重篤な疾患に対する安全で効果的な自然療法として、医療用大麻を提供するParallel社について解説

事業概要

Parallel社(旧Surterra Therapeutics社)は、医療用大麻と科学技術主導のイノベーションを通じて、人間の健康と生活の質を向上させることをミッションとする企業です。Surterra Wellness社は、2019年10月07日より企業名をParallelに変更しました。2014年にアメリカを拠点に設立され、社員数は、500〜1000人と推定されます。

てんかん、パーキンソン病、がんなど、誰も治療に取り組んでいなかった症状に対する大麻の需要を目の当たりにし、当時の大麻業界がプロ意識に欠け、完全に無秩序であることに気づいたことから、80万ドルのシード資金を調達し、最初の施設を立ち上げました。

同社は、フロリダ州で最初に認可を受けた医療用大麻販売店の1つです。新法に基づき、資格のある患者に大麻の栽培、加工、販売を行うライセンスを取得しています。

製品の品質、安全性、一貫性、有効性を確保するために、厳格なオペレーションとビジネス手法に従っており、業界のゴールドスタンダードとなるための強い価値観に基づいたビジネスを構築しています。

ビジネスモデル

Parallel社の事業には、マサチューセッツ州のNew England Treatment Access (NETA)、大麻の小売店や消費者向けブランドを展開する大麻の垂直販売事業のリーディングカンパニー、Molecular Infusions (Mi)、ネバダ州の大麻の垂直販売事業であるThe Apothecary Shoppeなどがあります。

同社は、フロリダ州の34店舗を含む米国内の37店舗の小売店、総面積約100万平方フィートの栽培・製造施設、マサチューセッツ州、フロリダ州、ハンガリーのブダペスト、コロンビアのメデジンにある研究開発施設、そして世界的なバイオテクノロジー企業であるIntrexon社との独占的なパートナーシップを結び、科学技術主導のイノベーションを推進しています。

フロリダ州、テキサス州、ネバダ州、マサチューセッツ州で垂直方向の事業を展開し、欧州連合(EU)、南米、アジアでの国際的な事業展開を進めています。

また、世界的な小売ブランドであるGoodblend(グッドブレンド)や、Surterra Wellness(サーテラウェルネス)、Coral Reefer(コーラルリーファー)、Endless Summer(エンドレスサマー)、Float(フロート)など、高品質で独自の消費者向けブランドの多様なポートフォリオを有しており、世界で最も急速に成長しています。

テクノロジー

Parallel社が保有するブランドSurterra Wellnessは2018年12月に、難治性てんかん患者向けの高CBD・低THCの医療大麻チンキ「Tranquil」のテキサス州での発売を発表しています。

Tranquilは、重量で10%以上のカンナビジオール(CBD)、0.5%以下のテトラヒドロカンナビノール(THC)、および抗けいれん作用のある天然由来のテルペンがブレンドされています。医療用大麻は、てんかん患者様の発作の回数を減らすのに有効な治療法であるという研究結果が出ています。

医療用大麻がてんかんの有効な治療法であることを裏付ける証拠が増えている中、Tranquilは、高CBD、低THC、標的テルペンを組み合わせた革新的な製品であり、テキサス州の患者が発作をコントロールするのに役立つ安全で効果的な自然療法の選択肢を提供しています。

今後の計画

2020年6月30日に、Parallel社が保有するブランドSurterra Wellnessの医療用大麻チンキ剤の製品ラインの拡大を発表しまいsた。

癌、自閉症、痙攣、てんかん、神経変性疾患などの症状に合わせて処方された高品質の植物性カンナビス製品を患者向けに提供しています。新しく発売されたSootheチンキは、市場に出回っている類似製品の価格が75ドルであるのに対し、60ドルというより廉価な価格設定となっています。

高品質で独自の消費者向けブランドを多く持つ、世界で最も急速に成長している大麻企業の1つとして、今後もさらに市場の拡大に向けた取り組みを進めていく予定です。

コメント

医療用大麻がてんかん発作の抑制に有効であることは、多くの研究や臨床試験で確認されています。カンナビジオール(CBD)を使用した治療法は、てんかん発作を抑えるための従来の治療法では効果が得られなかった患者を救済することが期待されています。

重篤な疾患に対する安全で効果的な自然療法としての医療用大麻の活用は、今後さらに普及することが期待されます。

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