【参入企業向け】農業コンサルティングとは？2つのメリットや選び方・おすすめの会社を紹介

「農業への新規参入に向けて、自社のノウハウがないためサポートしてくれるサービスを探している」

「農業のコンサルティングサービスは、どのような点をサポートしているの？」

このように考えていませんか？知見が少ない農業への参入時に、コンサルティングを受けたくても、特徴や強みがわからずに会社選びに迷ってしまいますよね。

そこで本記事では、農業の新規参入コンサルティングを行っている株式会社トクイテンが以下の点について解説します。

• 農業コンサルティングとは？
• 農業コンサルティングのメリット
• 農業コンサルティング会社の選び方
• 農業コンサルティング会社おすすめ3選

農業コンサルティングの概要だけでなく、メリットや選び方を詳細に解説したうえで、おすすめの会社を紹介します。

農業コンサルティングを積極的に活用して、失敗しない新規参入につなげましょう。

農業コンサルティングとは、農業経営の専門家が経営や販売などのアドバイスを行うこと

農業コンサルティングは、農業経営の専門家が経営や生産、販売などのアドバイスを行うサービスです。

利用することで、作物の選定から育成、販売に至るまで、農業経営の戦略を練るうえで必要な多角的なアドバイスを得られます。その結果、企業は要望や課題に応じた効果的なビジネス戦略を構築できるようになるでしょう。

提供されるサポートは、以下のような内容が挙げられます。

• 販売する商品の企画・開発
• 農作物の生産
• 経営を安定化させる体制づくり
• 販売ルートの確保

また、人材育成や勉強会の実施を行うこともあります。必要なスキルをもつ人材が不足している場合でも、新規参入を成功につなげる支援を受けられるのです。

さらに、農業コンサルティングを利用している企業は多くあります。

実際に、農林水産省の統計によると、農業コンサルティングを含む外部の組織が提供するサービスを利用している人は、回答者の52.9％と報告されました。

多くの企業や農業者が農業コンサルティングを求めていると考えられます。したがって、農業コンサルティングは農業参入にも役立つでしょう。

農業コンサルティングを受ける2つのメリット

農業コンサルティングを受けるメリットは、以下の2点です。

• 農業経営全般のアドバイスを受けられる
• 農作業の効率化ができる

1.農業経営全般のアドバイスを受けられる

農業コンサルティングは、農業参入時の問題を的確に把握でき、農業経営全般のアドバイスが受けられる点がメリットです。収支予測や分析を行い、採算状況を明確にしながら、具体的な提案を受けられます。

例えば、人件費が高く利益率の向上が難しい場合、IT技術を活用した自動化によりコストを削減し、効率的に経営を行う方法が提案されます。

また、販売戦略面においても、アドバイスを受けることが可能です。例を挙げると、野菜の生産だけでなく加工・販売して付加価値を高める方法といった提案です。

これにより、農業経営を強化でき、利益率の向上につなげられるでしょう。

2.農作業の効率化ができる

農業コンサルティングを活用すると、農作業の効率化を実現できます。農業は時間と手間を要する作業が多いので、効率化を図ることで、生産性の向上に直結します。

具体的には、IoT技術を駆使して市場の動向や消費者のニーズを把握し、需要に合った農作物を生産可能です。需要予測が成り立てば、必要とされる野菜を無駄なく確実に届けられるでしょう。

さらに、規模が大きい農業においては、生産・流通・販売を一体化させると、輸送にかかる時間を削減できます。

また、生産工程では、気温や酸素濃度、水質などのデータを基にした農作物が育ちやすい環境で栽培や収穫作業を自動化できます。これにより、コストと時間を節約しつつ、農業経営を行えるでしょう。

農業の効率化や自動化について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【参入企業必見】農業の自動化とは？メリット・デメリット、企業事例を解説

農業コンサルティング会社の選び方2選

本項では、農業への新規事業参入を考えている方に、農業コンサルティング会社の2つの選び方を解説します。

1.自社が求めているノウハウがあるか

農業コンサルティングを選定する際は、自社の求めるノウハウの有無を確認することが重要です。特定の分野や課題に対して深い理解をもっていると、適切なアドバイスや解決策を得られるためです。

例えば、ハウス栽培を始める予定がある場合、関連する実績をもつ企業を選ぶことが望ましいでしょう。露地栽培（ハウスなどの施設を使わず、屋外の畑で栽培する方法）とは違った戦略で、生産から販売につなげる提案をしてくれます。

また、コンサルティング会社が自社の農場で成果を上げているかも重要な判断材料です。ホームページや口コミを参考にしながら、コンサルティング会社の実績を確認しましょう。

2.参入・技術支援を行ってくれるか

農業コンサルティング会社を選ぶ際には、農業への参入経験がない企業向けのサービスを提供しているかどうかも考慮しましょう。ビジネスチャンスが見込めるかだけでなく、参入地域の環境に適した品目選びや実現可能な営農計画の策定についてのアドバイスを得られます。

さらに、農作物を育てる際に欠かせない技術支援の有無も重要です。農作物の育て方などの技術面だけでなく、効率化や自動化を促進するロボットやAIの活用法などを支援してくれるのかを確認しましょう。

農業のコンサルティング会社おすすめ3選

農業コンサルティング会社は、以下の3社をおすすめします。

• 株式会社トクイテン
• 株式会社果実堂テクノロジー
• 株式会社農テラス

1.株式会社トクイテン

株式会社トクイテンは、愛知県と東京都を拠点に、有機野菜の生産と、AIやロボット技術を活用した有機農業の自動化を推進している企業です。

農業への新たに参入を考える企業向けに「トクイテンパッケージ」というサービスを提供しています。以下の内容を組み合わせて、有機農業の収量アップとコスト削減を目指します。

• 環境モニタリングや設備の遠隔操作を可能にする「スマート農業」
• 多様な農作業をAIや遠隔制御で行う「農業ロボット」
• データ活用と植物生理学の理論に基づく再現性の高い「有機農業」

実績として、収穫量を2倍に増やし、人件費を半減させる成果を上げています。

また、2023年4月には有機JAS認証を取得し、科学的なアプローチによるミニトマトの栽培に成功しました。味と糖度の高さが評価され、オーガニックスーパーや百貨店、ホテルへの出荷実績ももっています。

トクイテンのコンサルティングサービスは、ロボットやAIを導入して有機農業への参入を検討する企業におすすめします。

【トクイテンはこちら】

2.株式会社果実堂テクノロジー

株式会社果実堂テクノロジーは、計画立案から販売に至るまでの一連の流れを包括的にサポートするサービスを提供しています。科学的な手法を基にした栽培方法や、販売・流通ルートの最適化により、農業に未経験の企業でもスムーズに参入が可能です。

特徴は、市場規模500億円と評価されるアスパラガス栽培に関する事業計画立案に対応している点です。市場から求められている農作物の栽培に参入できる仕組みづくりが整っています。

さらに、遠隔操作可能なIoT機器を用いた潅水や換気などのシステム導入により、省力化と労働負担の軽減を実現しました。その結果、人件費の削減を通じて収益向上を目指せます。

また、農業分野でのマニュアル化は難しいと言われますが、栽培技術の習得を早期に実現できます。

3.株式会社農テラス

株式会社農テラスは、300社以上の企業と連携し、農業ビジネスの支援を行ってきました。コンサルティングサービスの特長は、生産活動に留まらず、ビジネスチャンスを拡大できる点です。

具体的には、飲食店や小売店、ECサイトへの販路拡大を図ります。さらに、Webマーケティングを駆使して顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、売上向上のための仕組みを構築しています。

そのほか、顧客管理や契約取引の事務作業をデジタル化し、システムを用いた業務の効率化も得意です。

生産から販売、効率化まで行えるため「新規参入で農業に関する知見がない」という企業に向いているでしょう。

農業コンサルティングを利用して、新規参入をスムーズにつなげよう

農業コンサルティングとは、農業経営に知見のある専門家や会社が農業法人などに経営や生産・販売などのアドバイスを行うことです。参入経験のない企業に向けて、農業経営全般のアドバイスをしてくれたり、農作業を効率化させる提案をしてくれたりします。

本記事では、以下の農業コンサルティング会社を紹介しました。

農業コンサルティング会社は、自社が求めるノウハウをもっているかや参入技術支援を行ってくれるのかを軸にして選んでください。

参考サイト

・一般企業が農業に参入するには｜公益財団法人いしかわ農業総合支援機構

https://inz.or.jp/start/entering/

・令和３年度 食料・農林水産業・農山漁村に関する意識・意向調査 ｜農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/finding/mind/attach/pdf/index-70.pdf