樹木の健康状態や生産性を管理・最適化するためのエンド・ツー・エンドサービスを提するSeeTree社について解説

事業概要

SeeTree社は、農家に対して、樹木の健康状態や生産性を管理・最適化するためのエンド・ツー・エンドサービスを提供するアグリテック企業です。2017年9月に設立されました。

本社はテルアビブにあり、カリフォルニアとブラジルにもオフィスがあり、120名以上の社員がいます。従業員は、人工知能、オペレーション、アグロノミーのグローバルな専門家で構成されています。

同社は、AIを活用したエンドツーエンドのサービスで、農家に樹木や樹木群に関する情報を提供しています。農家は、樹木の健康状態、害虫や病気の追跡などの情報を手に入れることができます。SeeTreeをソリューションとして使用すると、運用コストを20~40%削減することができます。

ビジネスモデル

同社のサービスは柑橘類からスタートし、世界最大の柑橘類生産者にサービスを提供しています。強力なプレイブックを保有しており、今後も柑橘類を中心に規模を拡大していく予定です。現在は、アーモンド、オリーブ、ヘーゼルナッツなどの新しい作物にもサービスを拡大することに注力しており、すでに展開して農家を支援しています。

ブラジル、米国、チリ、南アフリカに事業所を持ち、120名の専門家チームを擁する同社は、世界中で5,000万本以上の樹木を監視しており、2023年には10億本に拡大する予定です。

テクノロジー

SeeTreeのシステムは、農家の木立の中にあるすべての木の健康状態と成長率を特定し、それぞれの木や木の集まりに対して個別の栽培プランを作成することができます。

SeeTreeは、ドローンやマルチスペクトルセンサーで撮影した超高解像度の画像、樹木や土壌のサンプルを収集し、プラットフォームの機械学習アルゴリズムによってデータを分析します。最終的に農家は、樹木の健康状態、害虫や病気の追跡などの情報を手に入れることができます。

SeeTreeを使用すると、運用コストを20~40%削減することができます。また、SeeTreeをトラクターや灌漑システムに接続することで、さらなる最適化を実現し、利益率をさらに高めることができます。

今後の計画

SeeTree社は、2020年12月に3,000万ドルを調達しました。調達資金を使って、グローバルな規模の拡大、研究開発および顧客対応チームの成長、新しい作物をカバーするサービスの拡大を目指します。

コメント

SeeTreeのAIによるデータ分析で、運用コストを20~40%削減できる点は農家の利益率向上に大きく貢献しており、今後さらに世界中で利用者が増えていくことが期待されます。

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