会社基本情報
| 会社名 | XAG(極飛科技) |
|---|---|
| 本社所在地 | 中国 広州市 |
| 設立 | 2007年 |
| CEO | Peng Bin(彭斌) |
| 事業内容 | 農業用ドローン・ロボット・IoTデバイスの開発・製造・販売 |
| 累計資金調達額 | 2億4,800万ドル |
| 展開国数 | 63カ国 |
| 公式サイト | https://xa.com/ |
事業概要
XAGは、世界最大級の農業用ドローン・ロボットメーカーです。農薬散布、播種、測量などの農作業を自動化する無人機とロボットを開発・製造しており、累計13万台以上の製品が世界63カ国で稼働しています。

フラッグシップモデルのP150ドローンは、1時間あたり26ヘクタールの散布能力を持ち、従来の地上散布機と比較して圧倒的な作業効率を実現しています。累計飛行時間は930万時間を超え、実運用での信頼性の高さを裏付けています。
課題と解決策
新興国農業の機械化課題
アジア・アフリカ・南米を中心とする新興国では、小規模農家が多く大型機械の導入が困難です。また、丘陵地や水田など複雑な地形での農薬散布は労働集約的で、農業従事者の健康リスクも問題となっています。
XAGのソリューション
XAGのドローンは小規模圃場でも運用可能な機体サイズで、地形を選ばず精密な農薬散布を実現します。RTKによるセンチメートル級の測位精度で、散布ムラを最小限に抑えながら農薬使用量を削減します。操縦の自動化により、専門的なパイロット技術がなくても運用できる点も、新興国への普及を後押ししています。
ビジネスモデル
XAGはハードウェア(ドローン・ロボット)の製造・販売を基盤としつつ、スマート農業プラットフォームを通じたサービス収益も拡大しています。海外売上比率は30〜40%に達しており、中国国内市場への依存度を徐々に下げています。
2024年には創業以来初の通期黒字を達成しました。2025年9月には香港証券取引所へのIPO申請を行い、上場による成長資金の確保を目指しています。
今後の計画
香港IPOの実現により、グローバル展開のさらなる加速が見込まれます。特に東南アジア、南米、アフリカでの市場シェア拡大に注力する方針です。
ドローンに加え、地上走行型の農業ロボットや自動運転農機の開発も進めており、空と地上の両面から農作業の完全自動化を目指しています。IoTセンサーネットワークとの連携による精密農業プラットフォームの構築も長期ビジョンに含まれています。
コメント
XAGは中国発のアグリテック企業として、DJIのAgras(農業用ドローン)シリーズと双璧をなす存在です。63カ国への展開実績と930万時間の飛行データは、技術の成熟度を示す強力な指標といえます。
農業用ドローンの比較については「農業用ドローン比較」でも取り上げていますので参考にしてください。また、ドローン散布と地上ロボットによる除草の使い分けについては「除草ロボットとは」もあわせてご覧ください。
IPOが実現すれば、研究開発投資の拡大と販売網の強化が一層進む可能性があります。初の通期黒字を達成した点は、農業ドローン市場が投資フェーズから収益化フェーズへ移行しつつあることを示唆しています。