日本の農業従事者数はどれだけ減ったか|2000年からの推移と2025年最新データ

日本の農業従事者数はどれだけ減ったか|2000年からの推移と2025年最新データ

📎 このページのデータ・表・グラフは商用利用可能です(CC BY 4.0)
記事・スライド・論文・IR資料などで自由にお使いください。条件は以下のURLを引用元として記載していただくことのみです。
出典: smartagri.jp「日本の農業従事者数はどれだけ減ったか」
https://smartagri.jp/stats/jp-farm-workers-trend/

この記事の結論(コピペ用1行)
日本の基幹的農業従事者(個人経営体)は 2000年の240万人 → 2025年の103.6万人と、25年で56.8%減少。平均年齢は67.7歳、65歳以上が69.6%を占める。
一次ソース: 農林水産省「2025年農林業センサス(令和7年2月1日現在)」統計表(e-Stat掲載Excel、全国・都道府県別完全版)

001_hero_article.png

キー数値(2025年・最新)

指標 数値 5年前比
基幹的農業従事者(個人経営体) 1,036,228人(103.6万人) −24.0%
平均年齢 67.7歳 −0.1歳
65歳以上の人数 721,311人(72.1万人) −24.0%
65歳以上の割合 69.6% 横ばい
49歳以下の人数 130,125人(13.0万人) −19.0%
49歳以下の割合 12.6% +0.3pt
男性従事者 659,332人(63.6%)
女性従事者 376,896人(36.4%)

出典: 農林水産省「2025年農林業センサス」統計表 Ⅰ2(14)「年齢階層別基幹的農業従事者数(個人経営体)」(令和7年2月1日現在)
e-Stat Excel: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?sinfid=000040413270&ext=xls

: 2025年11月28日に先行公表された「結果の概要(概数値)」PDFでは千人単位に四捨五入した「102.1万人・平均67.6歳」が記載されていますが、本ページでは e-Stat 掲載の完全な統計表Excel(人単位)である 1,036,228人・67.7歳 を正値として採用しています。


001_farm_workers_trend_article.png

基幹的農業従事者数の推移。2000年の240万人から2025年の103.6万人へ、25年で約6割減。(CC BY 4.0)

長期推移(2000–2025年)

年次 基幹的農業従事者(万人) 前回比 平均年齢 調査種別
2000年(平成12) 240.0 農林業センサス
2005年(平成17) 224.1 −6.6% 農林業センサス
2010年(平成22) 205.0 −8.5% 農林業センサス
2015年(平成27) 175.7 −14.3% 67.1歳 農林業センサス
2020年(令和2) 136.3 −22.4% 67.8歳 農林業センサス
2024年(令和6) 111.4 −18.3%(4年) 69.2歳 農業構造動態調査
2025年(令和7) 103.6 −24.0%(5年) 67.7歳 農林業センサス

推移の要点
25年間で136.4万人減(約56.8%減少)
– 2020→2025年の5年間で32.7万人減(年間約6.5万人のペース)
– 2015→2020年の減少幅(39.4万人)に比べるとやや緩やかだが、母数が既に半減しているため割合ではむしろ加速
– このペースなら、2030年には約71万人、2040年には約35万人に落ち込む可能性

なぜ2024年(69.2歳)より2025年(67.6歳)の方が平均年齢が下がっているのか?
2024年値は「農業構造動態調査」(標本調査)、2025年値は「農林業センサス」(全数調査)によるもの。調査手法と集計対象の違いで数値がわずかに変動する。長期比較では同じ調査種別どうしで比べるのが正しい。


001_avg_age_trend_article.png

基幹的農業従事者の平均年齢は2000年の62.2歳から2025年の67.7歳へ25年で5.5歳上昇。ただし2015年以降は頭打ち。(CC BY 4.0)

平均年齢の推移(2000–2025年)

年次 平均年齢 前回比
2000年(平成12) 62.2歳
2005年(平成17) 64.2歳 +2.0歳
2010年(平成22) 66.2歳 +2.0歳
2015年(平成27) 67.1歳 +0.9歳
2020年(令和2) 67.8歳 +0.7歳
2025年(令和7) 67.7歳 −0.1歳

読み解きの要点
– 25年で +5.5歳の上昇(年平均+0.22歳)
– しかし2010–2015年以降は0.5歳前後の変動で頭打ち
– 高齢層(70代以上)の自然離農と、若手参入がバランスし始めている可能性
– 絶対数は減っているが、残る従事者の年齢構成は”新陳代謝”が効き始めている兆し

ダウンロード


001_age_comparison_article.png

2015/2020/2025年の年齢階層別 基幹的農業従事者数の比較。全世代で減少、60代以下の薄さが特に顕著。(CC BY 4.0)


001_under_49_donut_article.png

日本の農業を担う49歳以下は全体のわずか12.6%(13万人)。65歳以上が約7割を占める構造。(CC BY 4.0)

2025年の年齢構成(5歳階層・完全版)

e-Stat 統計表 Ⅰ2(14) の全国値(人単位):

年齢階層 人数 構成比
15–19歳 533 0.05%
20–24歳 3,784 0.37%
25–29歳 8,401 0.81%
30–34歳 14,368 1.39%
35–39歳 25,171 2.43%
40–44歳 35,612 3.44%
45–49歳 42,256 4.08%
50–54歳 46,843 4.52%
55–59歳 52,947 5.11%
60–64歳 85,002 8.20%
65–69歳 149,049 14.38%
70–74歳 217,086 20.95%
75–79歳 188,412 18.18%
80–84歳 100,443 9.69%
85歳以上 66,321 6.40%
合計 1,036,228 100.00%

年代別サマリ

年代 人数 構成比
29歳以下 12,718 1.2%
30–39歳 39,539 3.8%
40–49歳 77,868 7.5%
50–59歳 99,790 9.6%
60–64歳 85,002 8.2%
49歳以下 計 130,125 12.6%
65歳以上 計 721,311 69.6%
70歳以上 計 572,262 55.2%

出典: 農林水産省「2025年農林業センサス」e-Stat 統計表Excel Ⅰ2(14) 年齢階層別基幹的農業従事者数(個人経営体)

見どころ
最多層は70–74歳(21.0%) — 団塊世代がボリュームゾーン。5年後には大量離農が確実
70歳以上で55.2% — 全体の過半数が70代以上
40歳未満は5.6%しかいない — 中長期の担い手不足が構造的
女性比率は36.4% — 経営体構成員としての女性の役割が大きい
– ただし若手の「割合」は2020年の11.2%から2025年は12.6%へ微増 — 絶対数の減少ペースより母数全体の減少が速いため


そのままスライドに貼れるテキスト

バージョンA(3行・見出し用)

基幹的農業従事者は25年で約6割減
240万人(2000年)→ 103.6万人(2025年)
平均年齢67.7歳、65歳以上が69.6%

バージョンB(5行・本文用)

日本の基幹的農業従事者(個人経営体)は、2000年の240万人から2025年には103.6万人へと、
25年で56.8%減少した(農林水産省 2025年農林業センサス)。
平均年齢は67.7歳、65歳以上が69.6%を占める一方、49歳以下はわずか12.6%。
最多層は70〜74歳(21.0%)で、70歳以上だけで55.2%に達する。
同時に1経営体あたりの経営耕地面積は3.7ha(+19.4%)へと拡大し、規模集約が進んでいる。

バージョンC(ワンセンテンス・記事リード用)

日本の基幹的農業従事者は2000年の240万人から2025年の103.6万人へと25年で約6割減り、
平均年齢は67.7歳に達している(農林水産省「2025年農林業センサス」)。

よく混同される用語の定義

用語 定義 2025年値 主な調査
基幹的農業従事者 個人経営体の世帯員のうち、普段の主な状態が「仕事が主」で自営農業に従事している者 103.6万人 農林業センサス(5年毎)/ 農業構造動態調査(毎年)
農業経営体 農産物の生産・販売を行う事業体(個人経営体+団体経営体) 82.8万経営体 農林業センサス
個人経営体 個人(世帯)で事業を行う農業経営体。2020年センサスから「販売農家」に代わって使われる 78.9万経営体 農林業センサス
団体経営体 法人や農事組合法人などの事業体(うち法人経営体 3.3万) 3.9万経営体 農林業センサス
農業就業人口 15歳以上の世帯員のうち過去1年間に自営農業に従事した者(自営農業が主) ※廃止 2015年センサスまで使用
販売農家 経営耕地30a以上または販売金額50万円以上の農家 ※概念変更 2015年センサスまで使用

記事で数値を使うときの注意:
– 「農業人口」という言葉は曖昧 — どの指標を指しているか必ず明示
– 「農業就業人口」「販売農家」は2020年以降センサスでは使わなくなった概念 — 最新データを使うときは「基幹的農業従事者」「個人経営体」に置き換える
– smartagri.jp では原則「基幹的農業従事者」で統一


関連する2025年センサスのキー指標

農業従事者数の減少と同時に進んでいる構造変化:

指標 2015 2020 2025 トレンド
農業経営体数(千) 1,377 1,076 828 −39.9%(25年比)
個人経営体数(千) 1,340 1,037 789 −41.1%
団体経営体数(千) 37 38 39 +5.4%
法人経営体数(千) 27 31 33 +22.2%
1経営体あたり耕地面積(ha) 2.5 3.1 3.7 +48.0%
20ha以上層の耕地面積シェア 37.5% 44.3% 51.0% 初の過半
稲作を主とする経営体の割合 57.4% 55.5% 54.4% −3.0pt
データを活用する経営体の割合 40.0% 団体では63.0%

読み解き: 経営体数・従事者数が急減する一方、1経営体あたりの耕地・売上・法人化率は増加。つまり「小規模農家の離農 × 大規模・法人への集約」が急速に進行している。2025年は「20ha以上が耕地面積の過半を占める」という節目の年。

関連記事(予定):
– 農業経営体数と法人化率の推移
– 経営耕地面積の集約と20ha以上層の拡大
– データを活用する農業経営体の普及状況
– 水稲作付面積規模別の経営体数推移
– 新規就農者数の推移


出典

一次ソース(Primary Source)

農林水産省「2025年農林業センサス」(令和7年2月1日現在)

  • 農林水産統計トップ: https://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html
  • 農林業センサス入口: https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/index.html
  • 2025年センサス: https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/2025/index.html
  • 結果の概要(概数値)PDF: https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/attach/pdf/index-1.pdf(令和7年11月28日公表)
  • 統計表Excel(完全版・本ページで採用): https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?sinfid=000040413270&ext=xls
  • 統計表Excel(概要PDF付属): https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?sinfid=000040365813&ext=xls
  • 確定値は令和8年3月末以降の公表予定

過去センサス

  • 2020年農林業センサス: https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/2020/index.html
  • 2015年農林業センサス: https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/2015/top.html
  • 累年統計(戦後〜2020年): https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/past/stats.html

補足ソース(中間年・白書)

  • 農林水産省「農業構造動態調査」(センサス中間年の年次調査)
    https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noukou/
  • 農林水産省「農業労働力に関する統計」
    https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
  • 令和6年度食料・農業・農村白書 第1部第3節
    https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/r6/r6_h/trend/part1/chap3/c3_3_00.html

ライセンスと引用方法

このページの表・数値・グラフは自由に利用可能です(CC BY 4.0)。

推奨クレジット表記

出典: smartagri.jp「日本の農業従事者数はどれだけ減ったか」
https://smartagri.jp/stats/jp-farm-workers-trend/
(原データ: 農林水産省「2025年農林業センサス」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/index.html)

記事・論文・スライドで使う場合

  • 上記クレジットを併記すればそのまま使用可
  • グラフPNG画像もDL可能(予定)
  • 一次情報の年次データが更新されたら当ページも更新します(次回: 2025年センサス確定値 / 令和8年3月末以降)

更新履歴

  • 2026-04-22 v5: 青主体のユニバーサル配色に変更。ドーナツ(49歳以下12.6%強調)と平均年齢推移チャートを追加。計8ファイル×2サイズ=16枚の画像を配布開始
  • 2026-04-22 v4: matplotlib + Noto Sans JP でチャート画像(PNG/SVG・2サイズ)を生成。推移グラフと年齢比較グラフを記事に埋め込み。CC BY 4.0 で配布開始
  • 2026-04-22 v3: e-Stat 統計表Excel(sinfid=000040413270)の完全版数値を正値として採用。基幹的農業従事者数 1,036,228人・平均67.7歳に訂正。年齢構成を5歳階層(15歳以上)に拡張、男女別内訳を追加
  • 2026-04-22 v2: 2025年農林業センサス概数値PDF(令和7年11月28日公表)で103万人台に更新
  • 2026-04-22 v1: 初版(令和6年農業構造動態調査ベース)
📎 CC BY 4.0 商用利用可能:本ページの表・数値・グラフは、出典を明記していただければ記事・スライド・論文・IR資料に自由にお使いいただけます。