農家・直売所のGoogleビジネスプロフィール設定手順|地図検索で見つけてもらう無料の方法

  • 10月 13, 2026
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庭先の直売所や観光農園には、「道が分かりにくい」「何時まで開いているのか」という電話が入ります。初めて来る人の多くは、GoogleマップやGoogle検索で店名や「直売所 近く」を調べて場所を知るのが一般的です。そこに店の情報がなければ、お客さんは別の店へ向かいます。

Googleビジネスプロフィールは、この表示を店の側で管理できる無料の仕組みです。この記事では、直売所、観光農園、庭先販売の農業者に向けて、登録の条件、オーナー確認の手順、最初に埋める項目、収穫期の投稿、クチコミ返信、数字の見方を説明します。根拠はGoogleの公式ヘルプ(2026年10月に日本語版を確認)と、米国の大学エクステンションの資料です。

農家や直売所はGoogleビジネスプロフィールに登録できますか

営業時間内にお客さんと直接対応する場所があれば登録できます。ヘルプは対象を「営業時間内に顧客と直接対応するビジネス」と定めており、常設の直売所、観光農園、農園の売り場が当てはまります。登録もオーナー確認も無料です。

季節営業の直売所と無人販売所

ヘルプは例外として、季節営業のビジネスと無人のセルフサービス店を挙げています。季節営業は、その場所に看板を年間通して常設する場合に限って認められます。収穫期だけ開く直売所でも、看板を出したままにすれば対象です。無人販売所は、お客さんが使える連絡先を載せる条件で認められます。

配達だけの場合とネット通販だけの場合

お客さんを迎える場所がなく、商品を届けて回る農家は、非店舗型ビジネスとして登録できます。ヘルプは非店舗型を、客先に出向いて商品やサービスを提供し、拠点の住所では接客しないビジネスと説明しています。住所は非表示にし、サービス提供地域を市区町村や郵便番号で最大20か所まで指定できます。範囲は拠点から車で約2時間以内が目安です。

来店も訪問もないオンラインのみのブランドは対象外です。ネット通販だけの農家は、ビジネスプロフィールを作れません。

農家の営業形態 登録の可否と扱い
常設の直売所や観光農園 登録できる。住所を表示する。
収穫期だけ開く直売所 看板を年間常設すれば登録できる。オフシーズンは臨時休業にする。
無人販売所 お客さんが使える連絡先を載せれば登録できる。
看板のない庭先販売 住所を表示するには名称の看板が必要。ない場合は非店舗型にする。
配達や出張販売だけ 非店舗型として登録し、サービス提供地域を指定する。
ネット通販だけ 登録できない。

住所を表示する場合、ヘルプはその住所に事業の名称の掲示を常設するよう求めています。自宅と売り場が同じ敷地で住所を出したくないときは、非店舗型として住所を非表示にする方法があります。

登録とオーナー確認はどんな手順で進めますか

Googleアカウントを用意し、ビジネス情報を追加して、指定された方法で確認すれば完了です。審査には5営業日ほどかかります。流れは次のとおりです。

  1. Googleアカウントを用意する。Gmail以外のメールアドレスでも作れる。
  2. Googleマップで店名と市町村名を検索し、掲載済みかどうか調べる。
  3. 掲載がなければ、business.google.com/add を開いて「Googleにビジネス情報を追加」を選び、店名、カテゴリ、住所かサービス提供地域、電話番号、ウェブサイトを入力する。
  4. オーナー未確認の掲載があれば、地図上の店で「ビジネスオーナーですか?」から「管理を開始」を選ぶ。
  5. 画面に出た確認方法で手続きする。方法はGoogleが自動で決めるので選べない。
  6. 審査を待つ。完了すると確認メールが届く。

確認方法ごとの注意点

確認方法には、電話、テキストメッセージ、メール、動画の録画、ライブビデオ通話、ハガキがあります。電話では、店の番号で応答できる必要があります。自動音声の案内を設定した番号ではコードが取得できません。動画やビデオ通話では、道路標識などの現在地、商品や看板、レジのような管理者だけが触れる場所を映します。ヘルプは、ビデオ通話が使える場合にその利用をすすめています。

ハガキのコードは通常14日以内に届き、有効期限は30日です。待つ間に店名、住所、カテゴリを編集すると、届いたコードが使えなくなります。再請求した場合も、先のコードは無効です。コードは、プロフィールを管理する他の人にも教えないよう書かれています。

確認後に店名、住所、カテゴリを変えると、再確認を求められることがあります。屋号を変える年は注意してください。すでに別の人が確認を済ませたプロフィールがある場合は、現在のオーナーに権限をリクエストします。家族や出荷先の担当者が作った可能性もあるため、先に周囲へ尋ねると早く片付きます。プロフィールは1つの店に1つだけにしてください。

直売所が最初に埋める項目は何ですか

店名、カテゴリ、営業時間、写真、説明文の5つです。Googleはローカル検索の順位を、関連性、距離、知名度で決めると説明しています。情報が充実して正確なほど、検索結果に出る可能性が高まります。

店名とカテゴリ

店名は、看板やチラシで実際に使っている名称をそのまま入力します。宣伝文句や営業時間を店名に足すと、プロフィールが停止されることがあります。

カテゴリは、一覧から事業内容に最も合う具体的なものを、できるだけ少なく選びます。上限は9つです。検索されそうな言葉の代用や、同じ敷地の別事業のカテゴリの追加は認められません。直売所の中で別の運営者がカフェを営む場合は、そのカフェに別のプロフィールが必要です。ニューハンプシャー大学のエクステンションは、多くの農場でメインカテゴリは「farm」や「orchard」で足りるとしています。日本語の一覧は、入力欄に「直売」「農園」と打って候補を確かめてください。

営業時間と季節営業

営業時間は「決まった営業時間で営業している」を選び、曜日ごとに入力します。昼休みは、同じ曜日に時間帯の違う入力を2つ作ります。完全予約制の事業は営業時間を指定しないよう、ヘルプの案内です。予約制の観光農園は確認してください。

季節営業の流れは、ヘルプに次のとおり書かれています。営業する季節は通常の営業時間を設定し、説明文に期間限定の営業と書くこともできます。オフシーズンは臨時休業のマークを付けます。再開後は通常の営業時間へ戻す流れです。

祝日、お盆、台風接近などの一時的な変更には、特別営業時間を使います。連続して最長6日間の休業にも使えます。8日以上の休業、オフシーズン、期間未定の休業は、臨時休業にします。7日ちょうどの扱いは、2つのヘルプページで記述が食い違います。その場合は、どちらかを設定して表示を確かめてください。臨時休業の店は、広い検索で営業中の店の後ろに並ぶことがあるとも書かれています。

写真と動画

写真と動画は、オーナー確認の後に表示されます。写真はJPGかPNGで10KBから5MB、推奨は縦横720ピクセル、最小は250ピクセルです。動画は30秒以内、75MB以内、720p以上です。反映に24〜48時間かかることがあります。

ヘルプによると、店の外観の写真があると初めての人が場所を見つけやすくなります。入口、看板、駐車場、売り場、棚の商品を撮影してください。ニューハンプシャー大学のエクステンションも、売り場、商品、果樹園、入口、看板の写真を年に数回入れ替えるよう助言しています。

説明文

説明文は全角375文字までで、URLやHTMLは入れられません。扱う商品、店の特徴、事業年数、買い方を書きます。特典や特別料金の過度な強調は認められず、ヘルプは「すべて50%引き」を例にしています。ニューハンプシャー大学のエクステンションは、所在地、販売品目、買い方の3つを最低限入れるよう勧めています。

例:「果樹園の敷地内で、収穫したぶどうとりんごを直接販売しています。販売は9月から11月の午前9時から午後4時です。駐車場は10台分あります。贈答用の箱詰めも承ります。」

収穫期の最新情報は投稿でどう伝えますか

「投稿」機能の「最新情報」に、旬の入荷、在庫切れ、臨時休業を短く書きます。投稿はGoogle検索とGoogleマップのプロフィールに表示されます。

投稿の種類と使い分け

種類は3つです。「最新情報」には写真や動画、リンク付きのボタンを付けられます。「特典」はタイトルと期間が必須で、「特典を表示」のボタンが付きます。「イベント」はタイトルと開始日、終了日の指定が必要で、時刻を省くと期間中ずっと続く扱いです。

日々の入荷や休業は「最新情報」、収穫体験や朝市は「イベント」が向きます。期間を設定しない投稿は、6か月でアーカイブされます。予約公開や、毎週、毎月の繰り返しも設定できます。投稿は審査され、「公開中」「審査待ち」「不承認」のどれかが表示されます。説明に電話番号を入れると、プロフィールの番号と確認できない場合に不承認となります。

投稿文の例

旬の入荷:「本日からシャインマスカットの販売を始めました。1房600g前後から3種類の大きさを用意しています。販売は午前9時から午後4時、毎週水曜日は休みです。」

在庫切れ:「本日分のとうもろこしは完売しました。次の収穫は明日の朝で、午前8時から販売します。ミニトマトは引き続きお買い求めいただけます。」

臨時休業:「台風接近のため、10月20日(月)は臨時休業とします。21日(火)は通常どおり午前9時から営業する予定です。可否は前日の夕方までにこの投稿で更新する予定です。」

価格を細かく載せると、変更のたびに直す手間が増えます。期間と数量、買える時間を中心に書くと更新の頻度を抑えられる点が利点です。ニューハンプシャー大学のエクステンションは、毎日の投稿は不要で、強調したい出来事があるときに出せば足りると述べています。同大学が話題に挙げるのは、会員制野菜配送の受付開始、直売の初日、収穫体験の季節の開始などです。

無料テンプレート:収穫体験・農業体験のチラシ原稿

いも掘りや野菜の収穫体験の案内に載せる日時、雨天時の扱い、料金、キャンセル、持ち物などの項目を整理するテンプレートです。Word/PDF、登録不要です。

収穫体験・農業体験のチラシ原稿をダウンロード(登録不要)

収穫体験を「イベント」で案内するときは、日時、料金、雨天時の扱いを先に決めます。チラシに載せた内容は投稿文にも使えます。チラシと予約の受け方は https://smartagri.jp/p/10472/ を参照してください。

クチコミにはどう返信しますか

オーナー確認の後、プロフィールの「クチコミを読む」で返信アイコンを選んで入力します。返信は企業からの返信として表示され、個人名は出ません。Googleの審査は通常10分以内で、長いと30日ほどかかります。

ヘルプは、丁寧で簡潔な返信を勧めています。お得な情報の提示は不要とされ、店の新しい情報や一度の来店では分からない情報を伝えます。すべてに返す必要はなく、新しい情報を伝えたいときに返せば足ります。

否定的なクチコミへの返信では、次の点が示されています。

  • 投稿者の個人情報を公開せず、個人攻撃もしない
  • 何があったかを自分の記録で確かめる
  • 店に非がある点は誠実に対応し、そうでない点は現在できることとできないことを説明する
  • 必要なら謝り、できるだけ早く返信する

たとえば「閉店前に行ったら売り切れだった」という投稿には、「夕方に棚の商品が減る日があります。収穫量は毎朝この投稿でお知らせします」と返すと、次に来る人の役に立ちます。

クチコミを増やすには、Googleのリンクか二次元コードを作って案内する方法もあります。ニューハンプシャー大学のエクステンションは、直売会場に印刷したQRコードを置く方法を例に挙げています。投稿や削除の見返りに無料や割引で商品を提供する行為は、禁止されています。

パフォーマンスでは何を見ればよいですか

閲覧数、検索語句、ルート、通話、ウェブサイトのクリックを見ます。パフォーマンスはオーナー確認済みのプロフィールで使えます。Google検索で自店を表示して「パフォーマンス」を選び、期間を指定する流れです。Googleマップアプリでは「ビジネス」から「パフォーマンス」の横の「詳細」を開きます。

指標 ヘルプの説明 直売所での見方
閲覧数 プロフィールを見たユーザー数。1日1回だけ数える。 収穫期の始まりに増えるかを見る。
検索 表示された検索語句。月初に更新され、反映まで5日ほどかかる。 客が使う言葉を知る。
ルート 店までのルートを調べたユーザー数。 来店の見込み数の目安にする。
通話 通話ボタンの押下回数。電話番号の登録が必要。 問い合わせが多い時期に営業時間の表示を見直す。
ウェブサイトのクリック プロフィール上のリンクのクリック数。 予約や通販ページへの誘導を確かめる。

表示される指標は店の種類で異なります。ニューハンプシャー大学のエクステンションは、直売の時期にルート検索が増え、会員募集の開始時にウェブサイトのクリックが増えるといった傾向が見えると説明しています。数字を見る頻度は月に1回ほどで足ります。投稿を出した週の前後で比べると、反応の違いが分かります。Googleは、順位を上げる依頼や金銭の受け取りには応じないとしています。

やってはいけないことは何ですか

虚偽の情報の登録、店名への宣伝文句の追加、クチコミの買収、重複プロフィールの作成です。ガイドラインに違反すると、プロフィールが停止されることがあります。

  • 店名に営業時間や「地元で一番」などの宣伝文句を足す
  • 実在しない住所や、遠隔地の私書箱を住所にする
  • 1つの店のために複数のプロフィールを作る
  • クチコミの見返りに商品や割引を提供する
  • 説明文にリンクを入れる、割引を過度に強調する
  • 個人情報や機密情報を求める、または載せる
  • カテゴリを、検索されそうな言葉の代わりに使う

編集や投稿が拒否されたときは、不承認の理由をヘルプで確認し、内容を直して送り直します。

よくある質問

自宅の庭先で野菜を売っています。自宅の住所は公開されますか

住所を表示する設定にすると公開されます。ヘルプは、非店舗型の事業では住所を非表示にすると説明しています。庭先に名称の看板を常設していなければ、非店舗型として住所を隠し、サービス提供地域だけを載せる方法を検討してください。

収穫期の数か月しか開けません。登録できますか

看板を年間通して常設していれば、季節営業として登録できます。営業する季節は通常の営業時間を入力し、オフシーズンは臨時休業のマークを付けます。再開したら通常の営業時間に戻してください。

オーナー確認がなかなか終わりません

審査には5営業日ほどかかり、それより長くなる場合もあります。ハガキは通常14日以内に届き、コードの有効期限は30日です。待つ間は店名、住所、カテゴリを編集しないでください。「オーナー確認を行う」のボタンが再表示されたときは、確認が完了していません。手続きをやり直します。

家族が作った古いプロフィールが地図にあります

オーナー未確認なら、「ビジネスオーナーですか?」から申請できます。確認済みなら、現在のオーナーに権限をリクエストします。重複して新しく作るのは避けてください。

ネット通販だけでもGoogleに出せますか

来店も訪問もないオンラインのみの事業は、ビジネスプロフィールの対象外です。ヘルプは、そうした事業にGoogle広告を案内しています。直売所を併設するなど、対面で接客する場所があれば登録できます。

まとめ

直売所、観光農園、庭先販売の農業者は、Googleビジネスプロフィールを無料で登録し、営業時間、写真、旬の情報を自分で更新できる仕組みです。看板の常設とオーナー確認を先に済ませ、カテゴリ、説明文、写真を埋めると、検索とマップに正確な情報が出ます。収穫期は「最新情報」で入荷と休業を知らせ、月に1回パフォーマンスを見て内容を見直してください。直売所の集客全体は https://smartagri.jp/p/10465/ と https://smartagri.jp/p/10463/ も参考になります。

関連記事

  • 農業の販路開拓
  • https://smartagri.jp/p/10465/(消費者はなぜ直売所で買うか)
  • https://smartagri.jp/p/10463/(農産物直売所の統計)
  • https://smartagri.jp/p/10468/(直売所の値札とPOPの書き方)
  • https://smartagri.jp/p/10472/(収穫体験の案内チラシと予約受付)

参考URL