化学肥料の輸入量・価格【2026年最新】中国依存27%→3%・尿素リン安塩化加里ほぼ全量輸入と価格高騰の対策

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化学肥料の輸入量・価格【2026年最新】中国依存27%→3%・尿素リン安塩化加里ほぼ全量輸入と価格高騰の対策

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元データ(公的統計の数値そのもの): 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月の公表値を、公共データ利用規約(PDL1.0)に従って加工・編集し再掲

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出典: smartagri.jp「日本の化学肥料の輸入量と価格」
https://smartagri.jp/stats/jp-fertilizer-import-and-price/
元データ: 「肥料をめぐる情勢」令和8年4月(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/attach/pdf/index-231.pdf
(2026年4月24日に利用)を加工して作成

この記事の結論(コピペ用1行)
日本は尿素・リン安・塩化加里のほぼ全量を輸入。R6肥料年度(2024年7月〜2025年6月)では、尿素マレーシア74%、リン安中国72%、塩化加里カナダ78%と依然特定国依存が続くが、2021年秋の中国輸出規制・2022年のウクライナ危機を機にベトナム・モロッコ・イスラエル・ヨルダン等への多元化が進展。備蓄も塩化加里は3か月分を達成。
一次ソース: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月

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キー数値(R6肥料年度・最新)

指標 数値 備考
窒素肥料の国内自給率(尿素) 約3% R6肥料年度・国産量9千トン/全輸入量256千トン
リン酸肥料の自給率 0% リン鉱石を国内産出せず
カリ肥料の自給率 0% カリ鉱石を国内産出せず
尿素の国別シェア マレーシア 74% / ベトナム 10% / サウジアラビア 5% / 中国 3% 全輸入量 256千トン
リン安の国別シェア 中国 72% / モロッコ 21% / イスラエル 7% / ラオス 3% 全輸入量 370千トン
塩化加里の国別シェア カナダ 78% / イスラエル 7% / ヨルダン 4% 全輸入量 228千トン
日本の世界肥料消費シェア 0.5% 世界消費の中で中国23.3%、インド16.1%、ブラジル10.9%
世界のリン鉱石可採年数 約290年 経済可採埋蔵量73億トン/2025年産出量2.5億トン
世界のカリ鉱石可採年数 約200年 経済可採埋蔵量100億トン/2025年産出量0.49億トン
塩化加里の国内備蓄水準 3か月分(目標達成) R6年11月時点
リン安の国内備蓄水準 2.4か月分 目標は年間需要量の3か月分
経営費に占める肥料費(最大) 茶作 19% / 畑作 16% / 水田作 12% R5営農類型別経営統計

出典: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月、USGS Mineral Commodity Summaries 2026、FAOSTAT


化学肥料の輸入相手国と輸入割合|中国依存27%→3%への激変と多元化の進展(R2→R6肥料年度)

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日本の化学肥料3大原料(尿素・リン安・塩化加里)の輸入依存と国別シェア。R6肥料年度では、かつての中国・ロシア依存から、マレーシア・モロッコ・イスラエル等への多元化が進展。smartagri.jp作成・CC BY 4.0 / 元データ: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月を加工

尿素(窒素肥料の原料)— 中国依存からマレーシアへ集約

相手国 R2肥料年度 (2020年度) R6肥料年度 (2024年度)
マレーシア 57% (157千t) 74% (195千t)
中国 27% (76千t) 3% (9千t)
ベトナム 10% (27千t) ⬆ NEW
サウジアラビア 5% (13千t)
韓国 2% (4千t)
その他 11% (30千t) 3%
全輸入量 262千トン 256千トン

中国シェア 27% → 3% に激減。2021年秋の中国による肥料原料輸出検査厳格化を受け、ベトナムを新規調達先として開拓。

リン安(リン酸アンモニウム)— モロッコへ多元化

相手国 R2肥料年度 R6肥料年度
中国 90% (447千t) 72% (267千t)
モロッコ 0% 21% (79千t)
イスラエル 7% (16千t)
ラオス 3%
ベトナム 1%
その他 10%
全輸入量 498千トン 370千トン

中国シェア 90% → 72% へ低下、モロッコがゼロから21%に急伸

塩化加里(塩化カリウム)— ロシア・ベラルーシ排除、中東・東南アジアへ分散

相手国 R2肥料年度 R6肥料年度
カナダ 44% (123千t) 78% (178千t)
ロシア 23% (63千t) 0%
ベラルーシ 14% (39千t) 0%
ウズベキスタン 7% (19千t) 0%
ヨルダン 6% (16千t) 4% (8千t)
イスラエル 7% (16千t)
ラオス 3% (8千t)
ドイツ 1%
その他 6% 7%
全輸入量 277千トン 228千トン

2022年のウクライナ侵攻を機にロシア・ベラルーシからの輸入はほぼゼロ。カナダへの集中が強まると同時に、イスラエル・ラオス等の新規調達先を開拓。


世界の資源偏在と可採年数

リン鉱石(2025年産出量/経済可採埋蔵量)

産出量シェア 経済可採埋蔵量シェア
中国 44% 5%
モロッコ 14% 68%(最大)
米国 8% 1%
ロシア 6% 3%
ヨルダン 5% 1%
サウジアラビア 4% 1%
エジプト 2% 4%
  • 世界計: 産出2.5億トン / 埋蔵量730億トン
  • 可採年数 約290年
  • 中国・モロッコ・エジプトの3か国で世界埋蔵量の約77%

加里鉱石(2025年産出量/経済可採埋蔵量)

産出量シェア 経済可採埋蔵量シェア
カナダ 31% 45%(最大)
ロシア 20%
中国 13%
ベラルーシ 12% 33%
ドイツ 6%
ラオス 5%
米国 1% 10%
  • 世界計: 産出4,900万トン / 埋蔵量100億トン
  • 可採年数 約200年
  • カナダ・ベラルーシの2か国で世界埋蔵量の約78%

出典: USGS Mineral Commodity Summaries 2026


化学肥料の価格高騰の現状【2026年版】肥料価格指数の推移と輸入通関価格の動向

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財務省貿易統計に基づく、肥料原料(尿素・リン安・塩化加里)の輸入通関価格。2021年以降上昇、2023年1月以降下落に転じるも、リン酸アンモニウムは高水準で推移。smartagri.jp作成・CC BY 4.0 / 元データ: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月を加工

価格動向の要点
– 2021年秋〜: 中国の肥料原料輸出規制の影響で上昇開始
– 2022年: ロシアによるウクライナ侵攻でカリ原料が急騰
– 2023年1月以降: 下落に転じる
– 現在: リン酸アンモニウム(リン安)は引き続き高水準

出典: 財務省貿易統計をもとに農林水産省が月次集計


経営費に占める肥料費の割合

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営農類型別の肥料費負担。茶作が最大19%、次いで畑作16%、水田作12%と、土地利用型農業ほど影響を受ける構造。smartagri.jp作成・CC BY 4.0 / 元データ: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月を加工

営農類型 経営費全体 (千円) 肥料費 (千円) 割合
茶作 9,808 1,852 19%(最大)
畑作 10,243 1,658 16%
水田作 3,145 378 12%
露地野菜作 8,153 802 10%
全体平均 6,953 547 8%
施設野菜作 12,636 890 7%
果樹作 5,524 303 5%

資料: 農林水産省「令和5年営農類型別経営統計(個人経営体)」

➡ **化学肥料(高度化成肥料)の製造コスト内訳では原材料費が63.7%**を占めるため、原料の国際価格・運送費が小売価格に直接反映される構造。


肥料原料の国内自給率と代替資源

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化学肥料原料の自給率はほぼゼロ。代替として国内有機性資源(家畜ふん堆肥・下水汚泥資源・食品残渣)の活用拡大が政策化。2030年までにリンベース利用割合を25%→40%へ。smartagri.jp作成・CC BY 4.0 / 元データ: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月を加工

国内資源活用目標(食料安全保障強化政策大綱 令和5年12月改訂)

指標 現状 2030年目標
国内肥料資源のうち堆肥・下水汚泥資源の使用量 28.5万t 倍増
肥料使用量(リンベース)に占める国内資源利用割合 25% 40%

代替可能な国内資源

原料 自給率 代替可能な国内資源
窒素(N) 尿素約3% 家畜ふん尿、食品残渣
リン酸(P) 0% 下水汚泥(神戸市「こうべ再生リン」等で事業化)
カリ(K) 0% 家畜ふん尿、もみ殻、草木灰

国内資源活用の実装事例

  • JA鹿児島県経済連: 家畜ふんをペレット化、茶等の地域作目に必要な肥料成分に調整した堆肥入り肥料を生産
  • 兵庫県神戸市: 下水汚泥から「こうべ再生リン」を回収、有機肥料と配合した「こうべハーベスト」を製造。特別栽培農作物ブランド「こうべ旬菜」にも使用

みどりの食料システム戦略と化学肥料削減目標

化学肥料使用量(NPK総量・出荷ベース) 削減率
2016年(基準) 90万t
2030年(中間目標) 72万t -20%
2050年(最終目標) 63万t -30%

2030年までの当面の対応

  • 土壌診断による施肥の適正化
  • 作物の根圏部分にのみ施用する局所施肥
  • 生育状況センシングデータに基づく追肥のスマート化(リモセン生育診断、ドローン追肥等)
  • 堆肥の品質向上と広域流通、下水汚泥の肥料活用

2030年以降

  • 施肥のスマート化・堆肥活用の加速
  • 下水など国内資源からの高度肥料成分回収の革新的技術の開発・導入

肥料安定供給の制度的措置

備蓄制度(経済安全保障推進法)

2022年5月成立の経済安全保障推進法で肥料が特定重要物資に指定(政令16物資のひとつ)。

備蓄目標: 2027年度までにリン安・塩化加里の年間需要量の3か月分

進捗(R6年11月時点)
塩化加里: 3か月分(目標達成)
– リン安: 2.4か月分

基金規模: R4補正〜R8当初 累計 162億円(運営: 一般財団法人肥料経済研究所)

資源外交(輸入先の多元化)

  • マレーシア(尿素): 令和4年7月 宮崎農林水産大臣政務官訪問
  • モロッコ(リン鉱石): 令和4年5月 武部副大臣訪問
  • カナダ(塩化加里): 令和5年1月 野村大臣・ウィルキンソン天然資源大臣会談

価格急騰対策(過去実績)

  • 令和4年度予備費 788億円: 令和4年秋肥・5年春肥を対象に、化学肥料使用量低減の取組農業者に肥料費上昇分の7割を支援

肥料コスト低減への構造改革

全農の銘柄集約(2018年〜)

指標 改革前(H28) 改革後(R5)
銘柄数 550銘柄 24銘柄
メーカー 16社35工場 8社14工場
銘柄当たり生産数量 約240トン 約2,900トン

改革前比で1〜3割の価格引下げを実現(R4春肥まで)

価格の見える化

農林水産省の令和5年3月調査によれば、資材販売店ごとに同一銘柄でも約2〜4倍の価格差が存在。農業者が比較購買できる環境整備が課題。


世界の肥料消費における日本の位置

消費シェア
中国 23.3%(1位)
インド 16.1%(2位)
ブラジル 10.9%(3位)
アメリカ 10.4%(4位)
インドネシア 3.0%(5位)
日本 0.5%
その他 36.6%

資料: FAOSTAT(窒素・リン酸・加里の成分合計)


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バージョンA(3行)

日本の化学肥料自給率はほぼ0%(尿素約3%、リン酸・カリ0%)
R6肥料年度では尿素マレーシア74%、リン安中国72%、塩化加里カナダ78%
2022年以降ロシア・ベラルーシ依存を排除、ベトナム・モロッコ・イスラエルへ多元化進展

バージョンB(5行)

日本は化学肥料3大原料のほぼ全量を輸入に依存。R6肥料年度(2024年7月〜2025年6月)では、尿素256千t、リン安370千t、塩化加里228千tを輸入。
供給元は、尿素マレーシア74%・ベトナム10%、リン安中国72%・モロッコ21%、塩化加里カナダ78%・イスラエル7%。
2021年秋の中国輸出規制、2022年のウクライナ侵攻を受け、尿素の中国シェアは27%→3%、塩化加里のロシア・ベラルーシ合算37%→0%へと多元化が進展。
備蓄は塩化加里が年間需要3か月分の目標を達成、リン安も2.4か月分まで積み上がり。
みどりの食料システム戦略では2030年までに化学肥料使用量を20%削減(90万t→72万t)、2050年までに30%削減を目標。

バージョンC(1文)

日本は化学肥料3大原料のほぼ全量を輸入しつつ、R6肥料年度ではウクライナ危機以降の調達多元化が進み、ロシア・ベラルーシ依存の塩化加里はゼロに、尿素の中国依存も27%から3%へ低下した(農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月)。

関連記事


関連指標・内部リンク

  • 006_食料自給率 — 自給率38%を支える肥料輸入の実態
  • 007_農業所得と農家経営 — 肥料高騰が所得に与える影響
  • 009_バイオスティミュラント市場 — 減肥ニーズを吸収する技術
  • 012_有機農業の統計(予定)— 化学肥料30%減目標

出典

一次ソース

  • 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月
    https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/attach/pdf/index-231.pdf
  • 農林水産省「肥料の価格情報」
    https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/
  • 財務省「貿易統計」
    https://www.customs.go.jp/toukei/info/
  • 農林水産省「令和5年営農類型別経営統計」
  • 経済安全保障推進法第48条第1項に基づく調査(工業用仕向け除く)

補足

  • USGS “Mineral Commodity Summaries 2026”
  • FAOSTAT(世界肥料消費量)
  • 食料安全保障強化政策大綱(令和5年12月改訂)
  • みどりの食料システム戦略(令和3年5月策定)

ライセンスと引用方法

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元データ(USGS) 米国連邦政府著作物(原則PD) 出典表記推奨
元データ(FAOSTAT) CC BY-NC-SA 3.0 IGO 非商用・同一条件継承

注意: FAOSTATデータを商用利用する場合は個別にFAOへ問い合わせが必要です。本ページで数値のみを引用している範囲はフェアユースと判断していますが、そのまま再配布する場合は各データ提供元の規約を確認してください

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農林水産省データを引用する場合:

「肥料をめぐる情勢」令和8年4月(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/attach/pdf/index-231.pdf
(2026年4月24日に利用)を加工して作成

本ページをまとめて引用する場合:

出典: smartagri.jp「日本の化学肥料の輸入量と価格」
https://smartagri.jp/stats/jp-fertilizer-import-and-price/
元データ: 「肥料をめぐる情勢」令和8年4月(農林水産省)/ 財務省貿易統計 / USGS Mineral Commodity Summaries 2026

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本ページは農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月の以下の情報を加工して作成しています:
表組化: PDFのグラフ上の数値を読み取り、比較用の表に再構成
R2→R6の並置: 別々に掲載されていた2時点のデータを同一表内で対比
自作チャート: matplotlibによるチャート再描画(配色・構成は独自)
要約: 本文の政策説明を簡潔化

国(農林水産省)が本ページの編集・加工内容を承認・作成したものではありません。


更新履歴

  • 2026-04-22 v1: 初版。農林水産省「肥料の価格情報」・財務省「貿易統計」・JA全農プレス・JIRCAS・FAO World Fertilizer Trends の公的データのみを参照
  • 2026-04-22 v2: 営利調査会社への参照を削除
  • 2026-04-24 v3: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」令和8年4月版を一次ソースとして全面改訂。R6肥料年度(2024年7月〜2025年6月)の最新輸入統計に更新。主要な変化:
    • 尿素の中国依存 27% → 3%、マレーシア 57% → 74%(ベトナム10%が新規)
    • 塩化加里のロシア・ベラルーシ依存 計37% → 0%(イスラエル・ラオスに多元化)
    • リン安のモロッコ比重 0% → 21%
    • 備蓄進捗: 塩化加里3か月分を達成、リン安2.4か月分
    • みどり戦略の中間目標(2030年-20%、2050年-30%)を明記
    • 世界消費比較、経営費割合、銘柄集約などの新セクション追加