クラウドベースのワークフロー管理ソフトウェアで農場の効率的な運営を支援するAgSquared社について解説

事業概要

AgSquared社は農場の効率的な運営を支援するクラウドベースのワークフロー管理ソフトウェアを提供する農業テクノロジー企業です。2009年に、一緒に仕事をしている農場でより良い管理ツールの必要性を感じた野菜生産者によって、アメリカを拠点に設立されました。社員数は11〜50人と推定されます。

AgSquared社のソフトウェアは、農家が季節の計画を立て、日々の業務を管理し、詳細で整理された記録を保持し、よりスマートな意思決定を行うのをサポートしています。同社は、AgSquaredを使用しているすべての農場が入力したデータを集約して分析することで、通常は非常に大規模な農場にしかアクセスできないビッグデータの洞察を農家に提供しています。これにより、農家は損失を最小限に抑え、利益を上げて持続的な成長を実現することができます。

デモ動画:http://webinars.agsquared.com/video/294694026

ビジネスモデル

AgSquared社では、生産性、収益性、持続可能性、透明性を高めるために構築されたオールインワンの農場管理ソフトウェアをサブスクリプション型で提供しています。ひと月10ドルの小さい農場向けのプランから大規模農場向けまで柔軟性高く提供しており、必要な機能と農場の規模に合ったプランを低価格で利用することができます。

現在では、野菜、果物、ナッツ、ベリー類、ハーブ、花など200種類以上の作物の生産者にサービスを提供しています。

テクノロジー

農業では、作物、地域、栽培方法、ビジネスモデルによって異なるワークフローを必要とします。AgSquared社は農場の運営方法に合わせて簡単に設定できるように、非常に柔軟性の高いソフトウェアを構築しました。

AgSquared社のソフトウェアは、現場管理者、農学者、トラクタードライバー、クルーリーダーなど、農業チーム全体が情報に基づいた意思決定を行うために必要な情報にアクセスできるようにします。

レポートやダッシュボードには、業務全体のデータがまとめて表示されるため、業務の理解、情報に基づいた意思決定、コンプライアンスの文書化に役立ちます。シンプルで使いやすいモバイルアプリによって、現場作業の効率化が可能です。

同プラットフォームは完全にクラウドベースであるため、現場、梱包工場、オフィス、役員室、さらには外出先など、どこにいてもデータを活用して、現在と将来のビジネス改善に役立てることができます。 

今後の計画

食品と農業におけるテクノロジーの重要性がますます高まる中、AgSquared社は農場プロセス管理の専門知識に焦点を当て、データの収集と使用方法を合理化することで、より生産性と収益性が高く、持続可能で、透明性の高い食品と農業のバリューチェーンを構築していく予定です。

コメント

近年では環境に配慮した持続可能な生産に加え、食品の安全性や透明性も重視されるようになりました。そのような中でAgSquared社のシステムは、農家の生産効率を高めるだけでなく、消費者に食品がどこから来て、どのように栽培されているのかを知らせるためにも活用されています。食品の安全性と持続可能性の透明性を高めるツールとしても今後注目されることが期待されます。

参考URL

Crunchbase | AgSquared https://www.crunchbase.com/organization/agsquared