会社基本情報
| 会社名 | FourGrowers, Inc. |
|---|---|
| 所在地 | アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ |
| 設立 | 2016年 |
| CEO | Brandon Contino |
| 資金調達額 | 約1,600万ドル(シリーズA 900万ドル、2024年9月) |
| 推定売上 | 約260万ドル |
| 公式サイト | https://fourgrowers.com/ |
事業概要
FourGrowersは、温室栽培向けのAI搭載トマト収穫ロボットを開発するアメリカのアグリテック企業です。Y Combinator出身のスタートアップとして注目を集めています。

同社のロボットは、コンピュータビジョンによってトマトの熟度を判別し、バキュームグリップ方式で果実を傷つけずに収穫します。温室環境に特化した設計により、高い精度と効率を実現しています。
課題と解決策
温室トマト栽培が直面する課題
温室トマト栽培では、収穫作業が最も労働集約的な工程の一つです。熟練した作業者の確保が年々困難になっており、人件費の高騰が経営を圧迫しています。また、人手による収穫はスピードや品質にばらつきが生じやすく、安定した生産体制の維持が課題となっています。
FourGrowersのアプローチ
FourGrowersは、AIとロボティクスを組み合わせることでこれらの課題に取り組んでいます。コンピュータビジョンがトマトの色・サイズ・位置をリアルタイムで認識し、バキュームグリップが果実を優しく把持して収穫します。従来の機械式収穫と異なり、果実を傷つけるリスクが大幅に低減されています。
2025年11月には、オランダの温室農家Westburgに初の商用フリートが導入され、労働力を約50%削減することに成功しました。これは同社にとって大きなマイルストーンとなっています。
ビジネスモデル
FourGrowersは、温室栽培事業者に対してロボットのフリート導入を提案するモデルを採用しています。大規模温室での実証を経て、商用展開を進めている段階です。
Y Combinatorのアクセラレータープログラムを経て、2024年9月にシリーズAで900万ドルを調達し、累計の資金調達額は約1,600万ドルに達しています。推定売上は約260万ドルで、商用化の初期段階にあります。
今後の計画
2026年にはキュウリの収穫に対応したロボットの開発が予定されています。トマト以外の作物への展開により、対象市場の拡大が見込まれます。
温室栽培は世界的に拡大傾向にあり、特にオランダをはじめとするヨーロッパ市場でのさらなる普及が期待されています。
コメント
温室向け収穫ロボットの分野は、露地栽培向けの除草ロボットと並んで農業ロボティクスの中でも特に注目される領域です。FourGrowersのバキュームグリップ技術は、果実を傷つけない繊細な収穫を可能にしており、品質を重視する温室栽培に適したアプローチといえます。
オランダでの導入実績は、ヨーロッパの先進的な温室農業との親和性を示しており、今後の拡大が注目されます。農業用ドローンとは異なる領域ですが、農作業の自動化というトレンドの中で、収穫ロボットの市場は今後さらに成長していくことが予想されます。