会社基本情報
| 会社名 | Carbon Robotics, Inc. |
|---|---|
| 所在地 | アメリカ合衆国 ワシントン州 シアトル |
| 設立 | 2018年 |
| CEO | Paul Mikesell |
| 資金調達額 | 約2億7,600万ドル |
| 公式サイト | https://carbonrobotics.com/ |
事業概要
Carbon Roboticsは、AIとレーザー技術を活用した除草ロボット「LaserWeeder」を開発・販売するアメリカのアグリテック企業です。2025年にはCNBC Disruptor 50に選出されるなど、農業テクノロジー分野で高い注目を集めています。

LaserWeederは、高精度なコンピュータビジョンで雑草を識別し、レーザーで瞬時に焼き払うシステムです。除草剤を一切使用せずに雑草を除去できるため、有機農業やサステナブル農業との相性が優れています。
課題と解決策
除草における従来の課題
雑草管理は農業における最大の課題の一つです。除草剤への依存は、環境負荷・除草剤耐性雑草の出現・消費者の健康志向との乖離といった問題を引き起こしています。一方、手作業による除草は膨大な労力とコストがかかり、農業従事者の減少が続く中で持続可能な方法とはいえません。
レーザーによる革新的除草
LaserWeederは、AIが作物と雑草をリアルタイムで識別し、240Wのレーザーで雑草だけをピンポイントで焼き払います。除草剤コストを最大80%削減できるとされており、化学物質に頼らない新しい除草手法として注目されています。
2025年に発表されたLaserWeeder G2は、モジュラー設計を採用し、従来モデルの2倍の処理速度を実現しています。さらに、Carbon ATKと呼ばれる自律走行トラクターキットも発表され、既存のトラクターを自動運転化することも可能になりました。
Large Plant Modelの可能性
2026年2月には、1億5,000万件以上のラベル付き植物データで学習させた「Large Plant Model」が発表されました。この大規模AIモデルにより、作物と雑草の識別精度がさらに向上し、より多様な作物・環境への対応が可能になっています。
ビジネスモデル
Carbon Roboticsは、LaserWeederのハードウェア販売に加え、ソフトウェアアップデートやサポートを提供するモデルを展開しています。累計で約2億7,600万ドルの資金を調達しており、2025年10月には2,000万ドルの追加調達も実施しました。
LaserWeeder G2のモジュラー設計により、農家の規模やニーズに応じた柔軟な構成が可能になり、導入のハードルを下げています。
今後の計画
Large Plant Modelのさらなる学習データの拡充と、対応作物の追加が計画されています。Carbon ATK自律走行キットとの連携により、完全自動化された除草システムの実現を目指しています。
また、北米市場を中心に展開を進めつつ、グローバル市場への参入も視野に入れています。
コメント
Carbon Roboticsは、除草ロボットの分野において最も注目すべき企業の一つです。レーザーによる除草というアプローチは、除草剤の使用を根本的に不要にする点で革新的です。
2億7,600万ドルという巨額の資金調達は、投資家からの期待の高さを示しています。Large Plant Modelの登場により、単なるハードウェア企業からAIプラットフォーム企業への転換も進んでいます。農業用ドローンによる空中からの散布とは異なる地上型のアプローチですが、精密農業の実現に大きく貢献する技術といえるでしょう。