ブロックチェーンを利用した品質監査プラットフォームを提供する農業ベンチャー企業Connecting Food社について解説

事業概要

Connecting Food社は、2016年にフランスで設立された、ブロックチェーンを利用した品質監査プラットフォームを食品生産者に提供する農業ベンチャー企業です。完全にデジタル化された監査プラットフォームを通じて、消費者に透明性が高く信頼のできる食品情報を提供します。社員数は11〜50名と推定されます。

今日の消費者は健康で安全な食事を重要視しており、食品生産者は食品の安全性についてより透明性の高い情報を消費者に提供する必要性が高まっています。Connecting Food社は、ブロックチェーンを含む最新技術を活用した品質監査プラットフォームによって第三者として品質の安全性を証明することで、生産者や加工業社が消費者に透明性の高い情報を提供することを可能にします。

Youtube動画:https://www.youtube.com/watch?v=lhVp5et9hsc

ビジネスモデル

Connecting Food社は、食品の生産者や加工業者に対して、ブロックチェーン技術を活用した品質監査プラットフォームであるLive Auditを提供しています。

テクノロジー

Connecting Food社の品質監査プラットフォームLiveAuditは、ブロックチェーン上で動作する完全にデジタル化された監査モジュールで、食品がパッケージに記載されている品質基準を満たしているのかどうかを証明します。

種まきから収穫、加工、梱包、といった全てのプロセスにおける取引が、LiveAudit上にリアルタイムで記録されます。発注書、納品書、証明書などの情報がブロックチェーン上に記録されるため、各取引を改ざんされない方法で記録し、認証することができます。生産者に余分な作業は必要なく、既存のITソフトウェアやシステムと統合させて、自動的にデータを取得し、二重入力を回避することも可能です。

LiveAuditは、未加工品、完成品の全てを監査でき、生産された小さなサンプルをチェックしながら24時間365日リアルタイムで品質管理を行うことができます。

消費者は、「Connecting Food」ウェブアプリにアクセスし、生産者から提供された写真やテキスト、監査データを観覧した上で食品を購入することが可能です。

今後の計画

Connecting Food社は、2020年2月にブロックチェーンに焦点を当てたベンチャーキャピタルであるLeadBlock Partnersより310万ユーロの出資を受けており、調達資金をもとに、今後さらに市場を拡大していく予定です。

コメント

消費者が食品サプライチェーンの透明性と可視性を求める現代において、Connecting Food社のデジタル食品監査プラットフォームLiveAuditは画期的なイノベーションだといえます。食品業界への信頼向上の必要性から、今後さらにConnecting Food社に注目が集まることが期待されます。

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