【画像解析】人間の目を凌ぐ精度で圃場を観察。作物の生育や雑草の発生をAIが判定する、Cromai の技術を紹介します。

広大な圃場で作物の生育状態を観察するのは、時間も労力もかかる作業です。そこで Cromai が提供するのは、AIによる画像解析。ドローンやカメラで撮影した画像を、人間の目を凌ぐ精度で解析し、作物の健康状態、雑草の分布などをソフトウェア上で可視化します。より少ない労力で、高精度な圃場観察を可能にし、栽培の効率化に役立つでしょう。

Cromai 基本情報

住所:BR 05319-000 São Paulo São Paulo Av. Queiroz Filho, 1700

CEO:Guilherme Castro

設立:2017年

従業員数:11〜50人

画像解析と機械学習で農作業を効率化

コア技術は画像解析

Cromai はコンピューターによる画像解析をコア技術とし、農作業の効率化をサポートするブラジルの企業です。取得した画像をAIに読み込ませて解析・学習させる独自ノウハウを持っており、作物の生育状態、果実の熟し具合、雑草の分布などを高精度で解析できます。

Cromai の技術で得られるベネフィット

Cromai では、画像解析技術だけでなく、解析結果を一覧できるソフトウェアも提供しています。データはソフトウェア上で一元管理できるため、情報伝達を効率化し、作業の抜け漏れや重複を防ぎ、データに基づいた意思決定ができます。

農家が導入すれば、より少ない管理コストで高い生育管理体制を敷くことができ、生産の効率化につながるでしょう。

具体的には、以下のようなベネフィットが得られます。

  • 果実の熟し具合を画像解析で観測することで、収穫適期を迎えた果実が正確に分かります。作業員を効率よく動員し、収穫遅れや未熟果の収穫による損失を予防できるため、収益性が上がるでしょう。
  • 人間の目よりも高い精度でAIが雑草を識別します。雑草の発生場所をピンポイントに特定できるため、除草剤や除草機械を効率的に運用し、コストを下げられる可能性があります。
  • 葉の色、形、質感などをもとに、作物の健康状態を推定できます。灌漑するタイミングを最適化したり、必要な時に必要な量だけ肥料を与えたりできるため、消耗資材のコストを抑えられるでしょう。

Cromai が提供する機能の紹介

【ソフトウェア】Cromai – ATLAS で情報を一元管理

ATLAS は、取得した画像を解析して一元管理できるソフトウェアであり、Cromai のサービスの中核となる技術です。アプリ上では登録した圃場のマップが表示され、作物の生育状況、取得した数値などが表示されます。以下で紹介する SCAN や SENTINEL のデータも、ATLAS上で管理できます。

【航空画像】Cromai – SCAN で圃場を俯瞰

SCAN は、空中から圃場を観測するサービスです。Cromai スタッフのサポートのもと、ドローンで圃場を空撮し、作物の密度、生育状況、雑草の分布などを解析します。解析データは ATLAS で閲覧・管理できます。

【ポータブルセンサー】Cromai – SENTINEL で詳細観測

SENTINEL は、持ち運びながら作物を観測できるポータブルセンサーです。作業員が肩から下げて圃場を歩いたり、バイクや農機に取り付けて移動したりしながら、自動的に画像を取得できます。解析データは ATLAS で閲覧・管理できます。

SCAN は圃場全体を俯瞰するのに対し、SENTINEL はより詳細な画像解析が可能です。人間の目の20倍もの精度で画像を認識し、果実の熟し具合や乾き具合、雑草の分布などを観測できます。収穫や灌水のタイミングを最適化する助けとなるでしょう。

まとめ

Crimai は画像解析技術によって農作業の効率化をサポートします。作物の生育状況や雑草の分布をAIが判別し、解析結果を専用ソフトウェアで一元管理できます。必要なタイミングで必要な作業を実施することで、圃場作業が効率化され、収益性の向上につながるでしょう。

URL

Cromai https://en.cromai.com

Cromai | Linkedin https://www.linkedin.com/company/cromai/