会社基本情報
| 会社名 | AgriWebb |
|---|---|
| 本社所在地 | オーストラリア シドニー |
| 設立 | 2013年 |
| CEO | Kevin Baum |
| 事業内容 | クラウド型畜産管理ソフトウェアの開発・提供 |
| 累計資金調達額 | 6,380万ドル |
| 管理頭数 | 2,300万頭以上 |
| 公式サイト | https://www.agriwebb.com/ |
事業概要
AgriWebbは、畜産農家向けのクラウド型牧場管理ソフトウェアを提供するオーストラリアの企業です。牛・羊などの家畜の個体管理、牧草地のローテーション管理、体重・健康記録、出荷管理などをデジタル化し、18カ国16,000以上のユーザーが利用しています。

オーストラリアの放牧家畜の25%以上がAgriWebbで管理されており、管理対象面積は1億5,000万エーカーに達しています。2,300万頭以上の家畜データを保有する世界最大級の畜産管理プラットフォームです。
課題と解決策
畜産業のデジタル化の遅れ
畜産業、特に放牧を主体とする牧畜では、個体の追跡管理が紙やスプレッドシートに依存しているケースが依然として多い状況です。広大な牧草地に分散する数千頭の家畜の状態を正確に把握することは容易ではなく、体重の記録漏れ、健康異常の見逃し、最適な出荷タイミングの逸失などが経営に影響を及ぼしています。
モバイル対応の統合管理プラットフォーム
AgriWebbのソフトウェアは、モバイル端末で牧場のあらゆる場所から利用可能です。電子耳標リーダーとの連携により個体の自動識別ができ、体重測定データも自動記録されます。牧草地の状態や放牧ローテーション、薬剤投与履歴なども一元管理でき、規制対応に必要なトレーサビリティデータの自動生成にも対応しています。
また、McDonald’sやCargillなどの大手食品企業と連携し、サプライチェーンの透明性確保にも貢献しています。
ビジネスモデル
AgriWebbはSaaS型のサブスクリプションモデルで収益を上げています。農場規模や管理頭数に応じたプランを提供し、基本的な個体管理から高度な分析・レポート機能まで段階的に利用できます。
累計6,380万ドルを調達しており、英国のWheatsheaf Group(グロブナー・エステイト傘下の食品・農業投資会社)からは1,400万豪ドルの出資を受けています。英国のFarmWizard社を買収し、欧州市場への足がかりも確保しました。ブラジル市場への展開も進めています。
今後の計画
ブラジル市場の本格開拓が直近の注力領域です。世界最大の牛肉輸出国であるブラジルは、畜産管理ソフトの巨大市場であり、トレーサビリティ規制の強化も追い風となっています。
また、蓄積された2,300万頭以上の家畜データを活用した予測分析機能の強化も進めています。個体の成長予測、最適出荷タイミングの推定、疾病リスクの早期警報など、データドリブンな意思決定支援ツールへの進化を目指しています。
コメント
AgriWebbは畜産管理のデジタル化において世界的なリーダーです。オーストラリアの放牧家畜の25%以上を管理しているという実績は、製品の使いやすさと実用性を証明しています。
畜産テックの先行事例として、バーチャルフェンス技術を活用するHalterやNofenceと併用することで、放牧管理のデジタル化がさらに加速する可能性があります。
McDonald’sやCargillといったグローバル食品企業との連携は、サプライチェーントレーサビリティの需要がAgriWebbの成長ドライバーとなっていることを示しています。