農作業の無駄を見つけ、意思決定とコスト削減をサポートするプラットフォームFieldinについて解説

事業概要

Fieldin社は、農場のコントロールセンターとなるプラットフォームを開発・提供する農業テクノロジー企業です。2013年にイスラエルを拠点に設立されました。社員数は11〜50人と推定されます。

同社のプラットフォームFieldinでは、特殊作物の生産者に向けて、すべてのフィールドオペレーションを可視化します。散布モジュールやスカウティングアプリから、収穫状況を把握するダッシュボードまで、さまざまなツールを提供しています。

FieldInは、農業従事者とその関係者が作業の進捗状況を把握し、作業ミスを減らすために、これまでアクセスできなかった新しい情報を提供し、あらゆる場面で意思決定者をサポートします。

Youtube動画:https://www.youtube.com/watch?v=hD-n_wPHTqQ

ビジネスモデル

Fieldinは生産者が1つのシンプルなインターフェースから農場作業をシームレスにモニターし、追跡するための真のワンストッププラットフォームです。

農業のオペレーション能力が重視される果物、ナッツ、野菜などの特殊作物に重点を置いています。農学的データと財務データを重ね合わせることで、生産者の意思決定をサポートします。また、機械化された農作業全体の生産性を向上させます。

例えば、カリフォルニア州のあるアーモンド生産者は、Fieldinのスマートファームコントロールセンターを使って非効率な作業を特定し、労働力と収穫作業のコストを30%以上削減しました。

Fieldinの地域専門家からなる生産者サポートチームは、顧客の成功を確実なものにし、2013年の発売以来、300,000エーカー以上の土地でFieldinが活用されてきました。

テクノロジー

Fieldin社のユーザーフレンドリーなダッシュボードは、現場のあらゆるデータポイントを報告し、トラクター、インプルメント、オペレーター、現場のセンサーを監視して、現場での生産、透明性、効率性を向上させるための実用的なデータを管理者に提供します。

IoTデバイスをトラクター、噴霧器、収穫機などの機械に設置し、気象データや衛星データと組み合わせてデータを取得します。また、農家がPCAレポートや写真、収穫量の推定値などを手動で入力できるようにしています。

このシンジケート化されたデータに機械学習アルゴリズムを介して、データポイントを実用的な情報として提示し、いつ、どのように収穫や散布を行うかといった農作業の計画を立てたり、オペレーショナルリスクを管理したりして、生産者が生産量を最大化できるように、ダッシュボードを介して支援します。

今後の計画

Fieldin社は、2019年9月に1200万ドルの資金調達を行いました。この資金を活用し、米国での販売、サポート、技術チームを3倍に増やし、イスラエルのエンジニアリングとデータサイエンスの本部でのR&Dチームと製品開発の取り組みを拡大します。

コメント

農作業の中で非効率な作業を見つけ出し改善することは、経済的なメリットだけでなく、持続可能な農業にも繋がります。持続可能な農業の注目が集まる中、データを活用したFieldin社のプラットフォームは今後さらに注目が集まると期待されます。

参考URL