州法に準拠した高級大麻製品を栽培・販売するCanndescent社について解説

事業概要

Canndescent社は、州法に準拠した高級大麻製品を栽培・販売する企業です。2015年にアメリカのカリフォルニア州で設立され、社員数は101〜250人と推定されます。

Canndescent社の製品は、高い品質管理と栽培の専門知識にもとづいて提供されています。顧客はすべての州および地域の法律に従って生産、パッケージ、流通された大麻を入手することができます。利用者が感じたい効果に合わせて、複数の製品から選べるようになっています。

ビジネスモデル

Canndescent社は大麻を開発・栽培し、Calm、Cruise、Create、Connect、Chargeという名前の複数の大麻製品(フラワー)を販売しています。 2017年以降、Canndescentはカリフォルニア州でNo.1の売上を誇る高級フラワーブランドとなっており、他の製品カテゴリーとして、ベイプやインジェスティブルにもブランドを展開しています。

テクノロジー

Canndescent社では、環境に優しい持続可能な方法で大麻製品を栽培・管理しています。

2019年には、大麻業界初となる商業規模のソーラープロジェクトを完成させ、カリフォルニア州デザートホットスプリングスにある屋内生産施設に再生可能なソーラーエネルギーで電力を供給しています。

太陽光発電による屋内栽培を行うことで、水耕栽培に伴う水使用の効率化と、他の栽培方法のエネルギーの効率化を両立させています。これまで大麻産業では、屋内、屋外、温室のいずれかの方法を選択しなければなりませんでしたが、太陽光発電プロジェクトにより、水効率、エネルギー効率、無農薬栽培を屋内で実現する「グリーンドア」という第4の選択肢を開拓しました。

グリーンドア・モデルでは、環境にやさしいさまざまな取り組みを行っています。統合的害虫管理システムを活用し、すべて自然の無農薬栽培を行っています。また、灌漑の効率を高め、水の使用量を大幅に削減するために、コンピューター制御の水耕栽培システムを採用しています。

その他、パームスプリングスにある4000基以上の風車の自然エネルギーを利用しています。

今後の計画

Canndescent社は2019年9月に、2750万ドルの資金調達を完了したことを発表しました。同社は調達した資金をもとに、新しい製品カテゴリーの開発と、販売地域の拡大を目指します。マサチューセッツ州、ネバダ州、カナダおよびその他の地域における同社の成長と、ベイプやインジェスティブルなど製品カテゴリーの拡大を促進します。

また、大麻を中心としたCPG企業である同社は、ウルトラプレミアム分野の「Canndescent」とミドルマーケット分野の「goodbrands」の両ブランドへの投資を深めていく予定です。

コメント

Canndescent社の製品は、卓越したブランディングで2017年以降カリフォルニア州でNo.1の売上を誇っており、また太陽光発電を利用した同社の栽培方法は注目に値します。持続可能な栽培方法は、今後大麻業界のスタンダードになっていくことが期待されます。

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