気候変動の日本の農業への影響|平均気温+1.48℃、一等米比率59%への急落

気候変動の日本の農業への影響|平均気温+1.48℃、一等米比率59%への急落

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出典: smartagri.jp「気候変動の日本の農業への影響」
https://smartagri.jp/stats/jp-climate-change-agri-impact/

この記事の結論(コピペ用1行)
2024年の日本の平均気温は1991–2020年平均を +1.48℃上回り観測史上最高。上位5年のうち4年が2020年以降に集中。2023年産米の一等米比率は 59.6%まで急落(平年77%)。気候変動は”将来のリスク”ではなく”現在の損失”。
一次ソース: 気象庁「日本の年平均気温」 / 農林水産省「作物統計」


キー数値(2024年・最新)

指標 数値 備考
2024年の年平均気温偏差 +1.48℃ 観測史上最高(1898年以降)
100年あたりの日本の気温上昇率 +1.44℃/100年 世界平均(+0.76℃)の約2倍
高温偏差の上位5年 2024 / 2023 / 2025 / 2020 / 2019 4年が2020年以降
東京の年間猛暑日数(1910-1939平均) 0.8日
東京の年間猛暑日数(1995-2024平均) 3.0日(約3.9倍)
2023年産米 一等米比率 59.6% 2004年以降最低
2024年産米 一等米比率 77.1% 平年並みに回復
令和2年7月豪雨 農林水産関係被害額 2,473億円 単年の気象災害の規模感

出典: 気象庁「日本の年平均気温」、農林水産省「作物統計」、環境省「日本の気候に起きている変化と影響」


日本の年平均気温偏差の長期推移(1898–2024年)

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日本の年平均気温偏差は100年あたり+1.44℃のペースで上昇、直近10年で加速。2024年は観測史上最高の+1.48℃。(CC BY 4.0)

期間 気温偏差の平均(1991-2020比)
1900–1909年 約 −1.2℃
1930–1939年 約 −0.8℃
1960–1969年 約 −0.5℃
1980–1989年 約 −0.3℃
2000–2009年 約 +0.1℃
2010–2019年 約 +0.4℃
2020–2024年 約 +1.0℃

直近5年の高温偏差ランキング(1898年以降):
1. 2024年: +1.48℃ ← 最高
2. 2023年: +1.29℃
3. 2025年(速報値): +1.23℃
4. 2020年: +0.65℃
5. 2019年: +0.62℃

読み解き
– 上位5年のうち 4年が直近5年間に集中
– 気候は「徐々に」ではなく “段階的な構造変化” として起きている
– 日本の気温上昇率は 世界平均の約2倍(島国・日本海側の特性)


東京の年間猛暑日(35℃以上)の増加

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東京の年間猛暑日は1910-1939年平均0.8日から、1995-2024年平均3.0日へ約4倍に増加。2025年は観測史上最多を更新中。(CC BY 4.0)

期間 年間猛暑日数(平均)
1910–1939年 0.8日
1940–1969年 1.2日
1970–1999年 2.1日
2000–2024年 約3.5日
2023年(単年) 29日
2025年(8月27日時点) 23日超(観測史上最多更新)

農業への影響
白未熟粒の発生: 穂熟期に気温が高すぎると、米のデンプンが十分に詰まらない
病害虫の発生期間長期化: 夏場の高温で害虫の世代数が増える
野菜の生育障害: 葉物野菜が結球不良、トマト・ナスの着花不良
乳牛の乳量低下: 酷暑ストレスで1頭あたり乳量が10%程度落ちる


米の一等米比率の推移 — 高温障害の直撃

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2023年産米は猛暑で一等米比率が59.6%まで急落(平年77%)。2024年産は77.1%に回復したが、猛暑年との相関が明確化。(CC BY 4.0)

年産 一等米比率 特記
2018年産 79.8% 平年並
2019年産 77.6%
2020年産 74.2%
2021年産 79.1%
2022年産 78.6%
2023年産 59.6% 猛暑で急落(2004年以降最低)
2024年産 77.1% 平年並に回復

一等米比率の低下要因(2023年産)
白未熟粒の急増: 穂熟期の高温(8〜9月)で米粒にデンプンが詰まりきらない
胴割米: 高温登熟による米粒のひび割れ
カメムシ被害: 夏の高温で害虫の発生期間が延長
産地別: 新潟・東北の主産地で特に影響大

※ 一等米比率の低下は農家の売渡価格に直結。1%の低下で全国で数十億円の減収となる試算もあります。


主要作物の気象被害額の推移

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主要作物の気象被害額は年次変動するが、近年は台風・豪雨・冷害・高温の複合災害で高止まり。(CC BY 4.0)

年度 気象災害による農林水産被害額 主な災害
2018年度 約5,679億円 西日本豪雨、台風21号
2019年度 約4,883億円 台風15号・19号
2020年度 約2,473億円 令和2年7月豪雨
2021年度 約1,836億円 8月の前線豪雨
2022年度 約2,050億円 台風14号、7月豪雨
2023年度 約1,600億円 7月豪雨、猛暑

読み解き
台風・豪雨が最大要因、続いて冷害・高温障害
年度ブレが大きい が、平年1,500〜2,500億円規模の被害が常態化
– 損害保険・NOSAI制度での補償範囲を超えるリスクが増大


作物の産地シフト — 気候変動の現場

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温暖化により作物の栽培適地が北上。みかん・うんしゅうみかんは東北南部で栽培可能に、りんごは北海道での栽培面積が増加中。(CC BY 4.0)

作物 従来の主産地 変化の兆候
うんしゅうみかん 和歌山・愛媛・静岡 東北太平洋側(福島〜仙台)で栽培開始
りんご 青森・長野 北海道での栽培面積が拡大
ぶどう(巨峰等) 山梨・長野 北海道・岩手での栽培増加
高原レタス 長野(川上村) 標高を上げないと夏に生育不可
茶(一番茶) 静岡・鹿児島 茨城・山形でも栽培可能に
米(日本晴系) 新潟・東北 北海道が主要産地化(きたくりん等)

要点
年間平均気温4℃上昇 = 栽培適地が北へ約500km移動(IPCC報告)
– 伝統的ブランド産地(和歌山みかん、青森りんご等)は品質悪化リスク
– 逆に北海道・東北は新たな”果樹王国”になる可能性
– 農家は 30〜50年の長期視点 で品種・品目の見直しが必要


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そのままスライドに貼れるテキスト

バージョンA(3行)

2024年の日本平均気温は+1.48℃、観測史上最高
2023年産米一等米比率59.6%(平年77%)、猛暑で急落
東京の猛暑日は1910-1939年の3.9倍に急増

バージョンB(5行)

2024年の日本の年平均気温偏差は+1.48℃と観測史上最高(気象庁)。
高温偏差の上位5年のうち4年が2020年以降に集中し、気候変動は段階的に加速。
2023年産米は猛暑で一等米比率が59.6%まで急落し、2004年以降の最低を記録。
東京の年間猛暑日は1910-1939年平均の0.8日から現在3.0日超へ約4倍に増加。
作物の栽培適地も北上し、みかん・りんご等の伝統産地が構造転換を迫られている。

バージョンC(1文)

2024年の日本の年平均気温は観測史上最高の+1.48℃、2023年産米の一等米比率は
59.6%まで急落しており、気候変動は日本農業に現在進行形の損失を与えている。

関連指標・内部リンク

  • 001_日本の農業従事者数 — 気候変動対応には経験豊富な担い手が必要
  • 007_農業所得と農家経営 — 気象災害は所得変動要因として重大
  • 011_スマート農業機器・ドローン市場(予定)— 気候リスクへの技術対策
  • 012_有機農業の統計(予定)— 温室効果ガス削減との両輪

出典

一次ソース

  • 気象庁「日本の年平均気温」 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html
  • 気象庁「気候変動監視レポート」 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/monitor/
  • 農林水産省「作物統計」 https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/
  • 農林水産省「令和5年産米 検査結果」
  • 環境省「日本の気候に起きている変化と影響(2024年版)」
    https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/topics/20240924-topic-61.html

補足

  • IPCC 第6次評価報告書(AR6)
  • 農研機構「気候変動影響評価と適応策」
  • 損害保険料率算出機構「気象災害統計」

ライセンスと引用方法

推奨クレジット表記

出典: smartagri.jp「気候変動の日本の農業への影響」
https://smartagri.jp/stats/jp-climate-change-agri-impact/
(原データ: 気象庁・農林水産省・環境省)

更新履歴

  • 2026-04-22 v1: 初版。気象庁「日本の年平均気温」2024年確報値(+1.48℃)、農林水産省 2023年産米検査結果等を反映。5チャート(気温偏差/猛暑日/一等米/被害額/産地シフト)を配布開始
📎 CC BY 4.0 商用利用可能:本ページの表・数値・グラフは、出典を明記していただければ記事・スライド・論文・IR資料に自由にお使いいただけます。