野菜41品目の収穫量ランキング【令和7年産】総計1,169万t・たまねぎ-18%・キャベツ137万t

農林水産省は2026年9月29日、令和7年産の秋冬野菜と指定野菜に準ずる野菜の統計を公表しました。既に公表済みの春夏野菜と合わせた野菜41品目の年間計も載っています。年間の収穫量は1,168.7万t、作付面積は41万2,600haで、収穫量は前年産より3%、作付面積は2%減りました。

品目別に見ると、キャベツは136.8万tと前年産から6%増え、たまねぎは92.2万tと18%減りました。この記事では41品目の収穫量ランキング、10年間の推移、前年産との差を表とグラフにまとめます。

野菜41品目の年間計は1,168.7万t

41品目の合計は、収穫量が1,168.7万t、出荷量が1,018万tです。10年前の平成28年産は収穫量が1,318.0万tでした。令和7年産はそこから約11%少なくなっています。

野菜41品目の収穫量の推移(平成28年産〜令和7年産)
出典: 農林水産省「作物統計調査 令和7年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜」令和8年9月29日

作付面積は平成28年産の47万1,600haから令和7年産の41万2,600haまで、約12.5%縮みました。収穫量の減り方と近い割合です。野菜全体では、面積が減るペースに合わせて収穫量も下がってきたことになります。

収穫量ランキングはばれいしょ、キャベツ、だいこんの順

収穫量が最も多い野菜は、ばれいしょの210.8万tです。2位のキャベツは136.8万t、3位のだいこんは109.9万tでした。たまねぎは前年産の112.6万tから落ち、92.2万tで4位です。下の表は上位15品目を並べたものです。

順位 品目 収穫量(t) 作付面積(ha) 10a当たり収量(kg) 収穫量の前年産比(%)
1 ばれいしょ 2,108,000 69,100 3,050 92
2 キャベツ 1,368,000 32,200 4,250 106
3 だいこん 1,099,000 25,900 4,240 102
4 たまねぎ 922,000 24,300 3,790 82
5 はくさい 826,600 14,900 5,550 100
6 トマト 639,900 10,200 6,270 96
7 レタス 531,400 18,800 2,830 99
8 にんじん 530,100 15,600 3,400 100
9 きゅうり 498,500 8,820 5,650 99
10 ねぎ 402,000 20,800 1,930 101
11 すいか 297,200 8,440 3,520 99
12 なす 275,000 7,270 3,780 98
13 スイートコーン 202,400 20,700 978 96
14 ほうれんそう 189,500 17,500 1,080 100
15 ブロッコリー 171,100 17,800 961 107

10a当たり収量はトマトが6,270kg、きゅうりが5,650kgです。作付面積が1万ha前後でも、この単収の高さで6位と9位に入りました。

前年産比ではたまねぎが18%減、キャベツが6%増

収穫量が前年産より大きく増減した品目を並べると、次のとおりです。

収穫量の前年産比が大きい品目(前年産=100)
出典: 農林水産省「作物統計調査 令和7年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜」令和8年9月29日

たまねぎは作付面積が24,300haで前年産から3%減にとどまりました。一方で10a当たり収量は3,790kgと、前年産の4,500kgから16%下がっています。面積の減少より単収の低下が、収穫量の落ち込みを大きくしました。この資料にはたまねぎの減収理由が書かれていないため、原因は本稿では判断しません。

キャベツは作付面積が2%減ったものの、10a当たり収量が4,250kgと前年産の3,960kgから7%上がりました。農林水産省は冬キャベツについて、前年産が定植期の高温や冬季の少雨で生育不良だったのに対し、令和7年産はおおむね天候に恵まれたと説明しています。

ばれいしょは作付面積が69,100haで3%減り、10a当たり収量も6%下がって、収穫量は8%減の210.8万tでした。キャベツとだいこんが前年産から増えた中で、ばれいしょは減っています。

秋冬野菜は4%増、準ずる野菜は2%減

指定野菜のうち秋冬野菜の収穫量は260万6,000tで、前年産より9万8,000t増えました。作付面積は8万1,200haで、1,400ha減っています。冬キャベツは収穫量が55.43万tで前年産比113%でした。

指定野菜に準ずる野菜は、収穫量が204万5,000tで3万6,000t減りました。にんにくとふきは前年産比86%まで減りました。一方、ブロッコリーは作付面積が3%増え、収穫量は107%の17.1万tでした。

作付面積の10年間の変化

面積の縮み方は品目で異なります。なすは21.7%、だいこんは19.8%、きゅうりは19.1%減りました。キャベツ(6.9%減)、たまねぎ(5.8%減)、ねぎ(8.0%減)は、41品目計の12.5%より小さい減少です。

品目 平成28年産(ha) 令和7年産(ha) 増減率
野菜41品目計 471,600 412,600 -12.5%
だいこん 32,300 25,900 -19.8%
ばれいしょ 77,200 69,100 -10.5%
キャベツ 34,600 32,200 -6.9%
たまねぎ 25,800 24,300 -5.8%
トマト 12,100 10,200 -15.7%
きゅうり 10,900 8,820 -19.1%
なす 9,280 7,270 -21.7%
ほうれんそう 20,700 17,500 -15.5%
レタス 21,600 18,800 -13.0%
ねぎ 22,600 20,800 -8.0%

農家と農業法人が確認したい点

自分が作る品目の全国収量を、自社の10a当たり収量と比べてみてください。たまねぎやキャベツのように、全国の単収が1年で15%前後動いた品目があります。取引先との価格交渉では、全国の収穫量が前年産比でどちらに動いたかも判断材料になります。

この資料の表は全国値です。都道府県別の収穫量は、農林水産省が公表している作物統計調査の都道府県別表とe-Statで見られます。市町村単位の産出額は市町村別農業産出額ランキングに、野菜を含む産出額の県別順位は都道府県別農業産出額ランキングにまとめています。国内生産の水準を食料自給率で見たい場合は食料自給率の推移の記事が参考になります。

データの引用について

出典:農林水産省『作物統計調査 令和7年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量』(令和8年9月29日公表)をもとに先端農業マガジンが作成しました。数値は農林水産省の公表値から表とグラフを作り直した加工物です。農林水産省のコンテンツは公共データ利用規約(PDL1.0)に基づき、出典を明記すれば商用利用もできます。本記事の表は再利用して構いません。再利用するときは上記の出典表記に加えて、加工したことを書き添えてください。令和7年産の数値は概数で、確定値で変わる場合があります。

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