家畜の予防接種のデータを取得し管理する、家畜向けのデジタルプラットフォームを提供DIGIRODEO社について解説

事業概要

DIGIRODEO社は、家畜の予防接種のデータを取得し管理する、家畜向けのデジタルプラットフォームを提供しているベンチャー企業です。2017年にアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に設立され、従業員数は10名程度と推定されます。

予防接種を家畜にスムーズに接種できるワクチン接種ガンの販売と、ソフトウェア上でワクチン接種ガンから収集した記録を更新し、バックアップとデータのセキュリティサービスが組み込まれたデジタルプラットフォームを提供しています。

DIGIRODEO社を通じて、レポートやデジタルレコードを容易に生成できるので、予防接種によって収集されたデータを統合したり、予防接種手続きを自動で提出したりすることができます

Youtube動画:https://www.youtube.com/watch?v=Am3sUmnJLI4

ビジネスモデル

DIGIRODEO社では、家畜の予防接種を快適に行い、データを取得・処理するためのデバイスの販売と、アプリケーションの配布を行なっています。デバイスはDIGIRODEO社の営業担当者またはオンラインストアから購入可能です。

DIGIRODEO社の直感的で使いやすい家畜用のワクチン接種デバイスからは、健康、摂食、繁殖の状況を簡単に記録することができます。

また、モバイルアプリケーションを使って情報を入力し、オンラインプラットフォームで農場の全てのデータにアクセスできます。DIGIRODEO社は、これらの収集データから家畜生産の最適化をサポートします。

30万匹以上がDIGIRODEO社のプラットフォーム上に登録され、管理されています。

テクノロジー

DIGIRODEO社が販売するDIGIRODEO1.0ワクチン接種ガンは、家畜へのワクチンを快適に摂取し、ワクチンを打った家畜の数を正確に記録することのできるデバイスです。このワクチンガンは、ワクチン摂取社にとって直感的に使いやすく、また位置センサー機能とメモリが付いた総合テクノロジーデバイスです。

DIGIRODEO社が提供するソフトウェア、DIGIRODEO APPは、施されたワクチンの全ての記録を保存できます。そのためワクチン接種証明書などのレポートとデジタル記録が簡単に作成でき、ワクチン接種ガンを通じて収集されたデータを統合します。

ワクチン接種証明書の更新に加え、動物の健康治療に関するイベント情報を掲載するなど、最新の情報とセキュリティが整ったプラットフォームとなっています。

今後の計画

現在、DIGIRODEO社では、家畜が生まれてから商品として消費者に届くまでを追跡するトレーサビリティーの実現に向けて、製品開発を進めています。農場に高速通信が可能なアンテナを設置して動物を識別し、ワクチン接種ガンの健康データを共有することで、家畜の追跡システムを実現します。

コメント

家畜の予防接種を畜産農家にとってより手頃で簡単なものとし、データによって家畜の健康状態を管理できるプラットフォームを提供しているのは畜産業界にとって画期的なテクノロジーだと言えます。現在は南米地域を中心に展開していますが、今後世界中の畜産農家へ普及することが期待されます。

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