栃木1 p.108〜109
関東・東海 群馬 デラウェア(成木)N15・P12・K15。巨峰(成木)N3・P12・K10 デラウェア: 基肥①N8・P12・K8、追肥②N3・K3、追肥③N4・K4。巨峰: 基肥①N3・P12・K5、追肥②K5。リン酸は全量基肥。追肥は結実状況・樹勢で判断し、6月の落花直後にカリを玉肥で。時期(図から読み取り): 基肥①10月中旬、追肥②6月上旬、追肥③9月上旬 群馬1 p.3・群馬2 p.1
関東・東海 埼玉 巨峰 N4・P6・K5、シャインマスカット N6・P8・K6 巨峰: 基肥(11月下旬〜12月上旬)N3・P6・K3、追肥(6月中旬)N1・K2。シャインマスカット: 基肥(11月下旬〜12月上旬)N4・P8・K4、追肥(6月中旬)N2・K2。堆肥1t/10a。リン酸蓄積傾向のため土壌診断で基肥を削減 埼玉1 p.78〜79・埼玉2 p.31・埼玉3
関東・東海 千葉 巨峰(県内全域)6-10-10、巨峰(九十九里)10-9-11、巨峰ハウス 6-10-10、デラウェア(県内全域)12-13-12、デラウェア(九十九里)18-12-18 巨峰(県内全域): 基肥(11月下旬〜12月中旬)2-8-4、追肥6月中旬2-0-4、秋肥9月下旬2-2-2。九十九里は7月下旬にも追肥。ハウス巨峰は基肥4-10-8+6月中旬2-0-2。デラウェア: 基肥6-10-6、追肥5月中旬3-0-3、秋肥9月上旬3-3-3(九十九里は6月中旬も)。秋肥は貯蔵養分を増やすため特に重要。1回目追肥の窒素は新梢の伸びを見て決め、伸びの良い園は減らす 千葉1 p.290・303〜307
関東・東海 東京 黒ボク土 N7・P12・K7、褐色森林土・灰色低地土 N9・P10・K7(堆肥2,000kg) 基肥1回のみ(追肥なし)。時期(図から読み取り): 基肥11月下旬〜12月中旬 東京1 PDF p.3
関東・東海 神奈川 デラウェア(10年超)N13・P13・K10、大粒種有核(15年超)N8・P16・K14、大粒種無核(15年超)N13・P27・K23 ③基肥が主体(図では10月中旬)。10年以上の大粒種は①(図では6月中旬)にN2・K2を追加(例: 無核15年超 ①2-0-2+③11-27-21)。追肥は開花結実直後に速効性肥料が望ましい 神奈川1 p.21・神奈川2
東北・北陸 新潟 — 年間の施肥量・配分の県基準は見つからなかった。植え付け1年目は果樹用化成肥料を苗1本にひとつかみ、植え付け後から1か月おきに根の周りへ施す(新潟3 p.3)。霜害の被害が大きいときは、花振るいや生理落果が出るぶどうは春の施肥を控え、生育を見て追肥で施す(新潟2 p.56) 新潟1 p.24・新潟2 p.31, p.56〜57・新潟3・新潟4・新潟5・新潟6・新潟7・新潟8・新潟9・新潟10・新潟11・新潟12
東北・北陸 富山 — 年間施肥量の県基準は見つからなかった。ボックス栽培の植栽1年目は萌芽期(4月下旬)以降2週間おきに1ボックスあたり窒素1gを6回。2年目以降は葉色など樹勢を見て施肥量・回数を加減し、6〜8月の藤稔の葉色はSPAD値45を目安にする(富山3 p.19) 富山1・富山2・富山3・富山4・富山5・富山6・富山7・富山8・富山9
東北・北陸 石川 県の施肥基準は見つからなかった。参考(特別栽培の慣行レベルで、施肥基準ではない): 化学肥料の窒素はぶどう(大粒・加工用)10kg/10a、デラウェア14kg/10a。県が示す化学肥料窒素の使用の目安は、大粒・加工用7、デラウェア9.8以下(慣行の7割。エコ農業の目安で、施肥基準ではない。石川7・石川8) — 石川1 p.2・石川2・石川3 p.36・石川4・石川5・石川6・石川7・石川8
東北・北陸 福井 11年生以上: デラウェア 12.0-10.8-11.6、大粒(巨峰系)6.0-5.4-5.8。樹齢2〜4年はデラウェア3.0-2.7-2.9・巨峰系1.5-1.4-1.5、5〜7年は5.2-4.7-5.1・2.6-2.4-2.6、8〜10年は9.0-8.1-8.7・4.5-4.1-4.4(福井1 p.185) 基肥(11〜12月)にNの8割(11年生以上でデラウェア9.6・巨峰系4.8kg)、追肥(収穫直後)に2割(2.4・1.2kg)。礼肥は年間施用量の20%が基準。窒素に敏感なので施し過ぎに注意し、着色をよくするため肥効のピークを生育前半にして後半は抑える(福井1 p.185)。コンテナ栽培のシャインマスカット(2年目以降)は春肥を4月と5月、礼肥を収穫後(遅くとも落葉前の9月下旬頃まで)の計3回。窒素は1房あたり4月0.75g・5月0.75g・礼肥1.5g(福井2) 福井1 p.185・福井2・福井3・福井4・福井5・福井6・福井7・福井8
関東・東海 山梨 デラウェア13-10-9、巨峰・ピオーネ6-6-6、種なし巨峰・ピオーネ8-6-6、甲斐路系・ロザリオ・ビアンコ・甲州12-9-8、ハウスデラウェア16-13-14、ハウス巨峰・ピオーネ8-10-9。ほかに苦土石灰80(甲斐路系・ロザリオ・甲州は100)(山梨1 p.76〜83)。シャインマスカットは2011年基準に表がない。2025年の成果情報では窒素の基準値をシャインマスカット14・巨峰11kgN/10aとし、そこから可給態窒素(10a換算)を差し引いて施肥量を決める(山梨20)。 露地デラウェア: 9月上旬 追肥N3・P4・K3、10月上旬 苦土石灰、10月下旬 基肥N10・P6・K6。巨峰・ピオーネ(種あり): 6月中旬 追肥N2・K2(早場産地は6月中旬の追肥をせず9月下旬に礼肥)、10月上旬 苦土石灰、10月下旬 基肥N4・P6・K4。種なし巨峰・ピオーネ: 9月下旬 追肥N3・K3、10月上旬 苦土石灰、11月上旬 基肥N5・P6・K3。甲斐路系・ロザリオ・ビアンコ・甲州: 10月中旬 苦土石灰100、11月上旬 全量基肥N12・P9・K8。ハウス(デラウェア・巨峰・ピオーネ普通加温): 7月上旬 追肥と葉面散布(収穫後)、9月上旬 苦土石灰、9月下旬 基肥。鶏ふんを使う場合はデラウェアは9月上旬、巨峰・ピオーネは9月下旬に100〜150kgを施し、その分基肥を減らす(山梨1 p.76〜80) 山梨1 p.76〜83・山梨2 p.6・山梨3・山梨4・山梨5・山梨6・山梨7・山梨8・山梨9・山梨10・山梨11・山梨13・山梨14・山梨15・山梨17・山梨18・山梨19・山梨20・山梨21・山梨24・山梨25・山梨27・山梨28・山梨29・山梨30・山梨31・山梨32・山梨33・山梨34
関東・東海 長野 N 0〜20・P2O5 2〜8・K2O 4〜10(施肥基準)。(特別栽培の慣行レベル)化学肥料N:巨峰・ピオーネ・ロザリオビアンコ・ナガノパープル10、その他の品種14。短梢せん定の無核栽培は植え付け後数年間窒素を施さない 基肥は収穫後なるべく早く10〜11月。砂質土や多雪地帯は60〜80%を基肥・20〜40%を春先。有機質肥料は9〜10月中。非黒ボク土は80%を基肥、残りを樹勢を見て結実確定後(6月下旬)〜8月上旬に追肥(短梢せん定栽培では結実確定後の追肥をしない)。礼肥は収穫後(晩生種は収穫前でも可)。リン酸は全量基肥、カリは基肥30〜40%・残りを6月中旬〜7月上旬。堆肥は9〜10月以降12月までに施す 長野1 p.3・長野2・長野3・長野5・長野6 p.10-12・長野7・長野11 p.9-10,16-17・長野13・長野14・長野15・長野16・長野17・長野18・長野21・長野22・長野24・長野25・長野26・長野27・長野28・長野29・長野30・長野31・長野32・長野33・長野34・長野35・長野37・長野38・長野40・長野41・長野43・長野44・長野45
関東・東海 岐阜 デラウェア9.5-16.2-9.0/巨峰7.5-13.4-7.0 基肥+追肥1回。デラウェアは基肥N8.0・追肥N1.5、巨峰は基肥N6.0・追肥N1.5。基肥12月中旬、追肥6月下旬(図から読み取り)。バーク堆肥2t/10a 岐阜1・岐阜2 p.35
関東・東海 静岡 屋根掛け10-10-10/加温ハウス8-8-8 屋根掛け:5月下旬N2-P0-K4、11月下旬N8-P10-K6(5月分は樹勢で加減)。加温ハウス:4月下旬N2-P0-K4、9月下旬N6-P8-K4。完熟堆肥1,000〜2,000kg/10aを毎年、苦土石灰は施肥と半月以上あける 静岡1 p.367-368・静岡2
関東・東海 愛知 デラウェア13-9-11/巨峰有核11-8-10/大粒系無核 露地11-8-10・無加温施設9-7-9 デラウェア:基肥11月中旬N7、追肥3月中旬N2・5月下旬N2・8月下旬N2(樹勢が弱ければ6月中旬N2追加)。巨峰有核:基肥11月中旬N6、追肥6月上旬N2・6月下旬N2、礼肥9月下旬N1(弱勢樹のみ)。大粒系無核露地:基肥11月中旬N6、追肥3月中旬N2・6月上旬N2・9月上旬N1(強勢樹は減量か省く)。無加温施設:基肥10月下旬N6、追肥5月上旬N2・8月上旬N1。シャインマスカットは施肥量を10〜15%減らす。基肥に速効性肥料を使う場合は年明け1〜2月(施設は被覆前12〜1月) 愛知1 p.13-16・愛知2・愛知3・愛知4・愛知5 Ⅴ-7
関東・東海 三重 デラウエア18-14-14/巨峰ほか(露地・雨よけ・少加温)14-14-14 デラウエア:基肥N12・追肥N4・礼肥N2。巨峰ほか:基肥N10・礼肥N4(有核栽培は結実後に葉色と新梢伸長を見て必要なら追肥)。基肥11月下旬、デラウエアの追肥6月上旬、礼肥はデラウエア8月下旬・巨峰ほか露地9月下旬・雨よけと少加温9月上旬、土づくり(たい肥・石灰・苦土・りん酸質資材)は10月(図から読み取り)。着果安定のため2月下〜3月上に過リン酸石灰30kg/10aを施してもよい。若齢園は基肥を少なめに追肥で補う 三重1 p.40-41・三重2・三重3・三重4
近畿 滋賀 N15(県基準。P・Kの記載なし。全国の基準値11.1・施肥実態7.2と並べた表の値) 果樹一般として、有機質肥料を基肥にするなら10〜11月施用で翌春に間に合う。施肥体系の多くは基肥+礼肥 滋賀1 p.121・123・134・135・滋賀2 p.38・41
近畿 京都 11.2-4.8-5.7(環境にやさしい農業体系・成木10年生以上) 本文は「基肥として年間の90%を12月に表層施用、収穫後に速効性肥料10%」。表は12月上旬に有機化成N8.0、10月上旬に硫安N3.2、苦土石灰・BMようりんは10月中旬。慣行体系の図では追肥3月・礼肥9月・土壌改良10月・基肥12月(図から読み取り) 京都1 p.151-152・京都2
近畿 大阪 —(参考:化学肥料N・リン酸 デラウェア露地12-12・施設16-16、デラウェア以外露地14-12・施設10-10(特別栽培の慣行レベル、カリの記載なし)) — 大阪1・大阪2・大阪3・大阪4・大阪5・大阪6・大阪7・大阪8・大阪9
近畿 兵庫 —(県の果樹農業振興計画に施肥量の記載なし) — 兵庫1 p.2・p.8・p.16-17・兵庫2
近畿 奈良 デラウェア(普通加温)15-12-15/巨峰(無加温)7-10-10 デラウェア:元肥11月中旬N10・追肥6月上旬N3・礼肥9月下旬N2。巨峰:元肥11月中旬N5・追肥6月下旬(カリ3のみ)・礼肥9月下旬N2。元肥は有機質肥料・肥効調節型肥料が主体 奈良1 p.28
近畿 和歌山 巨峰・ピオーネ露地(県指針に載る産地の栽培暦例):有核4.8-3.2-4.0(樹勢の弱い園7.6-6.0-5.2)/無核7.2-4.8-6.0 有核:10月中下旬に基肥(全量)、樹勢の弱い園は実止り決定後に実肥N2.8。無核:10月中下旬に基肥(全量)。9月中下旬に完熟堆肥2t・石灰質資材。土壌改善の重点時期は11〜12月。県の食材紹介ページでは施肥は11月と3月 和歌山1 p.54-55・59・88・和歌山2 p.120・和歌山3・和歌山4
中国 鳥取 化学肥料N 14.0(ハウスの巨峰有核・無核、ピオーネ。特別栽培の慣行レベル) — 鳥取1・鳥取2・鳥取3・鳥取4・鳥取5
中国 島根 デラウェア(主にN・K):超早期加温〜25、早期・普通加温20、準加温・無加温・雨よけ・露地15 デラウェア:元肥は超早期加温10月上旬・早期10月中旬・普通10月下旬・準加温11月上旬・無加温11月中旬・雨よけ2月上旬・露地3月中旬。加温作型は元肥50%・芽出し肥(被覆直後)10〜20%・追肥(開花盛期・果粒肥大1期)各10%・礼肥(収穫後)10〜20%。無加温・雨よけ・露地は元肥60%・追肥(開花盛期)20%・礼肥20% 島根1・島根2・島根3・島根4・島根5・島根6・島根7・島根8・島根9
中国 岡山 県の施肥基準は見つからず。化学肥料N:ピオーネ等巨峰系4倍体・デラウェア等 加温11・無加温9・簡易被覆5/シャインマスカット等2倍体欧州系 加温11・無加温7・簡易被覆6/アレキ・有核栽培 加温5・無加温3(特別栽培の慣行レベル) 施肥時期の県資料は見つからず。堆肥は既成園の全面施用で1〜2t/10a(ピオーネ。バーク堆肥など窒素の少ないもの)、アレキは3t 岡山1・岡山2・岡山3・岡山4・岡山5・岡山6・岡山7・岡山8・岡山9・岡山10・岡山11・岡山12・岡山13・岡山14・岡山15・岡山16・岡山17・岡山18・岡山19・岡山20・岡山21・岡山22・岡山23・岡山24
中国 広島 化学肥料N 13.0(雨除け、特別栽培の慣行レベル)。持続性の高い生産方式の目安は化学合成N 10.4以下 —(土づくりの目安はバーク堆肥1.5t/10a、または粗大有機物・緑肥1t/10a以上) 広島1・広島2・広島3・広島4・広島5・広島6
中国 山口 有核栽培7.0-6.0-6.0、無核栽培8.0-7.0-7.0(肥沃地は1割減、やせ地は2割増) 元肥(10月、11月上旬まで)N75%・P100%・K75%、礼肥(9月上旬、葉色が落ちる前)N・K25%。完熟堆肥2t程度と土壌改良資材を10月に 山口1 p.112-128
四国 徳島 露地巨峰群 15-12-15(シャインマスカット・ベーリーA・ネオマスカットは2割増)/ハウスデラウェア 15-9-15/無加温ハウス巨峰群 15-12-15 露地巨峰:12月上旬N60%、4月下旬10%、6月下旬10%、9月中旬20%。ハウスデラウェア:11月上旬N60%、5月中旬はKのみ、8月中旬15%、9月中旬25%。無加温ハウス巨峰:12月上旬60%、3月下旬10%、6月中旬10%、8月下旬20% 徳島1 p.1, p.13-14, p.16-17・徳島2
四国 香川 — 参考:特別栽培の慣行レベルの化学肥料N(kg/10a)はピオーネ4.1、デラウェア促成7.7・露地4.1、ネオマスカット促成7.7、シャインマスカット3.7 香川1 p.86, p.90・香川2・香川3・香川4 p.13-14
四国 愛媛 ベーリーA・デラウェア 15-12-15(ベーリーAはNを3kg程度増肥)/巨峰系4倍体・シャインマスカット 9-6-7(有核栽培は基肥Nを2〜3kg減) ベーリーA・デラウェア:基肥10月中旬〜11月上旬N9、夏肥6月下旬N2、秋肥9月中旬N4。巨峰系・シャインマスカット:基肥10月下旬〜11月下旬N6、秋肥9月中旬N3(夏肥なし) 愛媛1 p.52, p.61
四国 高知 14-9-13 基肥11〜12月N8(有機質・緩効性主体)、追肥6月上旬N4、礼肥収穫終了直後N2 高知1 p.41
九州・沖縄 福岡 露地有核巨峰 8-8-8/デラウェア・ベーリーA 20-15-15/種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット 12-8-8(ピオーネはP・Kを10まで増肥可) 有核巨峰:基肥11月中下旬N75%・P全量、追肥6月上旬12.5%、礼肥9月上中旬12.5%(追肥・礼肥は速効性)。デラウェア・ベーリーA:基肥11月中下旬N60%、追肥6月上旬20%、礼肥9月上中旬20%(早熟化のため原則N追肥なし)。種なし3品種:基肥10月中下旬N60%・P全量、追肥6月上旬20%、礼肥9月上中旬20%。種なしの追肥は落弁期前後に施し満開20日以内に終える 福岡1 p.22-26, p.49, p.55・福岡2 p.70-73, p.83-84・福岡3・福岡4・福岡5・福岡6 p.8, p.18
九州・沖縄 佐賀 10-10-8(目標1.5t。ブドウ全般) 基肥10月中旬〜11月上旬40%・春肥2月下旬20%・夏肥満開期〜満開直後20%・秋肥収穫直後〜9月中旬20%。根域制限栽培では春肥〜夏肥を3〜4回に分ける 佐賀1 p.52, p.62・佐賀2 p.1・佐賀3 p.225-226
九州・沖縄 長崎 巨峰 8-8-8(成木1,200kg)。巨峰以外1,000kgで8.0-6.5-9.5、1,500kgで11.0-9.0-12.0。火山灰土壌など地力の高い園は20%減 巨峰:基肥11月N60%・P全量、追肥5月下〜6月上旬20%、礼肥9月上〜中旬20%。巨峰以外:基肥12月N70%、追肥6月上旬20%(果粒小豆大のとき。早すぎると花ぶるい)、礼肥9月上旬10%。作型ごとの時期は露地屋根掛けで基肥11/中・追肥5/下・礼肥9/上、無加温で10/下・5/上・8/下、加温で10/中・3/下・7/上 長崎1 p.570-581・長崎2 p.788
九州・沖縄 熊本 — 元肥は10〜11月に年間の大半を施し、早春から吸えるよう根圏の肥料濃度を高めておく。果実肥大成熟期はカリが効くようにし、収穫後に礼肥(秋伸びさせない)。参考:特別栽培の慣行レベルは化学肥料N8kg/10a 熊本1 p.6・熊本2・熊本3・熊本4
九州・沖縄 大分 — 参考:特別栽培の慣行レベルの化学肥料N(kg/10a)は巨峰・ピオーネ8.0、同ハウス14.0、デラウェア16.0、同ハウス17.0 大分1・大分2 p.12・大分3
九州・沖縄 宮崎 — 参考:特別栽培の慣行レベルの化学肥料Nは施設の巨峰系4倍体(巨峰・ブラックオリンピア・ピオーネ)8kg/10a、ニューピオーネ(GA処理)11kg/10a 宮崎1・宮崎2 p.30-31・宮崎3 p.40-41
九州・沖縄 鹿児島 巨峰(有核)5-5-5/ピオーネ他(無核)8-8-8。堆肥は牛ふん主体500kg 結果樹:秋肥11月中旬80%・初秋肥9月下旬20%(枝伸び・葉色を見て。早すぎると遅伸び)。基肥で着色始めまでをまかない、成熟期に肥料切れになる程度がよい。未結果樹は春肥2月中旬30%・初夏肥5月中旬20%・夏肥7月中旬20%・秋肥11月上旬30% 鹿児島1 p.77-78, p.84, p.94

仕立て・せん定・夏季管理

地域区分 都道府県 仕立て・せん定の時期 夏季管理(芽かき・誘引・摘心・副梢管理) 出典
東北・北陸 北海道 生食用は棚仕立て・清耕法が原則。試験では棚=一本主枝整枝・長梢剪定、垣根=一文字整枝・短梢剪定(試験の値) — 北海道1 p.95・p.173・北海道2 p.91-93
東北・北陸 岩手 シャインマスカット: 雨よけトンネル被覆の短梢平棚・H型整枝、新梢は棚下に下垂(試験) シャインマスカット短梢: 主枝1mあたり新梢8本程度、1新梢あたり0.8房程度(1新梢の葉20〜25枚)(試験の値) 岩手1 p.20・p.32・岩手2・岩手3
東北・北陸 宮城 所内試験は全品種短梢剪定・H型整枝 — 宮城1 p.84-85・宮城2 p.1
東北・北陸 秋田 — 巨峰: 花振るい防止のため開花期の新梢を穏やかに伸ばす(せん定・芽かき・施肥量で調整)。安芸クイーン: 開花始期に新梢30cm前後のやや弱めの新梢が着粒良好 秋田1 p.76-80・秋田2・秋田3
東北・北陸 山形 棚栽培。11月から積雪前までに剪定を終える。デラウェアは結果母枝6〜7芽が基本(強い枝ほど芽を多く残す)。大粒種の長梢(高尾・ピオーネ・巨峰): 無核栽培は充実した1.5〜2mの枝を5〜7芽、有核の巨峰は間引き主体の弱い剪定。短梢(ピオーネ・シャインマスカット): ピオーネ1芽・シャインマスカット2芽が基本。寒い地域では秋に3〜4芽で切り、翌春の樹液流動前に2芽に仕上げてもよい シャインマスカット: 樹勢が強い樹や旺盛な新梢は開花前(展葉10〜11枚時)に先端を軽く摘心して着粒を安定させる。大粒種: 2回目ジベレリン処理の頃から収穫まで未展開葉を随時摘心するが、ベレゾーン期(満開後5〜6週、7月中旬頃)は控える。デラウェア: 棚面が暗いときは徒長気味の新梢・副梢を整理 山形1 p.4・山形3 p.11・山形4 p.12・山形5 p.11-12・山形6 p.9-10・山形7 p.6・p.16-17・山形8 p.12・p.14・山形9 p.7・山形10 p.8-9・p.11・山形11 p.3・山形12・山形13
関東・東海 茨城 大粒系の無核栽培は短梢せん定。シャインマスカットは管理しやすい短梢剪定が適する(茨城10) シャインマスカット: 新梢は着房節の先5枚を残して摘心、副梢は果房より先1節1枚・基部側1節5枚、摘心後の副副梢は適宜摘除で果粒が大きくなる(試験の値)。着房2.5房/㎡。1新梢1花穂に整理し基部から離れた花穂を残す 茨城1 p.2・茨城2・茨城3・茨城4 p.7,11,12・茨城5・茨城6・茨城7・茨城8・茨城9・茨城10・茨城11・茨城12
関東・東海 群馬 — 新梢管理は副梢を葉2枚程度残して切り取り、再伸長するので生育期間に繰り返す。果房管理と新梢管理は5〜7月に集中。黒ボク土中心で地力が高く大粒系は新梢伸長が著しい(群馬2) 群馬1 p.3・群馬2 p.1
関東・東海 埼玉 せん定 1月上旬〜2月下旬(図から読み取り)。シャインマスカットは短梢・H型 ピオーネ(被覆)のピンチは収量重視で房先6枚以上、高品質狙いは房先9枚。露地の藤稔は房先5枚以上でピンチ(試験の値) 埼玉1 p.78〜79・埼玉2 p.31・埼玉3
関東・東海 千葉 (図から読み取り)せん定 12月下旬〜2月中旬、棚しばり 2月下旬〜3月中旬(ハウスは3月上旬にビニール被覆) (図から読み取り)巨峰: 摘房・新梢誘引5月中旬、芽かき・仕上げ摘房6月中旬(九十九里は芽かき5月中旬から)。デラウェア: 芽かき・新梢誘引5月中旬 千葉1 p.290・303〜307
関東・東海 東京 (図から読み取り)剪定・誘引 12月中旬〜2月中旬 (図から読み取り)新梢管理3月下旬〜4月下旬、摘芯5月上旬 東京1 PDF p.3
関東・東海 神奈川 — 無核栽培は開花直前の新梢を種あり栽培より強く伸ばす(神奈川1 備考)。シャインマスカットの新梢管理は巨峰・藤稔と同様(神奈川2) 神奈川1 p.21・神奈川2
東北・北陸 新潟 短梢せん定(一文字・H型)。11月に入ったら落葉を待たずにせん定し、芽傷で出した枝は基部を1芽目として2芽残して切る(新潟3 p.5)。育成2年目の主枝には2月中に芽傷処理を行う。早すぎると枯れ込み、遅いと樹液が出て芽が腐る(新潟3 p.5)。長梢せん定の露地栽培もある(新潟5) 植え付け1年目は一番勢いのある新梢1本だけ残して他は芽かきし、6月中下旬に棚下30cmで摘心、脇芽は葉1〜2枚残して摘心(新潟3 p.3〜4)。シャインマスカットの短梢栽培は主枝1mあたり新梢7〜8本、着房は主枝1mあたり6房を目標とし、房をつけない新梢を2本程度置く(新潟4)。アーチ栽培のシャインマスカットは開花始めに第1花房から先3節を残して摘心し、副梢は2葉残して切ると副梢管理時間が40%減る(試験の値)。この場合は新梢着房率を80%程度に抑える(新潟6) 新潟1 p.24・新潟2 p.31, p.56〜57・新潟3・新潟4・新潟5・新潟6・新潟7・新潟8・新潟9・新潟10・新潟11・新潟12
東北・北陸 富山 短梢栽培が主流(富山8)。2本主枝一文字仕立て(富山8)、1本主枝アーチ仕立て(富山3・富山6)、一文字短梢の露地栽培(富山5)。せん定時期の記載は見つからなかった ピオーネの短梢栽培は開花期前は新梢先端の未展開葉だけ摘心し、開花期〜収穫期は副梢を房基・房先とも1枚残して摘心すると、慣行(房基3枚・房先2枚)より10aあたりの副梢管理時間が51.9時間から39.1時間に減る(試験の値、富山8 p.43〜44)。シャインマスカットは開花期前に房先6節で摘心。展葉7〜11枚時の新梢伸長抑制剤と副梢1枚摘心の組み合わせで副梢管理時間が約30%減る(試験の値、富山8 p.45〜46)。あづましずくは開花直前に新梢先端を軽く摘心し、副梢葉は2枚程度残す(富山6 p.19)。赤・黒色系の着色向上に、満開後30日頃(7月上旬)に結果枝の着房位置より基部側の節間で環状はく皮(安芸クイーン 富山5 p.21、あづましずく 富山7) 富山1・富山2・富山3・富山4・富山5・富山6・富山7・富山8・富山9
東北・北陸 石川 — ルビーロマンは樹勢と棚下の明るさを重視し、着房数を制限してコンパクトな房にする(「腹八分目運動」)。着色を促すために環状はく皮処理とスポットクーラーを実証・普及(石川3 p.36) 石川1 p.2・石川2・石川3 p.36・石川4・石川5・石川6・石川7・石川8
東北・北陸 福井 短梢一文字整枝(根域制限ハウス、福井3)。コンテナ栽培とトンネル(簡易雨よけ)栽培の組み合わせ(福井2)。コンテナ栽培の植え付けは11月下旬〜12月の秋植え(福井2)。せん定時期の記載は見つからなかった 慣行は新梢100〜120cmで摘心。コンテナ・トンネル栽培では市販トンネル(片側80cm幅)に合わせて80cmで強摘心しても品質は下がらない(福井2)。着房は2年目は1樹2房、3年目以降は主枝1mあたり8房まで(主枝6mで48房が上限)(福井2)。ハウスの高温対策として、7月上旬からシャインマスカットの樹冠上部に寒冷紗(遮光率25〜30%)を張ると葉やけが減り、樹冠下の白色マルチで地温が約5℃下がる(福井5) 福井1 p.185・福井2・福井3・福井4・福井5・福井6・福井7・福井8
関東・東海 山梨 露地のせん定はデラウェア1月上旬、巨峰・ピオーネ・種なし・甲州1月下旬、甲斐路系・ロザリオ・ビアンコ2月下旬。枝の誘引は3月上旬。ハウスは12月上旬にせん定(図から読み取り、山梨1)。仕立ては平棚で、X字(X型自然形)整枝・長梢せん定と、平行整枝・短梢せん定(H型・一文字)の2つ(山梨10 PDF p.5〜6)。種なし巨峰・ピオーネはX型自然形整枝が基本で、種ありよりやや強めの切り返し。1.5〜2.0mで伸びが止まる小指大の結果母枝を中心に残す。芽数の目安は人差し指大8〜10芽、小指大5〜6芽、それより細い枝3〜4芽(山梨3)。 芽かき・新梢誘引は露地で4月下旬〜5月中旬(図から読み取り、山梨1)。種なし巨峰・ピオーネは展葉7〜8枚頃に新梢を揃え、新梢数3.3㎡あたり20〜25本。開花始めの新梢長はピオーネ80cm前後、巨峰はやや強め。100cmを超える新梢は房づくり時に先端を軽く摘心し、棚が暗ければ先端以外の副梢を1〜2枚残して摘心(山梨4・山梨5)。甲斐路は結実確認後に3.3㎡あたり18〜20本、開花直前60cm前後、副梢は葉1〜2枚で摘心(山梨6・山梨7)。着色期の葉影率は巨峰系70%前後、甲斐路系70%以下、シャインマスカットはベレーゾン期以降80〜90%。ベレーゾン期の強い摘心は着色を悪くするので避ける(山梨10 PDF p.25)。シャインマスカットは開花始めの摘心が果粒肥大に有効(試験の値、山梨25)。 山梨1 p.76〜83・山梨2 p.6・山梨3・山梨4・山梨5・山梨6・山梨7・山梨8・山梨9・山梨10・山梨11・山梨13・山梨14・山梨15・山梨17・山梨18・山梨19・山梨20・山梨21・山梨24・山梨25・山梨27・山梨28・山梨29・山梨30・山梨31・山梨32・山梨33・山梨34
関東・東海 長野 県は平行整枝短梢せん定を基本として推進(簡易雨よけ施設も併せて推進)。試験樹はナガノパープルがH型(4本主枝)短梢、シャインマスカットが6本主枝短梢、有核巨峰がX型自然形の長梢。短梢では定芽の1芽目を使う(基底芽は花穂が足りないことがある)。クイーンルージュは1芽せん定で91〜100%の結果母枝に花穂が着き、短梢平行整枝で栽培できる。せん定は樹液流動(水上げ)前に終える。積雪のある園では短梢のあらせん定を早めに行い、棚への着雪を減らす ナガノパープル:開花前(展葉8〜14枚、満開15日前〜開花直前)に新梢先端を1〜2葉摘心し、満開20〜35日後に新梢葉+副梢葉15〜17枚で先端副梢を摘心、ほかの副梢は2〜3葉残す。強樹勢樹は満開30〜35日後に主幹へ幅5mmの環状はく皮。梅雨期は副梢切除・摘心を徹底し、摘粒を早く終えて早めに袋かけ。晩腐病対策の袋かけは早いほどよいが、日中30℃以上が続く時期は避け、梅雨明け前の7月上中旬に済ませる。高温時は笠かけ(日当たりのよい所は遮光率の高い笠)。水まわり期直前の急な摘房・摘粒や強い新梢管理は控える。施設のナガノパープルは満開35日後〜収穫直前に1回15mm程度を3〜4日おきにかん水(試行技術) 長野1 p.3・長野2・長野3・長野5・長野6 p.10-12・長野7・長野11 p.9-10,16-17・長野13・長野14・長野15・長野16・長野17・長野18・長野21・長野22・長野24・長野25・長野26・長野27・長野28・長野29・長野30・長野31・長野32・長野33・長野34・長野35・長野37・長野38・長野40・長野41・長野43・長野44・長野45
関東・東海 岐阜 整枝せん定は2月下旬と12月上旬(デラウェア雨よけ、図から読み取り)。デラウェアはX型長梢、巨峰は短梢の平行整枝H型 新梢管理・摘房・摘粒・袋かけを4月中旬〜7月上旬(図から読み取り)。ビニール被覆3月下旬〜除去8月上旬(図から読み取り) 岐阜1・岐阜2 p.35
関東・東海 静岡 屋根掛け:整枝・せん定と発芽促進剤処理1月上旬。加温ハウス:整枝・せん定11月下旬、発芽促進剤処理12月上旬(いずれも図から読み取り) 屋根掛け:芽かき4月中旬、新梢誘引5月上旬、摘房・袋かけ・新梢誘引6月中〜下旬、摘心7月下旬(図から読み取り)。加温ハウス:芽かき2月下旬、新梢誘引3月上旬・4月中〜下旬、摘心5月上旬(図から読み取り) 静岡1 p.367-368・静岡2
関東・東海 愛知 せん定12月上旬(全作型、図から読み取り)。シャインマスカットは短梢では花穂の奇形が多くなるため中梢せん定が適し、強い1年枝は8節程度・中庸な枝は4〜6節で切り返す。整枝は一文字・X字自然型でよいが平行整枝が効率的 シャインマスカット:開花直前〜開花期に強勢な新梢の先端を軽く摘心。開花2週間後頃から長さ2m程度の強勢新梢を摘心、副梢は1〜2葉残して摘心 愛知1 p.13-16・愛知2・愛知3・愛知4・愛知5 Ⅴ-7
近畿 滋賀 — 雨よけのビニル被覆は春先に張り、梅雨明けと同時に除去(遅いと葉の老化・着色不良)。防虫・防風ネットは萌芽前に被覆 滋賀1 p.121・123・134・135・滋賀2 p.38・41
近畿 京都 せん定12〜1月(図から読み取り) 雨よけ被覆は4月〜9月(図から読み取り)。サイドは4mm目ネット。牧草の草生栽培でハンマーモア等による刈り取りマルチ 京都1 p.151-152・京都2
近畿 大阪 落葉後の11〜1月にせん定。枝の大部分を切り捨て、混み具合を見て間引く。棚栽培 芽かきで芽数を調整。新梢が40cmほど伸びたら針金やテープで棚に誘引。摘房はデラウェアで房の2〜3割、大粒系は半分程度に減らす。ハウスは毎朝開けて夕方閉める 大阪1・大阪2・大阪3・大阪4・大阪5・大阪6・大阪7・大阪8・大阪9
近畿 和歌山 せん定は冬〜春 雨よけのビニール張り。袋・傘かけ後、台風シーズンまでにビニールを外す 和歌山1 p.54-55・59・88・和歌山2 p.120・和歌山3・和歌山4
中国 鳥取 — 大粒系は1新梢1花穂に摘穂後、花穂を整形(農業大学校の4〜5月作業) 鳥取1・鳥取2・鳥取3・鳥取4・鳥取5
中国 島根 落葉後しばらく置いてせん定。早い作型ほど発芽率が低いので母枝を短く強く切り芽数を多く残す。作型別の新梢本数目安は超早期10,000・早期13,000・普通/準加温15,000・無加温13,000本/10a(必要芽数14,000〜18,000)。延長枝や凍害地帯は犠牲芽せん定 芽かきは成木で展葉3〜4枚に副芽をかき、以後数回に分けて揃える。誘引は展葉10枚頃から(開花期は避ける)。摘心はデラウェアでは前期ジベレリン処理と同時(展葉10葉期〜開花4〜5日前)、早い作型は7〜8葉残す強摘心。開花後30日頃までに2m以上の新梢は1.5〜2mに切り戻す(夏季せん定)。果粒軟化期以後も伸びる新梢は摘心 島根1・島根2・島根3・島根4・島根5・島根6・島根7・島根8・島根9
中国 岡山 短梢(1芽せん定・犠牲芽せん定)。成木は1月上旬〜2月中旬(ハウスは保温開始直前まで)、若木は2月中旬。主枝延長枝は18節を目安に切り返し、基部の芽に芽傷処理(2月下旬〜3月上旬) 芽かき3回(発芽〜展葉1〜2枚/展葉4〜5枚で最終本数の2割増/誘引時に最終本数)。摘穂は展葉4〜6枚で1新梢1花穂。誘引は新梢の3〜4割が誘引線に届いてから晴天の午後に。シャインマスカットは開花始めに房先5〜6枚で摘心、副梢は着房節周辺2〜3枚・先は1枚。硬核期(満開30日後〜果粒軟化)は新梢管理をせず放任、軟化後は約2週間ごとに副梢をかき取る。9月上旬以降の遅伸びは切除・ねん枝 岡山1・岡山2・岡山3・岡山4・岡山5・岡山6・岡山7・岡山8・岡山9・岡山10・岡山11・岡山12・岡山13・岡山14・岡山15・岡山16・岡山17・岡山18・岡山19・岡山20・岡山21・岡山22・岡山23・岡山24
中国 広島 平棚(広島仕立ての棚構造) — 広島1・広島2・広島3・広島4・広島5・広島6
中国 山口 12月〜2月中旬。巨峰はX型自然形整枝の長梢せん定。ピオーネは平行整枝で結果母枝を主枝片側20cm間隔、1〜2芽の短梢せん定(犠牲芽せん定)、主枝延長枝は20〜25芽で切り返す。根域制限は一文字整枝・短梢 巨峰:発芽期(4月中旬)に先端1〜2芽をかき、4〜5葉期から5月中旬に不要芽をかく、誘引は新梢基部が硬くなってから、開花前に強めの枝を摘心。ピオーネ:4月下旬に目標の2割増(6〜7本/㎡)を残し、誘引時に5〜6本/㎡、開花始期に房先8枚で摘心、副梢は2〜3葉残して繰り返し摘心。着色始期以降も伸びる新梢・副梢は摘心 山口1 p.112-128
四国 香川 ピオーネのトンネル栽培が中心。せん定時期の記載なし — 香川1 p.86, p.90・香川2・香川3・香川4 p.13-14
九州・沖縄 福岡 平棚。露地有核巨峰は長梢せん定、種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカット・デラウェア・ベーリーAは短梢せん定。シャインマスカットは短梢(2芽)せん定で栽培でき、涼香は短梢1芽せん定ができる。せん定時期の記載なし 水回り期以降の新梢伸長は着色・肥大と競合するので、樹勢が強い園は追肥を控える。涼香は開花前に過乾燥になると花蕾が落ちやすいので適宜かん水 福岡1 p.22-26, p.49, p.55・福岡2 p.70-73, p.83-84・福岡3・福岡4・福岡5・福岡6 p.8, p.18
九州・沖縄 佐賀 短梢せん定(結果枝を1〜2芽残す)と長梢せん定(主枝・亜主枝・側枝を配置し、主枝先端から基部へ)。せん定は1月上旬以降、芽キズ処理は2月上〜中旬(樹液流動前) 短梢せん定は骨格ができた2年目に全芽を発芽させるのが要点(シャインマスカットは節間が長く、不発芽で棚に空きが出やすい) 佐賀1 p.52, p.62・佐賀2 p.1・佐賀3 p.225-226
九州・沖縄 長崎 平棚。シャインマスカット・加温・無加温巨峰は短梢せん定(基部1〜2芽を残す犠牲芽せん定)で無核栽培、露地巨峰は長梢せん定で有核栽培。せん定は露地1月中〜下旬、無加温12月下〜1月上旬、加温12月中〜下旬 芽かきは展葉期から実止まり決定期まで。新梢が40cmほどになったら棚面に均等に誘引。最終新梢数は露地巨峰8,000本・シャインマスカット4,000本・加温巨峰5,000〜5,500本/10a。副梢は1葉で摘心(加温巨峰)。結果母枝は樹勢強1.5本・中2.1本・弱3.0本/㎡(露地巨峰) 長崎1 p.570-581・長崎2 p.788
九州・沖縄 熊本 シャインマスカットは雨よけ短梢せん定(試験条件)。せん定時期の記載なし 剪定の強弱・芽かき・養水分・根圏の大きさで樹勢を調節する 熊本1 p.6・熊本2・熊本3・熊本4
九州・沖縄 大分 加温ハウス・無加温ハウス・雨よけを組み合わせて長期出荷。シャインマスカットはWH型整枝(試験) シャインマスカット:開花初期に新梢先端を摘心、副梢は棚上2枚・棚下1枚で管理(試験の管理)。新梢を7.5本/mに増やすと果皮強度が下がり皮ごと食べやすくなった(試験の値) 大分1・大分2 p.12・大分3
九州・沖縄 鹿児島 深耕は9月以降〜12月までに、断根率1割程度の片側深耕 新梢の初期伸長が早く、6月には緩慢になるくらいがよい。遅くまで伸びると収量減・着色遅れ・母枝の充実不足 鹿児島1 p.77-78, p.84, p.94

萌芽・開花・房づくり・ジベレリン処理

地域区分 都道府県 萌芽・開花期 房づくり・摘粒・ジベレリン処理の時期 出典
東北・北陸 北海道 デラウェア(中央農試・長沼町の無加温ハウス、2002〜2004年)の満開期は6月18〜22日(試験の値) 試験ではジベレリン処理で無核化と果粒肥大を図った(時期の記載なし) 北海道1 p.95・p.173・北海道2 p.91-93
東北・北陸 青森 シャインマスカットの防除暦の時期: 展葉直前5月上旬、新梢15cm5月中旬、新梢30cm6月上旬、開花10日前頃6月中旬、開花直前6月下旬、落花直後7月上旬、大豆粒大7月中旬頃 — 青森1 p.67・p.79・p.81・青森2 p.11-12
東北・北陸 岩手 — シャインマスカット: 1回目ジベレリン処理(登録上は満開日〜満開3日後)の5〜7日後に果軸長を6cm程度に調整(上部支梗を切除し、房尻は切り詰めない)すると、2回目処理後の摘粒時間が3割減る。果房は45粒・500g程度 岩手1 p.20・p.32・岩手2・岩手3
東北・北陸 宮城 名取の研究所の5か年平均(2019〜2023、試験の値): 発芽 クイーンセブン4/17・サニールージュ4/18・巨峰4/19・コトピー4/20・シャインマスカット4/21。満開 サニールージュ6/6・巨峰6/7・クイーンセブン6/9・シャインマスカット6/11・コトピー6/13 シャインマスカット(仙台地区): 5月下旬に房の長さ調整・種なし処理・枝管理の講習、7月中旬に房数制限・粒数調整・袋かけの講習。花穂整形器で長さ調整を省力化。ジベレリン処理で無核栽培が可能(赤色系3品種) 宮城1 p.84-85・宮城2 p.1
東北・北陸 秋田 — 巨峰(有核): 開花始期に花穂先端部を摘除し花穂長7〜8cm(支梗12〜13段)、摘粒で30粒程度・350gの房に、1新梢平均0.5房・10a3,000房。安芸クイーン(有核): 巨峰に準じ3,000房/10a(坪10房)だがやや抑える。ピオーネ(無核): 開花始めに先端3.5〜4cmを残し、ジベレリン処理は満開〜満開3日後と満開10〜15日後の2回、目標400g・30粒。安芸クイーン(無核)は満開〜満開3日後と満開10日後。ハニーシードレス: 満開後3〜6日に1回処理、1新梢1.5房・350g 秋田1 p.76-80・秋田2・秋田3
東北・北陸 山形 平年日の記載なし。加温ハウスは早い作型で4月に第1回ジベレリン処理の時期。露地・雨よけのデラウェアは5月号で第1回処理を指導。シャインマスカットは6月に開花(花穂整形と処理は6月号、満開後4週間頃が7月上旬) デラウェア: 第1回ジベレリン処理は5月(葉数・花穂・花粉の状態で適期判断、乾燥時は散水)。6月に摘房し大房は上部枝梗を切除、7月中旬に仕上げ摘房(1新梢2房、葉15枚未満の新梢は1房、1坪40房、L級=房長12cm)、密着房は水回り期までに摘粒。シャインマスカット: 開花始期に房先3.5cmへ花穂整形、ジベレリン処理は満開3日後と満開10〜15日後の2回、摘粒は2回目処理直後から満開後4週間頃(7月上旬)までに仕上げ(軸長8〜10cm・40〜50粒、目標600〜800g・粒重15g程度) 山形1 p.4・山形3 p.11・山形4 p.12・山形5 p.11-12・山形6 p.9-10・山形7 p.6・p.16-17・山形8 p.12・p.14・山形9 p.7・山形10 p.8-9・p.11・山形11 p.3・山形12・山形13
関東・東海 茨城 — シャインマスカット: 花穂は咲き始めに3.5〜4cmに整形、摘粒で上部支梗4〜5粒・中〜下部2〜3粒の45〜50粒/房(収穫時穂軸長10.5cm目安)。ジベレリンは満開時と満開14日後の2回(試験の手順) 茨城1 p.2・茨城2・茨城3・茨城4 p.7,11,12・茨城5・茨城6・茨城7・茨城8・茨城9・茨城10・茨城11・茨城12
関東・東海 栃木 (図から読み取り)露地の♣記号が4月中旬、ハウス巨峰は1月中旬(凡例未確認) — 栃木1 p.108〜109
関東・東海 群馬 (図から読み取り)△記号が4月中旬(凡例未確認) — 群馬1 p.3・群馬2 p.1
関東・東海 埼玉 開花 5月下旬(図から読み取り) 摘粒・摘房 6月上旬(図から読み取り) 埼玉1 p.78〜79・埼玉2 p.31・埼玉3
関東・東海 千葉 — (図から読み取り)巨峰: 房整形・摘房5月中旬、仕上げ摘房6月中旬。デラウェア: ジベレリン処理2回(5月中旬・6月上旬) 千葉1 p.290・303〜307
関東・東海 東京 (図から読み取り)発芽4月上旬 (図から読み取り)整房5月中旬、袋かけ7月上旬〜中旬 東京1 PDF p.3
関東・東海 神奈川 (図から読み取り)発芽4月上中旬。開花盛(試験の値・平成15年度): デラウェア5月21日、巨峰6月2日、シャインマスカット6月4日 シャインマスカット: ジベレリンは満開時と満開10日後の2回(試験の値) 神奈川1 p.21・神奈川2
東北・北陸 新潟 巨峰の平均開花日(開花始・開花盛)は新潟市白根6/4・6/7、弥彦村6/4・6/7、三条市6/4・6/6、聖籠町6/8・6/11(新潟9)。露地の巨峰は発芽4/24・開花盛6/13、クイーンニーナは発芽4/24・開花盛6/15(H16〜21平均、新潟7)。3月下旬被覆の無加温ハウスでは巨峰が発芽4/11・開花盛5/22(新潟8) 種なし処理(シャインマスカット・クイーンニーナ・グロースクローネ共通): 1回目は満開〜満開3日後、2回目は満開10〜15日後(新潟3 p.6)。葉数12枚(満開の約5日前)で房切りを始め、満開時に花穂の先3.5cmが残るように整える(新潟3 p.7〜8)。シャインマスカットは花穂先端3.5cmで果房約500g・43粒、5.0cmで約600g・58粒(試験の値、新潟5)。摘粒は2回目処理の前にできるだけ済ませ、軸長6〜7cm・支梗12〜13段・30粒程度に仕上げる。6月末までに仕上げ摘粒を終えてかさ・袋をかける(新潟3 p.9)。シャインマスカットは1房500〜600g・35〜40粒が目標(新潟10) 新潟1 p.24・新潟2 p.31, p.56〜57・新潟3・新潟4・新潟5・新潟6・新潟7・新潟8・新潟9・新潟10・新潟11・新潟12
東北・北陸 富山 露地: 巨峰は発芽4/18・開花始6/7・開花盛6/9、シャインマスカットは発芽4/18・開花始6/11・開花盛6/13(H17〜20平均、富山1 p.26)。雨よけ短梢: あづましずくは発芽4/12・開花盛5/30(富山6 p.20)。藤稔(露地短梢)は2020・2021年とも満開日6/8(富山5 p.54) 巨峰系4倍体の花穂整形は満開4日前に房先3〜3.5cm(支梗12〜15段)を残す(富山4 p.17)。藤稔は開花直前に房先4cmに整形し、1回目ジベレリン処理を満開2〜3日後に行うと着粒率が高く房形が整う(満開日=開花率8割以上の花房が樹全体の8割以上になった日)。満開2〜3日後に雨が予想されるときは満開日〜満開1日後に処理(富山5 p.53)。シャインマスカットは満開時と満開15日後の2回(富山1、平成21年当時の登録)。クイーンニーナは満開時と満開10〜15日後の2回、1結果枝1果房・1果房30〜35粒に制限すると着色が安定する。40粒以上は着色が遅れる(富山2 p.27)。あづましずくは満開4日後の1回処理でも2回処理とほぼ同等。果房450〜500g(30〜35粒)に制限(富山6 p.19)。ハニービーナスは満開10日前に無核化のための樹全体散布、満開時と満開14日後に処理(富山9) 富山1・富山2・富山3・富山4・富山5・富山6・富山7・富山8・富山9
東北・北陸 石川 ルビーロマンの加温ハウス作型は、初競り日から逆算して満開予定日を決め、それに合わせてビニール被覆と加温開始日を決める(石川2) ルビーロマンの主な管理作業は花穂整形・ジベレリン処理・摘房・摘粒(時期と回数の記載はなし、石川6) 石川1 p.2・石川2・石川3 p.36・石川4・石川5・石川6・石川7・石川8
東北・北陸 福井 — ジベレリンによる無核化処理を行う(福井3)。福井15106号も無核化が可能(福井6)。ハニービーナスは満開10日前と満開14日後に処理する(福井3)。その他の処理時期の記載は見つからなかった 福井1 p.185・福井2・福井3・福井4・福井5・福井6・福井7・福井8
関東・東海 山梨 図から読み取り(山梨1): 露地デラウェア 萌芽4月中旬・開花5月中旬、巨峰・ピオーネ 萌芽4月中旬・開花5月中下旬、種なし巨峰・ピオーネ・甲斐路系・ロザリオ・甲州 萌芽4月中旬・開花6月上旬。ハウスデラウェア(1月加温) 萌芽2月中旬・開花3月上中旬、ハウス巨峰・ピオーネ(2月加温) 萌芽2月下旬・開花4月上旬。2026年の実測: シャインマスカット露地(笛吹市御坂)開花始め5/18・満開5/20、デラウェア(ホース、甲府市)展葉始め3/30・満開5/9、巨峰露地(甲府市)展葉始め3/28。どれも平年より2〜8日早い(山梨11)。果樹試験場の一文字短梢シャインマスカットは4年平均で発芽4/10〜12・満開5/29〜6/1(試験の値、山梨19) デラウェア(露地・ホース): ジベレリン処理は2回で、1回目は開花前(5月上〜中旬)、2回目は落花後(5月下旬)(図から読み取り、山梨1)。2026年の甲府市ホース園は1回目4/28・2回目5/19(山梨11)。種なし巨峰・ピオーネ・藤稔: 開花が始まったら房づくり(花穂先端をピオーネ3.5cm・巨峰3.5〜4cm・藤稔3.0cm残す)。1回目のジベレリンは房づくりした花穂が咲ききった時(満開〜満開3日後。ピオーネは遅れると着色不良)。1回目の4〜5日後から予備摘粒し、2回目は1回目のおよそ10日後。摘房は満開10日頃から始め、2回目処理の直後までに仕上げる。その後に仕上げ摘粒(山梨4・山梨5・山梨10 PDF p.24)。露地の種なし栽培に限り、展葉5枚時に花穂へジベレリンを散布する花穂伸長処理で摘粒時間を約15%削減できる(山梨8)。巨峰系は満開3〜5日後の1回処理も選べる(山梨9)。シャインマスカット: 開花始めに1新梢1花穂とし、花穂下部4cmに整形。ジベレリンは満開時と満開10〜15日後の2回。1回目の4〜6日後に軸長6cmに調整し、2回目のあとに10aあたり3,000房まで摘房。着粒密度は1cmあたり4〜5粒(山梨24・山梨25)。2回目はジベレリン単用とする(山梨18)。上部支梗で整形すると整形・摘粒の時間が約6割減る(山梨13)。満開花穂率50〜80%で1回目を一斉処理できる(山梨17)。甲斐路: 房づくりは開花3〜5分咲き、摘房は落花後15〜20日、摘粒後の軸長は13〜14cmで50〜55粒(山梨6・山梨7) 山梨1 p.76〜83・山梨2 p.6・山梨3・山梨4・山梨5・山梨6・山梨7・山梨8・山梨9・山梨10・山梨11・山梨13・山梨14・山梨15・山梨17・山梨18・山梨19・山梨20・山梨21・山梨24・山梨25・山梨27・山梨28・山梨29・山梨30・山梨31・山梨32・山梨33・山梨34
関東・東海 長野 須坂市(果樹試、標高約360m)の巨峰平年値(1991〜2020年):発芽4/27・展葉5/3・開花6/8・満開6/11・落花6/14。品種差(2006〜2014年平均):巨峰(長梢・有核)発芽4/29・開花始6/11・満開6/14、ナガノパープル(短梢)5/1・6/14・6/17、シャインマスカット(短梢)5/3・6/18・6/20、ピオーネ(短梢)5/5・6/16・6/18。クイーンルージュの満開は6月上〜中旬(ナガノパープルより2日ほど遅く、シャインマスカットより1日ほど早い)。南信州(果樹生態調査・2026年6月4日現在): シャインマスカット(高森町山吹・標高440m・簡易雨よけ)は発芽4/12・展葉4/17・開花始5/24・満開5/28・落花5/31(平年は4/17・4/26・6/4・6/8・6/11)、クイーンルージュ(飯田市駄科・標高490m)は発芽4/15・展葉4/19・開花始5/30・満開6/2・落花6/5(平年は4/18・4/23・6/3・6/7・6/10)。2026年は平年より3〜11日早い(長野45) 花穂整形は開花前〜開花始期に、副穂と上部支柄を切って房先3〜3.5cmを残す(シャインマスカットは開花始期)。無核化補助の散布は満開予定日の14日前〜開花始期。ジベレリンは2回で、巨峰・ピオーネの無核栽培、ナガノパープル、シャインマスカット、クイーンルージュは満開時〜満開3日後と満開10〜15日後。デラウェア(露地)は満開予定日の約14日前(展葉10〜11枚期)と満開約10日後。有核巨峰は着粒20粒未満の見込みのときだけ満開15〜20日後に肥大処理。摘粒はシャインマスカットが2回目処理の前に軸長8cm・35〜40粒(クイーンニーナは30粒程度)。目標はシャインマスカットが房重500〜550g・粒重12〜14g、ナガノパープルが房重400〜500g・粒重10〜14g(当面の目標粒重12〜14g)、有核巨峰が適正房重350〜400g 長野1 p.3・長野2・長野3・長野5・長野6 p.10-12・長野7・長野11 p.9-10,16-17・長野13・長野14・長野15・長野16・長野17・長野18・長野21・長野22・長野24・長野25・長野26・長野27・長野28・長野29・長野30・長野31・長野32・長野33・長野34・長野35・長野37・長野38・長野40・長野41・長野43・長野44・長野45
関東・東海 岐阜 開花5月中旬(デラウェア雨よけ、図から読み取り) ジベレリン処理は5月上旬〜6月上旬の期間(デラウェア、図から読み取り) 岐阜1・岐阜2 p.35
関東・東海 静岡 — 屋根掛け:花穂整形5月上旬、摘粒6月上旬。加温ハウス:花穂整形3月下旬、摘粒4月中旬(図から読み取り) 静岡1 p.367-368・静岡2
関東・東海 愛知 — シャインマスカット無核:花穂整形は開花始めの1週間前〜開花始め(先端3cmを残す、1新梢1花穂)。ジベレリン2回処理法は満開3日後と満開10〜15日後、1回処理法は満開5日後。摘房は満開7日後〜2週間後と満開2週間後の2回。予備摘粒は2回目処理まで(1回処理は処理後5〜7日)、仕上げ摘粒は満開1か月後頃まで。袋かけは満開1か月後までに 愛知1 p.13-16・愛知2・愛知3・愛知4・愛知5 Ⅴ-7
関東・東海 三重 発芽・開花(図から読み取り):デラウエア露地4月中旬・5月下旬/巨峰ほか露地4月下旬・6月上旬/雨よけ4月上旬・5月中旬/少加温3月中旬・4月下旬 シャインマスカット有核栽培の花穂整形は開花13日前〜満開時のどの時期でも有核果を確保でき(試験の値)、1房40粒を目標に摘粒すると無核果を除ける 三重1 p.40-41・三重2・三重3・三重4
近畿 滋賀 萌芽期4月上旬・新梢伸長始め4月中旬(防除暦の生育ステージ) 袋掛けは6月中旬ごろ(果粒肥大期、防除暦から) 滋賀1 p.121・123・134・135・滋賀2 p.38・41
近畿 京都 開花5月下旬〜6月上旬(図から読み取り) 摘粒・袋掛け6月(図から読み取り) 京都1 p.151-152・京都2
近畿 大阪 露地デラウェアの発芽は環農水研(羽曳野市)で2026年3月31日予測(2025年4月2日、2024年4月4日)。デラウェアは1房に150〜200花 デラウェアはジベレリン2回:1回目は満開予定約14日前(第2新梢の展葉約10枚が目安、適期は約3日間)、2回目は満開約10日後。2026年の露地1回目予測は5月3日(環農水研)。ピオーネは花穂整形で花穂を約3cmに詰める(約500gの房)。巨峰・ピオーネなど大粒系は摘粒、その後傘紙・袋かけ 大阪1・大阪2・大阪3・大阪4・大阪5・大阪6・大阪7・大阪8・大阪9
近畿 和歌山 — 開花期にジベレリン処理、その後摘房・摘粒、袋かけ・傘かけ(月の記載なし) 和歌山1 p.54-55・59・88・和歌山2 p.120・和歌山3・和歌山4
中国 鳥取 — ピオーネ・巨峰の無核栽培は開花の頃にジベレリン処理 鳥取1・鳥取2・鳥取3・鳥取4・鳥取5
中国 島根 超早期加温は11月下旬被覆・12月上旬加温開始 デラウェア:ジベレリン2回(前期は開花14〜10日前=展葉10〜12枚頃、後期は開花10日後)。早い作型は後期処理を数回に分ける。適正着果量は無加温で葉面積1㎡あたり2.0kgまで 島根1・島根2・島根3・島根4・島根5・島根6・島根7・島根8・島根9
中国 岡山 —(ピオーネの1月加温で5月中旬出荷) ピオーネ:開花直前〜開花期に花穂先端3〜3.5cmに切り込み、ジベレリン1回目は満開〜3日以内、2回目はその10〜15日後。摘房はGA1回目の4〜5日後から最終の2割増、粒は40程度→果粒軟化10日〜2週間前に最終着果量・35〜40粒、軸長5〜6cm。シャインマスカット:若木は展葉6〜8枚で花穂発育処理、満開14日前〜開花始期に無核化の補助処理、開花始めに花穂先端3.5cm、GA1回目満開〜3日後・2回目満開10〜15日後、肩部の決定はGA1回目後7日以内、穂軸は8cm程度、摘粒は満開10〜15日後(50粒)と満開30日後頃(40〜45粒) 岡山1・岡山2・岡山3・岡山4・岡山5・岡山6・岡山7・岡山8・岡山9・岡山10・岡山11・岡山12・岡山13・岡山14・岡山15・岡山16・岡山17・岡山18・岡山19・岡山20・岡山21・岡山22・岡山23・岡山24
中国 広島 —(露地の安芸クイーンの着色開始は7月中旬〜8月上旬) — 広島1・広島2・広島3・広島4・広島5・広島6
中国 山口 発芽期4月中旬、開花始期5月下旬(トンネルメッシュ栽培の作業暦) 巨峰(有核):開花7日前〜開花始期に花穂整形、満開15〜25日後に摘粒して30〜35粒。ピオーネ(無核):開花始期に花穂先端3〜3.5cm、ジベレリン1回目は満開〜満開3日後、2回目は満開10〜15日後、予備摘粒→仕上げ摘粒で30〜35粒、軸長5〜6cm。シャインマスカットは40〜50粒・500〜600g 山口1 p.112-128
四国 香川 — シャインマスカットの加温栽培でGA1回処理は慣行2回処理より糖度上昇が早い(試験) 香川1 p.86, p.90・香川2・香川3・香川4 p.13-14
九州・沖縄 福岡 萌芽期3月下旬・開花期5月中旬(病害虫発生消長表の生育相、図から読み取り)。筑紫野市の雨よけ短梢で巨峰は発芽3/26・開花盛期5/18、涼香は3/16・5/17(試験の値)。シャインマスカットは雨よけ長梢で開花5/28(試験の値) 種なし巨峰:開花盛期に先端3cm程度を残して上部の支梗を切除し、満開3日後にGA処理1回、1房30粒に摘粒(試験の値)。涼香:開花前に先端4cmに切り詰め、GAは満開時と満開14日後の2回、軸長5cmあたり30粒を目安に摘粒して300g程度の房に。袋かけは6月中旬ごろ(図から読み取り) 福岡1 p.22-26, p.49, p.55・福岡2 p.70-73, p.83-84・福岡3・福岡4・福岡5・福岡6 p.8, p.18
九州・沖縄 佐賀 萌芽直前は3月下旬〜、開花直前5月中旬、落弁期5月中下旬、果粒大豆粒大6月上旬(巨峰の防除時期の目安) 袋掛けは6月中旬〜下旬(巨峰の防除時期の目安)。袋の口をきちんと締めないと晩腐病が増える 佐賀1 p.52, p.62・佐賀2 p.1・佐賀3 p.225-226
九州・沖縄 長崎 露地屋根掛け巨峰は被覆3月下旬・発芽4月上旬・開花5月上中旬・着色始め7月上旬、シャインマスカットは被覆・発芽3月中下旬・開花5月上旬。無加温巨峰は被覆2月・発芽3月・開花4月、加温巨峰は加温開始1月中旬・発芽2月・開花3月(作付体系図から読み取り) 房の切り詰め:露地巨峰5月下旬、シャインマスカット5月上旬(開花7日前〜処理直前に先端3〜5cmを残す)。GAはシャインマスカットで満開3〜5日後と満開14日ごろの2回(5月中旬)。摘粒は大豆大のとき(露地巨峰6月中旬・シャイン6月上旬)で、巨峰35粒・シャイン25〜30粒、着房は巨峰4,000〜4,500房・シャイン3,000〜3,500房/10a。袋かけは摘粒後すぐ。露地は満開30〜40日後(6月下旬)に主枝を5mm幅で環状剥皮 長崎1 p.570-581・長崎2 p.788
九州・沖縄 熊本 — シャインマスカットの無核栽培:花が咲き始めたら花穂を先端4cm程度に整形。GAは1回目を満開時〜満開3日後、2回目を満開10〜15日後の2回。巨峰は着色始期に着色促進の植物成長調整剤を果房散布すると着色が向上(屋根掛けで6月30日散布、試験の値) 熊本1 p.6・熊本2・熊本3・熊本4
九州・沖縄 大分 — シャインマスカット(試験の管理):花穂整形3.5〜4cm、GAは満開時と満開14日後の2回、着粒35粒程度、着房は主枝1mあたり6房程度。光透過性の低い袋(クラフト袋・濃緑色袋)で食感が向上 大分1・大分2 p.12・大分3
九州・沖縄 宮崎 シャインマスカットは開花予測式の満開予測日が実測より4〜8日遅れた(2017〜2020年) 着色向上の環状剥皮(試験の値):ゴルビーは満開45日後に主幹を2cm幅、サニールージュは満開30〜40日後に主幹を1cm幅、ピオーネは満開30日後に側枝を2cm幅。剥皮部はテープで保護し1か月ほどで外す。適正着果はゴルビー6房/m・サニールージュ8房/m 宮崎1・宮崎2 p.30-31・宮崎3 p.40-41

収穫期・注意点

地域区分 都道府県 収穫期(品種・作型別) その県の資料にある注意点 出典
東北・北陸 北海道 デラウェア(無加温ハウス・試験): 8月22日〜9月4日(試験の値) 生食用は棚仕立てで清耕、醸造用(対象外)は垣根で部分草生。棚栽培は上向き・腕上げの作業が多く、垣根栽培にすると作業姿勢が改善し早く成園化した(試験) 北海道1 p.95・p.173・北海道2 p.91-93
東北・北陸 青森 — 苦土欠乏が出やすくホウ素要求量も高いので苦土・ホウ素を施す。窒素に敏感で過剰吸収の害が出やすい。石灰要求度が高い。眠り病(発芽・展葉期に症状)。ナミハダニは6月下旬から寄生し、収穫の遅いスチューベンでは越冬成虫が果房内に入る。シャインマスカットは果粒軟化期以降にチャノキイロアザミウマに吸汁されると褐変する。新植時は深さ50cm以上の深耕と堆きゅう肥4t/10a 青森1 p.67・p.79・p.81・青森2 p.11-12
東北・北陸 岩手 シャインマスカット(雨よけ・試験): 9月下旬 着果過多は熟期が遅れ、発芽不良などの凍寒害のおそれがある。収穫時の糖度17度以上を基準とする 岩手1 p.20・p.32・岩手2・岩手3
東北・北陸 宮城 収穫始め(試験の値): クイーンセブン8/19、サニールージュ8/26、巨峰9/17、シャインマスカット9/29、コトピー10/5。仙台地区のシャインマスカットは9月下旬から 露地栽培では黒とう病が心配なので雨よけ栽培を推奨。県内は直売所出荷が主で黒・黄緑の品種が競合するため赤色系品種を参考資料として提示 宮城1 p.84-85・宮城2 p.1
東北・北陸 秋田 露地の巨峰は県南部10月上旬頃・中央部10月中旬頃。安芸クイーンは10月上旬頃。サニールージュは天王分場の露地で9月中旬頃。天王分場試験(平成15年): シナノスマイル露地9月下旬、多摩ゆたか雨よけ10/8、ピオーネ雨よけ10/9(試験の値) 梅雨と開花期が重なり気象条件が悪いので、雨よけ被覆や植物調節剤で結実を安定させる。巨峰は中央部・県北部では結実・成熟に問題があり安定生産が難しい。大粒種は花振るい性が強い。安芸クイーンは果頂部の裂果が多く、雨よけ栽培を基本とする。多摩ゆたかは天王分場の雨よけで酸抜け前に落葉が始まった。土壌診断に基づく減肥の目安として、ぶどうの可給態リン酸(トルオーグ法)は20〜60mg/100g乾土が基準値で、20未満は不足分を補い、60以上なら基準値に下がるまで無施用(秋田2 表Ⅱ-8)。持続性指針の化学肥料窒素の使用目安は砂丘未熟土12kg/10a、そのほかの土壌8kg/10a以下(秋田3) 秋田1 p.76-80・秋田2・秋田3
東北・北陸 山形 デラウェア: ハウス6月〜7月(糖度18度・酸抜けで収穫)、露地8月(房先の果粒が糖度18度以上)。ピオーネ・巨峰・シャインマスカット・安芸クイーン・クイーンニーナなど大粒種は9月〜11月頃、シャインマスカットは長期貯蔵で12月頃まで。シャインマスカットの収穫目安はカラーチャート指数2〜3・糖度17度以上 積雪による棚・雨よけ施設の倒壊(雨樋下の補助支柱、棚下と棚面の雪をつなげない)。7月以降の降雨でデラウェアが裂果しやすく、果粒軟化期前の房づくりと灌水・排水路設置が対策。高温で着色が遅れたら摘房や夕方の棚面散水(100〜200L/10a)。ハウスは日中30℃を超えないよう換気。雨よけは収穫後すぐに被覆を外し、べと病・褐斑病・フタテンヒメヨコバイを防除。5月は黒とう病、6月は晩腐病の防除時期。加温→無加温への作型変更で重油3,000L/10aの省エネ 山形1 p.4・山形3 p.11・山形4 p.12・山形5 p.11-12・山形6 p.9-10・山形7 p.6・p.16-17・山形8 p.12・p.14・山形9 p.7・山形10 p.8-9・p.11・山形11 p.3・山形12・山形13
東北・北陸 福島 あづましずく8月中旬〜、高尾・巨峰・シャインマスカット9月上旬〜(主な出荷8月〜10月) 樹冠下はマルチか清耕の部分草生。土壌が乾燥して降雨もないときは施肥効果が出ないのでかん水。秋肥・追肥は速効性肥料を使う。カリは堆肥中の90%がその年に有効化するので減らす。産地は福島市・伊達市・会津若松市 福島1 p.138・p.142・福島2 p.27・福島3
関東・東海 茨城 シャインマスカット: 果皮カラーチャート3以上(緑黄色〜穏緑黄色)で概ね糖度18以上・酸0.3g/100mL以下が収穫目安。満開後日数だけでは糖度がばらつく(満開後90日で16〜18以上)。主要作型はトンネル等の雨よけ無加温 晩霜: 蕾が色づいた時の危険温度−1.1℃(30分)。高温: 果粒軟化期前の房は日やけ・縮果症が出やすく傘かけ、根が浅いので株元に少量多回数かん水(晴天日は毎日午前)、夕方散水も有効だが過湿は病害を助長。初夏の高温時は過度な摘房・摘粒・摘心を避ける。雨よけ栽培で上面遮光(遮光率40%)すると果梗黒変が減るが2年連続の上面+西面遮光は縮果症増・糖度低下(試験の値)。振興計画の栽培適地条件: 着色系は水回り期〜収穫期の平均気温27℃以上なら環状剥皮等の着色対策、欧州種は4〜10月の降水量1,200mm以下 茨城1 p.2・茨城2・茨城3・茨城4 p.7,11,12・茨城5・茨城6・茨城7・茨城8・茨城9・茨城10・茨城11・茨城12
関東・東海 栃木 (図から読み取り)巨峰露地8月下旬〜9月下旬、ハウス巨峰6月中旬〜下旬、キャンベル・シャイン露地8月下旬〜9月下旬、雨よけキャンベル8月上旬頃 結果樹にオガクズ牛ふん堆肥1,000kg(その場合は基肥からN0.7・P4.0・K8.2を差し引く)、苦土炭カル60〜80kg。窒素量は樹相診断と結果量で決める。収量・栽植本数は目安で樹勢に応じ加減 栃木1 p.108〜109
関東・東海 群馬 (図から読み取り)デラウェア・巨峰とも8月の位置に収穫の枠 幼木は巨峰N0〜2・デラウェアN2程度 群馬1 p.3・群馬2 p.1
関東・東海 埼玉 (図から読み取り)巨峰 8月中旬〜9月中旬、シャインマスカット 9月上旬〜10月上旬 樹勢の弱い樹や地力の低い地域は、巨峰は結実確認後、シャインマスカットは袋かけ終了後に窒素の葉面散布。4m間隔植えで同一方向に伸ばす「かんたん3年成園法」で巨峰・安芸クイーンが3年目に成木並みの収量(試験の値) 埼玉1 p.78〜79・埼玉2 p.31・埼玉3
関東・東海 千葉 (図から読み取り)巨峰露地 8月中旬〜9月中旬、ハウス巨峰 8月上旬〜9月上旬、デラウェア 7月下旬〜8月中旬 火山灰土で根群は深さ50〜60cmに密に分布。機械の踏圧で土が締まった園は落葉後の休眠期に深耕し堆肥・稲わら・麦わらを投入。リン酸は肥効が出にくく、カリは土壌中に多いので堆肥施用園では控えめ。土壌改良は11月上旬 千葉1 p.290・303〜307
関東・東海 東京 (図から読み取り)8月上旬〜中旬 強樹勢・花振い・着色不良の場合は窒素を減らす。深耕は30〜50cm、堆肥は溝・穴に局所施用。収穫後は土壌診断に従い改良資材を堆肥と施す 東京1 PDF p.3
関東・東海 神奈川 (図から読み取り)デラウェア7月中旬〜下旬、大粒種8月下旬〜9月中旬。収穫盛(試験の値・平成15年度): デラウェア8月13日、巨峰9月1日、シャインマスカット9月1日(8月25日〜9月16日) シャインマスカットは欧州種で黒とう病に注意(発芽前の防除が有効)。土壌条件・樹勢・葉色で施肥量を判断 神奈川1 p.21・神奈川2
東北・北陸 新潟 露地: 巨峰 9/19〜10/4(盛10/3)、クイーンニーナ 10/6〜10/18(H16〜21平均、新潟7)。無加温ハウス: 巨峰 8/17〜8/29、ピオーネ 8/25〜9/4、グロースクローネ 8/23〜9/2(新潟8)。見附・長岡の産地では例年8月〜10月に収穫(新潟11)。シャインマスカットは房先の糖度が18度以上になれば収穫適期(新潟10) ぶどうの凍霜害危険温度(30分)は催萌芽期−3.0℃、色づいたつぼみ−1.1℃、開花中−0.5℃、小さい幼果−0.5℃。晩霜は4〜5月が最も注意(新潟2 p.56)。霜で新梢の元から2〜3節まで傷んだものは花房も傷んでいるので芽かきで除き、副芽を使って芽数を確保する(新潟2 p.57)。霜害後はつる割病・灰色かび病が多くなる(新潟2 p.56)。シャインマスカットはべと病に弱いので、ハウス側窓からの雨の吹き込みに注意。白色の果実袋は果皮の黄化が早いので、遮光率の高い青色・緑色の袋を使う(新潟4)。巨峰は温暖化で着色不良が問題(新潟8)。簡易雨よけ(トンネルメッシュ)でべと病と果実病害を抑えた実証例がある(実証の値、新潟3 p.10) 新潟1 p.24・新潟2 p.31, p.56〜57・新潟3・新潟4・新潟5・新潟6・新潟7・新潟8・新潟9・新潟10・新潟11・新潟12
東北・北陸 富山 露地: 巨峰 8/24〜9/3(盛8/28)、シャインマスカット 8/25〜9/8(盛9/3)、ハニービーナス 8/19〜9/6(富山1)、クイーンニーナ 9/3〜9/16(盛9/9)(富山2)。雨よけ短梢: バッファロー7/29〜(盛8/1)、あづましずく8/5〜(盛8/11)、ブラックビート8/11〜(盛8/14)(富山6)。水稲育苗ハウスのボックス栽培の藤稔は8/13〜(盛8/18)で旧盆需要に間に合う(富山3)。県産ぶどうは7月末〜9月下旬に販売(富山6) シャインマスカットは巨峰より黒とう病・べと病にやや弱く、大房にすると肩と先で成熟がばらつく(富山1)。赤色系で着色不良が問題(富山5)。藤稔は有核果が混じりやすい(富山5)。あづましずくは新梢が基部から剥がれやすいので誘引を遅らせるか捻枝する。着粒過多は着色不良・裂果のもと(富山6)。ボックス栽培の水分管理は発芽〜結実pF2.2、結実〜着色開始pF1.8、着色開始〜収穫pF2.2、収穫〜落葉pF2.1(富山3 p.19) 富山1・富山2・富山3・富山4・富山5・富山6・富山7・富山8・富山9
東北・北陸 石川 ルビーロマンは7月中旬〜9月下旬に収穫・出荷。7月中の出荷は加温ハウス作型による(2021年は7/15初競り、7月末までに1,018房)(石川2) 高温少雨の年はルビーロマンの小粒化・果粒軟化が多発(平成30年、石川3 p.36)。商品化率は42%(H29)→44%(H30)(石川3)。着色不良対策(環状はく皮・着果量の調整)は着色開始前の満開50日後頃に行うので、収穫期の果皮色をその後の平均気温と日積算日射量から推定して要否を判断する(巨峰、試験の値、石川4) 石川1 p.2・石川2・石川3 p.36・石川4・石川5・石川6・石川7・石川8
東北・北陸 福井 ハウス根域制限・短梢: ハニービーナス・高妻 8月中旬、しまねスイート 8月下旬、サンヴェルデ 9月上旬、オリエンタルスター 9月上〜下旬、クイーンニーナ・紅環 9月中旬、ウィンク 9月下旬(福井3)。シャインマスカット 9月上〜下旬、福井15106号 9月上〜中旬(福井6) クイーンニーナは着色不良になりやすい。着色始期(ベレーゾン期)から収穫まで主枝下に白色の反射シートを敷くと着色良好果が65%から90%に増えた(試験の値、福井4)。福井15106号は黒とう病・晩腐病が出るので雨よけ施設での栽培が向く(福井6)。水田転換園は排水対策が必要で、コンテナ栽培で対応できる(福井2)。潅水の目安は葉面積10㎡あたり晴天日に約30Lの蒸散、曇天日はその50%・雨天日は30%程度(福井7)。生産はR1年度14ha・116t、R12年度目標25ha・250t(福井8) 福井1 p.185・福井2・福井3・福井4・福井5・福井6・福井7・福井8
関東・東海 山梨 図から読み取り(山梨1): デラウェア露地・ホース7月中旬〜8月上中旬、ハウス(普通加温)5月下旬〜6月中旬。巨峰・ピオーネ露地8月中旬〜9月中旬、ハウス6月上〜下旬。種なし巨峰・ピオーネ8月中旬〜9月中旬。赤嶺9月上〜中旬、甲斐路10月上〜中下旬、ロザリオ・ビアンコ9月中旬〜10月上旬、甲州9月下旬〜10月中下旬。シャインマスカット: 通常栽培は9月上旬収穫(山梨24)。果樹試験場の一文字短梢で糖度18度に達する収穫始めは8月下旬〜9月上旬(試験の値、山梨19)。12月上旬加温の超早期ハウスでは5月上中旬(山梨15)。 施肥は根の多い樹の近くに行い、樹間部や園の周辺部には施さない(窒素流亡防止)。巨峰・ピオーネは花振るいしやすいので窒素過剰とホウ素欠乏に注意。甲斐路系は樹勢が強すぎると花振るいや縮果症が増える。ロザリオ・ビアンコは新梢が遅くまで伸びると萌芽・花穂不良になる。デラウェアは着色障害の出やすい地域でマンガン入り肥料を使う。ハウスは有機物の分解が速いので堆肥を多めに入れる(山梨1)。梅雨明け後の高温で巨峰・ピオーネなど黒色系の着色不良が問題(山梨10 PDF p.4)。目標収量を守り、1新梢1果房まで、大房を避ける(山梨9)。シャインマスカットは果房重が600gを超えると糖度18度を下回る房が増える(山梨19)。近年はシャインマスカットの‘未開花症’が全国で見られ、発生圃場は土壌が硬く透水性・気相率が劣る(山梨21)。ホース栽培は基部の2芽を被覆せず、凍霜害の予備にする(山梨10 PDF p.16)。病害は晩腐病・べと病・黒とう病(山梨10)。県病害虫防除所の情報: 黒とう病は6月中旬の巡回調査でシャインマスカットを中心に新梢や葉に出て(2023年)、雨で広がる。2026年は6月に甲府市の降水量が242mm(平年126mm)と多く、房にも発生した(山梨27・山梨28)。仕上げのカサ・袋かけを早く行い、遅れるなら追加散布をする。収穫後は結果母枝や巻きひげで越冬するため、発病部を除き、棚の支線やハウスのパイプに絡んだ巻きひげを柔らかいうちに取り、収穫直後(9月)に樹全体へ薬液を散布する(山梨29)。晩腐病は開花直前〜幼果期に感染して収穫期に出る。1回目の植物生長調整剤処理後(落花直後)にすぐロウ引きカサを掛け、降雨時の摘粒は避け、着色期以降は発病果粒を除く(山梨30・山梨31・山梨32)。べと病は5月中旬に欧州系品種の葉・花穂で確認され、散布間隔は10日以内にする(山梨33)。果樹カメムシ類は2024年5月に飛来が多く、地域一斉防除が勧められた(山梨34) 山梨1 p.76〜83・山梨2 p.6・山梨3・山梨4・山梨5・山梨6・山梨7・山梨8・山梨9・山梨10・山梨11・山梨13・山梨14・山梨15・山梨17・山梨18・山梨19・山梨20・山梨21・山梨24・山梨25・山梨27・山梨28・山梨29・山梨30・山梨31・山梨32・山梨33・山梨34
関東・東海 長野 須坂市の目安:ナガノパープル9月上旬(満開85日後以降、専用カラーチャート指数4〜5・糖度19%以上)。シャインマスカット9月中旬(露地は満開80日後以降。黄色品種用カラーチャートなら満開90日後以降に指数3以上、糖度19%以上)。加温シャインマスカットは満開後の積算温度2,300℃以上。クイーンルージュ9月下旬(満開から成熟まで約107日)。クイーンニーナ9月下旬〜10月上旬(満開後105日頃)。デラウェアの収穫時期は県の公開資料に記載なし。 ナガノパープル・クイーンルージュは収穫前の雨で裂果しやすいため雨よけ栽培を推奨。ナガノパープルは着色が早く進むので早どりに注意し、4本主枝の樹冠が広がりきった後の500gを超える大房では着色不良が出る。巨峰の安全限界温度は発芽期-4.6℃・3葉期-2.0℃・4〜6葉期-1.8℃。根頭がんしゅ病を防ぐため、主幹を12月〜3月下旬にわら巻きで防寒。高温で葉焼けが出やすく、果実肥大期以降の水分ストレスで縮果症が出る。着色系品種は水まわり期〜収穫期の平均気温が27℃以上なら環状はく皮などの着色対策をとる。シャインマスカットの未開花症が出た花穂は上部支柄で房づくりする。降雹被害の後は樹勢回復のための追肥・葉面散布を当面行わない。 長野1 p.3・長野2・長野3・長野5・長野6 p.10-12・長野7・長野11 p.9-10,16-17・長野13・長野14・長野15・長野16・長野17・長野18・長野21・長野22・長野24・長野25・長野26・長野27・長野28・長野29・長野30・長野31・長野32・長野33・長野34・長野35・長野37・長野38・長野40・長野41・長野43・長野44・長野45
関東・東海 岐阜 デラウェア雨よけ:8月上旬〜中旬(図から読み取り) 4〜10月の降水量1,600mm以下、年平均気温7℃以上が適地。自発休眠明け後の2月以降に−10℃以下になりやすい地域は寒害のため避ける。土壌条件の良い園は樹勢が強くなりすぎないよう注意。堆肥の有効成分を施肥量から差し引く 岐阜1・岐阜2 p.35
関東・東海 静岡 屋根掛けピオーネ8月下旬〜9月上旬/加温ハウスピオーネ6月下旬〜7月中旬(図から読み取り)。浜松市都田・滝沢地区のピオーネは6月下旬〜9月頃に出荷 降雨が多い気象条件のため、ハウスや雨よけ施設でピオーネを産地化(浜松市北部・都田で1970年導入)。屋根ビニール張り3月上旬・除去7月中旬(屋根掛け)、加温ハウスはビニール被覆1月下旬・加温開始2月上旬・加温終了5月中旬・被覆除去8月上旬(図から読み取り)。ピオーネは伊豆長岡町(現伊豆の国市)の民間育種家が1957年に作った品種 静岡1 p.367-368・静岡2
関東・東海 愛知 デラウェア露地7月下旬〜8月中旬/巨峰有核露地8月中旬〜9月中旬/大粒系無核露地8月上旬〜下旬/無加温施設7月上旬〜下旬(いずれも図から読み取り)。シャインマスカットは長久手で糖度18%到達の8月8日頃から、果皮が黄緑になる8月25日頃〜9月4日に収穫を終える。アメジストアイ7月下旬・ルビーアイ8月上旬(露地) シャインマスカットは樹勢が強く幼木期は果粒が6〜10gにとどまるため、短期間で樹冠を拡大して樹勢を落ち着かせる。巨峰より種が残りやすい。かすり症は果皮が黄緑になる頃から増えるので、外観重視なら黄緑の時期に収穫を終える(緑色袋が有効)。黒とう病に弱く5月中旬から注意。着色期7〜8月の高温で巨峰・安芸クイーンの着色不良が顕著。無加温施設は施設化後2〜4年は徒長するので窒素を減らす 愛知1 p.13-16・愛知2・愛知3・愛知4・愛知5 Ⅴ-7
関東・東海 三重 (図から読み取り)デラウエア露地8月上旬〜中旬/巨峰・安芸クイーン露地9月上旬〜下旬・シャインマスカット露地8月下旬〜9月中旬(■印、凡例に記載なしのため推定)/クイーンニーナ露地9月中旬〜10月上旬/雨よけ巨峰ほか8月中旬〜9月上旬・クイーンニーナ8月下旬〜9月中旬/少加温8月上旬〜中旬 安芸クイーン(有核)は雨よけ・露地で満開後70〜80日頃に最高気温が高く最低気温が低いほど着色が良い(約36℃が上限)。加温栽培は満開後70日頃の最高気温が低いほど着色が良い。伊賀地域では着色が進みすぎる深色化も問題(試験の値)。着色は着果量にも左右されるので適正着果量を守る 三重1 p.40-41・三重2・三重3・三重4
近畿 滋賀 着色期7月上旬・収穫期8〜11月(防除暦の生育ステージ。品種別の記載なし) 雨よけ被覆で晩腐病・黒とう病・べと病を軽減。古いビニルは光を通しにくく、翌年の花穂の着生・発達が悪くなる。カメムシ類・ヤガ類はネット目合い6mm以下。休眠期の粗皮削りでカイガラムシ類・ハダニ類を減らす 滋賀1 p.121・123・134・135・滋賀2 p.38・41
近畿 京都 8月中旬〜9月(図から読み取り。慣行体系は9月、環境にやさしい体系は8月後半〜9月上旬) ビニル被覆で成熟期が早まる・ダニが増えるので発生初期に防除。遅霜はハウスで助長されるため、かん水や有機物マルチで放熱を防ぐ。開花前後は換気して灰色かび病を抑える。黒とう病は耕種的防除で菌密度を下げる。カメムシ類・スズメバチはサイドのネットで防ぐ 京都1 p.151-152・京都2
近畿 大阪 デラウェア:超早期加温4月下旬〜5月中旬・早期加温5月上〜下旬・標準加温5月下旬〜6月中旬・後期加温6月上〜下旬・2重被覆無加温6月中旬〜7月上旬・1重被覆無加温7月上〜中旬・雨よけ/露地7月下旬〜8月上旬(露地は7月末〜8月中旬)。巨峰6〜8月(加温・無加温)、マスカット・ベリーA 8〜10月(露地は9月頃)、甲州10月頃 1回目ジベレリンの適期を逃すと種が入ったり房形が悪くなる。巨峰・ピオーネ・マスカット・オブ・アレキサンドリアは雨に弱く露地に向かない。巨峰は花流れが起きやすい。デラウェアの自発休眠は1月中旬に明けるが、巨峰はもっと低温が必要。早期加温を毎年続けると樹が傷む 大阪1・大阪2・大阪3・大阪4・大阪5・大阪6・大阪7・大阪8・大阪9
近畿 兵庫 繁忙月は9月(収穫・販売)と、県の経営類型に記載(マスカット・ベーリーAの市場出荷、大粒系品種の直売とも)。品種別の収穫期の記載はなし 県内全域で栽培され、播磨(北播磨)が大産地。播磨は温暖で比較的降雨が少なく、近年はピオーネなど高付加価値のぶどうが増えている。県の果樹の中で最も収益性が高いが、生産者の高齢化で栽培面積は減少傾向にあり、新規栽培者を増やす必要がある。令和7年度7月の農業気象技術情報では、加西市のぶどうの生育は平年より2日早く、灰色かび病の発生が確認された 兵庫1 p.2・p.8・p.16-17・兵庫2
近畿 奈良 — 苦土欠乏が出やすいので元肥に含めるか春に硫酸苦土(応急は春〜初夏に葉面散布)。ホウ素欠乏の出やすい園はホウ素入り肥料。2回目の追肥は早すぎると秋伸びするので夜温15℃以下になってから。幼木期は肥効調節型肥料で分施 奈良1 p.28
近畿 和歌山 デラウェア8月上〜下旬・巨峰8月上旬〜9月下旬・ピオーネ8月下旬〜9月中旬・藤稔8月中旬〜9月上旬・シャインマスカット9月上〜下旬・ロザリオビアンコ9月上旬〜10月。和歌山市ではデラウェア7〜8月・巨峰8〜9月 ブドウは耐湿性が強く耐干性もやや強い、石灰要求度が高く窒素過多を嫌う。根域の厚さ50cm以上・主要根群域30cm以上・地下水位80cm以上が目標 和歌山1 p.54-55・59・88・和歌山2 p.120・和歌山3・和歌山4
中国 鳥取 旬は6月中旬〜9月下旬。巨峰・ピオーネはハウスで盆前出荷が中心 栽培面積のほとんどが大型ハウス。2026年のピオーネ果粒横径は7月31日で平年比93% 鳥取1・鳥取2・鳥取3・鳥取4・鳥取5
中国 島根 デラウェアは加温栽培で4〜6月出荷(この時期の出荷量は全国1位)。無加温は梅雨期に着色期・収穫期 GA前期処理〜開花の昼温25〜28℃・夜温10〜13℃(加温)。準加温・無加温ではフェーンで乾燥しやすく、処理時にかん水して湿度を上げる。無加温の裂果。紋羽病・ならたけ病(未熟有機物が助長)。早い作型の連続で樹勢低下。ゴマシオ型着色障害(マンガン)。有機物は土壌1㎥あたり150〜200kg、樹冠の30〜40%を改良 島根1・島根2・島根3・島根4・島根5・島根6・島根7・島根8・島根9
中国 岡山 ピオーネ:加温・簡易被覆の組合せで5〜11月出荷(真庭は加温7月上旬〜8月中旬、簡易被覆8月下旬〜11月上旬)。シャインマスカット6〜12月(12月は冷蔵品)。オーロラブラック8〜11月。瀬戸ジャイアンツ7〜11月。紫苑9〜12月。アレキ6〜11月。勝英地域は簡易被覆主体で6月下旬〜12月中旬。備北(高梁、標高300〜600m)は簡易被覆が大半で一部加温、シャインマスカットは歳暮向けに貯蔵出荷 果粒肥大不良(春先のかん水・早めの芽かきと摘穂・定期的な副梢管理)。大房・極端な大粒を避けて着色・糖度を確保。硬核期の過度な摘房や新梢管理は生理障害を助長。簡易被覆は7月下旬〜8月上旬の急な水分変動で裂果するので少量多回数かん水。高温時は果房に笠掛け。晩霜(簡易被覆は被覆を遅らせ、除草し、敷きわらは霜の心配がなくなってから)。施設は芽なえ・モザイク萎縮葉症・葉焼け。土壌pH7.0以上の温室でマンガン欠乏。病害虫:灰色かび病・晩腐病・うどんこ病・スリップス・ハダニ類、収穫後のべと病・さび病、ブドウトラカミキリ 岡山1・岡山2・岡山3・岡山4・岡山5・岡山6・岡山7・岡山8・岡山9・岡山10・岡山11・岡山12・岡山13・岡山14・岡山15・岡山16・岡山17・岡山18・岡山19・岡山20・岡山21・岡山22・岡山23・岡山24
中国 広島 神石高原町:ピオーネは9月中旬から、シャインマスカットは10月から出荷 北部〜南部の緩傾斜畑が多く、土壌侵食に注意。粘質土や造成園は排水対策。病害虫は黒とう病・灰色かび病・べと病・晩腐病・ハダニ類・カミキリムシ類。瀬戸内沿岸では成熟期が高温で赤色品種(安芸クイーン)が着色不良になりやすく、環状はく皮と着果量の軽減の組合せを検討中(試験)。シャインマスカットは収穫が遅れると果皮褐変(かすり症)が出るため専用カラーチャートで適期を判断 広島1・広島2・広島3・広島4・広島5・広島6
中国 山口 巨峰・ピオーネ(トンネルメッシュ)8月下旬から。品種表ではブラックビート8月中旬、安芸クイーン・藤稔8月下旬、シャインマスカット8月下旬〜9月上旬、ゴルビー9月上旬、クイーンニーナ9月上旬〜中旬、瀬戸ジャイアンツ9月下旬〜10月上旬 巨峰系4倍体の若木で樹勢を抑えすぎると成木で衰弱。梅雨明け後の過乾燥で裂果・葉焼け。黒とう病・べと病・灰色かび病・さび病。斑状着色障害に亜リン酸液肥を果粒肥大後期〜軟化期に1回散布。着色不良対策に着果量の適正化・環状剥皮・光反射マルチ・高温でも着色しやすいグロースクローネの導入 山口1 p.112-128
四国 徳島 — 苦土を15〜25kg/10a施用(果樹共通)。落葉果樹の堆肥はおがくず牛ふん堆肥1,000kg/10aが基準。参考:特別栽培の慣行レベルの化学肥料Nは露地・ハウスとも15kg/10a 徳島1 p.1, p.13-14, p.16-17・徳島2
四国 香川 — ブドウ園の土壌は腐植が少なく保肥力が弱い。石灰飽和度20%以下で生育が阻害され、苦土:カリ当量比1以下で苦土欠乏が出やすい(カリ過剰施用を避ける)。鶏ふんは80kg/10a程度が限度。梅雨期はトンネル栽培ピオーネでべと病・うどんこ病・黒とう病が増える(令和5年はべと病の発生圃場率88.9%)。シャインマスカットの未開花症が問題になり、発生園は土壌水分が高い傾向 香川1 p.86, p.90・香川2・香川3・香川4 p.13-14
四国 愛媛 — ホウ素欠乏が心配される園は基肥時にホウ素資材を施す 愛媛1 p.52, p.61
四国 高知 露地栽培で8月 施肥量は花ぶるいの状況や結果量で増減 高知1 p.41
九州・沖縄 福岡 デラウェア7月下旬〜8月上旬/涼香(トンネル)8月中旬/種なし巨峰8月中旬〜下旬/露地有核巨峰8月中旬〜9月下旬/ピオーネ8月下旬〜9月中旬/シャインマスカット8月下旬〜9月下旬/ベーリーA 9月上旬〜下旬 シャインマスカットは黒とう病に弱く、雨よけ以上の施設で栽培する。ビニル被覆栽培ではマンガン・苦土欠乏が出やすく、生育が早いので施肥が遅れないようにする。県内ブドウ園の89%でカリ過剰、41%で苦土過剰(令和3年の土壌実態)。べと病はQoI剤耐性菌が主要産地で広がり(2017年は調べた全株が耐性)、晩腐病でも耐性菌を確認。巨峰の簡易被覆雨よけ栽培では着色不良が深刻。令和6年は7月上旬以降の高温で着色が鈍り、シャインマスカットの糖度蓄積も遅れた。ウイルスフリー樹は定植後2〜3年は基肥を施さない 福岡1 p.22-26, p.49, p.55・福岡2 p.70-73, p.83-84・福岡3・福岡4・福岡5・福岡6 p.8, p.18
九州・沖縄 佐賀 — 有核栽培は窒素過剰で新梢が旺盛になると花ぶるいや病害虫を招く。前年のべと病・褐斑病で枝の充実が悪いと単為結果が増え収量が落ちた(H23)。種枝が十分に確保できなかった年は春肥を施さない。腐植4%を目標に有機物を補給 佐賀1 p.52, p.62・佐賀2 p.1・佐賀3 p.225-226
九州・沖縄 長崎 加温巨峰6月上〜下旬/無加温巨峰7月中旬〜8月上旬/露地屋根掛け巨峰・シャインマスカット8月中旬〜9月上旬。目安は糖度18度以上(加温は17度)、巨峰はカラーチャート8以上 黒とう病・べと病・枝膨病は露地で出やすい。着房過多は糖度不足・着色不良の原因。窒素の多施用は花ぶるい・つる割病を誘発(特に幼・若木)。苦土欠乏が出やすい。梅雨明け前に主幹周りへ敷わら。屋根掛けの除去は露地巨峰7月中旬・シャイン7月上旬 長崎1 p.570-581・長崎2 p.788
九州・沖縄 熊本 — 近年は着色期に夜温が下がらない年が多く、黒系ブドウの着色不良が問題。屋根掛けの試験結果なので、露地で袋掛けを遅らせると病害虫に注意 熊本1 p.6・熊本2・熊本3・熊本4
九州・沖縄 大分 シャインマスカットは満開後90〜120日に収穫適期判別カラーチャート3〜4で収穫(試験)。ビニール被覆は3月下旬〜7月上旬(試験) 夏季高温による有色品種の着色不良が課題。シャインマスカットは加温ハウスへの作型転換や貯蔵出荷で出荷時期を分散 大分1・大分2 p.12・大分3
九州・沖縄 宮崎 — 温暖化で夜温が上がり、赤系・黒系の着色不良が問題。サニールージュは夕方に樹冠下へ散水すると着色が向上(試験) 宮崎1・宮崎2 p.30-31・宮崎3 p.40-41
九州・沖縄 鹿児島 — 地力窒素の影響が大きく(巨峰は樹体窒素の6割が土壌由来)、地力が高いと花振るい・着色不良・徒長を起こす。鶏ふん主体堆肥は80kg/10a以内。施設栽培は塩類が集積しやすく、被覆期間中は霜害防止のため清耕にする 鹿児島1 p.77-78, p.84, p.94

各県の資料にある注意点

  • 北海道:生食用は棚仕立てで清耕、醸造用(対象外)は垣根で部分草生。棚栽培は上向き・腕上げの作業が多く、垣根栽培にすると作業姿勢が改善し早く成園化した(試験)
  • 青森:苦土欠乏が出やすくホウ素要求量も高いので苦土・ホウ素を施す。窒素に敏感で過剰吸収の害が出やすい。石灰要求度が高い。眠り病(発芽・展葉期に症状)。ナミハダニは6月下旬から寄生し、収穫の遅いスチューベンでは越冬成虫が果房内に入る。シャインマスカットは果粒軟化期以降にチャノキイロアザミウマに吸汁されると褐変する。新植時は深さ50cm以上の深耕と堆きゅう肥4t/10a
  • 岩手:着果過多は熟期が遅れ、発芽不良などの凍寒害のおそれがある。収穫時の糖度17度以上を基準とする
  • 宮城:露地栽培では黒とう病が心配なので雨よけ栽培を推奨。県内は直売所出荷が主で黒・黄緑の品種が競合するため赤色系品種を参考資料として提示
  • 秋田:梅雨と開花期が重なり気象条件が悪いので、雨よけ被覆や植物調節剤で結実を安定させる。巨峰は中央部・県北部では結実・成熟に問題があり安定生産が難しい。大粒種は花振るい性が強い。安芸クイーンは果頂部の裂果が多く、雨よけ栽培を基本とする。多摩ゆたかは天王分場の雨よけで酸抜け前に落葉が始まった。土壌診断に基づく減肥の目安として、ぶどうの可給態リン酸(トルオーグ法)は20〜60mg/100g乾土が基準値で、20未満は不足分を補い、60以上なら基準値に下がるまで無施用(秋田2 表Ⅱ-8)。持続性指針の化学肥料窒素の使用目安は砂丘未熟土12kg/10a、そのほかの土壌8kg/10a以下(秋田3)
  • 山形:積雪による棚・雨よけ施設の倒壊(雨樋下の補助支柱、棚下と棚面の雪をつなげない)。7月以降の降雨でデラウェアが裂果しやすく、果粒軟化期前の房づくりと灌水・排水路設置が対策。高温で着色が遅れたら摘房や夕方の棚面散水(100〜200L/10a)。ハウスは日中30℃を超えないよう換気。雨よけは収穫後すぐに被覆を外し、べと病・褐斑病・フタテンヒメヨコバイを防除。5月は黒とう病、6月は晩腐病の防除時期。加温→無加温への作型変更で重油3,000L/10aの省エネ
  • 福島:樹冠下はマルチか清耕の部分草生。土壌が乾燥して降雨もないときは施肥効果が出ないのでかん水。秋肥・追肥は速効性肥料を使う。カリは堆肥中の90%がその年に有効化するので減らす。産地は福島市・伊達市・会津若松市
  • 茨城:晩霜: 蕾が色づいた時の危険温度−1.1℃(30分)。高温: 果粒軟化期前の房は日やけ・縮果症が出やすく傘かけ、根が浅いので株元に少量多回数かん水(晴天日は毎日午前)、夕方散水も有効だが過湿は病害を助長。初夏の高温時は過度な摘房・摘粒・摘心を避ける。雨よけ栽培で上面遮光(遮光率40%)すると果梗黒変が減るが2年連続の上面+西面遮光は縮果症増・糖度低下(試験の値)。振興計画の栽培適地条件: 着色系は水回り期〜収穫期の平均気温27℃以上なら環状剥皮等の着色対策、欧州種は4〜10月の降水量1,200mm以下
  • 栃木:結果樹にオガクズ牛ふん堆肥1,000kg(その場合は基肥からN0.7・P4.0・K8.2を差し引く)、苦土炭カル60〜80kg。窒素量は樹相診断と結果量で決める。収量・栽植本数は目安で樹勢に応じ加減
  • 群馬:幼木は巨峰N0〜2・デラウェアN2程度
  • 埼玉:樹勢の弱い樹や地力の低い地域は、巨峰は結実確認後、シャインマスカットは袋かけ終了後に窒素の葉面散布。4m間隔植えで同一方向に伸ばす「かんたん3年成園法」で巨峰・安芸クイーンが3年目に成木並みの収量(試験の値)
  • 千葉:火山灰土で根群は深さ50〜60cmに密に分布。機械の踏圧で土が締まった園は落葉後の休眠期に深耕し堆肥・稲わら・麦わらを投入。リン酸は肥効が出にくく、カリは土壌中に多いので堆肥施用園では控えめ。土壌改良は11月上旬
  • 東京:強樹勢・花振い・着色不良の場合は窒素を減らす。深耕は30〜50cm、堆肥は溝・穴に局所施用。収穫後は土壌診断に従い改良資材を堆肥と施す
  • 神奈川:シャインマスカットは欧州種で黒とう病に注意(発芽前の防除が有効)。土壌条件・樹勢・葉色で施肥量を判断
  • 新潟:ぶどうの凍霜害危険温度(30分)は催萌芽期−3.0℃、色づいたつぼみ−1.1℃、開花中−0.5℃、小さい幼果−0.5℃。晩霜は4〜5月が最も注意(新潟2 p.56)。霜で新梢の元から2〜3節まで傷んだものは花房も傷んでいるので芽かきで除き、副芽を使って芽数を確保する(新潟2 p.57)。霜害後はつる割病・灰色かび病が多くなる(新潟2 p.56)。シャインマスカットはべと病に弱いので、ハウス側窓からの雨の吹き込みに注意。白色の果実袋は果皮の黄化が早いので、遮光率の高い青色・緑色の袋を使う(新潟4)。巨峰は温暖化で着色不良が問題(新潟8)。簡易雨よけ(トンネルメッシュ)でべと病と果実病害を抑えた実証例がある(実証の値、新潟3 p.10)
  • 富山:シャインマスカットは巨峰より黒とう病・べと病にやや弱く、大房にすると肩と先で成熟がばらつく(富山1)。赤色系で着色不良が問題(富山5)。藤稔は有核果が混じりやすい(富山5)。あづましずくは新梢が基部から剥がれやすいので誘引を遅らせるか捻枝する。着粒過多は着色不良・裂果のもと(富山6)。ボックス栽培の水分管理は発芽〜結実pF2.2、結実〜着色開始pF1.8、着色開始〜収穫pF2.2、収穫〜落葉pF2.1(富山3 p.19)
  • 石川:高温少雨の年はルビーロマンの小粒化・果粒軟化が多発(平成30年、石川3 p.36)。商品化率は42%(H29)→44%(H30)(石川3)。着色不良対策(環状はく皮・着果量の調整)は着色開始前の満開50日後頃に行うので、収穫期の果皮色をその後の平均気温と日積算日射量から推定して要否を判断する(巨峰、試験の値、石川4)
  • 福井:クイーンニーナは着色不良になりやすい。着色始期(ベレーゾン期)から収穫まで主枝下に白色の反射シートを敷くと着色良好果が65%から90%に増えた(試験の値、福井4)。福井15106号は黒とう病・晩腐病が出るので雨よけ施設での栽培が向く(福井6)。水田転換園は排水対策が必要で、コンテナ栽培で対応できる(福井2)。潅水の目安は葉面積10㎡あたり晴天日に約30Lの蒸散、曇天日はその50%・雨天日は30%程度(福井7)。生産はR1年度14ha・116t、R12年度目標25ha・250t(福井8)
  • 山梨:施肥は根の多い樹の近くに行い、樹間部や園の周辺部には施さない(窒素流亡防止)。巨峰・ピオーネは花振るいしやすいので窒素過剰とホウ素欠乏に注意。甲斐路系は樹勢が強すぎると花振るいや縮果症が増える。ロザリオ・ビアンコは新梢が遅くまで伸びると萌芽・花穂不良になる。デラウェアは着色障害の出やすい地域でマンガン入り肥料を使う。ハウスは有機物の分解が速いので堆肥を多めに入れる(山梨1)。梅雨明け後の高温で巨峰・ピオーネなど黒色系の着色不良が問題(山梨10 PDF p.4)。目標収量を守り、1新梢1果房まで、大房を避ける(山梨9)。シャインマスカットは果房重が600gを超えると糖度18度を下回る房が増える(山梨19)。近年はシャインマスカットの‘未開花症’が全国で見られ、発生圃場は土壌が硬く透水性・気相率が劣る(山梨21)。ホース栽培は基部の2芽を被覆せず、凍霜害の予備にする(山梨10 PDF p.16)。病害は晩腐病・べと病・黒とう病(山梨10)。県病害虫防除所の情報: 黒とう病は6月中旬の巡回調査でシャインマスカットを中心に新梢や葉に出て(2023年)、雨で広がる。2026年は6月に甲府市の降水量が242mm(平年126mm)と多く、房にも発生した(山梨27・山梨28)。仕上げのカサ・袋かけを早く行い、遅れるなら追加散布をする。収穫後は結果母枝や巻きひげで越冬するため、発病部を除き、棚の支線やハウスのパイプに絡んだ巻きひげを柔らかいうちに取り、収穫直後(9月)に樹全体へ薬液を散布する(山梨29)。晩腐病は開花直前〜幼果期に感染して収穫期に出る。1回目の植物生長調整剤処理後(落花直後)にすぐロウ引きカサを掛け、降雨時の摘粒は避け、着色期以降は発病果粒を除く(山梨30・山梨31・山梨32)。べと病は5月中旬に欧州系品種の葉・花穂で確認され、散布間隔は10日以内にする(山梨33)。果樹カメムシ類は2024年5月に飛来が多く、地域一斉防除が勧められた(山梨34)
  • 長野:ナガノパープル・クイーンルージュは収穫前の雨で裂果しやすいため雨よけ栽培を推奨。ナガノパープルは着色が早く進むので早どりに注意し、4本主枝の樹冠が広がりきった後の500gを超える大房では着色不良が出る。巨峰の安全限界温度は発芽期-4.6℃・3葉期-2.0℃・4〜6葉期-1.8℃。根頭がんしゅ病を防ぐため、主幹を12月〜3月下旬にわら巻きで防寒。高温で葉焼けが出やすく、果実肥大期以降の水分ストレスで縮果症が出る。着色系品種は水まわり期〜収穫期の平均気温が27℃以上なら環状はく皮などの着色対策をとる。シャインマスカットの未開花症が出た花穂は上部支柄で房づくりする。降雹被害の後は樹勢回復のための追肥・葉面散布を当面行わない。
  • 岐阜:4〜10月の降水量1,600mm以下、年平均気温7℃以上が適地。自発休眠明け後の2月以降に−10℃以下になりやすい地域は寒害のため避ける。土壌条件の良い園は樹勢が強くなりすぎないよう注意。堆肥の有効成分を施肥量から差し引く
  • 静岡:降雨が多い気象条件のため、ハウスや雨よけ施設でピオーネを産地化(浜松市北部・都田で1970年導入)。屋根ビニール張り3月上旬・除去7月中旬(屋根掛け)、加温ハウスはビニール被覆1月下旬・加温開始2月上旬・加温終了5月中旬・被覆除去8月上旬(図から読み取り)。ピオーネは伊豆長岡町(現伊豆の国市)の民間育種家が1957年に作った品種
  • 愛知:シャインマスカットは樹勢が強く幼木期は果粒が6〜10gにとどまるため、短期間で樹冠を拡大して樹勢を落ち着かせる。巨峰より種が残りやすい。かすり症は果皮が黄緑になる頃から増えるので、外観重視なら黄緑の時期に収穫を終える(緑色袋が有効)。黒とう病に弱く5月中旬から注意。着色期7〜8月の高温で巨峰・安芸クイーンの着色不良が顕著。無加温施設は施設化後2〜4年は徒長するので窒素を減らす
  • 三重:安芸クイーン(有核)は雨よけ・露地で満開後70〜80日頃に最高気温が高く最低気温が低いほど着色が良い(約36℃が上限)。加温栽培は満開後70日頃の最高気温が低いほど着色が良い。伊賀地域では着色が進みすぎる深色化も問題(試験の値)。着色は着果量にも左右されるので適正着果量を守る
  • 滋賀:雨よけ被覆で晩腐病・黒とう病・べと病を軽減。古いビニルは光を通しにくく、翌年の花穂の着生・発達が悪くなる。カメムシ類・ヤガ類はネット目合い6mm以下。休眠期の粗皮削りでカイガラムシ類・ハダニ類を減らす
  • 京都:ビニル被覆で成熟期が早まる・ダニが増えるので発生初期に防除。遅霜はハウスで助長されるため、かん水や有機物マルチで放熱を防ぐ。開花前後は換気して灰色かび病を抑える。黒とう病は耕種的防除で菌密度を下げる。カメムシ類・スズメバチはサイドのネットで防ぐ
  • 大阪:1回目ジベレリンの適期を逃すと種が入ったり房形が悪くなる。巨峰・ピオーネ・マスカット・オブ・アレキサンドリアは雨に弱く露地に向かない。巨峰は花流れが起きやすい。デラウェアの自発休眠は1月中旬に明けるが、巨峰はもっと低温が必要。早期加温を毎年続けると樹が傷む
  • 兵庫:県内全域で栽培され、播磨(北播磨)が大産地。播磨は温暖で比較的降雨が少なく、近年はピオーネなど高付加価値のぶどうが増えている。県の果樹の中で最も収益性が高いが、生産者の高齢化で栽培面積は減少傾向にあり、新規栽培者を増やす必要がある。令和7年度7月の農業気象技術情報では、加西市のぶどうの生育は平年より2日早く、灰色かび病の発生が確認された
  • 奈良:苦土欠乏が出やすいので元肥に含めるか春に硫酸苦土(応急は春〜初夏に葉面散布)。ホウ素欠乏の出やすい園はホウ素入り肥料。2回目の追肥は早すぎると秋伸びするので夜温15℃以下になってから。幼木期は肥効調節型肥料で分施
  • 和歌山:ブドウは耐湿性が強く耐干性もやや強い、石灰要求度が高く窒素過多を嫌う。根域の厚さ50cm以上・主要根群域30cm以上・地下水位80cm以上が目標
  • 鳥取:栽培面積のほとんどが大型ハウス。2026年のピオーネ果粒横径は7月31日で平年比93%
  • 島根:GA前期処理〜開花の昼温25〜28℃・夜温10〜13℃(加温)。準加温・無加温ではフェーンで乾燥しやすく、処理時にかん水して湿度を上げる。無加温の裂果。紋羽病・ならたけ病(未熟有機物が助長)。早い作型の連続で樹勢低下。ゴマシオ型着色障害(マンガン)。有機物は土壌1㎥あたり150〜200kg、樹冠の30〜40%を改良
  • 岡山:果粒肥大不良(春先のかん水・早めの芽かきと摘穂・定期的な副梢管理)。大房・極端な大粒を避けて着色・糖度を確保。硬核期の過度な摘房や新梢管理は生理障害を助長。簡易被覆は7月下旬〜8月上旬の急な水分変動で裂果するので少量多回数かん水。高温時は果房に笠掛け。晩霜(簡易被覆は被覆を遅らせ、除草し、敷きわらは霜の心配がなくなってから)。施設は芽なえ・モザイク萎縮葉症・葉焼け。土壌pH7.0以上の温室でマンガン欠乏。病害虫:灰色かび病・晩腐病・うどんこ病・スリップス・ハダニ類、収穫後のべと病・さび病、ブドウトラカミキリ
  • 広島:北部〜南部の緩傾斜畑が多く、土壌侵食に注意。粘質土や造成園は排水対策。病害虫は黒とう病・灰色かび病・べと病・晩腐病・ハダニ類・カミキリムシ類。瀬戸内沿岸では成熟期が高温で赤色品種(安芸クイーン)が着色不良になりやすく、環状はく皮と着果量の軽減の組合せを検討中(試験)。シャインマスカットは収穫が遅れると果皮褐変(かすり症)が出るため専用カラーチャートで適期を判断
  • 山口:巨峰系4倍体の若木で樹勢を抑えすぎると成木で衰弱。梅雨明け後の過乾燥で裂果・葉焼け。黒とう病・べと病・灰色かび病・さび病。斑状着色障害に亜リン酸液肥を果粒肥大後期〜軟化期に1回散布。着色不良対策に着果量の適正化・環状剥皮・光反射マルチ・高温でも着色しやすいグロースクローネの導入
  • 徳島:苦土を15〜25kg/10a施用(果樹共通)。落葉果樹の堆肥はおがくず牛ふん堆肥1,000kg/10aが基準。参考:特別栽培の慣行レベルの化学肥料Nは露地・ハウスとも15kg/10a
  • 香川:ブドウ園の土壌は腐植が少なく保肥力が弱い。石灰飽和度20%以下で生育が阻害され、苦土:カリ当量比1以下で苦土欠乏が出やすい(カリ過剰施用を避ける)。鶏ふんは80kg/10a程度が限度。梅雨期はトンネル栽培ピオーネでべと病・うどんこ病・黒とう病が増える(令和5年はべと病の発生圃場率88.9%)。シャインマスカットの未開花症が問題になり、発生園は土壌水分が高い傾向
  • 愛媛:ホウ素欠乏が心配される園は基肥時にホウ素資材を施す
  • 高知:施肥量は花ぶるいの状況や結果量で増減
  • 福岡:シャインマスカットは黒とう病に弱く、雨よけ以上の施設で栽培する。ビニル被覆栽培ではマンガン・苦土欠乏が出やすく、生育が早いので施肥が遅れないようにする。県内ブドウ園の89%でカリ過剰、41%で苦土過剰(令和3年の土壌実態)。べと病はQoI剤耐性菌が主要産地で広がり(2017年は調べた全株が耐性)、晩腐病でも耐性菌を確認。巨峰の簡易被覆雨よけ栽培では着色不良が深刻。令和6年は7月上旬以降の高温で着色が鈍り、シャインマスカットの糖度蓄積も遅れた。ウイルスフリー樹は定植後2〜3年は基肥を施さない
  • 佐賀:有核栽培は窒素過剰で新梢が旺盛になると花ぶるいや病害虫を招く。前年のべと病・褐斑病で枝の充実が悪いと単為結果が増え収量が落ちた(H23)。種枝が十分に確保できなかった年は春肥を施さない。腐植4%を目標に有機物を補給
  • 長崎:黒とう病・べと病・枝膨病は露地で出やすい。着房過多は糖度不足・着色不良の原因。窒素の多施用は花ぶるい・つる割病を誘発(特に幼・若木)。苦土欠乏が出やすい。梅雨明け前に主幹周りへ敷わら。屋根掛けの除去は露地巨峰7月中旬・シャイン7月上旬
  • 熊本:近年は着色期に夜温が下がらない年が多く、黒系ブドウの着色不良が問題。屋根掛けの試験結果なので、露地で袋掛けを遅らせると病害虫に注意
  • 大分:夏季高温による有色品種の着色不良が課題。シャインマスカットは加温ハウスへの作型転換や貯蔵出荷で出荷時期を分散
  • 宮崎:温暖化で夜温が上がり、赤系・黒系の着色不良が問題。サニールージュは夕方に樹冠下へ散水すると着色が向上(試験)
  • 鹿児島:地力窒素の影響が大きく(巨峰は樹体窒素の6割が土壌由来)、地力が高いと花振るい・着色不良・徒長を起こす。鶏ふん主体堆肥は80kg/10a以内。施設栽培は塩類が集積しやすく、被覆期間中は霜害防止のため清耕にする

資料どうしで違うところ

施肥の時期(秋の全量・融雪後・年3回など)

山形は前年の9月下旬〜10月上旬に年間全量を施し、追肥はありません(発芽〜開花の初期生育を貯蔵養分に頼るため)。北海道は融雪直後に全量を全面施用します。青森は10月上〜中旬の収穫直後に年間の60〜80%を施し、4月上旬と6月中旬(地力の低い園は7月中旬も)に分けます。福島の巨峰・ピオーネは、9月の秋肥、11〜12月の冬肥、3〜4月の春肥の3回で、いずれもN2です(地帯区分1)。

西日本は、基肥に追肥と礼肥を加えた年3回が多くなります。福岡の有核巨峰は基肥が11月中下旬にNの75%、6月上旬の追肥と9月上中旬の礼肥が各12.5%で、種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカットは基肥が10月中下旬に60%、追肥と礼肥が各20%です。佐賀は基肥40%、春肥(2月下旬)20%、夏肥20%、秋肥20%の4回で、鹿児島は結果樹の秋肥(11月中旬)80%と初秋肥(9月下旬)20%の2回で夏の追肥がありません。愛媛の巨峰系・シャインマスカットも基肥と秋肥だけです。東京は基肥1回のみで追肥がなく、徳島は基肥を12月上旬に60%と遅く施します。

デラウェアは、島根の雨よけ・露地で元肥が2月上旬〜3月中旬(年間の60%)、加温作型で10月上旬〜11月中旬と、作型で元肥の時期が1年の中で大きく動きます。山梨は種なし巨峰・ピオーネの追肥を9月下旬(N3・K3)に入れ、種ありの巨峰・ピオーネは6月中旬(N2・K2)です。

窒素量

巨峰系の成木の年間窒素(kg/10a)は、群馬N3、埼玉N4、鹿児島の有核N5、千葉N6、福島N6、福井N6、山梨の巨峰・ピオーネN6、山形N4〜6、山口の有核N7、奈良の無加温N7、岐阜N7.5、神奈川の有核N8、栃木N8〜10、福岡の露地有核N8、長崎N8、愛媛N9、佐賀N10(ぶどう全般)、愛知N11、三重N14、高知N14(ぶどう全般)、徳島N15と、5倍近い幅があります。群馬は黒ボク土で地力が高いと書いており、低い値の背景と考えられます。無核の大粒種では、福岡の種なし巨峰・ピオーネ・シャインマスカットがN12、神奈川の無核がN13、山梨の種なし巨峰・ピオーネと山口・鹿児島の無核がN8です。

デラウェアは巨峰系より多く、岐阜N9.5、山形N10〜15、千葉(県内全域)N12、福井N12、愛知N13、神奈川N13、群馬N15、奈良の加温N15、三重N18、福岡N20です。千葉は九十九里の砂質土でN18まで増やします。三重は目標収量が1,600kgで、ほかの県より高く設定されています。資料の性格がそろっていないため、数字だけでは比べられません。新潟・富山・宮城は年間施肥量そのものが見つからず、秋田・茨城は施肥低減マニュアルや「標準施肥の考え方」で補いました(秋田の大粒品種は砂質系以外でN6、茨城の巨峰成木は黒ボク土でN6)。石川・大阪・鳥取・広島・香川・熊本・大分・宮崎・岡山は慣行レベルだけです。

土壌pH

目標のpHは県でそろっていません。山梨は欧州系で6.5〜7.5、米国系・欧米雑種で6.5〜7.0、山口は6.5〜7.0(県外試験の引用)、栃木は巨峰で6.5〜7.0としています。和歌山・愛媛・鹿児島・岐阜・東京は6.0〜7.0、千葉・高知・三重・北海道・青森は6.0〜6.5、岩手と徳島は6.0です。

福岡は改善目標を6.0〜6.8としながら、種なし栽培とデラウェアは6.0、露地有核巨峰は6.5を超えないようにとし、上限を低く抑えています(ホウ素・マンガン欠乏の予防)。奈良は6.5を目標とし、石灰が多すぎてアルカリ化するとデラウェアでマンガン欠乏による着色障害が出るとしています。愛知はデラウェアが6.0〜6.8、巨峰が6.4〜7.0と、品種で分けています。

仕立て(短梢・長梢)とせん定の切り方

短梢と長梢では、せん定の切り方も新梢の本数も変わります。山形はピオーネの短梢を1芽、シャインマスカットの短梢を2芽で切り、デラウェアの結果母枝は6〜7芽、大粒種の長梢は無核栽培で1.5〜2mの母枝を5〜7芽残します。山口は巨峰をX型の長梢、ピオーネを平行整枝の短梢(母枝20cm間隔、犠牲芽せん定)としています。山梨の種なし巨峰・ピオーネはX型自然形で、やや強めに切り返します。

最終の新梢数は、岡山がピオーネ5,000〜6,000本、シャインマスカット4,000〜4,500本/10a、長崎の露地が巨峰8,000本、シャインマスカット4,000本/10aです。栽植は巨峰が埼玉5本・千葉4〜6本・群馬5〜6本・栃木6本/10a、シャインマスカットは埼玉・栃木が10本(短梢H型)です。長野は短梢せん定の無核栽培で、植え付け後数年間は窒素を施さないとしています。

作業ごとのポイント

芽かき・誘引・摘心

岡山・山口は芽かきを3回に分け、4月中旬(展葉1〜2枚)に極端に早い芽・弱い芽・副芽を除き、4月下旬(展葉4〜5枚)に最終本数の2割増しまで減らし、5月上旬〜中旬に最終本数にそろえます。新梢は3〜4割が誘引線に届いたら、晴天の午後に直角に引き倒して誘引します(岡山・山口)。長崎の露地は、新梢が40cmほどで棚面に均等に誘引します。

山梨の種なし巨峰・ピオーネは、展葉7〜8枚頃に新梢を揃えて3.3㎡あたり20〜25本とし、誘引は一斉にせず順次行います。摘心は、山梨が房づくり時に100cm以上の新梢の先端を軽く摘み、長野のナガノパープルは展葉8〜14枚時に先端1〜2葉を摘みます。山形は、ベレゾーン期(満開後5〜6週、7月中旬頃)の摘心は肥大不足・縮果を招くので控えるとしています。

房づくりと摘粒

花穂整形は開花始め前後に先端3〜4cmを残します。山梨はピオーネ3.5cm・巨峰3.5〜4cm・藤稔3.0cm、山形は開花始期に3.5cm、岡山・愛知・長野は3〜3.5cm、福岡の涼香と熊本のシャインマスカットは4cmです。山梨は1回目ジベレリンの4〜5日後から予備摘粒を始め、ピオーネ・藤稔は軸長5.5cmで35粒程度、巨峰は6.0cmで45粒程度にします。

仕上げの粒数は、山梨が巨峰35〜40粒・ピオーネ32粒・藤稔28〜30粒、岡山がピオーネ・巨峰30〜40粒、長崎が巨峰35粒・シャインマスカット25〜30粒、山形のシャインマスカットが40〜50粒、愛知のシャインマスカットが35〜40粒です。長崎は着房を巨峰4,000〜4,500房、シャインマスカット3,000〜3,500房/10a、山梨のシャインマスカットは3,000房/10aとしています。山形のデラウェアは1新梢2房で、1坪(3.3㎡)40房に仕上げます。

ジベレリン処理の時期

デラウェアは2回処理で、1回目は満開予定の約14日前(大阪・長野)、2回目は満開約10日後です。大阪は第2新梢の展葉約10枚を目安とし、適期は約3日と短いとしています。山梨は2026年の甲府市ホース園で1回目が4月28日・2回目が5月19日で、図から読んだ基準(5月上〜中旬と5月下旬)より早くなっています。

大粒の無核栽培では、1回目が満開〜満開3日後、2回目が満開10〜15日後です。長野は開花がそろわないときは満開になった花穂から2〜3回に分けて処理するとし、早すぎるとナガノパープルは緑色の小粒果が増え、シャインマスカットは穂軸が長く曲がると書いています。山梨は巨峰系で満開3〜5日後の1回処理も選べるとし、愛知のシャインマスカットの1回処理法は満開5日後です。処理後に乾燥すると効果が落ちるので、山梨・山形は乾燥時に散水して湿度を保つよう書いています。

着色不良と高温

山梨は果粒軟化期以降に袋からカサにかけ替えると着色がよいとし、赤色品種は果粒軟化期の1〜2週間後に果房上部の葉を1〜2枚除き、光反射マルチを敷くとしています。着色が遅れる場合の見直し摘房は、遅くとも果粒軟化の10日後までです。山梨は着色期の夕方に棚面散水(200L/10a)をして夜温を下げ、山形も高温で着色が進まないときは夕方の棚面散水(100〜200L/10a)をすすめています。

環状はく皮は、長崎が満開30〜40日後に主枝へ幅5mm、富山が満開後30日頃に幅8.5mm(安芸クイーン・あづましずく)としています。石川は満開50日後頃に、果皮色の推定をもとに環状はく皮や着果量調整の要否を判断します。福井はハウスのシャインマスカットの樹冠上部に遮光率25〜30%の寒冷紗を張って葉やけを防ぎます。

裂果・縮果症・病害

山形のデラウェアは、7月以降の雨による裂果を減らすため、果粒軟化期前に房づくりを終え、かん水で初期肥大を促し、梅雨前に排水路を作ります。山口は梅雨明け後の過乾燥が裂果・葉焼けを招くので早めにかん水します。山梨は巨峰・ピオーネの収穫直前の裂果を防ぐため少量多回数でかん水し、果粒軟化期の強い摘心など極端な新梢管理は縮果症を助長するとしています。岡山のシャインマスカットは、満開30日後〜果粒軟化期に新梢管理をせず放任します。

病害は、山梨・長野が晩腐病対策として小豆大の頃の防除を徹底し、早めの袋かけ・カサかけを勧めています。愛知はシャインマスカットの黒とう病に5月中旬から注意するとし、山形は5月に黒とう病、6月に晩腐病の防除を徹底する時期としています。収穫後は、山形が雨よけのビニールをすぐ外してべと病・褐斑病などから葉を守り、長野は12月〜3月下旬に根頭がんしゅ病の予防として主幹をわらで覆います。

雨よけと雪害・凍霜害

雨よけの被覆は、静岡が3月上旬、栃木が3月中旬、岐阜が3月下旬で、除去は静岡が7月中旬、長崎のシャインマスカットが7月上旬、滋賀が梅雨明けと同時です。滋賀は除去が遅いと葉の老化・着色不良になるとしています。

晩霜は4〜5月が最も注意が必要です。新潟は危険温度を催萌芽期−3.0℃、色づいたつぼみ−1.1℃、開花中−0.5℃(30分)とし、長野は巨峰の安全限界温度を発芽期−4.6℃・3葉期−2.0℃・4〜6葉期−1.8℃としています。積雪地では、山形・長野が棚の雪下ろし・雪踏み、融雪剤の散布(山形は2月下旬頃から)をすすめています。

資料が見つからなかった都道府県

沖縄は、ぶどうの栽培資料を確認できませんでした(2026年10月時点)。農林水産省のポータルにぶどうがなく、農業研究センターの資料にもぶどうの記載はありませんでした。兵庫は県の果樹農業振興計画書(品種・目標生産量・産地の概況)と農業気象技術情報だけで、施肥量や作業時期の資料は見つかっていません。

行はあるものの、内容が薄い県もあります。宮城・秋田・新潟・富山・石川・茨城は、年間施肥量そのものが見つかりませんでした(宮城は試験場の発芽・満開・収穫始めの値、秋田は2004年の指導指針、茨城は果樹の施肥基準が公開されていません)。大阪・鳥取・広島・香川・熊本・大分・宮崎・岡山は、施肥量が特別栽培の慣行レベルだけで、施肥基準ではありません。京都は2000年の資料、青森は2015年の資料、島根のデラウェアは作成年が不明の古い栽培指針で、現行の指導内容と違う可能性があります。福岡・徳島・愛媛・高知は施肥基準が中心で、せん定やジベレリンの時期を書いた県の栽培暦は見つかりませんでした。

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出典一覧

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