会社基本情報
| 会社名 | Greeneye Technology |
|---|---|
| 本社所在地 | イスラエル テルアビブ |
| 設立 | 2017年 |
| CEO | Nadav Bocher |
| 事業内容 | AI画像認識による精密農薬散布システムの開発・販売 |
| 累計資金調達額 | 4,500万ドル |
| 公式サイト | https://greeneye.ag/ |
事業概要
Greeneye Technologyは、コンピュータービジョンとAIを活用した精密農薬散布技術を開発するイスラエルのスタートアップです。カメラで圃場をリアルタイムに撮影し、AIが作物と雑草を瞬時に識別して、雑草が存在する箇所にのみ除草剤を散布する「スポットスプレー」技術を提供しています。

既存のスプレーヤー(散布機)に後付けで統合できる設計が特徴で、農家は新たに高額な散布機を購入することなく精密散布を導入できます。
課題と解決策
除草剤の過剰使用問題
従来の除草剤散布は圃場全面に均一に行われるため、雑草がない場所にも大量の薬剤が散布されます。これは農薬コストの無駄であると同時に、土壌環境や水質への悪影響、除草剤耐性雑草の増加といった問題を引き起こしています。
リアルタイム画像認識による選択的散布
Greeneye Technologyのシステムは、散布機に搭載されたカメラがミリ秒単位で画像を解析し、作物と雑草を区別します。雑草を検出した箇所のみノズルを開いて除草剤を噴射するため、従来比で除草剤の使用量を大幅に削減できます。
John Deereの「See & Spray」など競合技術との違いは、既存の散布機に後付け導入できる点です。特定メーカーの新車購入を前提としないため、導入のハードルが低く、投資回収も早い傾向があります。
ビジネスモデル
Greeneye Technologyは独立企業として事業を展開しており、大手農機メーカーに買収されていない独立性が強みです。AIカメラユニットとソフトウェアをパッケージで販売し、既存散布機への統合サービスを提供しています。
2025年4月には2,000万ドルの拡大ラウンドを実施し、累計調達額は4,500万ドルに達しました。米国の大規模穀物農家を中心に導入が進んでいます。
今後の計画
2025年の拡大ラウンドで調達した資金は、北米市場での営業体制強化とAIモデルの精度向上に投じられる予定です。対応可能な作物種の拡大や、雑草の種類別識別(除草剤の種類を雑草に応じて切り替える機能)の開発も進めています。
将来的には除草剤散布以外の精密散布(殺菌剤、殺虫剤、液肥)への応用展開も視野に入っています。
コメント
精密散布技術の分野ではJohn Deereが「See & Spray Ultimate」で先行していますが、Greeneye Technologyはメーカー非依存のアプローチで差別化しています。既存の散布機を活かせるため、初期投資を抑えたい農家にとって現実的な選択肢です。
農薬散布の自動化技術全般については「農業用ドローン比較」、また除草のアプローチとしてロボットによる機械的除草との比較は「除草ロボットとは」もあわせてご覧ください。